ゼンカイオージュラガオーン
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ゼンカイオージュラガオーン | |
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登場作品 | |
声優 | レニー・ハート(アナウンス音声) |
俳優 | 藤田洋平(スーツアクター) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦DD |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 巨大合体ロボット |
全長 | 45.0 m |
全幅 | 38.5 m |
重量 | 2400.0 t |
走行速度 | 350 km/h |
パワー | 1000万馬力 |
所属 | 機界戦隊ゼンカイジャー |
パイロット | ゼンカイザー |
ゼンカイオージュラガオーンは『機界戦隊ゼンカイジャー』の主役メカの1体。
概要
第2カイ!から登場する、ゼンカイジャーの巨大ロボ群ゼンカイオーの一つ。ジュランとガオーンが機界変形し、全界合体して構成される、ゼンカイオー基本形態の片割れ。近接戦闘に長けた形態。
機界モードのジュランティラノとガオーンライオンの口が大きく開き、脚部から胴体の接続部、頭部までを構成する。その関係上、脚部や頭部には両者の牙が残り、攻撃に転用できる。第2カイ!の初合体ではこの合体機構が仇となり、両者の口論中身体が勝手に動いてキス紛いの事故を起こしてしまいお互い憤慨するという惨事(?)が起こった。
合体にはゼンカイザーによるギアトリンガーの操作が必要だが、合体後はゼンカイザーの操縦が無くても、構成しているキカイノイドの意思だけで稼働・分離が可能。そのため、もう1組の基本形態であるゼンカイオーブルマジーンと同時に存在できる。が、それ故に合体中の2名が戦闘中にいがみ合いを行って危うく分離しかけた事もある[1]。ゼンカイザーが乗り込むのは、当時仲の悪かった2人を制御するための意味合いも強い。また再合体の際もゼンカイザーの指令が必要であり、第7カイ!ではステイシーザーの猛攻により指令を妨害された事もあった。2人が操縦を行う際はジュランティラノとガオーンライオンの頭部を一度閉じて開くことで主導する側がアナウンスと共に入れ替わる。
なお、合体の際には何故か野球場のような背景とウグイス嬢によるアナウンスが発生する[2]ほか、キカイノイドたちの雑談[3]が挿入されるのがお決まりとなっている。
構成機体(キカイノイド)
- ジュラン / ゼンカイジュラン / ジュランティラノ
- 左半身を担当。名前通りティラノサウルス型。
- ガオーン / ゼンカイガオーン / ガオーンライオン
- 右半身を担当。こちらも名前通りライオン型。
登場作品と操縦者
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 初登場作品。2021年9月のイベント「激突、王と王の戦い」期間限定参戦。攻撃特化タイプ。名前の間にスペースが入り、「ゼンカイオー ジュラガオーン」表記になっている。SE扱いで、ゼンカイオー自体のアナウンスとギアトリンガーの音声にレニー・ハート女史のボイスが玩具そのままで収録されている。
- 本作ではゼンカイザーが搭乗している状態。ジュランとガオーンがサブパイロット扱いで掛け合いに参加する。事前公開の情報ではそれぞれゼンカイオー胸部のエンブレムが顔グラフィック扱いとなっていたが、ゲーム本編では黒背景の普通の顔グラフィックとなっている[4]。
- 攻撃力が極めて高く、全てのレアリティの武器に気力で攻撃力増加が付与されている為最終的な破壊力はゲーム中トップクラス。更に支援で精神コマンドの「魂」などをつけてやるとボスキラーとして大活躍が期待出来る。ただし同じ攻撃特化のガンダム・バルバトスよろしく他の能力に不安が残る。養成や改造を施す事で並大抵の相手のから受けるダメージ値は10になる上に、ゼンカイザーが不屈を覚える為防御力はフォローしやすいが、スピードの遅さは如何ともしがたく、期間限定参戦故にユニットパーツなどでの補強が見込めないため実質スピード最低値というかなり痛い弱点を抱えている。また、同様の理由でパイロット養成も必要なオーブの再取得が不可能なため育成が厳しく、通常攻撃のR必殺版実装前に参戦したため円月クラッシュを引けないと必殺技を埋められない…と、『DD』のシステムと期間限定参戦の条件が重なり、円月クラッシュがないと不遇全開になってしまう。
