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'''ノヴァ'''は『[[魔法騎士レイアース]]』の登場人物。
 
'''ノヴァ'''は『[[魔法騎士レイアース]]』の登場人物。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
原作には登場しないアニメオリジナルキャラクター。
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第二章に登場する謎の少女。[[獅堂光]]に酷似した容姿を持つだけでなく、光と全く同じ炎の[[魔法]]を使用する。「お母さま」と呼び慕う[[デボネア]]に貰った[[魔神レガリア]]を駆る。原作漫画版には登場しないアニメオリジナルキャラクター。
  
第二章から登場。姿が[[獅堂光]]に似ているだけでなく、光と全く同じ魔法を使用する謎の少女。理由は不明ながら光の抹殺に執着し、光が好きなものは最優先に排除しようとする。
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自らを「光のためだけに生まれてきた存在」「光が自分を嫌いだから私は光が大好き」と称するが、同時に光に対して執拗な殺意を抱いている。ノヴァにとって光の殺害は愛情表現であり、ただ殺すだけでなく心身ともに痛めつけようとする。また、光が愛する者達には激しい憎悪と嫉妬を向けて優先的に排除しようとした。
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ノヴァの光に対しての思い入れは常人には到底理解できるものではなく、無邪気さと残虐性がないまぜになったその性格もあいまって、彼女の存在は作中の登場人物たちの多くを困惑させることになる。
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その正体は、[[エメロード]]姫を殺してしまった光がセフィーロに残した後悔、そして姫を助けられなかった自分自身への怒りなどの「やるせない想い」から生まれた存在。セフィーロでは魔物は人々の負の感情から生まれるが、それとほぼ同じプロセスで生まれたことになる。つまりノヴァは光の自己嫌悪によって生じた負の感情の化身であり、光の分身=影である。そのため、光への想いは一種の自己愛であった。
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生まれ落ちたセフィーロで孤独に苛まれていた時に[[デボネア]]に拾われて母親と慕うようになる。しかし、当のデボネアには「光は自責の念から死を望んでおり、エメロードのように愛する者と死ぬ事で幸福になる」と信じ込まされて利用されていたに過ぎなかった。
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しかし最後の戦いにおいて、「負の心ごと自分を好きになりたい」という結論に達した光と和解し、「大切な人達と生きて幸せになりたい」という光の真の願いを理解。最終的に光の中へと還っていった。
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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=== VXT三部作 ===
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦T}}
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:初登場作品。[[中断メッセージ]]にも登場する。
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:気力系の技能を多く持ち、搭乗機も能力半減の特殊効果武器を持つので落ち着いて対処したい。
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=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;[[スーパーロボット大戦T]]
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦30}}
:初登場作品。
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:キーミッション「決戦のセフィーロ」のシナリオエンドデモで顔見せ。今回も光狙いだが、[[白兵戦]]を挑んできたりもする。
<!-- == パイロットステータス == -->
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:SRポイント非採用のためターン数制限が無いため、急ぐ必要がある場面も多かった『T』に比べると相手にしやすい。
<!-- === [[能力]]=== -->
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<!-- === [[精神コマンド]] === -->
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== パイロットステータス ==
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=== [[精神コマンド]] ===
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;[[スーパーロボット大戦T|T]]、[[スーパーロボット大戦30|30]]
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:'''[[必中]]、[[不屈]]、[[幸運]]、[[気合]]、[[熱血]]'''
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:光と同じラインナップだが、5つまでしか習得しない。
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=== [[特殊スキル]] ===
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;[[スーパーロボット大戦T|T]]、[[スーパーロボット大戦30|30]]
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:'''[[底力]]L5、[[闘争心]]L3、[[サイズ差補正無視]]L2、[[気力+系技能|気力+(ATK)]]、[[気力+系技能|気力+(DEF)]]、[[気力限界突破]]L2'''
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:光が持っている[[魔法騎士]]以外のスキルが強化され、気力関係のスキルが増えている。
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=== [[エースボーナス]] ===
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;「獅堂光」以外のパイロットに対し与ダメージ1.3倍、命中率+20%
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:『[[スーパーロボット大戦T|T]]』で採用。
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:彼女の光への妄執を表現した内容であり、ダメージの増強は無視できない。特に、格闘武器に弱い[[オーラバトラー]]は迂闊に戦うと即死すらあり得る。一方、優先的に狙う光は対象外であるため、彼女との一騎打ちへと誘導することで発動を阻止することが可能。
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;「獅堂光」以外のパイロットに対して与ダメージ1.2倍、最終命中率+20%
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:『[[スーパーロボット大戦30|30]]』で採用。『T』からダメージ倍率は落ちたものの、命中率の増加が最終値に変更された。
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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[獅堂光]]
 
