「ティラネード・レックス」の版間の差分
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試作機であった[[ティラネード]]の強化発展型。その名は「未知の可能性を秘めた改修『Re:X』」と「ティラノサウルス・レックス」からつけられた。 | 試作機であった[[ティラネード]]の強化発展型。その名は「未知の可能性を秘めた改修『Re:X』」と「ティラノサウルス・レックス」からつけられた。 | ||
− | + | 破壊されたティラネードの基本フレームを流用しつつ、これまでに特務三課が集めたデータをフィードバックして開発が進んでいた「完成型ティラネード」のパーツを組み込むことで、わずか数日と短期間でのロールアウトにこぎつけている。 | |
− | + | そのためシルエットは似通いながらも外観は大きく変わり、各性能も大幅に向上した。原型機の「誰が乗っても性能が引き出せる量産機」とは正反対のコンセプトになったが、これは搭乗者のポテンシャルをどれだけ引き出せるかに興味を持ったという、探求心(一説では悪ノリ)の結果である。 | |
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+ | クォーク・ドライブの解析が進んだ結果、稼働効率が24%向上して各武装をより高い出力で使用できるようになり、火力も大幅にアップしている。しかし原型機の仕様をほぼそのまま継承しているため、本体の武装ペイロードは相変わらず最低限であり、引き続き[[キャリアクス]]との連携が前提となっている。 | ||
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+ | 後に本格的な武力干渉を開始した[[UND]]や、宇宙怪獣を始めとする破滅的脅威への対処のために決定力が必要となり、ラミィの発案で「戦術パターンQCN」が取り入れられ、クォーク・ドライブのパワーを直接破壊力として放出する「クォーク・クラスター・ノヴァ」が実装された。 | ||
なお、この機体自体は上述の通り量産機としてのコンセプトを外れており、ロールアウト後はVTXユニオンのフラッグシップ候補としての側面を与えられている。同時にティラネードの完成形としても位置付けられ、実戦データの収集を兼ねてT3で運用され続けたが、最終的にはダイガイアン事件における[[ティランド]]の無断量産と運用、ダイマと次の社長の失脚によって量産プロジェクトが凍結。対抗馬のゲシュペンスト共々量産は成らなかった。 | なお、この機体自体は上述の通り量産機としてのコンセプトを外れており、ロールアウト後はVTXユニオンのフラッグシップ候補としての側面を与えられている。同時にティラネードの完成形としても位置付けられ、実戦データの収集を兼ねてT3で運用され続けたが、最終的にはダイガイアン事件における[[ティランド]]の無断量産と運用、ダイマと次の社長の失脚によって量産プロジェクトが凍結。対抗馬のゲシュペンスト共々量産は成らなかった。 | ||
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:ティラネードの同名武装と違い、銃撃の直後にビーム銃剣を展開接近して切り裂く。 | :ティラネードの同名武装と違い、銃撃の直後にビーム銃剣を展開接近して切り裂く。 | ||
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:中距離対応のビームライフル。Tは「Twin」の略称で、2挺のランチャーを同時に発射する。 | :中距離対応のビームライフル。Tは「Twin」の略称で、2挺のランチャーを同時に発射する。 | ||
+ | :改修前よりも大型化しており、腕にマウントするような形で保持する。 | ||
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:遠距離対応のビームランチャー。こちらもTは「Twin」の略称で、2挺のストライカーを同時に発射する。 | :遠距離対応のビームランチャー。こちらもTは「Twin」の略称で、2挺のストライカーを同時に発射する。 | ||
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:第42話で追加される最強武器。こちらは「'''戦術パターンQCN'''」を開始する。 | :第42話で追加される最強武器。こちらは「'''戦術パターンQCN'''」を開始する。 | ||