- シナリオでは一時ゾンダーに協力させられたためEI-26認定されてしまうが、GGGに協力したことで認定解除され、超竜神との特訓で習得した左右分離を利用しての回避を披露した。
装備・機能
『DD』での参戦は放送中(第20カイ!後にイベント開始)であるため、それ以降に登場した技や武装は全てSRW未採用。
武装・必殺武器
武装
- ジュランソード
- ゼンカイジュランの専用武器である剣。ジュラン主導で用いる。
- 『DD』では斬撃属性の通常攻撃に採用。
- ジュランシールド
- ゼンカイジュランの専用防具である盾。ジュラン主導で用いる。
- 『DD』では仕様上シールドとしては未実装だが、ジュラガオーンアクションの演出で攻撃時に使用。
- ガオーンクロー
- ゼンカイガオーンの専用武器である手甲。ガオーン主導で用いる。爪つきの手甲ながら相手を自在に切り刻むことが可能で、第46カイ!ではダイニンジンワルドの飛ばした巨大な人参を飾り切りに切り刻んで打ち返す「ガオーン3秒間クッキング」を披露した[5]。
- 『DD』では斬撃属性のR必殺技に採用。メインアビリティは「アタッカーI」で、気力120以上の時に攻撃力が増加する。SSR+昇格時は攻撃力・防御力・照準値・運動性増加が追加。サブアビリティは「攻撃力アップI」。
- ゼンリョクゼンカイキャノン
- 歴代戦隊の力を宿した銃。本来ゼンカイザーの持つ人間サイズの武器。第30カイ!以降に登場し、巨大戦闘では主に巨大化して戦闘機ゼンリョクイーグルになる機能が使われていたが、第38カイ!ではジュラガオーンの手持ちサイズにまで巨大化して手持ち武器になった。
必殺技
- ジュラガオーンアクション
- 『DD』での打撃属性のSR必殺技。ジュランソードで斬り、シールドバッシュで吹き飛ばした後、ガオーンクローで連続攻撃する。メインアビリティは「アタッカーII」で、気力120以上の時に攻撃力が増加する。SSR+昇格時は攻撃力・防御力・照準値・運動性増加が追加。サブアビリティは「防御力アップII」。
- ジュランソード円月クラッシュ
- 剣で大きく円を描いてから斬りつける。昭和時代のシリーズに多く見られた必殺技の系譜となる。が、『DD』参戦当時はジュラガオーン担当スーツアクターの藤田洋平氏を以て「本編でもそうそう全編使われない幻の技!」と言わしめる程希少な技だった[6]。ジュラガオーンの出番が復活して以降はちゃんとフィニッシュに使用される機会が多い。
- 『DD』では斬撃属性のSSR必殺技に採用。ガオーンクローで刻んだ敵に追い打ちで円月クラッシュを放つ。メインアビリティは「センタイギア」で、ジュラガオーン装備時、気力が10上昇する毎に攻撃力が上昇する。気力130以上のとき、戦闘時のみ敵ユニットの防御力を減少させる。攻撃特化タイプの防御力・照準値が増加する。被ダメージ時と攻撃命中時の気力上昇量が増加する。サブアビリティは「移動力プラス(攻撃)」。
- ゼンリョクゼンカイフィナーレバスター
- ゼンリョクゼンカイキャノンのギアを何度も回して放つ必殺技。ジュラガオーンでは第38カイ!で使用。
- 等身大サイズで撃つのと同様、他機体に支えてもらいながら撃つ。ジュラガオーンで撃つ場合は、歴代の戦隊1号ロボ[7]の頭部を模したエネルギーが発射されたのち一つに集まり、ゼンリョクゼンカイオーの頭部の形に集約され、制作会社である東映の映画作品のオープニングで流れる、荒磯に打ち付ける白波の映像を背景にして敵に直撃するという演出となる。
合体攻撃
- ゼンカイオーゼンリョクフルブレイク
- 第47カイ!の決め技。ゼンカイオーブルマジーンと共に放つ全力全開の拳。2機の拳に、ゼンカイザーから全メンバーの拳が重なり、最後にこの時ブルマジーンに搭乗していたセッちゃんの突撃が追加で重なって敵を突き破った。6人揃ったゼンカイジャーの文字通りの全力の籠った一撃。
