「新サクラ大戦」の版間の差分
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== 余談 == | == 余談 == | ||
*十数年ぶりのシリーズ最新作という事もあって、本作が発売に至るまでには紆余曲折があった。 | *十数年ぶりのシリーズ最新作という事もあって、本作が発売に至るまでには紆余曲折があった。 | ||
− | **2008年に『紐育レビュウショウ~歌う♪大紐育♪3~ラストショウ』が開催されたが、本来はこの舞台を以て'''『サクラ大戦』の全てのコンテンツは終了するはずだった'''。その千秋楽の終演時に、劇場の閉館時間が迫ってもなお観客達が帰宅せずに『サクラ』の継続を訴えるという事態が発生。スタッフからの依頼を受け、音楽監督の田中公平氏は「みんなこのままでは帰れないよね、心配しないでください。'''私が何とかしますから'''、今日はこれで帰ってください」と観客達の前で発言し、その場を収めた。この発言は咄嗟に出たものだったが、一連の事態を受けスタッフやキャストによる『サクラ』復活に向けた草の根的な運動が始まった<ref>https://ameblo.jp/kenokun/entry-12526073884.html</ref>。 | + | **2008年に『紐育レビュウショウ~歌う♪大紐育♪3~ラストショウ』が開催されたが、本来はこの舞台を以て'''『サクラ大戦』の全てのコンテンツは終了するはずだった'''。その千秋楽の終演時に、劇場の閉館時間が迫ってもなお観客達が帰宅せずに『サクラ』の継続を訴えるという事態が発生。スタッフからの依頼を受け、音楽監督の田中公平氏は「みんなこのままでは帰れないよね、心配しないでください。'''私が何とかしますから'''、今日はこれで帰ってください」と観客達の前で発言し、その場を収めた。この発言は咄嗟に出たものだったが、一連の事態を受けスタッフやキャストによる『サクラ』復活に向けた草の根的な運動が始まった<ref name="tanaka">https://ameblo.jp/kenokun/entry-12526073884.html</ref>。 |
− | ** | + | **その後、舞台はライブなどを経て2013年にショウとして再開され<ref name="tanaka"/>、女性向けコンテンツ『サクラ大戦奏組』という新たな試みも行われたが、毎年のように提出されていた新作の企画は不採用という結果が続いていた。しかし、セガフェス2016にておこなわれた総選挙において『サクラ大戦』が「作品部門」と「復活期待部門」で1位を獲得したことでセガゲームス社内の風向きが変わり、本作のプロジェクトが立ち上がった<ref>https://www.famitsu.com/news/201903/30173892.html</ref>。 |
− | ** | + | **作品の方向性について、セガゲームス取締役CPOの名越稔洋氏名は「既存のファンに向けただけの作品になると、セールスもある程度見えてしまい、ジャンルとしても制約があるので、ぶち壊す部分をどの程度許容出来るかを模索した。壊せないのなら制作には反対だった」というコメントをしており、実際にセガゲームスとしても壊す方向に舵を切った<ref name="dengeki">KADOKAWA『電撃PlayStation』2019年12月号 Vol.681 P84より。</ref>。その結果、概要で述べた通りメインスタッフの大幅な入れ替えが敢行されており、これまで企画原案や世界観設定を担当していたレッド・エンタテインメントも本作には不参加<ref>https://twitter.com/kikaku_RED/status/984998385030545408</ref>、広井王子氏は「原作」としてクレジットされ一部の歌曲の作詞を手掛けてはいるものの、開発としては協力を仰がないという体制を取っている<ref name="dengeki"/>。 |
== 脚注 == | == 脚注 == |
2019年11月21日 (木) 13:44時点における版
新サクラ大戦 | |
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読み | しんさくらたいせん |
原作 | 広井王子 |
脚本 |
イシイジロウ(ストーリー構成) 鈴木貴昭 |
キャラクターデザイン |
久保帯人(メイン) ゲスト 堀口悠紀子 BUNBUN 島田フミカネ いとうのいぢ 副島成記 杉森健 工藤昌史(ビジュアル設定) |
メカニックデザイン | 明貴美加 |
音楽 | 田中公平 |
制作 | セガゲームス |
発売元 | セガゲームス |
発売日 | 2019年12月12日 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
『新サクラ大戦』は、セガゲームスより発売されるコンピュータゲーム。
概要
『サクラ大戦』のナンバリングタイトル第6作となるプレイステーション4用ゲームソフト。ナンバリングタイトルとしては『サクラ大戦V ~さらば愛しき人よ~』以来14年ぶり、外伝を含むと『ドラマチックダンジョン サクラ大戦 ~君あるがため~』以来11年ぶりの完全新作タイトルとなる。
グラフィックは全て3Dで表現され、バトルパートは前作までのターン制SRPGからアクションゲームに変更、ジャンルも「ドラマチック3Dアクションアドベンチャー」へと生まれ変わった。
ナンバリングタイトルでありながら番号が割り振られていないのは本作がリブート作にあたるためで、キャラクターは勿論の事、メインスタッフも従来から大幅な入れ替えが敢行されている。