− | : | + | :ラミィが考案した最終兵器で、本機唯一の内蔵武器。レックスの後背部にキャリアクスを連結し、左右両翼に円形の粒子加速器を展開。開放した胸部から巨大なエネルギー弾を放出する。 |
:支援機との連携運用という時点で誰もが予想したであろう、支援機との合体攻撃である。合体パターンとしては[[スーパーガンダム]]に近いが、こちらはキャリアクスの乗員は乗ったままである。 | :支援機との連携運用という時点で誰もが予想したであろう、支援機との合体攻撃である。合体パターンとしては[[スーパーガンダム]]に近いが、こちらはキャリアクスの乗員は乗ったままである。 | ||
− | : | + | :この武器を使うにあたり、レックス側がクォーク・ドライブの制御と体勢維持で精一杯になるため命中精度が低下するという難点があり、キャリアクス側に照準調整その他を一任、レックスを丸ごと火器として扱うという形でその部分を解決した経緯がある(この点については「特務三課、激震」にて語られている)。ちなみにその絶大な破壊力ゆえ、[[ダイ・ガード|使用の際には課長決裁が必要。]] |
:トドメ演出として、連結解除と機体の冷却カットインが入る。 | :トドメ演出として、連結解除と機体の冷却カットインが入る。 | ||
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2025年2月21日 (金) 03:51時点における最新版
ティラネード・レックス | |
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登場作品 | |
デザイン | 天神英貴[1] |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
生産形態 | 試作機 |
全長 | 18.6m |
重量 | 51.4t |
動力 | クォーク・ドライブ |
開発 | VTXユニオン |
所属 | VTXユニオン(特務三課) |
主なパイロット |
サイゾウ・トキトウ サギリ・サクライ ラミィ・アマサキ |
ティラネード・レックスは『スーパーロボット大戦T』の登場メカであり、同作の後期主人公機。
概要[編集 | ソースを編集]
試作機であったティラネードの強化発展型。その名は「未知の可能性を秘めた改修『Re:X』」と「ティラノサウルス・レックス」からつけられた。
破壊されたティラネードの基本フレームを流用しつつ、これまでに特務三課が集めたデータをフィードバックして開発が進んでいた「完成型ティラネード」のパーツを組み込むことで、わずか数日と短期間でのロールアウトにこぎつけている。
そのためシルエットは似通いながらも外観は大きく変わり、各性能も大幅に向上した。原型機の「誰が乗っても性能が引き出せる量産機」とは正反対のコンセプトになったが、これは搭乗者のポテンシャルをどれだけ引き出せるかに興味を持ったという、探求心(一説では悪ノリ)の結果である。
クォーク・ドライブの解析が進んだ結果、稼働効率が24%向上して各武装をより高い出力で使用できるようになり、火力も大幅にアップしている。しかし原型機の仕様をほぼそのまま継承しているため、本体の武装ペイロードは相変わらず最低限であり、引き続きキャリアクスとの連携が前提となっている。
後に本格的な武力干渉を開始したUNDや、宇宙怪獣を始めとする破滅的脅威への対処のために決定力が必要となり、ラミィの発案で「戦術パターンQCN」が取り入れられ、クォーク・ドライブのパワーを直接破壊力として放出する「クォーク・クラスター・ノヴァ」が実装された。
なお、この機体自体は上述の通り量産機としてのコンセプトを外れており、ロールアウト後はVTXユニオンのフラッグシップ候補としての側面を与えられている。同時にティラネードの完成形としても位置付けられ、実戦データの収集を兼ねてT3で運用され続けたが、最終的にはダイガイアン事件におけるティランドの無断量産と運用、ダイマと次の社長の失脚によって量産プロジェクトが凍結。対抗馬のゲシュペンスト共々量産は成らなかった。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