移動タイプ
サイズ
- L
対決・名(迷)場面
- もちもちに満ち満ちた戦い
- 第9カイ!。カシワモチトジルギアのパワーを取り込んで誕生したダイカシワモチワルドに今回の失態[8]を挽回すべく対峙するゼンカイオージュラガオーン。
- ダイワルドの「小豆マシンガン(粒あん)」をジュランシールドで防ぐも、その隙に放たれた餅でゼンカイオーごと柏餅にされ[9]、続けざまの「鯉のぼりアタック」で巨大鯉のぼりに啄ばまれるピンチに陥ってしまう。
- ゼンカイオーは左右分離で強引に柏餅を引き剝がし、そのまま餅をダイワルドに投げ返して逆に動きを封じることに成功。動けぬまま円月クラッシュを受けたダイワルドは、「こしあん、味噌あんもあるぞ~~っ!」の断末魔と共に爆発四散。並行世界・カシワモチトピアが解放されるのであった。
- 仲間割れは自滅フラグ(その1)
- 第18カイ!。ダイレンアイワルドに対してゼンカイオー2体+ツーカイオーカッタナーで挑むゼンカイジャー達だが、初手で放たれた魅了技「ラブミードゥー」によってゼンカイザー&ツーカイザーを含む7人全員が魅了状態にされてしまい、ダイワルドから一方的に攻撃を受けるのみならず、「誰がトドメ攻撃を受けるか」でケンカを始めてしまう。
- 勝利を確信するダイワルドであったが、ゼンカイザーの「お前は誰が一番好きなんだよ!」という疑問に対して「まぁ…ワタシは別に誰でも…」と口走ってしまった事で全員が激怒。巨大ロボ3体の袋叩きにあったダイワルドは「ハーレムエンド、失ぱ~~い!」の断末魔と共に爆発四散。ゼンカイジャーはほろ苦い勝利を収めるのであった。
- 仲間割れは自滅フラグ(その2)
- 第41カイ!。ダイメンワルドに対してゼンカイオー2体+ゼンカイジュウオーで挑むゼンカイジャー達だが、ダイワルドが対峙した6人と後方に待機していたクロコダイオー内の3人に麺エネルギーを浴びせ、それぞれ別の麺推しにさせた事で、仲間割れを起こした相手は合体が維持出来ず分離。そのまま戦いそっちのけで大ケンカを始めてしまう。
- 「合体できなければどうと言う事はないメ~ン♪」と勝ち誇るダイワルドであったが、この言葉に推しを貶されたと思いこんだゼンカイジャー達が激怒。ダイワルドにそれぞれの推し麺エネルギーを無理矢理食べさせ続けた結果、ダイワルドの脳の処理能力が限界に達して頭部が破裂。これが致命傷となり、「カップ麺も…美味しいメェ~~ン!良いお年を~~っ!」の断末魔と共に爆発四散。並行世界・メントピアが解放されるのであった。
- 6人揃って、機界戦隊ゼンカイジャー!
- 第47カイ!。キカイトピアでの決戦の最中、分断されたゼンカイザーとブルーン、そして後から戦線に合流したセッちゃんの6人が揃い、イジルデの最終兵器たるイジルデストロイヤー4世と対峙する。特に、両親の発明を悪用された上にその技術で父と殺し合いをさせられた介人と、直接ブラックな上司と部下の関係だったブルーンにとっては許しがたい悪。人間達や仲間と出会うきっかけになったことだけはイジルデに感謝するものの、その他すべての悪事は決して許しがたいものとして、揃った6人の怒りが全開。6人全員の全力が籠った、必殺のゼンカイオーゼンリョクフルブレイクがイジルデストロイヤー4世を貫き、遂にイジルデを打ち倒すことに成功するのだった。
関連機体
- ゼンカイオーブルマジーン
- マジーヌとブルーンが全界合体した姿。システム上、ジュラガオーンとの両立が可能。
- ゼンカイオージュラマジーン、ゼンカイオーブルガオーン
- ブルマジーンとそれぞれの構成機体を入れ替えた姿。
- ゼンリョクイーグル
- ゼンリョクゼンカイキャノンが巨大化、変形した戦闘機形態。
- ゼンリョクゼンカイオー
- ゼンリョクイーグルを中心に、ジュラガオーンとブルマジーンの構成機体全てが全力全界合体した姿。
- ドンゼンカイオー
- ジュランティラノと、次回作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』から先行登場したドンモモタロウ / 桃井タロウの所持物であるエンヤライドンが合体した姿。『ゼンカイジャー』登場時は一時的に介人に貸している。
- スーパーゼンカイオージュラン
- 巨大化したスーパーゼンカイザーとジュランが合体した機体。
