カララ・アジバ
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カララ・アジバ | |
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登場作品 | 伝説巨神イデオン |
声優 | 戸田恵子 |
デザイン | 湖川友謙 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦F |
プロフィール | |
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種族 | バッフ・クラン人 |
性別 | 女 |
年齢 | 17歳 |
血液型 | O型 |
所属 | バッフ・クラン→ソロシップ |
カララ・アジバは『伝説巨神イデオン』の登場人物。
概要
バッフ・クラン宇宙軍総司令ドバ・アジバの末娘。理想主義者で、自分の理想と信念を持ち、好奇心が強い。蝶よ花よと育てられていたことはうかがえるが、その本質はじゃじゃ馬と言われていた。
ギジェ・ザラルと婚約していたが、彼が率いるイデ調査隊についていった際独断でソロ星に降下し、結果地球人とバッフ・クランの接触の原因となった。混乱の中、ソロシップに潜入する。ソロ星で出会ったジョーダン・ベスと、異星人の壁を超えて愛し合うようになる。身籠ったベスの子、メシアがイデの発動を促した。
かなりの理想主義(コスモ曰く)の持ち主で、怒りをむき出しにする父・ドバや姉・ハルルに対しても対話の姿勢を持とうとしていた。そんな彼女をイデも見込んでいたのか彼女に加護を与え、乗っていた戦闘機が爆破されようが生身に加粒子砲が直撃しようが生き残るという神がかり的ともいえる状況を作り出すことになる。
だが、メシアを身ごもった状態でハルルの前に立ったとき、彼女は子を守るために他者を攻撃するというエゴに目覚めてしまう。結果、イデの加護のないままにハルルの銃弾が顔面を直撃、無残な死を遂げるのだった。そんなカララの死体の中でメシアが生き続けているという事実は、コスモやカーシャ達に“イデは自らの担い手にメシア達次世代を選び、自分達は用済みとなった”という絶望的な認識を与えることになる。
その亡骸はガンド・ロワの第一射と時を同じくしてメシアと共に消え、因果地平の果てでメシアの魂を解放する。自らはメシアに続く数多の魂を、ベスと共に見守った。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F
- 初登場作品。完結編の予告に登場。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 正式な初登場作品。NPC。既にソロシップのクルーとなった後の設定で、ベスの子(メシア)を身ごもる。最終話で、ハルルと和解する。
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- ソロ星におけるベスとの出会いを始め、概ね原作通りの役割を担う。
- バッドルートのイデエンドでは、原作同様ハルルに射殺されてしまう。
- ノーマルルートorハードルートでは、イデの善き力を信じられなかった姉と父の最期を見届けると同時にベスに子供を身籠っていることを告げて、銀河大戦終結後はベス達と共に第二次超距離移民船団に参加することを決めている。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2020年10月のイベント「その生命の輝きは」期間限定参戦。イベントのナビゲーターも務める。
人間関係
- ドバ・アジバ
- 父。原作終盤にイデの使者として対面したが拒絶され、さらにカララが妊娠していることを知るや殺意すら向けられた。
- ハルル・アジバ
- 姉。だが同胞を売った者として、ハルルにないものを持った女として憎悪の対象にされていた。その憎み合いは原作においてカララの死という形でしか決着せず、和解劇がなされたのもF完結編のみだった。
- ジョーダン・ベス
- 恋人。
- メシア
- ベスとの間に生まれた子供。
- イラ・ジョリバ
- ソロシップクルー。終盤イデの力で彼と共にドバ総司令の元に飛ばされる。カララをベスより先に口説かなかったことを後悔していた。
- フォルモッサ・シェリル
- 全くソリが合わない関係だが、ある事件を切っ掛けに変化が生じていく。
- ギジェ・ザラル
- 元婚約者だが、最終的にはよき仲間といったところに落ち着く。
他作品との人間関係
名台詞
- 「私が調べる、と言っているのです。どうせ大した異星人もいないでしょう」
- 第1話で勝手にソロ星(ロゴ・ダウ)へ降り立ったときの台詞。その行動が後の悲劇を呼んでしまったとは知る由もない。