ゲーム発売前から既にメディアミックスで展開されており、漫画や小説の他、2020年にはテレビアニメ版となる『新サクラ大戦 the Animation』と舞台が展開予定。
ストーリー
太正十九年。帝都・東京で「降魔大戦」と呼ばれる戦いが勃発。帝国華撃団、巴里華撃団、紐育華撃団はこの脅威に立ち向かい、自らの消滅と引き換えに世界を救った。
その功績から、華撃団による都市防衛構想は世界中から認められ、「世界華撃団連盟(WLOF)」が設立。世界の各都市で華撃団が誕生する。各国の華撃団はWLOFが開催する平和の祭典「華撃団競技会」で歌劇と戦闘の技術を競い合い、自らの力を高めあった。2年に1度開催されるこの戦いは「世界華撃団大戦」と呼ばれ、人々は熱狂していった。
太正二十九年。長らく華撃団が途絶えていた帝都で帝国華撃団が蘇り、優勝を目指し世界華撃団大戦へと参加する。だが、世界中に再び現れた降魔と謎の敵によって「世界華撃団大戦」は「世界の命運をかけた戦い」へと変貌を遂げる。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
帝国華撃団
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
帝国華撃団
- 無限
- 霊子戦闘機。三式光武の経験を踏まえ開発された。
用語
『サクラ大戦』の項目も参照。
- 降魔大戦
- 『V』から2年後(『君あるがため』から1年後)に勃発した大戦。帝都、巴里、紐育の華撃団はこの戦いの末に消滅したとされている。
- 世界華撃団連盟(WLOF)
- 降魔大戦後に設立した連盟。WLOFはWorld Luxuriant Opera Federationの略称。各国の華撃団の結成と運営を担当しており、旧作の「賢人機関」にあたる組織だが、WLOFと各国の華撃団は世間に広く知られた存在となっている。ただし、代表となる事務総長はその素性が歴代から謎に包まれている。物語開始時点の事務総長はプレジデントG。
- 世界華撃団大戦
- 正式名称は「華撃団競技会」。各国の華撃団が集結して演舞部門と演技部門で実力を競い合う大会。降魔大戦後に平和な時代が続き、華撃団の平和利用が叫ばれる中で誕生した。演舞部門は3人のチーム戦で行う。2年に1度開催されており、本作で描かれる大会は第3回目となる。
- 霊子戦闘機
- 霊子甲冑の発展型。
楽曲
- オープニングテーマ
-
- 「檄!帝国華撃団〈新章〉」
- 作詞:広井王子、作曲:田中公平、歌:帝国歌劇団
登場作と扱われ方
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初参戦作品。期間限定参戦。花組の隊長と隊員6人全員とそれぞの機体が登場する。
余談
- 十数年ぶりのシリーズ最新作という事もあって、本作が発売に至るまでには紆余曲折があった。
- 2008年に『紐育レビュウショウ~歌う♪大紐育♪3~ラストショウ』が開催されたが、本来はこの舞台を以て『サクラ大戦』の全てのコンテンツは終了するはずだった。その千秋楽の終演時に、劇場の閉館時間が迫ってもなお観客達が帰宅せずに『サクラ』の継続を訴えるという事態が発生。スタッフからの依頼を受け、音楽監督の田中公平氏は「みんなこのままでは帰れないよね、心配しないでください。私が何とかしますから、今日はこれで帰ってください」と観客達の前で発言し、その場を収めた。この発言は咄嗟に出たものだったが、一連の事態を受けスタッフやキャストによる『サクラ』復活に向けた草の根的な運動が始まった[1]。
- その後、舞台はライブなどを経て2013年にショウとして再開され[1]、女性向けコンテンツ『サクラ大戦奏組』という新たな試みも行われたが、毎年のように提出されていた新作の企画は不採用という結果が続いていた。しかし、セガフェス2016にておこなわれた総選挙において『サクラ大戦』が「作品部門」と「復活期待部門」で1位を獲得したことでセガゲームス社内の風向きが変わり、本作のプロジェクトが立ち上がった[2]。
- 作品の方向性について、セガゲームス取締役CPOの名越稔洋氏名は「既存のファンに向けただけの作品になると、セールスもある程度見えてしまい、ジャンルとしても制約があるので、ぶち壊す部分をどの程度許容出来るかを模索した。壊せないのなら制作には反対だった」というコメントをしており、実際にセガゲームスとしても壊す方向に舵を切った[3]。その結果、概要で述べた通りメインスタッフの大幅な入れ替えが敢行されており、これまで企画原案や世界観設定を担当していたレッド・エンタテインメントも本作には不参加[4]、広井王子氏は「原作」としてクレジットされ一部の歌曲の作詞を手掛けてはいるものの、開発としては協力を仰がないという体制を取っている[3]。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 https://ameblo.jp/kenokun/entry-12526073884.html
- ↑ https://www.famitsu.com/news/201903/30173892.html
- ↑ 3.0 3.1 KADOKAWA『電撃PlayStation』2019年12月号 Vol.681 P84より。
- ↑ https://twitter.com/kikaku_RED/status/984998385030545408
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