「天空侍斗牙」の版間の差分
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2012年8月18日 (土) 22:15時点における版
天空侍斗牙(てんくうじ とうが / Tohga Tenkuuji)
『超重神グラヴィオン』の主人公。グランカイザー及び、ゴッドグラヴィオン、そしてソルグラヴィオンとアルティメットグラヴィオンのメインパイロット。
幼い頃に両親を交通事故で失い、クライン・サンドマンに「G因子」の才能を見込まれて、孤児院に預けられる。しかし、孤児院とは名ばかりで、実際は来るべきゼラバイアとの戦いに備えて素質のある子供達=Gナイツ候補を集めた施設であった。その後サンドマンに才能を見出され、城へと引き取られた後、戦闘訓練に明け暮れた斗牙は先天的なG因子を開花させて、グランカイザーのパイロットとなる。
エイジに指摘されたようにサンドマン達も彼の幼少時からの人間教育には重点を置いてなかったようで、他者との関係も持てない城の中で引きこもりの訓練生活を送ってきたため、人間性に乏しく、世間知らずである。平常時の性格は温和で優しいが、戦闘時には戦闘マシンとなり、冷徹かつ非情な性格へと代わり、ほぼ二重人格を思わせる程異なる雰囲気となる。先述したように人との付き合いがなく、友人もいなかったため、他人を想わない融通の利かないところもある。しかし、仲間達から叱咤を受けながらゼラバイアとの戦いを経て、精神的に成長。1期の最終決戦時には他のナイツへの気遣いも見せれるようになり、仲間達から信頼を受けてゼラバイアへと立ち向かっていく。
前述の経緯を経ても、人間関係を学んだ時期が絶対的に短く、2期時点ではまだ、心情の機微や洞察などができない幼い子供のそれに近い程度だった為、善意から行ったある行為からリィルを傷つけてしまう。その事でエイジからの怒りの拳を受けた事、母のように慕っていたエィナを失った事などが重なり、彼の精神状態は追い詰められてしまい、自暴自棄となり姿を隠す。その後、彼を手に入れようとしたフェイの誘いに乗ろうとするが、自らを連れ戻しに来たエイジとの対話、そして想いの全てをぶつけ合った事で互いのわだかまりを乗り越え、グランナイツへと戻り、再びゼラバイアとの戦いへと身を投じる。最終決戦直前には、幼い頃にサンドマンと約束した「地球を護る為の"牙"となる」事を誓い、自らが傷つけてしまったリィルの事を護る事も新たに誓った。
モデルになったのは童話の「ピノッキオ」。2期開始からソルグラヴィオン登場までの9~10話は彼がピノッキオから人間になるまでの話ととる事が出来る。
なお原作の大張監督はエイジと斗牙をダブルヒーローとは呼ばず、エイジを「ヒーロー」、斗牙は男性であるにもかかわらず「ヒロイン」と呼んでいる。斗牙は本来のヒロインと言う意味からはかけ離れたキャラクターだが、熱血ヒーローと対になる存在という意味であろう。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦Z
- ほぼ、原作通りの性格・行動。原作の設定を反映し他作品キャラとの絡みは少ないが、『戦闘マシンとして育てられた』という共通点を持つ神勝平と剣鉄也と絡みがある。一方でエイジとの関係は原作以上に細かく描写されており、彼との激しいやり取りはα外伝のある一幕を思わせる。
特殊技能は平凡だが、格闘が高く、なにより隊長能力に『自軍フェイズでの攻撃力+10%』を持つので、火力は高い。精神コマンドも消費の少ない気合や直感、最終的に覚醒を覚える。他の精神コマンドはエイジ達で補えるので、使い勝手は良い。スーパー系にしては防御が低い、底力が無い(これはある男にも言えるが彼は機体が固いので問題ない)、搭乗機も装甲が薄め(グランカイザーに至ってはリアルロボット並)と初期状態では脆いので注意。原作イメージで付けられている見切りは機体と相性が悪いので上書き候補となる。技量値が高い為再攻撃と相性が良い。これにより、ソルグラヴィオンの最強技全体攻撃の「超重炎皇斬」より、「超重剣」の再攻撃の方が与えるダメージは高まる。
