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*3式機龍は『ゴジラ×メカゴジラ』(2002年12月14日公開)の特報・予告篇[[ナレーション]](声:立木文彦氏)において「'''超攻撃型メカゴジラ'''」と紹介されている。 | *3式機龍は『ゴジラ×メカゴジラ』(2002年12月14日公開)の特報・予告篇[[ナレーション]](声:立木文彦氏)において「'''超攻撃型メカゴジラ'''」と紹介されている。 | ||
− | **[[DVD]]版『ゴジラ・モスラ・キングギドラ | + | **[[DVD]]版『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001年12月15日公開)に付属する『ゴジラ×メカゴジラ』の特報ナレーション(声:[[声優:立木文彦|立木文彦]]氏)において3式機龍は直接登場していないが、「今度の(ゴジラの)敵は『'''巨大バトルサイボーグ'''』だ!」と紹介されている。 |
*3式機龍のメカニックデザインを担当した西川伸司氏は、『ゴジラVSメカゴジラ』(1993年12月11日公開)において(採用はならなかったが)メカゴジラのデザイン案を出していた(『東宝特撮映画大全集』279頁より)。 | *3式機龍のメカニックデザインを担当した西川伸司氏は、『ゴジラVSメカゴジラ』(1993年12月11日公開)において(採用はならなかったが)メカゴジラのデザイン案を出していた(『東宝特撮映画大全集』279頁より)。 | ||
− | * | + | *3式機龍は歴代のメカゴジラの中で、「初代」「VS版」いずれもゴジラに敗北した中、初めて勝利した機体である。 |
== 脚注 == | == 脚注 == |
2019年5月16日 (木) 02:57時点における版
3式機龍 | |
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登場作品 |
|
デザイン | 西川伸司 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | サイボーグ兵器 |
型式番号 | MFS-3 (Type3:Multi-purpose Fighting System) |
重量 |
4万トン(重装備型) 3万6千トン(高機動型) |
パイロット | 家城茜(ゴジラ×メカゴジラ) |
3式機龍は『ゴジラ対エヴァンゲリオン』の登場メカ。
概要
ミレニアムシリーズにおけるメカゴジラ。これまでのシリーズのメカゴジラと違い、人類が自力で作り上げた[1]生体ロボットである点と、「メカゴジラ」は通称で「3式機龍」が正式名称である点が特徴[2]。
作中では専ら正式名称で呼ばれ、メカゴジラの名は『ゴジラ×メカゴジラ』の登場人物である湯原徳光博士ただ一人があだ名として「メカゴジラ」と名付けたのみ。また、もう一人メカゴジラを案として出した湯原沙羅は、正式名称判明とともに「機龍」と呼ぶようになっている。そのため、湯原親子が登場しない続編『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』では「メカゴジラ」と呼称されていない。
西暦1999年に出現したゴジラ[3]に対抗する為に、特生自衛隊によって開発[4]され、2003年に完成した。支援用航空機「AC-3 しらさぎ」2号機からの遠隔操作によって運用される[5]。
初代ゴジラのDNA
3式機龍は房総半島沖から回収した初代ゴジラの骨をメインフレームにし、情報伝達システムには二進法のデジタル方式よりも優れた4つの因子を利用した「DNAコンピュータ」を使用をしている。見方によっては「初代ゴジラがメカゴジラに転生した」とも言える[6]。
3式機龍の動作司令の伝達には「DNAコンピュータ」によって生物的な素早い挙動が可能になっている為、高い機動性を誇り、格闘戦もこなせてしまう等、圧倒的な戦闘力を持つ。この点において3式機龍は、遠距離戦闘を主軸とした動きが鈍かった従来作に登場したメカゴジラとは正反対の性能を持っている。
