藤堂鏡志朗
藤堂鏡志朗(とうどう きょうしろう / Kyoushirou Toudou)
- 登場作品
- 声優:高田裕司
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:男
- 年齢:37歳
- 生年月日:皇暦1980年1月3日
- 所属:旧日本軍→日本解放戦線(客分)→黒の騎士団(軍事総責任者)
- 階級:中佐
- 異名:奇跡の藤堂
- 主な搭乗機:無頼改→月下(無印)→斬月(R2)
- キャラクターデザイン:CLAMP(原案)、木村貴宏
ブリタニア軍との戦争において日本軍が唯一勝利した「厳島の奇跡」と呼ばれる戦いを指揮していた旧日本軍の中佐。それ故に「奇跡の藤堂」の異名で呼ばれ、四聖剣と呼ばれる専属の4人の部下がいる。異名はブリタニアだけでなく、中華連邦を始めとするブリタニアの反抗勢力でも知られている。
優れたKMF操縦技量と洞察力を併せ持つ武人と呼ぶ相応しい人物。かつては、枢木神社の麓の武道道場で師範代を務めており、門下生だった枢木スザクとも面識がある。
かつてブリタニア侵攻の際に奇跡的勝利を得たその存在は、エリア11内の反ブリタニア勢力の精神的支柱となっており、日本占領後は日本解放戦線の客分となっていた。ナリタ戦後にブリタニアに捕らえられてしまい、自らは処刑を受け入れるつもりであったが、処刑の直前にゼロが救出に現れ、「奇跡を起こした責任」を説かれた事により黒の騎士団への協力を決意。以降は黒の騎士団の幹部格として日本製のKMF月下の専用カスタマイズ機に搭乗して戦い、数多くの戦果を挙げていくことになる。
ブラックリベリオンの際には、四聖剣のメンバーと共に全軍の先頭に立って指揮を執り、一時はブリタニア政庁にまで迫るが、ゼロの突然の戦線離脱による指揮系統の混乱の最中、ギルバート・G・P・ギルフォード率いるグラストンナイツに隙を突かれ、悪化する戦況を立て直せずに敗北。ブリタニア軍に拘束される事になった。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。担当声優の高田裕司氏は当作品でスパロボ初参加。原作と違いナリタ戦の最中に仲間になる。元々口数が少ないというのもあるが、共通ルートでの会話シーンが極端に少ない。燃費改善のためのEセーブとエースボーナスを活かす底力を養成しよう。また、PVには旋回活殺自在陣の1シーンが組み込まれている。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 前作での会話があまりに少ない事への反省か、会話シーンが大幅に増えた。ミスター・ブシドーが出るたびに刹那に対しほぼ必ず注意を促す。ちなみに前作でもそうなのだが、顔グラフィックが一つしかない。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- カレンの口から語られるのみで、登場しない。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 扇や千葉、玉城らと共に、サイデリアルの支配に抵抗する新日本のレジスタンス「新日本義勇軍」の指揮官として登場。
- 会話シーンのみの登場でパイロットとしては使えないが、その代わり(?)顔グラフィックが増えた。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
実戦経験の多さからか、コードギアス勢でトップランクの実力者。特に格闘はスーパー系主役にすら匹敵する高さを誇る。魂を持たず火力ではカレンに劣るが、生存能力の高さは彼女を遥かに凌ぐ。『再世篇』では生存能力をC.C.に持っていかれた上にカレンの搭乗機がガンガン強化されること、さらにもう一人の主役・スザクの参入で単独戦力はガタ落ちしたが、朝比奈・千葉と組んで真価を発揮するようになった。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- 第2次Z
- 指揮官L3、見切り、カウンターL5(L7)
- 自機の特性上、敵の真ん中に突撃する傾向が強いため、味方に先んじて突撃すれば指揮官技能を生かしやすい。カウンターで敵を先んじて潰し、見切りで連続ターゲット補正を軽減、事故はエースボーナスでしのぐ…と、単機特攻しても生き残れる生存能力の高さは流石の一言。『再世篇』ではそうもいかないので、四聖剣やゼロと歩調を合わせて進軍すべし。
固有エースボーナス
- HPが0になる攻撃を受けた場合、一度だけHP10で生き残る
- 第2次Z破界篇。
- 「厳島の奇跡」を起こした男が、本当に奇跡を起こして生き残ってしまうボーナス。回避を主眼としている彼との相性は抜群。彼が初期で底力を持たないことだけが悔やまれる優秀なボーナス。
- 自軍フェイズ開始時、自分以外の味方ユニットの気力+2
- 第2次Z再世篇。
- 生き残りの方はC.C.に持っていかれて生存能力がガタ落ちしたが、自軍全体に効果がある分強力。サンドマンと同時に出撃すれば、手番が来るだけで自軍の気力が4上がる(自身はサンドマンからの恩恵で2上がる)。
人間関係
- 千葉凪沙
- 四聖剣のメンバーで、旧日本軍時代からの藤堂の部下。藤堂に恋心を抱いており後に結ばれる。
