「ふしぎの海のナディア」の版間の差分
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:発売前から[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]Pにより、ノーチラス号は戦闘できる地形が限られるため登場せず、[[N-ノーチラス号]]からの参戦となる声明がなされており、その言葉通り本作での時系列はノーチラス号が沈んだ後の通称「島編」からとなる。 | :発売前から[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]Pにより、ノーチラス号は戦闘できる地形が限られるため登場せず、[[N-ノーチラス号]]からの参戦となる声明がなされており、その言葉通り本作での時系列はノーチラス号が沈んだ後の通称「島編」からとなる。 | ||
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*テレビシリーズの実制作についてはグループ・タックはほとんど関与せず、ガイナックスが制作の大半を担当した。脚本についても同様で、大川・梅野両氏の脚本はその大部分がガイナックス側により書き換えられ採用されたのは全体の2割程度(加えてアイディア部分のみ)にとどまっている。 | *テレビシリーズの実制作についてはグループ・タックはほとんど関与せず、ガイナックスが制作の大半を担当した。脚本についても同様で、大川・梅野両氏の脚本はその大部分がガイナックス側により書き換えられ採用されたのは全体の2割程度(加えてアイディア部分のみ)にとどまっている。 | ||
− | * | + | *1年間の放送期間に対して話数が全39回と1クール分少ないが、これは放送期間中に幾度も放送休止となったことに起因する(しばしば話数短縮と誤解されがちであるが、第1回の時点でサブタイトル画面において「連続39回」と記されている)。制作に携わっていたガイナックス社長(当時)の岡田斗司夫氏も、「NHKから休止が入るとは聞いていたがあれほど放送休止するとは思わなかった」と語っている。 |
**ちなみに放送休止の頻発は当時起こった湾岸戦争の影響によるもの。 | **ちなみに放送休止の頻発は当時起こった湾岸戦争の影響によるもの。 | ||
*アニメ作品において、登場人物たちが孤島に漂着し本筋と離れたエピソードを展開する「島編」という用語の由来となった作品の1つとされ、これは上記の放送休止の為スケジュールに遅延が起きたためである([[黒歴史]]の項も参照)。 | *アニメ作品において、登場人物たちが孤島に漂着し本筋と離れたエピソードを展開する「島編」という用語の由来となった作品の1つとされ、これは上記の放送休止の為スケジュールに遅延が起きたためである([[黒歴史]]の項も参照)。 | ||
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*『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』は、初期構想では本作と同一世界観を描いた[[続編]]作品となる予定だったとされる。 | *『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』は、初期構想では本作と同一世界観を描いた[[続編]]作品となる予定だったとされる。 | ||
*本作のBGMのいくつかが『新世紀エヴァンゲリオン』及び『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版]]』に流用・アレンジされている。 | *本作のBGMのいくつかが『新世紀エヴァンゲリオン』及び『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版]]』に流用・アレンジされている。 | ||
− | * | + | *テレビシリーズの放送終了から約3ヶ月後に後日談にあたる[[映画|劇場版]]が公開されたが、テレビシリーズからの続投キャラはナディア、ジャン、グランディス一味のみ(その他のキャラはテレビシリーズから流用された回想シーンでのみ登場)で、テレビシリーズにおいて残された伏線も殆どが放棄された内容となっている。また、テレビシリーズとは逆にガイナックスは制作途中で実質降板しており、グループ・タックがその大半を手掛けた。 |
