「神聖ミスルギ皇国」の版間の差分

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神聖ミスルギ皇国とは『[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]』に登場する国家。
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神聖ミスルギ皇国とは、『[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]』に登場する国家。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
長い歴史と様々な伝説を持つ万世一系の皇族によって統治される巨大国家。公用語は英語だが、名前に漢字が含まれるなど文化面は[[日本]]にも近い。学問、スポーツ、芸術活動などが非常に盛んで国民達も平和で豊かな暮らしを享受している。皇族達は国民の憧れと誇りの対象となっており、人気は非常に高い。
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長い歴史と様々な伝説を持つ万世一系の皇族によって統治される巨大国家。公用語は[[英語]]だが、名前に漢字が含まれる等、文化面は[[日本]]にも近い。学問、スポーツ、芸術活動等が非常に盛んで、[[マナ]]の力の恩恵によって国民達も平和で豊かな暮らしを享受している。ミスルギの皇族達は国民の憧れと誇りの対象となっており、人気は非常に高い。
  
皇帝ジュライが統治する時代が続いていたが、ジュリオにより第一皇女であるアンジュリーゼがノーマである事が暴露。混乱の中、皇后ソフィアはアンジュリーゼを庇い死亡しジュライも確保。アンジュリーゼは[[アルゼナル]]へと送られ一兵士「[[アンジュ]]」へと身を落とされる事となった(この際に国名も「ミスルギ皇国」から「神聖ミスルギ皇国」へと改称されている)。
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=== 偽りの繁栄 ===
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このようにマナの力によって輝かしい繁栄を誇るミスルギ皇国であるが、その陰でマナが使用できない女性が「[[ノーマ]]」として差別・迫害の対象とされている。つまり、'''ミスルギ皇国の人々にとっては「マナが使用できる事=普通の人間」という認識'''なのである。一方、ノーマであると判明した女性は収容施設「[[アルゼナル]]」へと送られ、マナを維持する為に必要な[[ドラグニウム]]を体内に持つ、[[異世界]]から出現する怪物「[[ドラゴン]]」と戦わさせられる。いわば、'''「ノーマ達の犠牲によって、ミスルギ皇国の繁栄が成り立っていた」'''のだ。
  
その後は[[ジル]]により国民達のクーデターにより滅んだ事が語られたが、実際は全く滅んでおらず健在。それどころか国民達はジュリオを支持しており、傷ついた皇室の権威回復を目的としてアンジュの公開処刑を行う事や[[アルゼナル]]へ侵攻しノーマの虐殺を行う事に誰一人として反対しないなど、マナと皇族に依存しきった腐った実態を露わにした。
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ミスルギ皇国は皇帝ジュライが統治する時代が続いていたが、皇太子ジュリオによって「第一皇女であるアンジュリーゼがノーマだった」という事実が暴露される。この混乱の中、皇后ソフィアはアンジュリーゼを庇って死亡し、皇帝ジュライも拘束(後に処刑)される。第一皇女アンジュリーゼはアルゼナルへと送られ、一兵士「[[アンジュ]]」へと身を落とされる事となった。そして、皇太子ジュリオは皇帝(初代神聖皇帝ジュリオI世)に即位し、国名を「ミスルギ皇国」から「神聖ミスルギ皇国」へと改称した。
  
最終的にジュリオが[[エンブリヲ]]に粛清された事で皇族はシルヴィア一人だけとなり、以後はエンブリヲの拠点として支配下に置かれる事となる。
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その後は[[ジル]]によって「ミスルギ皇国は国民達のクーデターにより滅んだ」事が語られた…が、実際は全く滅んでおらず健在であった。<ref>語った際のアンジュが絶望に満ちた状況だった事から、この話はジルの方便であった可能性が高い。</ref>それどころか国民達は新皇帝ジュリオを支持しており、傷ついた皇室の権威回復を目的としてアンジュの公開処刑を行う事や、[[アルゼナル]]へ侵攻してノーマの虐殺を行う事に誰一人として反対しない等、マナと皇族に依存しきり主体性を失っている腐った実態を露わにした<ref>これに直面したアンジュは国民達を'''完全に見限る'''にまで至り、ラスト・リベルタスの際に国民達から助けを懇願されても全く意に介さなかった。ただし、これは自身達の行いを省みる事も無く「アンジュが皇族だから」という点だけで助けを懇願し、あまつさえこの期に及んでも未だに「ノーマの仕業」だと思い込む等、身勝手な振る舞いを続けていた事も大きい。</ref>。
  