;[[獅堂光]]
:容姿が似ている。
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:自身のオリジナル。それゆえに容姿が似ており、彼女に非常に強く執着している。勿論光自身は彼女に恐怖と嫌悪感を持っていたが、後に和解し融合した。
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;[[龍咲海]]、[[鳳凰寺風]]
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:執着する光の大切な仲間である彼女らを「光の好きな人」「光と遊ぶのを邪魔する存在」と見なし殺意を向ける。
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;[[ランティス]]
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:執着する光の意中の相手であるため、抹殺しようとする。
 
;[[デボネア]]
 
;[[デボネア]]
 
:お母様と呼び慕っている。
 
:お母様と呼び慕っている。
<!-- == 他作品の人間関係 == -->
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;[[アルバー]]、[[セビル]]
<!-- == 名台詞 == -->
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:デボネアから与えられた彼らに[[魔法騎士]]を襲わせる。
<!-- == スパロボシリーズの名台詞 == -->
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== 他作品との人間関係 ==
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;[[タカヤノリコ]]、[[アマノカズミ]]
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:『T』ボーナスシナリオ「呪いのスーパーデフォルメ」でデボネアの力を借りて、光達と共にチビキャラにした。
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;[[フェイ・ヴァレンタイン]]
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:『T』第46話「闘志、氷原に燃ゆる」で、光への執着の激しさを目の当たりにした彼女からストーカー扱いを受けた。
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;[[アレンビー・ビアズリー]]、[[プリシラ]]、[[ジェット・ブラック]]
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:『T』同話でノヴァに初めて対面した際、無邪気さに悪意が混じったかのような言動で光に話し掛けて来た彼女の様子をみて、怒りや途惑いに似たリアクションを示した。
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;[[アンジェラ・バルザック]]
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:同上。ノヴァに絡まれた光の様子を見て、上の3名と同じ捉え方でその光景を眺めていた。また、この時に「面倒な奴に目を付けられたみたいね」と光へ同情の念を見せるかのような一言を発している。
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;[[ドロテオ・マルドネス]]、[[オラシオ・コジャーソ]]
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:『30』の「闇からの招待状」にて、彼らに陽動をまかす。
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== 名台詞 ==
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;「ヒカル。可愛いヒカル!仲間の心は信じられても、自分でも分からない心は信じられなかったね」
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:第35話。
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;「ヒカルの好きなものは全部嫌い!ヒカルが自分を嫌いだから、私はヒカルが大好きなんだよ」
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:第37話。
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;「ランティスが本当に好きなんだね。ランティスのお兄さんを殺したのはヒカルなのに!好きになってもらえないって分かってるのに、どうして好きになるの?」
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:第41話。
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== スパロボシリーズの名(迷)台詞 ==
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;甲児「機体に乗っていなくても俺達は戦えるんだよ!」<br />鉄也「白兵戦を仕掛けてきた時点でお前達の負けは決まっていた!」<br />「そ、そんな…アルバーとセビルの軍団が一瞬で…」<br />レーツェル「もう君の手駒は残っていない」<br />ゼンガー「神妙にするがいい。さすれば、無用な苦しみは与えん」<br />「え…ええぇ…」<br />ルルーシュ「後悔するのが、少し遅かったな」<br />竜馬「悪い子はお仕置きの時間だぜ」<br />「い、いや…」
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:『30』の「闇からの招待状」にて、アルバーとセビルを連れ[[ドライストレーガー]]内部に突入し[[白兵戦]]を挑むが、[[ドライクロイツ]]の面々の活躍であえなく撃退され、『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|天獄篇]]』の[[ギルター・ベローネ|とある人物]]を彷彿させるような展開になってしまう。甲児の台詞も何か[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|どこか]]で[[オズマ・リー|聞いた]]ような…。離脱時に一矢報いるべく今度は搭載機に破壊工作を仕掛けるも、こちらの方も、[[エルネスティ・エチェバルリア|とあるロボット好き]]の奮闘で失敗してしまった。
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:エキスパンションパック関連パイロットが加入済みの場合、ゼンガーとレーツェルもノヴァを追い詰める役として登場する。
  