− | *寺田Pによれば『スーパーロボット大戦X』に於ける本作の音声収録はバンダイに赴いた際、『超合金魂GX-80 万能戦艦 N- | + | *寺田Pによれば『スーパーロボット大戦X』に於ける本作の音声収録はバンダイに赴いた際、『超合金魂GX-80 万能戦艦 N-ノーチラス号』の話を聞き、既に模型にSEを入れる段階まで開発が進んでいため、「同時にスパロボの収録もして声を録ろう」ということになったことが『生スパロボチャンネル』内で語られている。そのためもし超合金魂の企画がなければ、ナディアとジャンの声はゲームには収録されなかっただろう……。 |
*『[[スーパーロボット大戦を一生楽しむ本|スーパーロボット大戦αを一生楽しむ本]]』の用語辞典の「可変翼のある宇宙戦艦(=N-ノーチラス号)」の項目で、「出ない。これは絶対に出ないと思うぞ」と解説されていた。 | *『[[スーパーロボット大戦を一生楽しむ本|スーパーロボット大戦αを一生楽しむ本]]』の用語辞典の「可変翼のある宇宙戦艦(=N-ノーチラス号)」の項目で、「出ない。これは絶対に出ないと思うぞ」と解説されていた。 | ||
2024年10月2日 (水) 19:15時点における最新版
ふしぎの海のナディア | |
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外国語表記 |
Nadia, The Secret of Blue Water |
原案 |
ジュール・ヴェルヌ 『海底二万マイル』 |
総監督 | 庵野秀明 |
監督 | 樋口真嗣(第23回~第39回) |
シリーズ構成 | 大川久男 |
キャラクターデザイン | 貞本義行 |
音楽 | 鷺巣詩郎 |
制作 |
グループ・タック ガイナックス |
放送局 | NHK総合 |
放送期間 |
1990年4月13日 - 1991年4月12日 |
話数 | 全39話 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X |
『ふしぎの海のナディア』はグループ・タックおよびガイナックス制作のテレビアニメ作品。
概要[編集 | ソースを編集]
SF小説『海底二万里』と『神秘の島』を原案としたSFテレビアニメ。後に『新世紀エヴァンゲリオン』の制作に関わる庵野秀明氏が総監督、貞本義行氏がキャラクターデザインを担当している。
舞台は19世紀末(西暦1889年)で、主なメカニックは潜水艦や戦艦などだが、登場する兵器の一部は現代の技術レベルを上回るオーバーテクノロジーを有する。
他のガイナックス作品と同様に様々なアニメ・特撮作品のオマージュ要素が盛り込まれている。
ストーリー[編集 | ソースを編集]
西暦1889年。フランスのパリで開かれた万国博覧会にやってきた少年のジャン・ロック・ラルティーグは、万能戦車の「グラタン」に乗るグランディス一味から狙われた少女のナディアと出会う。ナディアを助けたジャンは、旅の途中で謎の潜水艦ノーチラス号に遭遇し、秘密組織ネオ・アトランティスとの争いに巻き込まれていく。
登場人物[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
主要人物[編集 | ソースを編集]
- ナディア
- 主人公。宝石「ブルーウォーター」を持つ褐色肌の少女。
- ジャン・ロック・ラルティーグ
- 発明好きなフランス人の少年。ナディアと出会い運命が変わる。
- マリー・エン・カールスバーグ
- ジャンやナディアたちと行動を共にする4歳の少女。
- キング
- ナディアやマリーのお供である白ライオンの子供。
グランディス一味[編集 | ソースを編集]
- グランディス・グランバァ
- ナディアのブルーウォーターを狙う赤髪の美女。
- サンソン
- グランディスの部下。良い兄貴分で、怪力の持ち主。
- ハンソン
- グランディスの部下。サンソンの相方で、機械に詳しい。
ノーチラス号乗員[編集 | ソースを編集]
- ネモ
- ノーチラス号を指揮する壮年の男性。自身を「船長」とクルーに呼ばせている。
- メディナ・ラ・ルゲンシウス・エレクトラ
- ノーチラス号の副長である褐色肌の美女。
- エーコー・ウィラン
- ノーチラス号の測的長。レーダーとソナーを担当。
- 機関長
- ノーチラス号の機関長。白髪の老人。
- 操舵長
- ノーチラス号の操舵長。筋肉質な男性。
- 航海長
- ノーチラス号の航海長。インド風の男性。
- 水準操作員
- ノーチラス号の水準操作員。長髪の男性。
- イコリーナ・エッチーノ
- ノーチラス号の看護婦。ファンクラブが存在する。
- デンギル・エッチーノ
- ノーチラス号の医師。イコリーナの祖父。
- フェイト
- ノーチラス号の機関員。ジャンと親しくなる。
ネオ・アトランティス[編集 | ソースを編集]
- ガーゴイル