しかし、その反面、3式機龍は「DNAコンピュータ」はゴジラの骨に残留していた骨髄間質細胞を使用していた為、ゴジラのDNAを持つ故に(1999年に出現した)ゴジラの咆哮によって干渉・暴走事故を引き起こす危険性も有る[7]。その上、約2時間しか最大稼働できず、それを越える場合やエネルギーを消耗した場合は、最も近い自衛隊基地からエネルギーをマイクロウェーブ方式で、僚機のしらさぎを経由して供給される。ただし、電力量は関東地方全域を賄うほど必要になる。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。パイロットは『ゴジラ×メカゴジラ』の家城茜。
- バックユニットを強制排除する前の「重装備型」という形態故か、タイプは「シューター」である。
装備・機能
武装・必殺武器
- 99式二連装メーサー砲 / ツインメーサー砲
- 口中に備え付けられた二基のメーサー砲。その威力は、90式メーサー殺獣光線車(15万ボルト)よりも強い。
- 0式レールガン
- 下腕部に装備。
- メーサー・ブレード
- 0式レールガンユニット内に装備。重武装型のコンセプトから外れている装備だったため、3式機龍改の4式レールガンではオミットされている。
- バックユニット
- 背部に装備。強制排除も可能。バックユニットを外した状態の3式機龍は、動きが俊敏になる。
- なお、バックユニットを装備した状態の3式機龍を「重装備型」、バックユニットを装備していない状態の3式機龍を「高機動型」[8]と呼称する場合もある。
- 87式多連装ロケット弾発射機改 / 多連装ロケット弾
- バックユニットに装備。『X-Ω』では「多連装ロケット弾」表記で、通常武装として採用。
- 95式470mm多目的誘導弾
- バックユニットに装備。
- ワイヤー
- 敵を縛るのに使用する。『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』の終盤で使用。
- 3式絶対零度砲(アブソリュート・ゼロ)[9]
- 胸部ハッチに内蔵された絶対零度の光弾を発射する最終兵器。心臓部に直径1250mmの共有結合性結晶となっているダイヤモンドが使用されている。ただし、発射にはエネルギーの40%近くを消費する[10]。また、共有結合性結晶は大変貴重である為、破損すると修復は困難を極める。
- なお、3式絶対零度砲は大変強力な最終兵器なので、使用の際には現場の指揮官および内閣総理大臣ら上層部からの承認が必要となる。
- 3式絶対零度砲には「ロック解除から発射までに時間が掛かってしまう」という弱点が存在しており、劇中ではゴジラにその隙を突かれて3式機龍が不利になってしまう場面も見られた[11]。
- 余談だが、アブソリュート・ゼロ(Absolute Zero)とは、物質を構成する原子および分子の運動が停止(=凍結)する絶対零度(摂氏-273.15度)の意。摂氏10万度を超えるゴジラの必殺技「放射熱線」と対を為す武装である。
- 『X-Ω』では、必殺技として採用。
名台詞
- 「SAYONARA YOSHITO」
- 『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』のラストにて、ゴジラと共に日本海溝に身投げする際、最後まで整備を続けてくれた主人公の整備士・中條義人を脱出させた際にモニターに表示させたメッセージ。
- 演出上、反転状態である為に非常に読みにくいが涙なくして見られない名シーンなので、映像ストップしてでも必見の価値あり。
対決・名場面
- 「機龍、大暴走」
- 神奈川県横浜市におけるゴジラとの第一戦目。機龍側に優勢に戦いを進めていくが、3式絶対零度砲(アブソリュート・ゼロ。以下、「AZ」と表記)を使用する前にゴジラの咆哮によって機龍の動きが停止。その隙にゴジラに逃亡されてしまう。