- また当時の彼女は異星人と言えばとんでもない異形異類だと思っていた。しかし、そのソロ星で全くと言っていいほど姿かたちの同じ「ロゴ・ダウの異星人」と邂逅してしまい、思わず息を呑むことに。
- 「ば、か…やろう?」
- 自らを迎えに来た兵達とソロ星軍との間で戦闘が始まってしまった。その現場に居合わせたカララは、ソロ星軍の先頭に立って敵兵を打ち払い味方に檄を飛ばす男(ジョーダン・ベス)の姿を見つけ、彼らの言葉を知るべく耳に翻訳機をつける。その性能は確かなものだが、戦死したソロ星兵に対する「馬鹿野郎!」はよく意味が分からなかったのか、こんな調子でつぶやいてしまう。
- しかし同胞が次々やられていくのを憤るのも忘れ、獅子奮迅の戦いを見せるベスに見とれている…というあたり、かなり困った人である。
- 「あ……あんなものが…、イデの巨神であるわけがない…!」
- 初戦闘時のイデオンを目の当たりにしての台詞。
- 「オレンジの信号弾を!」
- 第5話で、ダミド・ペッチの攻撃隊を退かせるために侍女に要求する。このセリフ自体は何てことないが、この信号弾の色をダミドらは「無条件の停戦要求」と読み撤退せざるを得なくなった。これは後の伏線でもあった。
- 「白旗を掲げる、白いハンカチを渡す、白手袋を投げる…すべて挑戦の合図です。しかも相手をこの地上から一人残らず殺すという、最大級の宣戦布告の合図です!」
- そして6話で、コスモが独断で白旗を掲げたことを間違いだと指摘した。
- ちなみに白旗についてはともかく、手袋とハンカチについては決闘の合図として実際にヨーロッパで使われていたという。
- 「イデの力…それは愛のようなものです。無限エネルギーなどという便利なものが、この世の中にあるものでしょうか?」
- ソロシップの捕虜となり、7話で意識のないまま思ってることを喋らせる機械にかけられた時のセリフ。あまりに突拍子のない言い方に尋問をしたシェリルは呆れ、止めようとしていたベスは「この人は科学的知識がないんだ」と感じた。
- もっとも、後にカララ自身が「イデの力は愛などというものではなくエゴだ」と考えを改めることに。
- 「私が戻ればお前は出世しよう。しかしなアバデデ。バッフ・クランの生き方が人の道の全てではないと私は信じている。そして、そのような人々もいるのだ」
「お前の健気さには感謝しよう…が、これまでだ。私を愚かと罵って構わぬ!」 - ソロシップに潜入し、カララを連れ出そうとしたアバデデ・グリマデ(SRWシリーズ未登場)を拒絶するセリフ。アバデデは父からも姉からもカララが見捨てられようとしていることに、サムライとしてはともかく夫や父親としては納得しかねて連れ戻そうとしたのだが、そのカララはアバデデの事情に一定の理解は示しながらも、バッフ・クランの生き方を捨てると宣言した(これまでカララもろとも殲滅する気で攻撃を仕掛けながら、今更連れ戻すなどよくもぬけぬけと…という思いもあったと見られるが)。
拒絶されたアバデデは「親も親なら、子も子か…」と、幼い我が娘を思いつつ途方に暮れてしまう。 - 「アバデデ・グリマデか…。忠義忠節だけの男、面白くもない…」
- 結局イデオンに敗れ戦死したアバデデへの手向け。カララにとってアバデデの行為は余計なお世話に他ならなかったが、だとしても冷酷な物言いである。先にシェリルとビンタの応酬になって苛立っていたことも手伝っているようではある。またアジバ家に比べなくとも円満であったグリマデ家に対するうらやみでもあったか。
- 「ええ…ですが、今は有難うと言わせてください」
- 11話で新たな敵(ハルル)の出方をどう思うか話し合い、ひとまず「姉が本気ならこんな物ではないから警戒しよう」とのカララの意見が通る。そこで全てを信じたわけではないと釘を刺すシェリルにこう言う。
- 前話でカララにかばわれながらも感謝しないと言い放ったシェリルとは見事に対比してしまい、その辺を意識したのかシェリルは眉をひそめた。
- 「ベ…ベスは…ベスはサムライです…!」
- 12話で実姉ハルルに辱められたところを助けに来たベスに。その後抱き合うベスとカララの上にイデオンの影が掛かっており、言い知れぬ不気味さを感じさせるカットとなっている。またベスはベスで、どこか後悔のようなものを感じさせる表情でカララを抱擁していた。
- 奇しくも、というべきか、ハルルもベスの奮戦振りに「サムライ」と舌を巻いていた。
- 「ちょう…のうりょくしゃ? スーパーマン?」
- 双子のテレパシーで連携を取るブフ兄妹を「超能力者か」と言ったベスに対し、言葉の意味が分からずに聞き返してしまう。
- それともバッフ・クランに『スーパーマン』があるのだろうか?小説版ではバッフ・クランの文化にも(ポルノ産業が存在するくらいの)娯楽文化はある事が示唆されてはいるが。