 
== 搭乗機体 ==
 
== 搭乗機体 ==
 
;[[魔神レガリア]]
 
;[[魔神レガリア]]
 
:ノヴァが操る黒い魔神。
 
:ノヴァが操る黒い魔神。
<!-- == 余談 == -->
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== 余談 ==
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*名前の由来はシボレーが1961年から1988年まで販売していた「シボレー・ノヴァ」から。
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*原作には登場しないアニメオリジナルキャラクター。
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*石田敦子氏の『CLAMPさんの「監督へのオマージュ」』発言<ref>[https://twitter.com/ishida_atsuko/status/58690639650496512 2011年4月15日の発言]</ref>や、大川七瀬氏と平野俊弘(現:平野俊貴)監督の対談内容<ref>『魔法騎士レイアース 脚本集・1』225 - 226頁。</ref>から推測すると、平野監督が手掛けたアニメ『[[戦え!! イクサー1]]』の登場人物・[[イクサー2]]のオマージュキャラクターと思われる。見た目はもとより、初登場時に口笛をBGMにして霧の中から現れる演出もイクサー2と同じである。
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**デボネアとの関係は『[[冒険! イクサー3]]』の[[ネオスゴールド]]と[[アトロス]]に近い。
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*現在で言う所の「ヤンデレ」や「クレイジーサイコレズ」の先駆けとも評されている。
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**担当声優の伊藤美紀氏の熱演も相まって、'''月曜夜7時台の女児向けアニメ'''(『名探偵コナン』の前番組)に相応しからぬ壮絶なヤンデレぶりは視聴者を恐怖に陥れ「[[トラウマイベント|トラウマ]]になった」と評す声も。
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**当時から賛否が分かれるキャラであり、エメロード姫との戦いが原因で一人きりで生まれた挙句デボネアに利用された境遇のため同情する視聴者もいれば、光への執着やそれに基づく彼女の周りの人間達への仕打ちから嫌っている視聴者もいる。
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== 脚注 ==
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<references />
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[[Category:登場人物な行]]
 
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[[Category:魔法騎士レイアース]]
 
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2024年8月12日 (月) 02:07時点における最新版

ノヴァ
外国語表記 Nova
登場作品 魔法騎士レイアース
声優 伊藤美紀
デザイン CLAMP(原案)
石田敦子(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦T
SRWでの分類 パイロット
テンプレートを表示
プロフィール
性別
外見年齢 光と同年代(推定)
髪色 ピンク
髪型 癖のある長髪
瞳の色
所属 デボネア一派
搭乗機 魔神レガリア
好きな物 光、デボネア
嫌いな物 光の好きな物、大切な物
テンプレートを表示

ノヴァは『魔法騎士レイアース』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

第二章に登場する謎の少女。獅堂光に酷似した容姿を持つだけでなく、光と全く同じ炎の魔法を使用する。「お母さま」と呼び慕うデボネアに貰った魔神レガリアを駆る。原作漫画版には登場しないアニメオリジナルキャラクター。