- そして、ゴジラの咆哮の影響で初代ゴジラのDNAが使用されていた機龍は、暴走を開始。エネルギー切れになるまで市街地を滅茶苦茶にしたのであった。
- なお、この戦いの後、機龍に使用されている初代ゴジラのDNAの塩基を修飾塩基に変更し、機龍の再度の暴走は防がれた。
- 「機龍高機動型」
- 東京都品川区におけるゴジラとの第二戦目。初めゴジラから一定の距離を取って砲撃戦を仕掛けるも、ゴジラの放射熱線等の強力な攻撃によって機龍のバックユニットに付属する多連装ロケット弾の二つの砲身を破壊されてしまう。
- しかし、茜は慌てずバックユニットをゴジラに向けて強制排除[12]。高機動型になった機龍でゴジラの放射熱線を紙一重で回避し、素早い格闘戦を仕掛けてゴジラを追い詰める。終いにジャイアント・スイングをお見舞いして、ゴジラをダウン状態にさせたのであった。
- 「機龍、再起動」
- 上層部の判断を仰いだ現場指揮官である富樫の命令を受け、茜はダウンしたゴジラに対してAZでトドメを刺そうとするが、その途中で目覚めたゴジラの放射熱線によって機龍は倒され、茜が搭乗する「AC-3 しらさぎ」2号機からの遠隔操作が不能になってしまう。
- 意を決した茜はしらさぎ2号機を降りて、機龍のメンテナンス用ブースへ潜入。手動で機龍の再起動を図る。その間、ゴジラの容赦無い攻撃に苦しめられるも、関東地方一帯を停電させて得た電力をしらさぎ6号機から受信した事と、「大切な人達を守りたい」という茜の強い気持ちによって、機龍は再び立ち上がった。
- 「零距離発射」
- 長引く機龍とゴジラの激闘に、茜の同僚・葉山が乗るしらさぎ6号機が(同乗員である関根を脱出させた上で)捨て身となって乱入。しらさぎ6号機の残骸で強引にゴジラの口をふさいだ葉山は、茜に対して「俺に構わず、ゴジラにAZでトドメを刺せ!」と促す。
- だが、これ以上の犠牲者を出したくなかった茜は、AZのロックを解除した機龍でゴジラに突進して葉山を救出し、ゴジラを強く抱きしめた状態で市街地から海へと移動。そして、海中に飛び込み、ゴジラに対して零距離でのAZを放つ(明言されていないが、同時にゴジラも機龍の右手で口をふさがれた状態で熱線を放っている)。
- その結果、機龍は損傷率37%(右腕を失い、AZの発射口が大破した状態)に達し、行動不能になってしまった。一方のゴジラは胸に大きな傷を負い、外洋へと去っていく。そんなゴジラの後姿を、茜はただ見送る事しかできなかった…。
関連怪獣
- ゴジラ
- ライバルにしてメカゴジラのモチーフとなった怪獣。
- 3式機龍はメインフレームに初代ゴジラの骨を利用している生体兵器でもある[13]。
- 3式機龍改
- 続編『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』で、3式機龍を改修した機体。アメリカに旅立った家城茜の後任者である秋葉恭介が、正オペレーターとして操縦する。
- 一年前のゴジラとの激闘で大破した「3式絶対零度砲(アブソリュート・ゼロ)」の代わりに胸部内に4式三連装ハイパーメーサー砲を装備、バックパックユニットの小型化や海中で破壊された右腕部が可変式ドリルアーム「4式対獣掘削装置(スパイラル・クロウ)」に換装されている。バックパック射出による攻撃が前回の戦いで有効な攻撃手段と評価されたことから屈まなくても射出が可能となり、左右2段階で射出可能で自爆させることも可能。
- また、前回の戦いで機龍が起き上がる隙をゴジラに狙われてピンチになったことが何度かあったためか、内蔵ブースターの数を大幅に増設しており、手を使わずとも起き上がれるようになっている。劇中では整備が不十分な状態での出撃だったため、動作がやや鈍くなっている。
- なお、この時既に機龍のDNAコンピュータは自我らしきものに目覚めていたのか、同族であるゴジラと戦い続ける事を拒む兆候を見せており、小美人からも人類に警告されていた。最終的には搭乗員を脱出させた後、ゴジラと共に日本海溝へ運命を共にする結末を迎える。