その後、エンブリヲが行った時空融合の影響でマナの供給が途絶えた事によりミスルギを含めた世界各地で大混乱が起き、[[アウラ]]が解放され時空融合も阻止された後も国民達による内紛が絶えず荒れ果てた地になり果ててしまうなど、事実上国家として崩壊を迎える事となった。
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最終的に皇帝ジュリオが[[エンブリヲ]]に粛清された事で皇族はシルヴィア一人だけとなり、以後はエンブリヲの拠点として支配下に置かれる事となる。
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=== マナに依存した国家の末路 ===
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劇中終盤、エンブリヲが行った時空融合の影響でマナの供給が途絶えた事によって、ミスルギを含めた世界各地で大混乱と住民達による暴動が起き、[[アウラ]]が解放され時空融合も阻止された後も混乱は一向に収束せず内紛が絶えなくなる等、神聖ミスルギ皇国は事実上国家として崩壊を迎える<ref>というよりも、アウラの解放によりマナが消滅した為に'''地球の文明そのものが崩壊した'''為、神聖ミスルギ皇国の存亡どころではない状況。</ref>という因果応報の末路を辿るに至った<ref>しかし、それでもなお人類は滅んではおらず、エンブリヲの「家畜」として生かされていた国民達一人一人が、自ら生きる為に必死に立ち上がろうとしている姿が描かれている。</ref>。
  
 
== 主な施設など ==
 
== 主な施設など ==
;暁ノ御柱
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;暁ノ御柱(アケノミハシラ)
:皇宮にあるシンボルタワー。洗礼の儀など様々な行事もここで執り行われている。
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:皇宮にあるシンボルタワー。洗礼の儀等の様々な行事もここで執り行われている。
 
:その正体は[[アウラの民]]が住む地球に存在する[[ドラグニウム]]制御施設「アウラの塔」のコピーであり、[[エンブリヲ]]により始祖竜[[アウラ]]が幽閉され、マナの供給源であるインフラとして利用されている。
 
:その正体は[[アウラの民]]が住む地球に存在する[[ドラグニウム]]制御施設「アウラの塔」のコピーであり、[[エンブリヲ]]により始祖竜[[アウラ]]が幽閉され、マナの供給源であるインフラとして利用されている。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
=== 単独作品 ===
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=== VXT三部作 ===
 
;[[スーパーロボット大戦V]]
 