自らを「光のためだけに生まれてきた存在」「光が自分を嫌いだから私は光が大好き」と称するが、同時に光に対して執拗な殺意を抱いている。ノヴァにとって光の殺害は愛情表現であり、ただ殺すだけでなく心身ともに痛めつけようとする。また、光が愛する者達には激しい憎悪と嫉妬を向けて優先的に排除しようとした。

ノヴァの光に対しての思い入れは常人には到底理解できるものではなく、無邪気さと残虐性がないまぜになったその性格もあいまって、彼女の存在は作中の登場人物たちの多くを困惑させることになる。

その正体は、エメロード姫を殺してしまった光がセフィーロに残した後悔、そして姫を助けられなかった自分自身への怒りなどの「やるせない想い」から生まれた存在。セフィーロでは魔物は人々の負の感情から生まれるが、それとほぼ同じプロセスで生まれたことになる。つまりノヴァは光の自己嫌悪によって生じた負の感情の化身であり、光の分身=影である。そのため、光への想いは一種の自己愛であった。

生まれ落ちたセフィーロで孤独に苛まれていた時にデボネアに拾われて母親と慕うようになる。しかし、当のデボネアには「光は自責の念から死を望んでおり、エメロードのように愛する者と死ぬ事で幸福になる」と信じ込まされて利用されていたに過ぎなかった。

しかし最後の戦いにおいて、「負の心ごと自分を好きになりたい」という結論に達した光と和解し、「大切な人達と生きて幸せになりたい」という光の真の願いを理解。最終的に光の中へと還っていった。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦T
初登場作品。中断メッセージにも登場する。
気力系の技能を多く持ち、搭乗機も能力半減の特殊効果武器を持つので落ち着いて対処したい。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦30
キーミッション「決戦のセフィーロ」のシナリオエンドデモで顔見せ。今回も光狙いだが、白兵戦を挑んできたりもする。
SRポイント非採用のためターン数制限が無いため、急ぐ必要がある場面も多かった『T』に比べると相手にしやすい。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

T30
必中不屈幸運気合熱血
光と同じラインナップだが、5つまでしか習得しない。

特殊スキル[編集 | ソースを編集]

T30
底力L5、闘争心L3、サイズ差補正無視L2、気力+(ATK)気力+(DEF)気力限界突破L2
光が持っている魔法騎士以外のスキルが強化され、気力関係のスキルが増えている。

エースボーナス[編集 | ソースを編集]

「獅堂光」以外のパイロットに対し与ダメージ1.3倍、命中率+20%
T』で採用。
彼女の光への妄執を表現した内容であり、ダメージの増強は無視できない。特に、格闘武器に弱いオーラバトラーは迂闊に戦うと即死すらあり得る。一方、優先的に狙う光は対象外であるため、彼女との一騎打ちへと誘導することで発動を阻止することが可能。
「獅堂光」以外のパイロットに対して与ダメージ1.2倍、最終命中率+20%
30』で採用。『T』からダメージ倍率は落ちたものの、命中率の増加が最終値に変更された。

人間関係[編集 | ソースを編集]

獅堂光
自身のオリジナル。それゆえに容姿が似ており、彼女に非常に強く執着している。勿論光自身は彼女に恐怖と嫌悪感を持っていたが、後に和解し融合した。
龍咲海鳳凰寺風
執着する光の大切な仲間である彼女らを「光の好きな人」「光と遊ぶのを邪魔する存在」と見なし殺意を向ける。
ランティス
執着する光の意中の相手であるため、抹殺しようとする。
デボネア
お母様と呼び慕っている。
アルバーセビル
デボネアから与えられた彼らに魔法騎士を襲わせる。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

