「装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端」の版間の差分
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+ | | メカニックデザイン = 大河原邦男<br />出渕裕 | ||
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+ | 『'''装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端'''』はサンライズ制作の[[OVA]]作品。 | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | [[装甲騎兵ボトムズ | + | [[ボトムズシリーズ]]の一つ。TVシリーズ『[[装甲騎兵ボトムズ]]』から32年後の世界が舞台。しかしストーリー展開がファンだけでなくスタッフからも物議を醸し、実際にファンからの抗議が殺到した。また高橋監督自身、TVシリーズのノベライズ版で「諸般の事情で製作に踏み切ってしまったのです」と記するなど、必ずしも乗り気でなかったようである(元々、ファンや関係者の続編を期待する声にも「TV版の後日談は作らない」と発言していた)。 |
− | + | 後に発表された『[[装甲騎兵ボトムズ 孤影再び]]』は本作の直接の続編。 | |
− | + | なお、タイトルの「赫奕」とは光り輝くさまを表す言葉である。 | |
== ストーリー == | == ストーリー == | ||
アストラギウス暦7247年。キリコとフィアナがコールドスリープに入って32年の年月が経過した。ギルガメスとバララントの戦いの中、負傷兵を送るコールドスリープカプセルの一群の中にキリコとフィアナが眠るカプセルが紛れ込み、二人は眠りから覚まされる…。 | アストラギウス暦7247年。キリコとフィアナがコールドスリープに入って32年の年月が経過した。ギルガメスとバララントの戦いの中、負傷兵を送るコールドスリープカプセルの一群の中にキリコとフィアナが眠るカプセルが紛れ込み、二人は眠りから覚まされる…。 | ||
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+ | :これは事実上、問題を先延ばしにしたものであり、この決定に不満を持つ教徒も少なからずいたが(モンテ=ウェルズもその1人である)、広大な宇宙を漂う冷凍睡眠カプセルが回収される可能性は極めて低いと考えられていた(作中でも「大海で一粒の砂を探すに等しい」とまで言われている)ため、妥当な判断でもあった。そしてこの決定が間違っていなかった事が、後に(多大な破壊と犠牲を以って)証明される。 | ||
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+ | :従来型PSと違い、脳に生理的・外科的処置が施されていないため精神は安定しているが、戦闘行動を補助脳に依存するため、補助脳に何らかのトラブルが起こった場合、能力が大幅に低下する。また、残された生体組織を維持するために、人工血液の定期的な交換が必要(人工透析でも生体組織は維持できるが、人工血液の劣化は避けられないため、一時しのぎでしかない)。 | ||
+ | :このネクスタントの技術は後の時代、全てを人工物で構成した完全自律型アンドロイド「ロボトライブ/ニュートロイド」へと発展する。 | ||
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+ | :マーティアル教団の聖地・アレギウムが、“触れ得ざる者”キリコ・キュービィーの襲撃を受けた事件を指す。 | ||
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OP及びEDの作詞を担当した大熊朝秀氏は、本作の監督・今西隆志氏の別名義。 | OP及びEDの作詞を担当した大熊朝秀氏は、本作の監督・今西隆志氏の別名義。 | ||
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== 登場作と扱われ方 == | == 登場作と扱われ方 == | ||
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− | : | + | :初参戦作品。時系列はTVシリーズから地続きとなっていて原作ほど長い時間が経過しておらず、ロッチナはTVシリーズの姿のままである。 |