VXT三部作[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦T
- 初登場作品。本作の主人公後継機。
- 第26話と歴代でもかなり早期のタイミング(全53話なのでほぼ中盤ではあるが)で使用可能となり、第42話で最強武装のクォーク・クラスター・ノヴァが使用可能となる。
- 性能はティラネードの順当なパワーアップであり、ほぼ同じ感覚で運用できる。空と宇宙の地形適応がSとなった為、主人公の地形適応をSにすることで強さが引き立つだろう。また、マップ兵器も追加される為、単純な攻撃力だけでなく、殲滅力が大幅に向上した。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
武装[編集 | ソースを編集]
- ビーム・ベイオネット
- 2挺のビームガンで、ティラネード・レックス唯一の携行兵装。銃身下部のビーム銃剣で格闘戦にも即座に対応可能。原型機と異なり両腿の裏にマウントされている。
- ティラネードの同名武装と違い、銃撃の直後にビーム銃剣を展開接近して切り裂く。
- マグナ・ビーム・ランチャーT
- 中距離対応のビームライフル。Tは「Twin」の略称で、2挺のランチャーを同時に発射する。
- 改修前よりも大型化しており、腕にマウントするような形で保持する。
- メガ・バスター・ストライカーT
- 遠距離対応のビームランチャー。こちらもTは「Twin」の略称で、2挺のストライカーを同時に発射する。
- 通常兵器版とマップ兵器版がある。マップ兵器版は少しクセのある攻撃範囲だが、範囲が広めで複数の敵を範囲に収めやすい。また、クセのある攻撃範囲に関しては、攻撃範囲の『穴』を味方機の退避場所に出来るというメリットもある。決意を習得することもあり、単機で敵陣を薙ぎ払う事も可能である。
- 余談だが、本来は2挺を同時に使用することは想定されていないらしく、戦闘時の台詞からそれが窺い知れる。
必殺技[編集 | ソースを編集]
- コンビネーションVTX
- キャリアクスと連携した戦術パターン。VTXは「ヴァリアブル・トルネード・クロス」の略称で、意訳すると『変異する竜巻の交差』といったところ。レックスがビーム・ベイオネットの各モードを細かく使い分けながら、苛烈な攻撃を仕掛けることと、社名とのダブルミーニングであろう。
- レックスがランチャーを連射→キャリアクスがミサイルで牽制し、レックスが弾切れのランチャーを捨ててベイオネットの銃モード乱射→ブーストをかけながらベイオネット銃剣モードで乱れ斬り→ストライカーで締めとなる。敵を撃破した場合、主人公達のやり取りがある。
- クォーク・クラスター・ノヴァ
- 第42話で追加される最強武器。こちらは「戦術パターンQCN」を開始する。
- ラミィが考案した最終兵器で、本機唯一の内蔵武器。レックスの後背部にキャリアクスを連結し、左右両翼に円形の粒子加速器を展開。開放した胸部から巨大なエネルギー弾を放出する。
- 支援機との連携運用という時点で誰もが予想したであろう、支援機との合体攻撃である。合体パターンとしてはスーパーガンダムに近いが、こちらはキャリアクスの乗員は乗ったままである。
- この武器を使うにあたり、レックス側がクォーク・ドライブの制御と体勢維持で精一杯になるため命中精度が低下するという難点があり、キャリアクス側に照準調整その他を一任、レックスを丸ごと火器として扱うという形でその部分を解決した経緯がある(この点については「特務三課、激震」にて語られている)。ちなみにその絶大な破壊力ゆえ、使用の際には課長決裁が必要。
- トドメ演出として、連結解除と機体の冷却カットインが入る。
特殊能力[編集 | ソースを編集]
- EN回復(小)
移動タイプ[編集 | ソースを編集]
サイズ[編集 | ソースを編集]
- M
カスタムボーナス[編集 | ソースを編集]
機体BGM[編集 | ソースを編集]
- UPRIGHT ACCELERATOR
- サイゾウ搭乗時のBGM。
- SCARLET ACQUIRER
- サギリ搭乗時のBGM。ACQUIRERは様々な意味があるが、大体が獲得や取得を意味する。彼女は幸せのために高いお給金を必要としているので、サギリ風にすると『高給取り』か。
関連機体[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ Gzブレイン『スーパーロボット大戦T パーフェクトバイブル』497頁。