タカヤノリコアマノカズミ
『T』ボーナスシナリオ「呪いのスーパーデフォルメ」でデボネアの力を借りて、光達と共にチビキャラにした。
フェイ・ヴァレンタイン
『T』第46話「闘志、氷原に燃ゆる」で、光への執着の激しさを目の当たりにした彼女からストーカー扱いを受けた。
アレンビー・ビアズリープリシラジェット・ブラック
『T』同話でノヴァに初めて対面した際、無邪気さに悪意が混じったかのような言動で光に話し掛けて来た彼女の様子をみて、怒りや途惑いに似たリアクションを示した。
アンジェラ・バルザック
同上。ノヴァに絡まれた光の様子を見て、上の3名と同じ捉え方でその光景を眺めていた。また、この時に「面倒な奴に目を付けられたみたいね」と光へ同情の念を見せるかのような一言を発している。
ドロテオ・マルドネスオラシオ・コジャーソ
『30』の「闇からの招待状」にて、彼らに陽動をまかす。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「ヒカル。可愛いヒカル!仲間の心は信じられても、自分でも分からない心は信じられなかったね」
第35話。
「ヒカルの好きなものは全部嫌い!ヒカルが自分を嫌いだから、私はヒカルが大好きなんだよ」
第37話。
「ランティスが本当に好きなんだね。ランティスのお兄さんを殺したのはヒカルなのに!好きになってもらえないって分かってるのに、どうして好きになるの?」
第41話。

スパロボシリーズの名(迷)台詞[編集 | ソースを編集]

甲児「機体に乗っていなくても俺達は戦えるんだよ!」
鉄也「白兵戦を仕掛けてきた時点でお前達の負けは決まっていた!」
「そ、そんな…アルバーとセビルの軍団が一瞬で…」
レーツェル「もう君の手駒は残っていない」
ゼンガー「神妙にするがいい。さすれば、無用な苦しみは与えん」
「え…ええぇ…」
ルルーシュ「後悔するのが、少し遅かったな」
竜馬「悪い子はお仕置きの時間だぜ」
「い、いや…」
『30』の「闇からの招待状」にて、アルバーとセビルを連れドライストレーガー内部に突入し白兵戦を挑むが、ドライクロイツの面々の活躍であえなく撃退され、『天獄篇』のとある人物を彷彿させるような展開になってしまう。甲児の台詞も何かどこか聞いたような…。離脱時に一矢報いるべく今度は搭載機に破壊工作を仕掛けるも、こちらの方も、とあるロボット好きの奮闘で失敗してしまった。
エキスパンションパック関連パイロットが加入済みの場合、ゼンガーとレーツェルもノヴァを追い詰める役として登場する。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

魔神レガリア
ノヴァが操る黒い魔神。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 名前の由来はシボレーが1961年から1988年まで販売していた「シボレー・ノヴァ」から。
  • 原作には登場しないアニメオリジナルキャラクター。
  • 石田敦子氏の『CLAMPさんの「監督へのオマージュ」』発言[1]や、大川七瀬氏と平野俊弘(現:平野俊貴)監督の対談内容[2]から推測すると、平野監督が手掛けたアニメ『戦え!! イクサー1』の登場人物・イクサー2のオマージュキャラクターと思われる。見た目はもとより、初登場時に口笛をBGMにして霧の中から現れる演出もイクサー2と同じである。
  • 現在で言う所の「ヤンデレ」や「クレイジーサイコレズ」の先駆けとも評されている。
    • 担当声優の伊藤美紀氏の熱演も相まって、月曜夜7時台の女児向けアニメ(『名探偵コナン』の前番組)に相応しからぬ壮絶なヤンデレぶりは視聴者を恐怖に陥れ「トラウマになった」と評す声も。
    • 当時から賛否が分かれるキャラであり、エメロード姫との戦いが原因で一人きりで生まれた挙句デボネアに利用された境遇のため同情する視聴者もいれば、光への執着やそれに基づく彼女の周りの人間達への仕打ちから嫌っている視聴者もいる。

脚注 [編集 | ソースを編集]

  1. 2011年4月15日の発言
  2. 『魔法騎士レイアース 脚本集・1』225 - 226頁。