;[[スーパーロボット大戦V]]
:初登場作品。本作では[[マナ]]関連の設定を他作品と擦り合わせるため、[[マナ]]を行使できる特権国家「[[始祖連合国]]」の一つとして組み込まれている。
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:初登場作品。本作では[[マナ]]関連の設定を他作品と擦り合わせる為、[[マナ]]を行使できる特権国家「[[始祖連合国]]」の一つとして組み込まれている。
:西暦世界の地球における具体的な所在地は不明(マップ表記でも非表示となっている)。
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:[[世界観/V#西暦世界|西暦世界]]の地球における具体的な所在地は不明(マップ表記でも非表示となっている)。
:原作同様に[[アンジュ]]を処刑しようとしたり、パニックの原因をアンジュに押し付けようとするなどやはり独善的で傲慢な態度は変わらない。他作品の人物たちからもノーマを徹底的に排斥しようとする姿勢を異常だと思われているなど、その悪辣さがより際立つようになっている。
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:保有戦力は[[ピレスロイド]]の他、[[人工知能]]を積んだ[[ユークリッド]]や[[GN-X III]]、[[GN-X IV|IV]]等、他作品のメカも使用している。
:通常ルートEDではその後がどうなったのかは特に語られずに終わるが、困難ルートEDではアウラが解放された事で原作同様に混乱が続いている事が語られているが、これはあくまで「西暦世界の国の一つ」が大規模な破壊に巻き込まれたという程度の話であり、原作のように地球の文明そのもののが崩壊したようなレベルではない。正義の味方が山ほどいるこの世界では秩序の回復も早いとは思われる。
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:原作同様に[[アンジュ]]を処刑しようとしたり、パニックの原因をアンジュに押し付けようとする等、やはり独善的で傲慢な態度は変わらない。故に、他作品の人物達からも、ノーマを徹底的に排斥しようとする姿勢を異常だと思われている等、その悪辣さがより際立つようになっている。
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:また、時空融合が開始してからは西暦世界と[[世界観/V#宇宙世紀世界|宇宙世紀世界]]の接点となり、次元境界線が滅茶苦茶な状態になっている。その為、「災害」という名目で[[エンブリヲ]]の存在を隠したまま住民の避難が済んでいる。
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:通常ルートEDでは、神聖ミスルギ皇国その後がどうなったのかについては特に語られずに終わるが、困難ルートEDではアウラが解放された事で原作同様に混乱が続いている事が語られている。
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;[[スーパーロボット大戦X]]
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:本作では[[アル・ワース]]に存在する「マナの国」の一国家として登場。アル・ワースへ転移したリアル系の敵勢力の殆どを傘下に加えており、[[ドアクダー軍]]の対存在ともいうべき立ち位置にある。
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:ジュリオが皇帝となってからは周囲の国々へ侵略行為を開始し自軍部隊と明確に敵対するなど、原作や『V』以上に悪役の印象が強くなっている。
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:最後は[[アウラ]]が解放された事でマナが消失し、国家崩壊の末路を辿る事となり最終話では内乱状態となっている。
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:なお、ミスルギとの決着がついた後の会話デモではアンジュだけでなく[[エクスクロス|自軍部隊]]もミスルギ国民から「余計な事をしてくれた」と罵声を浴びせられてしまうなど、(原作だけでも十分ではあったが)プレイヤーからの印象は最悪といっても過言ではない<ref>この時、[[ビゾン・ジェラフィル|エフゲニー・ケダール]]によりミスルギは地上のガラブーシカによる砲撃に狙われており、アウラが護っていなければミスルギは焦土と化していた。</ref>。
  
 
== 関連人物 ==
 
== 関連人物 ==
 
;ジュライ・飛鳥・ミスルギ
 
;ジュライ・飛鳥・ミスルギ
:現皇帝。アンジュがノーマである事を秘匿していた事で確保され、後に処刑される。SRWでは名前のみの登場。
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:現皇帝。アンジュリーゼが[[ノーマ]]である事実を秘匿していた事でジュリオによって拘束され、後に処刑される。SRWでは名前のみの登場。
 
;ソフィア・斑鳩・ミスルギ
 
;ソフィア・斑鳩・ミスルギ
:現皇后。洗礼の儀においてアンジュを庇い死亡。アンジュには[[ラグナメイル]]の覚醒キーとなる歌「永遠語り」を伝えている他、前日の夜の際に皇家に代々伝わる指輪を託した。SRWでは名前のみの登場。
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:現皇后。洗礼の儀においてアンジュを庇い死亡。アンジュには[[ラグナメイル]]の覚醒キーとなる[[歌]]「永遠語り」を伝えている他、前日の夜の際に皇家に代々伝わる指輪を託した。SRWでは名前のみの登場。
 
;[[ジュリオ・飛鳥・ミスルギ]]
 
;[[ジュリオ・飛鳥・ミスルギ]]
:第一皇子。洗礼の儀の際にアンジュがノーマである事を暴き、追放。以後は皇帝として即位する事となる。
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:第一皇子にして皇太子。洗礼の儀の際にアンジュがノーマである事を暴き、追放。以後は皇帝(初代神聖皇帝ジュリオI世)として即位する事となる。
 
;[[アンジュ|アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ]]
 
;[[アンジュ|アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ]]
:第一皇女。国民からの人気が高かったが、洗礼の儀の際にノーマである事を暴かれた後は一転して国中を混乱させた元凶として憎まれる事となる。
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:第一皇女。国民からの人気が高かったが、洗礼の儀の際にノーマである事を暴かれた後は一転して「国中を混乱させた元凶」として憎まれる事となる。
 
;[[シルヴィア・斑鳩・ミスルギ]]
 
;[[シルヴィア・斑鳩・ミスルギ]]
 