クリア後の図鑑に「リィルを傷付けた際にはショックで逃げ出す」という内容の文章が追加されるが、実際はエィナを失った事が最大の原因である(リィルの件もその一つではある)。ただし原作ではリィルを傷付けた時点では直接逃げ出していないため、図鑑でこのような文章にした理由は不明。 - 第2次スーパーロボット大戦Z
- 破界篇、再世篇共に登場。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力
- Z
- 自軍フェイズでの攻撃力+10%
パイロットBGM
- 「嘆きのロザリオ」
- OPテーマ。
- 「紅の牙」
- 「Zwei」OPテーマ。
人間関係
- 紅エイジ
- グランナイツの一員。対人関係が冷淡な斗牙とは正反対の直情型熱血漢。お互いぶつかり合うことで、互いを認め合う。サンドマンは彼らを「合わせ鏡のよう」と評した。
- 城琉菜
- グランナイツの一員。幼い頃に出会っていた斗牙に想いを寄せており、彼が居なくなった時はメンバーの中で最も心配をした。原作ではクライマックスで少しいい関係になっていた斗牙とリィルを遠くから見守っていた。
- ミヅキ・立花
- グランナイツの一員。年長者であり、斗牙などの年少者を引張って行く。斗牙復帰の際の年長者らしい気遣い方を見せていた。
- エィナ
- グランナイツの一員。プロトディーヴァである彼女は人とは成長速度が違うらしく、回想シーンで赤子の斗牙の面倒を見ている絵が存在する。そのためか、互いを想う気持ちは他のメンバーよりもより深いものとなっている。
- リィル
- グランナイツの一員。一度は彼女を傷つけてしまい心は閉ざされるが、再び集結したグランナイツのメンバーによってその心は開かれた。戦闘で中核となる斗牙を的確にサポートしており、同時に自身と対等に接してくれる斗牙に最も心を許している。斗牙自身も復活した際には彼女を守る事を誓っていた。
- クライン・サンドマン
- 斗牙に戦闘訓練を施した人物で、父親に近いスタンスで彼に尊敬される立場にあったが、教育はエィナに任せきりだった為、エイジとの接触によって、更に斗牙が成長する事を期待していた。普段は見せないが父親としての情も強かったらしく、斗牙が死を覚悟した際には強い動揺を見せていた。
- フェイ・シンルー
- 斗牙とは孤児院との付き合いで、彼の姉貴分だった。彼に対抗心を抱きつつも、彼の事を大事に思っている。
他作品との人間関係
- 神勝平
- Zでは絡みは少ないが、自らも知らないうちにザンボット3のパイロットとして育てられた事があるためか、斗牙の境遇に同情する場面がある。
- 剣鉄也
- Zでは絡みは少ないが、幼い頃からグレートマジンガーのパイロットとして育てられた戦闘のプロとして、カミーユの制止を無視してフォウを殺害しようとした斗牙の行動にある程度の理解を示し、斗牙が戦う理由に悩むときは先輩格として諭す。既に原作の展開を終わらせていた事もあり、ある意味では斗牙の完成形。第2次Z 再世篇ではZEXIS世界の鉄也が既に故人である事を知り、アポロともども衝撃を受ける。
- ヨウラン・ケント、ヴィーノ・デュプレ
- Zでは香港にて女装してお忍びで外出していた斗牙とエイジにナンパしてきた。
- フォウ・ムラサメ
- Zでは香港で撤退しようとする彼女を容赦なく討とうとした為、これがエイジとの確執を生む事になった。
- キラ・ヤマト
- エイジが言うには、彼の天然さは斗牙のそれに近いらしい。第2次Z破界篇では彼に「二股」の意味を訊ねたことも。
- メイリン・ホーク
- ZSPDでは卓球大会で彼女とペアを組む。恐らく自分と同じ声の人物とその級友を意識した組み合わせなのであろう。
- ゲイン・ビジョウ