- ネオ・アトランティスの首領。性格は尊大で冷酷。
- ネオ・イコン・エピファネス
- ネオ・アトランティスの皇帝。
- ネオアトラン幹部
- ネオ・アトランティスの幹部。
- ネオアトラン兵
- ネオ・アトランティスの一般兵。
その他[編集 | ソースを編集]
- エアトン・グレナバン
- ナディアやジャンが出会った海洋生物学者。
- メイビル
- アメリカ軍の新鋭戦艦の艦長。
- ハマハマ
- アフリカの村に住む青年。
- ゴンザレス
- グランディスを騙した詐欺師。
- イリオン
- 人語を理解する巨大なクジラ。
登場メカ[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- ノーチラス号
- ネモを船長とする万能潜水艦。ジャンやナディアたちが乗り込む。
- N-ノーチラス号
- 空中・宇宙での運用が可能な幻の発掘戦艦。元は古代人の宇宙船。
- グランディスタンク
- 通称「グラタン」。グランディス一味が乗り込む万能戦車で6つの変形モードを持つ。
- 人間タンク
- ネオ・アトランティスの人型万能工作機械。
- カラッパ3号
- ネオ・アトランティスの森林伐採用ロボット。
- ガーフィッシュ
- ネオ・アトランティスの主力潜水艦。改良型のガーフィッシュIIも存在。
- カルカロドン
- ネオ・アトランティスの大型高速飛行船。砲塔や機雷を搭載する。
- 空中戦艦
- ネオ・アトランティスの大型空中戦艦。合計2隻が建造された。
- レッドノア
- ネオ・アトランティスの切り札となる超大型円盤。
用語[編集 | ソースを編集]
- ブルーウォーター
- ナディアがペンダントにしている青色の宝石。
- ネオ・アトランティス
- 世界的な秘密結社。メンバーは仮面で顔を隠している。
- バベルの塔
- ネオアトランティスが作り上げた反射衛星砲兵器。
- しもべの星
- バベルの塔が発射したレーザーを反射する人工衛星。
- マハル島
- マリーが住む小島。ネオアトランティスの支部がある。
- リンカーン島、ひょうたん島
- ナディアやジャンたちが遭難時に生活していた二つの島。
- タルテソス王国
- 過去に存在したアフリカの国家。現在は滅亡している。
- 古代アトランティス人
- 遥か昔に地球を訪れた異星人。高度な文明を誇った。
楽曲[編集 | ソースを編集]
- オープニングテーマ
-
- 「ブルーウォーター」
- 『X』にて採用。『X』限定版では原曲も収録。
- エンディングテーマ
-
- 「Yes, I Will」
- 『X』限定版にて原曲を収録。
- 劇中BGM
-
- 「Neo Atlantis」
- 『X』限定版にて原曲を収録。
- 「万能戦艦N-ノーチラス号」
- 『X』にて採用。
- 「バベルの光」
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』では本楽曲のアレンジ「Gods Message」がBGMとして使用されている。
登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]
VXT三部作[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦X
- 初参戦作品。『スーパーロボット大戦V』の『宇宙戦艦ヤマト2199』に続く、「人型兵器が登場しない」作品として参戦した(但し、非人型であることでありつつも、ロボットと呼べる機体は、ユニットとして参戦している)。
- 発売前から寺田貴信Pにより、ノーチラス号は戦闘できる地形が限られるため登場せず、N-ノーチラス号からの参戦となる声明がなされており、その言葉通り本作での時系列はノーチラス号が沈んだ後の通称「島編」からとなる。
- 本作ではタルテソス王国などアトランティス関連の部分がアル・ワースに組み込まれている。
各話リスト[編集 | ソースを編集]
話数 | サブタイトル | 登場メカ | 備考 | 再現スパロボ |
---|---|---|---|---|
第1回 | エッフェル塔の少女 | グランディスタンク | ||
第2回 | 小さな逃亡者 | |||
第3回 | 謎の大海獣 | |||
第4回 | 万能潜水艦ノーチラス号 | ノーチラス号 | ||
第5回 | マリーの島 | |||
第6回 | 孤島の要塞 | |||
第7回 | バベルの塔 | |||
第8回 | ナディア救出作戦 | |||
第9回 | ネモの秘密 | |||
第10回 | グラタンの活躍 | |||
第11回 | ノーチラス号の新入生 | |||
第12回 | グランディスの初恋 | |||
第13回 | 走れ!マリー | カラッパ3号 | ||