+ | :if展開の多いスパロボでも、やはりその悲しい結末からは逃れられない…かと誰もが思ったが? | ||
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+ | :『時獄篇』から継続参戦。本作より更に後の時系列を描いた『[[装甲騎兵ボトムズ 幻影篇|幻影篇]]』も参戦したためか、[[ワイズマン|大どんでん返し]]がキリコ達(とプレイヤー)を待ち受ける。 | ||
− | == | + | === 単独作品 === |
− | + | ;[[スーパーロボット大戦X-Ω]] | |
− | + | :2020年3月のイベント「異端 と 騎士団」期間限定参戦。 | |
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2022年10月27日 (木) 18:02時点における最新版
装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端 | |
---|---|
読み | そうこうきへいボトムズ かくやくたるいたん |
原作 | 高橋良輔 |
総監督 | 高橋良輔 |
監督 | 今西隆志 |
キャラクターデザイン | 塩山紀生 |
メカニックデザイン |
大河原邦男 出渕裕 |
音楽 | 乾裕樹 |
制作 | サンライズ |
発表期間 | 1994年3月21日 - 12月21日 |
話数 | 全5話 |
シリーズ | ボトムズシリーズ |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇 |
『装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端』はサンライズ制作のOVA作品。
概要[編集 | ソースを編集]
ボトムズシリーズの一つ。TVシリーズ『装甲騎兵ボトムズ』から32年後の世界が舞台。しかしストーリー展開がファンだけでなくスタッフからも物議を醸し、実際にファンからの抗議が殺到した。また高橋監督自身、TVシリーズのノベライズ版で「諸般の事情で製作に踏み切ってしまったのです」と記するなど、必ずしも乗り気でなかったようである(元々、ファンや関係者の続編を期待する声にも「TV版の後日談は作らない」と発言していた)。
後に発表された『装甲騎兵ボトムズ 孤影再び』は本作の直接の続編。
なお、タイトルの「赫奕」とは光り輝くさまを表す言葉である。
ストーリー[編集 | ソースを編集]
アストラギウス暦7247年。キリコとフィアナがコールドスリープに入って32年の年月が経過した。ギルガメスとバララントの戦いの中、負傷兵を送るコールドスリープカプセルの一群の中にキリコとフィアナが眠るカプセルが紛れ込み、二人は眠りから覚まされる…。
登場人物[編集 | ソースを編集]
キリコと仲間たち[編集 | ソースを編集]
- キリコ・キュービィー
- フィアナ
- ゴディバ
- マナウラ軍軍医長。以前はアレギウムの医学僧だったが、ソノバ議定書に医学的見地から異を唱えたために破門された。SRW未登場。
汎銀河宗教結社マーティアル[編集 | ソースを編集]
- テイタニア・ダ・モンテ=ウェルズ
- 惑星マナウラのマーティアル司祭。少女時代に事故で瀕死の重傷を負い、生体兵器・ネクスタントとして蘇生した。
- ヴィアチェフラフ・ダ・モンテ=ウェルズ
- テイタニアの父親で、惑星マナウラを中心とした教区を統括する、マーティアルの枢機卿。元マナウラ軍中将。
- 娘にキリコ殺害を命じる一方、次期法王の座を手中に収めるべく、キリコとフィアナを利用した陰謀を企てる。
- マオリ
- モンテ=ウェルズの腹心で、テイタニアの補助脳の制御・調整も行っている。
- テオ8世
- マーティアル第712代法王。
- グノー
- マーティアルの枢機卿で、次期法王の座をモンテ=ウェルズと争っている。
- イリン・ノスコヴィッツ
- グノーの腹心。
- ジャン・ポール・ロッチナ
- テイタニアが知り合った、キリコに関する記録を編纂し続けている謎の老人。
その他[編集 | ソースを編集]
- ラーキン
- ズロー・バルデック
登場メカ[編集 | ソースを編集]
AT[編集 | ソースを編集]
用語[編集 | ソースを編集]
- 汎銀河宗教結社マーティアル
- アストラギウス銀河全域において信奉され、ギルガメス・バララント双方に強い影響力を持つ巨大宗教。「闘争こそ調和と進化の源」が教義であり、惑星ジアゴノを総本山とする。アストラギウス銀河がギルガメスとバララントに分かれて絶えず争っているのと同様に、マーティアルの中でも権力争いや組織腐敗が進んでいる。