- ゼンカイオーブラックジュラガオーン
- 強化改造されたステイシーザーが召喚した漆黒のジュランティラノとガオーンライオンを合体させたゼンカイオージュラガオーンのコピーロボット。左右に分離して躱すとともに背後のワームホールで叩き返すと言う本家ゼンカイオー以上のスペックを誇る。
余談
- シリーズでは色分け合体ロボとしては初かつ『電磁戦隊メガレンジャー』の1号ロボ・ギャラクシーメガ以来となる2体合体式の1号ロボとなる。
- またシリーズでも珍しい「合体構成機体が異なるものの同名の同型機が存在する1号ロボ」でもある。
- バンダイ公式のチャンネルでは、玩具としては完全に2体合体のみを想定してデザインされた機体だと明かされている。そのため、強化機体であるゼンリョクゼンカイオーは、後付けで設計されたゼンリョクイーグルに構成を依存している。
- その合体構成から勇者シリーズの勇者ロボを思い出した視聴者も多いと思われる。『DD』では実際に、合体構成が似ている超竜神と共演し、作中でもそれが活かされている。
- ジュラガオーンとブルマジーンが両立できるのは確かなのだが、ゼンカイジュウオー登場以降はだいたいブルマジーンとゼンカイジュウオーで何とかできてしまうためか、ゼンリョクゼンカイオーの登場を待たずして主役ロボにも関わらずジュラガオーンの出番は極端に減少してしまう。中盤2ヵ月程殆ど出番がなかったので、これを当人達も気にしてか、第30カイ!ではガオーンが合体時に「皆さん、お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません!」と発言している。
- 一方、ゼンリョクゼンカイオーはニュークダイテストやそれを素体にしたワルド以上の戦力にしか使われず、ゼンカイジャーがフルメンバー健在でなければ使用できないため、ゼンリョクゼンカイオー登場後も逆にジュラガオーンは出番を保っている。
- 次回作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』にも、先述のドンゼンカイオーへの合体のために召喚される形でジュランティラノが出演する。ジュランティラノは2作連続で主役メカの合体パーツとして続投する形になっており、シリーズ内でも非常に珍しい事態。
- 玩具としての音声はジュランティラノ側に入っており[10]、その音声もスーパーゼンカイオージュランと全く同一であるためか、先行登場時も含めてジュラン側の音声は劇中では合体待機音しか使用されていない。
脚注
- ↑ 左右で合体するため、分離してしまうと、乗り込んでいるゼンカイザーは宙に放り出されてしまう。
- ↑ 恐らく『大戦隊ゴーグルファイブ』に登場する戦闘母艦ゴーグルシーザーの発進シーン(後楽園球場から発進する)のオマージュと考えられる。また、スーパー戦隊シリーズ自体が後楽園遊園地(現:東京ドームシティアトラクションズ)での長年に渡るヒーローショーの上演(歴代の主役による「僕と握手!」のキャッチコピーでお馴染み)など、野球場とは縁の深いシリーズである。
- ↑ 担当声優たちのアドリブによるもの。
- ↑ 事前公開時は初合体時の演出、本編では以降の話におけるカットイン演出が基ではないかと推測できる。
- ↑ この際、ご丁寧に料理番組の撮影現場とロゴのようなものを背景に刻んでいた。
- ↑ 2021年9月7日 藤田洋平氏のツイートより
- ↑ 巨大ロボが存在しない『秘密戦隊ゴレンジャー』と『ジャッカー電撃隊』に対しては、飛行母艦のバリブルーンとスカイエースが割り当てられている。
- ↑ カシワモチワルドの能力により街の人々(キカイノイドを含む)が柏餅依存症になってしまい軽く暴動が起きた。これにガオーンとマジーヌも巻き込まれ、あまつさえ人間が大好きなガオーンが人間を傷つけそうになってしまった。
- ↑ ちなみに第39カイ!で戦ったダイショウガツワルドの攻撃で再び餅ぐるみ(鏡餅)にされてしまう。
- ↑ システム上、ゼンカイオーの左半身を担当する側に玩具の音声が搭載されている。対象はジュランティラノとブルーンダンプ。
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