:第二皇女。過去に乗馬中の事故により、下半身不随となり車椅子に乗っている。
 
:第二皇女。過去に乗馬中の事故により、下半身不随となり車椅子に乗っている。
 
;[[モモカ・荻野目]]
 
;[[モモカ・荻野目]]
:アンジュの筆頭侍女。アンジュがノーマである事を隠すため、長年自身がマナを行使し続けていた。
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:アンジュリーゼの筆頭侍女。アンジュがノーマである事を隠すため、長年自身がマナを行使し続けていた。
 
;[[リィザ・ランドッグ]]
 
;[[リィザ・ランドッグ]]
:近衛長官。その正体は[[アウラの民]]「リザーディア」であり、アウラ奪還のためにミスルギへと潜入したスパイ。
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:近衛長官。その正体は[[アウラの民]]「リザーディア」であり、始祖竜アウラ奪還の為にミスルギへと潜入した[[スパイ]]。
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== 脚注 ==
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2019年5月22日 (水) 22:05時点における最新版

神聖ミスルギ皇国とは、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』に登場する国家。

概要[編集 | ソースを編集]

長い歴史と様々な伝説を持つ万世一系の皇族によって統治される巨大国家。公用語は英語だが、名前に漢字が含まれる等、文化面は日本にも近い。学問、スポーツ、芸術活動等が非常に盛んで、マナの力の恩恵によって国民達も平和で豊かな暮らしを享受している。ミスルギの皇族達は国民の憧れと誇りの対象となっており、人気は非常に高い。

偽りの繁栄[編集 | ソースを編集]

このようにマナの力によって輝かしい繁栄を誇るミスルギ皇国であるが、その陰でマナが使用できない女性が「ノーマ」として差別・迫害の対象とされている。つまり、ミスルギ皇国の人々にとっては「マナが使用できる事=普通の人間」という認識なのである。一方、ノーマであると判明した女性は収容施設「アルゼナル」へと送られ、マナを維持する為に必要なドラグニウムを体内に持つ、異世界から出現する怪物「ドラゴン」と戦わさせられる。いわば、「ノーマ達の犠牲によって、ミスルギ皇国の繁栄が成り立っていた」のだ。

ミスルギ皇国は皇帝ジュライが統治する時代が続いていたが、皇太子ジュリオによって「第一皇女であるアンジュリーゼがノーマだった」という事実が暴露される。この混乱の中、皇后ソフィアはアンジュリーゼを庇って死亡し、皇帝ジュライも拘束(後に処刑)される。第一皇女アンジュリーゼはアルゼナルへと送られ、一兵士「アンジュ」へと身を落とされる事となった。そして、皇太子ジュリオは皇帝(初代神聖皇帝ジュリオI世)に即位し、国名を「ミスルギ皇国」から「神聖ミスルギ皇国」へと改称した。

その後はジルによって「ミスルギ皇国は国民達のクーデターにより滅んだ」事が語られた…が、実際は全く滅んでおらず健在であった。[1]それどころか国民達は新皇帝ジュリオを支持しており、傷ついた皇室の権威回復を目的としてアンジュの公開処刑を行う事や、アルゼナルへ侵攻してノーマの虐殺を行う事に誰一人として反対しない等、マナと皇族に依存しきり主体性を失っている腐った実態を露わにした[2]

最終的に皇帝ジュリオがエンブリヲに粛清された事で皇族はシルヴィア一人だけとなり、以後はエンブリヲの拠点として支配下に置かれる事となる。

マナに依存した国家の末路[編集 | ソースを編集]

劇中終盤、エンブリヲが行った時空融合の影響でマナの供給が途絶えた事によって、ミスルギを含めた世界各地で大混乱と住民達による暴動が起き、アウラが解放され時空融合も阻止された後も混乱は一向に収束せず内紛が絶えなくなる等、神聖ミスルギ皇国は事実上国家として崩壊を迎える[3]という因果応報の末路を辿るに至った[4]

主な施設など[編集 | ソースを編集]

暁ノ御柱(アケノミハシラ)
皇宮にあるシンボルタワー。洗礼の儀等の様々な行事もここで執り行われている。
その正体はアウラの民が住む地球に存在するドラグニウム制御施設「アウラの塔」のコピーであり、エンブリヲにより始祖竜アウラが幽閉され、マナの供給源であるインフラとして利用されている。