- ソノバ議定書
- キリコとフィアナが冷凍睡眠に入った翌年の7216年にマーティアルにて採決された、キリコの処遇に関する議定書。
- 神を殺せるほどの力を持ちながら誰にも従わないキリコは、「力」を絶対視するマーティアル教団の権威を揺るがす存在であった。そのため教団では、キリコをマーティアルに入信させるか抹殺するかで論戦が繰り広げられた。そんな折、キリコがフィアナと共に冷凍睡眠に入った事から、この問題は「キリコを“触れ得ざる者”と定め、今後マーティアルは彼と関わらない」という形で決着した。
- これは事実上、問題を先延ばしにしたものであり、この決定に不満を持つ教徒も少なからずいたが(モンテ=ウェルズもその1人である)、広大な宇宙を漂う冷凍睡眠カプセルが回収される可能性は極めて低いと考えられていた(作中でも「大海で一粒の砂を探すに等しい」とまで言われている)ため、妥当な判断でもあった。そしてこの決定が間違っていなかった事が、後に(多大な破壊と犠牲を以って)証明される。
- ネクスタント
- モンテ=ウェルズが独自に開発を主導した、次世代型PS。
- バララントPSの発展型で、脳と一部の生体組織を除いた部分が義体に置き換えられている。また、体内に「補助脳」と呼ばれる戦闘処理システムを持ち、それらが有機的に連動することで、生身でもATと渡り合える程の戦闘力を発揮する。
- 従来型PSと違い、脳に生理的・外科的処置が施されていないため精神は安定しているが、戦闘行動を補助脳に依存するため、補助脳に何らかのトラブルが起こった場合、能力が大幅に低下する。また、残された生体組織を維持するために、人工血液の定期的な交換が必要(人工透析でも生体組織は維持できるが、人工血液の劣化は避けられないため、一時しのぎでしかない)。
- このネクスタントの技術は後の時代、全てを人工物で構成した完全自律型アンドロイド「ロボトライブ/ニュートロイド」へと発展する。
- アレギウムの赫い霍乱(あかいかくらん)
- マーティアル教団の聖地・アレギウムが、“触れ得ざる者”キリコ・キュービィーの襲撃を受けた事件を指す。
- この事件の結果、教団はその権威を大きく失墜させてしまい、即位したばかりの新法王・モンテ=ウェルズは廃人同様に。キリコの侵入を防げなかったテイタニアも、教団から追放される事となる。
- そしてこの一件は(ちょっかいを出したのは教団側にも係わらず)キリコに対する遺恨となり、『幻影篇』にてゴウト・バニラ・ココナ・シャッコ・ゾフィーがとばっちりを受けた挙句にポタリアが命を落とす遠因となってしまう。
楽曲[編集 | ソースを編集]
OP及びEDの作詞を担当した大熊朝秀氏は、本作の監督・今西隆志氏の別名義。
- オープニングテーマ
-
- 「風が知っている」
- 作詞:大熊朝秀、作・編曲:乾裕樹、歌:井口慎也
- キリコが独り当ても無く荒野を流離う姿が淡々と描かれるが、実は本作の結末に関する伏線となっている。
- エンディングテーマ
-
- 「夢の鍵」
- 作詞:大熊朝秀、作・編曲:乾裕樹、歌:井口慎也
登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 初参戦作品。時系列はTVシリーズから地続きとなっていて原作ほど長い時間が経過しておらず、ロッチナはTVシリーズの姿のままである。
- if展開の多いスパロボでも、やはりその悲しい結末からは逃れられない…かと誰もが思ったが?
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 『時獄篇』から継続参戦。本作より更に後の時系列を描いた『幻影篇』も参戦したためか、大どんでん返しがキリコ達(とプレイヤー)を待ち受ける。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2020年3月のイベント「異端 と 騎士団」期間限定参戦。
各話リスト[編集 | ソースを編集]
話数 | サブタイトル | 登場メカ | 備考 | 再現スパロボ |
---|---|---|---|---|
第1話 | 回帰 | |||
第2話 | アレギウム | |||
第3話 | 巡礼 | |||
第4話 | 臨界 | バーグラリードッグ エルドスピーネ |
||
最終回 | 触れ得ざる者 | バーグラリードッグ エルドスピーネ オーデルバックラー |
第3次Z 時獄篇 |
商品情報[編集 | ソースを編集]