- 朝比奈省悟
- 四聖剣のメンバーで、旧日本軍時代からの藤堂の部下。「藤堂さんのいる場所が俺のいる場所」と言うほど、彼を尊敬している。
- 仙波崚河
- 四聖剣のメンバーで、旧日本軍時代からの藤堂の部下。藤堂よりも年上のベテラン軍人。太平洋奇襲作戦中にジノの奇襲を受け戦死。
- 卜部巧雪
- 四聖剣のメンバーで、旧日本軍時代からの藤堂の部下。ルルーシュ達を逃がすためにロロと戦い、壮絶な最期を遂げる。目玉焼きにはメープルシロップ派。
- 枢木スザク
- かつて開いていた武道道場の門下生であり、面識がある。武道に対する才能を見出し評価していた。藤堂を尊敬していたためか、彼の処刑執行人に選ばれた時には焦りが生じていた。
- 桐原泰三
- 桐原財閥の総帥。枢木ゲンブの死の真相を知る数少ない人物同士。
- ゼロ
- 捕らえられた際に彼に救出されたことにより、黒の騎士団へ入る。
- ディートハルト・リート
- 暗躍を得意とする彼とは気が合わないが、そこはゼロにより抑えられている。
- ギルバート・G・P・ギルフォード
- ナリタ攻防戦以降対峙することが多い。『R2』のOPではトウキョウのゲットーを背景に戦っているが、本編ではその様な対決は無い。
他作品との人間関係
- グラハム・エーカー(ミスター・ブシドー)
- 『第2次Z破界篇』で、新兵時代厳島の奇跡に立会い、藤堂の武士道に恐怖した過去を持ち、以来藤堂に対し敬意と畏怖の念を抱いている。再世篇では序盤、安慶基地の収監所で彼と対面し、藤堂の影響により「士道を歩む決意を固めた」と語る彼に対し、当人は「心当たりが無い」と困惑していた。対話を終え、去った後に彼が「極みには達せない」事を察していた。以降、彼との対峙の度に、彼の戦いと信念を見極めていく事になる。
- 刹那・F・セイエイ
- 『第2次Z再世篇』ではブシドーの登場の度に、彼にブシドーへの注意を促す。
- ホーマー・カタギリ
- 『第2次Z再世篇』では昔馴染みの間柄だが、藤堂は彼を快く思っていない模様。ブシドーを介して、アロウズに引き入れようとする彼からの誘いを拒否した。
- シン・アスカ
- 『第2次Z再世編』序盤で、もしクラッシャー隊と合流して戦うことになっても、「わかってもらうまで言葉で尽くす」という彼の決意に感銘を受け、自分達黒の騎士団もその覚悟でやってみると誓った。
- ヴィラル
- 『第2次Z再世篇』で、反政府活動をしていた彼の戦いを生命をかけて戦っていたと評していた。これを見た藤堂は、暗黒大陸で起きている戦いがただの人間と獣人の争い事ではないと感づく。
名台詞
- 「一度は捨てた命だ。惜しくは無い。」
- 看守に「何か言い残すことはないか?」と聞かれて。直後にゼロに救出され、再び戦う道を選ぶ。
- 「なら君はその道を行け!」
「勝つにしろ負けるにしろ、全てを出し切らなければ何も獲得出来はしない!それは国でも個人でも同じこと!!」 - 「認められて変えていける力」を説くスザクに対して。かつての教え子の生き様を肯定する。これ以降は『スザク君』から『柩木』へと呼称を変え、敵として扱う。
- 「勝てない戦と負け戦は別物だ。心得ているようだな、ゼロ!」
- ランスロットの搭乗者がスザクだと知り、撤収命令を出したゼロに対して。幸運(?)にもブリタニアの援軍が到着したため、結果的には正しい判断となった。
- 「反対だ。その様な卑怯なやり方では、日本人の支持は得られない」
- ブリタニアの象徴足り得る存在となったスザクを、暗殺すべきと提案したディートハルトに対して。
- 「藤堂鏡志朗、まかり通る!」
- 千葉、朝比奈の二人と共に中華連邦、ブリタニア連合軍に応戦しながら発した言葉。破界篇、再世篇で戦闘時セリフとして採用された。
スパロボシリーズの名台詞
- 「否…! アロウズに義は無い!」
- 『第2次Z再世篇』序盤、ブシドーからアロウズへの入隊を勧めるカタギリ司令の意思を伝えられるも、これをきっぱりと拒絶する。
- (ミスター・ブシドー…私情で剣を抜く者では、士道の極みに達する事は出来んぞ)
- 対話を終え、収監所から去るブシドーに士道の何たるかを説いたモノローグ。
- 「お前の偽りの仮面は既に紅月の鉄拳が砕いた。これからお前がかぶるのは戒めの面だ」
- 「超合集国決議第壱号」冒頭、全てを告白したルルーシュに対して。彼の真意を知った上で、改めて彼を黒の騎士団の総帥、ZEXISの一員と認め、藤堂なりの言葉で叱咤・後押しする。
- 「それは違うぞ、枢木!」
「お前の中の迷いが剣を鈍らせた! そして、今のお前はそれを知りながら、認めようとしていない!」
「なればこそ、自分の想いに実直になれ! 今のお前は結果を求めるといいながら、目先のことに囚われている!」 - 「超合集国決議第壱号」にて、スザクを撃破した際の会話。方途を見失ったまま戦うかつての教え子に、その矛盾を真っ向から突きつける。
- 「我々はゼロを信じた。同時に枢木という男も信じたい」
「あの二人は道は違えど、同じものを目指しているはすだからな」 - 「超合集国決議第壱号」より。相反する二人のを意志を認め、双方に期待を託した。
- 「武士道とは死ぬ事と見つけたり…。生きるために生命を捨てたか」
「見事だ、ミスター・ブシドー」 - 『再世篇』終盤、「ブシドー」の最後の戦いを見届けて。