第14回 | ディニクチスの谷 | |||
第15回 | ノーチラス最大の危機 | |||
第16回 | 消えた大陸の秘密 | |||
第17回 | ジャンの新発明 | |||
第18回 | ノーチラス対ノーチラス号 | |||
第19回 | ネモの親友 | |||
第20回 | ジャンの失敗 | |||
第21回 | さよなら…ノーチラス号 | |||
第22回 | 裏切りのエレクトラ | |||
第23回 | 小さな漂流者 | |||
第24回 | リンカーン島 | |||
第25回 | はじめてのキス | |||
第26回 | ひとりぼっちのキング | |||
第27回 | 魔女のいる島 | |||
第28回 | 流され島 | |||
第29回 | キング対キング | |||
第30回 | 地底の迷路 | |||
第31回 | さらば、レッドノア | |||
第32回 | ナディアの初恋…? | |||
第33回 | キング救助作戦 | |||
第34回 | いとしのナディア♥ | 半総集編 | ||
第35回 | ブルー・ウォーターの秘密 | |||
第36回 | 万能戦艦Ν-ノーチラス号 | N-ノーチラス号 | ||
第37回 | ネオ皇帝 | |||
第38回 | 宇宙(そら)へ… | |||
最終回 | 星を継ぐ者… |
余談[編集 | ソースを編集]
- テレビシリーズの実制作についてはグループ・タックはほとんど関与せず、ガイナックスが制作の大半を担当した。脚本についても同様で、大川・梅野両氏の脚本はその大部分がガイナックス側により書き換えられ採用されたのは全体の2割程度(加えてアイディア部分のみ)にとどまっている。
- 1年間の放送期間に対して話数が全39回と1クール分少ないが、これは放送期間中に幾度も放送休止となったことに起因する(しばしば話数短縮と誤解されがちであるが、第1回の時点でサブタイトル画面において「連続39回」と記されている)。制作に携わっていたガイナックス社長(当時)の岡田斗司夫氏も、「NHKから休止が入るとは聞いていたがあれほど放送休止するとは思わなかった」と語っている。
- ちなみに放送休止の頻発は当時起こった湾岸戦争の影響によるもの。
- アニメ作品において、登場人物たちが孤島に漂着し本筋と離れたエピソードを展開する「島編」という用語の由来となった作品の1つとされ、これは上記の放送休止の為スケジュールに遅延が起きたためである(黒歴史の項も参照)。
- アニメ監督の宮崎駿氏が、NHKで放送するために準備していた『未来少年コナン2』と言う位置付けのTVアニメ企画『海底世界一周』が本作のベースとなっている。TVアニメは実現せず、宮崎氏はこのアイデアを元に『天空の城ラピュタ』を制作したという。一方でNHKに残っていた企画案がガイナックスに持ち込まれ、本作が誕生した。この経緯のため、基本設定や第1話の展開などに『ラピュタ』と類似した部分が見られる。
- 『新世紀エヴァンゲリオン』は、初期構想では本作と同一世界観を描いた続編作品となる予定だったとされる。
- 本作のBGMのいくつかが『新世紀エヴァンゲリオン』及び『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』に流用・アレンジされている。
- テレビシリーズの放送終了から約3ヶ月後に後日談にあたる劇場版が公開されたが、テレビシリーズからの続投キャラはナディア、ジャン、グランディス一味のみ(その他のキャラはテレビシリーズから流用された回想シーンでのみ登場)で、テレビシリーズにおいて残された伏線も殆どが放棄された内容となっている。また、テレビシリーズとは逆にガイナックスは制作途中で実質降板しており、グループ・タックがその大半を手掛けた。
- 寺田Pによれば『スーパーロボット大戦X』に於ける本作の音声収録はバンダイに赴いた際、『超合金魂GX-80 万能戦艦 N-ノーチラス号』の話を聞き、既に模型にSEを入れる段階まで開発が進んでいため、「同時にスパロボの収録もして声を録ろう」ということになったことが『生スパロボチャンネル』内で語られている。そのためもし超合金魂の企画がなければ、ナディアとジャンの声はゲームには収録されなかっただろう……。
- 『スーパーロボット大戦αを一生楽しむ本』の用語辞典の「可変翼のある宇宙戦艦(=N-ノーチラス号)」の項目で、「出ない。これは絶対に出ないと思うぞ」と解説されていた。
商品情報[編集 | ソースを編集]
レンタルビデオ・動画配信[編集 | ソースを編集]
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