- 「バッフ・クランの地球とまったく同じに見えます…」
- 長旅の末コスモ達の地球にたどり着いたときのセリフ。「これからはバッフ・クランに帰りたいと言ったら君を殺さなければならない」と言うベスを安心させるために、自身の率直な感想も含めて地球の姿に感動してみせた。
この時は帰ってきた、もしくは第二の故郷にたどり着いた安堵感がソロシップに広がっていたのだが…。 - 「わが子を守るためなら親殺しの咎も背負いましょう」
- 最終話、カララが異星人の子を身ごもったと知り殺意を剥き出しにする父ドバに対し、カララもまた決別を宣言することになってしまう。同行しているジョリバが持っていた普通の検電器を「小型レーザー発振機」と偽り、ドバが怯んだ隙に辛くも逃げ果せた。この時点で既に母親のエゴが目覚めていたのかもしれない。
劇場版
- 「憎しみは滅びの道です!」
- ソロシップに乗り込んできたハルルに対しての台詞。だが、自らへの憎しみをむき出しにするハルルを前にして、遂に…。
- 「そこまでおっしゃるなら…私は姉さんを殺し、赤ちゃんを産みます!ロゴ・ダウの異星人のベスの子を産みます!」
- 初めての殺意、そして初めての発砲。だが、その銃弾はあっさりハルルを外れ、次の瞬間……。
- 第3次αでのこのシーンは「銀河に君と」で再現されており、「他の道を選んだ」場合は「憎しみの環の中で」においてソロシップとドロワ・ザンでやり取りすることになる。
- 「ああっ!!」
- ハルルの3発の銃弾が、あっさりと顔面に穴を開けた…。
- 「もうあの子達の時代です…任せましょう」
- 全てが吹き飛ばされた後の因果地平の果てで、ルウと共に魂を新たな宇宙へ導くメシアを見守りながら、その行く末を案じるベスに返した。
スパロボシリーズの名台詞
F完結編
- 「姉さん…わかりました。私を撃つことで姉さんの気が少しでも晴れるのなら引き金をひいてください」
- 最終話「ファイナル・オペレーション-完結-」より。
- 最終局面にてハルルと対話した時のセリフ。原作ではありえなかったシチュエーション。
第3次α
- 「借り物の力で世界を支配しようなど、サムライのやる事ではありません」
- 月進行ルート第21話「裏切りの代償」より。
- ドクーガの残存兵力を自軍の戦力にしたと誇らしげに語るサントスへの批難。
- 所詮は「馬の耳に念仏」であった。
- 「姉は最後まで善き力を信じられなかった…それが、この結果です…」
(さようなら、姉さん…) - 対バッフ・クランルート第57話「憎しみの環の中で」より。
- 姉・ハルルの最期を沈痛な面持ちで見届けた際の台詞。
- こちらも、原作では有り得なかったシチュエーション。
- ベス「…カララ…妊娠しているって…」
「はい…」
ベス「こんな時に赤ん坊か…」
「ベスの赤ちゃんです。…いやなのですか?」
ベス「いや…なぜ、今まで教えてくれなかったんだ? なぜ、今まで…」
「皆さんに嫌われたら…」
ベス「馬鹿…。誰が…誰が嫌うもんか、カララ…」 - 対バッフ・クランルート第58話「発動」のシナリオデモより。
- ベスに対して、我が子を身籠っていることを告げた際の台詞。
- 「イデは純粋な防衛本能に…例えば大人よりも子供のそれにシンクロする事は明らかです」
- 同上。
- 前話での戦闘において、ルウの泣き声にイデオンが反応したことに対する解答。
- コスモ「後はバッフ・クランとの戦いを何とかして収めりゃいい」
「その事ですが、私に考えがあります…」 - 同上。
- バッフ・クランとの戦いを終わらせるために動こうとするコスモ達に、カララはある策を提案する。
- ベス「これでいいんだな、カララ?」
「はい…。バッフ・クランの総司令ドバ・アジバが戦いをやめないのなら…」
「これを討つ以外に戦いを止める方法はないでしょう」 - 同話での自軍部隊出撃後における台詞。
- カララがコスモ達に話した策とは、ドバ・アジバがいるバッフ・クランの総旗艦・バイラル・ジンの撃破であった。
- それは、カララにとって父との明確な決別でもあった。
- 「あ…ああ……」
ベス「どうした、カララ!?」
「お腹の中のメシアが言っている…。敵が来る…と!」 - ノーマルルートorハードルート最終話より。
- お腹の中にいるメシアによって、銀河を滅ぼしかねない凶悪な存在が近付いていることを感じ取った際の台詞。
- カーシャ「お腹…だいぶ目立ってきたわね」
「ええ…。少しずつだけど、身体の中で赤ちゃんが暴れているのがわかるようになってきたわ」 - エンディングにて。
- カーシャにお腹にいるメシアのことを言われて、嬉しそうに言った台詞。
- これを聞いたコスモは、「ソロ星でイデオンを発掘してから色々あったが、少なくともメシアだけは自分達が得た掛け替えの無い勝利だと思える」と口にしている。