- この戦闘以後、ゴジラのDNAを使用した兵器開発は禁止されたが、DNAデータ自体は補完されている描写で幕を閉じる。しかし、翌年には機龍シリーズとは全く別の話になり、ミレニアムシリーズ自体も完結したのでその後の話は一切ない。と言ってもミレニアムシリーズ自体どれもそんなオチが付くのがお約束なのだが。
- 3式機龍乙型
- 『ゴジラ対エヴァンゲリオン』にて登場するEVA初号機カラーの機龍。
余談
- 3式機龍は『ゴジラ×メカゴジラ』(2002年12月14日公開)の特報・予告篇ナレーション(声:立木文彦氏)において「超攻撃型メカゴジラ」と紹介されている。
- 3式機龍のメカニックデザインを担当した西川伸司氏は、『ゴジラVSメカゴジラ』(1993年12月11日公開)において(採用はならなかったが)メカゴジラのデザイン案を出していた(『東宝特撮映画大全集』279頁より)。
- 3式機龍は歴代のメカゴジラの中で、「初代」「VS版」いずれもゴジラに敗北した中、初めて勝利した機体である。
脚注
- ↑ 昭和シリーズのメカゴジラは地球侵略のために宇宙人が作り上げ、平成シリーズのメカゴジラは23世紀で建造、転移してきたメカキングギドラの技術を解析して作られている。
- ↑ 続編『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』では、『ゴジラ モスラ 機龍』と表示された後、機龍がメカゴジラ表記に置き換わってからタイトルが表示される。前作の場合は旧作表示の分裂した二つのゴジラに背後の機龍の文字から光が発せられ『ゴジラ×メカゴジラ』に変わる演出となっている。
- ↑ 西暦1954年に出現し、科学者・芹沢大助博士によって倒された初代ゴジラと同じ種類の別個体。余談だが、家城茜を演じる釈由美子氏にちなんで「機龍二部作」に登場するゴジラ(機龍ゴジ)を「釈ゴジ」と呼称する事が有る。
- ↑ 3式機龍の開発には、湯原徳光博士(DNAコンピュータを開発)、赤松伸治博士(初代ゴジラの骨を元に機龍を建造)、菅野吾郎博士(3式絶対零度砲を開発)、山田薫博士(機龍へのマイクロウェーブ方式の送電を担当)からなる四名の「日本の頭脳」と言える科学者達も携わっている。
- ↑ 3式機龍内部のメンテナンス用ブースで直接操縦することも可能ではあるが、戦闘時の加速や衝撃によって搭乗者に多大な負荷が掛かる為、実質的に不可能と言ってもよい。
- ↑ その意味において、『ゴジラ×メカゴジラ』とは「初代VS21世紀のゴジラ同士の夢の対決を実現させた作品である」と評する事ができよう。
- ↑ 実際、初出撃の時に暴走して神奈川県横浜市街地を破壊し尽くしている。
- ↑ なお、バックユニットを強制排除して「高機動型」になった3式機龍は、歴代のメカゴジラと相似した外見になる。バックパック装備型はVSでのガルーダと合体したスーパーメカゴジラ形態に相似している。
- ↑ 『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』では、菅野吾郎博士が「アブ・ゼロ」と略称している。
- ↑ とはいえ、この手の兵器にしては珍しく、エネルギーを再供給できれば再使用が可能であり、劇中でも同一戦闘で二度使用している。
- ↑ 故に、劇中終盤においてゴジラとの相討ち覚悟で、3式絶対零度砲の零距離発射が行われた。
- ↑ ちなみに、バックユニットを強制排除をした時の機龍の姿勢は、「ゴジラに向かって御辞儀をする形」であった。
- ↑ ただし、1954年版『ゴジラ』では初代ゴジラが科学者・芹沢大助博士の使用した「オキシジェン・デストロイヤー」によって骨ごと跡形も無く溶け去っているため、『ゴジラ×メカゴジラ』および『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』では「初代ゴジラの骨だけは残った」というパラレル設定となっている。また、芹沢大助博士がオキシジェン・デストロイヤーを使用した場所も、手塚昌明監督の拘りによって房総半島沖に変更されている。
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