- Z38話では斗牙の戦いを「人形」と指摘された。
- シャギア・フロスト、オルバ・フロスト
- Zでは斗牙を自分達と同じく「他者によって生き方を歪められた者」とし、斗牙を自分達の味方に誘うが、斗牙は彼らを拒絶した。
- 黒のカリスマ
- 後述にもあるが、彼に対して斗牙と同じ声の主人公を意識したような台詞をぶつける。
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- 第2次Z再世篇第23話で、ウイングガンダムゼロのゼロシステムによって豹変した彼を、昔の自分に似ていると指摘した。
名台詞
- 「まだ僕達は、負けたわけじゃない!」
- 1期最終話で、圧倒的な強さを誇るゼラバイアに対し、心が折れかけた琉菜にかけた言葉。エイジよりも早く気遣う様子を見せたその言葉に、他のナイツも驚きはしたものの、心強さを感じ、再び闘志を燃やし始めた。
- 「僕はもう忘れたいんだ…グラヴィオンの事も…お城のみんなの事も……」
「僕は人間じゃなくていい! いつか、エイジに言われてたみたいに…化け物でいいよ!!」
「苦しんだり…悩んだりするのはもう沢山だ…。機械みたいに何も感じなくていいんだ!」 - Zwei第9話で、自分の鈍感故の善意の発言でリィルを傷つけてしまった事、自分のせいでエィナと琉菜が犠牲になったことで自暴自棄に陥って。フェイの誘いに乗ったり、かつての「戦闘マシン」としての自分に戻ろうとする事で仲間を失った悲しみと苦しみから逃避しようとするが、一方でエィナの眼鏡を片時も離さずに握りしめていた事に気付いたエイジの呼び掛けを突き離した事、エイジに自分のせいでエィナが無駄死になったと言われた事で乱闘が始まった…。
- 「うるさい!エィナは子供の頃から僕と一緒だったんだ!!」
- 乱闘の中、エィナを失った悲しみを一人で背負っていた事をエイジに咎められた彼は彼女への気持ちをエイジにぶつける…。その後の拳のぶつけ合いを経て二人の関係は修復されていった。
- 「エイジ、僕と結婚しよう!」
- Zwei最終話で、サンドマンとアヤカの結婚式で女性陣を差し置いてブーケをゲットしてしまい、男のエイジにプロボーズ。斗牙が結婚を「好きな相手とするもの」とだけ聞かされたための珍事。即座に琉菜とリィルに「結婚は男と女でするもの」と突っ込まれるのだが、エィナは「男同士で出来る国もある」と余計な事を言い、エイジに至っては「琉菜よりマシ」とか言って(直前にカップリング扱いされたせいだろうが)拒否していなかったりする。
スパロボシリーズの名台詞
- 「その仮面をはぎ取り、今日こそ、お前の目的の全てを聞かせてもらう!」
- Zにおいてパラダイムシティで黒のカリスマに対して言い放った台詞。黒のカリスマの「仮面」といい、彼が初登場時に「オレンジ」と発言していること、更に斗牙の中の人といい、第2次Zで共演する事になるコードギアスの主人公を意識した台詞だろう。余談だが、黒のカリスマの発言した「オレンジ」は『交響詩篇エウレカセブン』に出てくる地殻変動弾である。
- 「楽しそうだね。何人ぐらいの女の子にタッチできるかな」
- 第2次Z再世篇の第18話「アッシュフォード・ラプソディ」のアッシュフォード学園のイベント『キューピットの日』で斗牙がそのイベントの趣旨をまったく理解してない状態で言った台詞。それを聞いた琉菜とリィルは呆れ、アルトに至っては「こんなやつに二股を非難されるとは…!」と怒りを露にした。
- 「鈍感は時に人を傷付けるよ」
- 第2次Z再世篇の終盤、バジュラ及びイノベイターとの最終決戦を前にして、ランカが敵に回ったことに動揺し、色々ぶちまけているアルトに対して。ランカやシェリルからの好意に気付かないふりをするアルトだが、それが彼女たちをかえって傷付ける結果になるという意味も込めてこう言った。かつて鈍感ゆえの善意の発言でリィルを傷付けてしまった斗牙が言うとなかなかに重い言葉である。