登場作品[編集 | ソースを編集]

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦V
初登場作品。本作ではマナ関連の設定を他作品と擦り合わせる為、マナを行使できる特権国家「始祖連合国」の一つとして組み込まれている。
西暦世界の地球における具体的な所在地は不明(マップ表記でも非表示となっている)。
保有戦力はピレスロイドの他、人工知能を積んだユークリッドGN-X IIIIV等、他作品のメカも使用している。
原作同様にアンジュを処刑しようとしたり、パニックの原因をアンジュに押し付けようとする等、やはり独善的で傲慢な態度は変わらない。故に、他作品の人物達からも、ノーマを徹底的に排斥しようとする姿勢を異常だと思われている等、その悪辣さがより際立つようになっている。
また、時空融合が開始してからは西暦世界と宇宙世紀世界の接点となり、次元境界線が滅茶苦茶な状態になっている。その為、「災害」という名目でエンブリヲの存在を隠したまま住民の避難が済んでいる。
通常ルートEDでは、神聖ミスルギ皇国その後がどうなったのかについては特に語られずに終わるが、困難ルートEDではアウラが解放された事で原作同様に混乱が続いている事が語られている。
スーパーロボット大戦X
本作ではアル・ワースに存在する「マナの国」の一国家として登場。アル・ワースへ転移したリアル系の敵勢力の殆どを傘下に加えており、ドアクダー軍の対存在ともいうべき立ち位置にある。
ジュリオが皇帝となってからは周囲の国々へ侵略行為を開始し自軍部隊と明確に敵対するなど、原作や『V』以上に悪役の印象が強くなっている。
最後はアウラが解放された事でマナが消失し、国家崩壊の末路を辿る事となり最終話では内乱状態となっている。
なお、ミスルギとの決着がついた後の会話デモではアンジュだけでなく自軍部隊もミスルギ国民から「余計な事をしてくれた」と罵声を浴びせられてしまうなど、(原作だけでも十分ではあったが)プレイヤーからの印象は最悪といっても過言ではない[5]

関連人物[編集 | ソースを編集]

ジュライ・飛鳥・ミスルギ
現皇帝。アンジュリーゼがノーマである事実を秘匿していた事でジュリオによって拘束され、後に処刑される。SRWでは名前のみの登場。
ソフィア・斑鳩・ミスルギ
現皇后。洗礼の儀においてアンジュを庇い死亡。アンジュにはラグナメイルの覚醒キーとなる「永遠語り」を伝えている他、前日の夜の際に皇家に代々伝わる指輪を託した。SRWでは名前のみの登場。
ジュリオ・飛鳥・ミスルギ
第一皇子にして皇太子。洗礼の儀の際にアンジュがノーマである事を暴き、追放。以後は皇帝(初代神聖皇帝ジュリオI世)として即位する事となる。
アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ
第一皇女。国民からの人気が高かったが、洗礼の儀の際にノーマである事を暴かれた後は一転して「国中を混乱させた元凶」として憎まれる事となる。
シルヴィア・斑鳩・ミスルギ
第二皇女。過去に乗馬中の事故により、下半身不随となり車椅子に乗っている。
モモカ・荻野目
アンジュリーゼの筆頭侍女。アンジュがノーマである事を隠すため、長年自身がマナを行使し続けていた。
リィザ・ランドッグ
近衛長官。その正体はアウラの民「リザーディア」であり、始祖竜アウラ奪還の為にミスルギへと潜入したスパイ

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 語った際のアンジュが絶望に満ちた状況だった事から、この話はジルの方便であった可能性が高い。
  2. これに直面したアンジュは国民達を完全に見限るにまで至り、ラスト・リベルタスの際に国民達から助けを懇願されても全く意に介さなかった。ただし、これは自身達の行いを省みる事も無く「アンジュが皇族だから」という点だけで助けを懇願し、あまつさえこの期に及んでも未だに「ノーマの仕業」だと思い込む等、身勝手な振る舞いを続けていた事も大きい。
  3. というよりも、アウラの解放によりマナが消滅した為に地球の文明そのものが崩壊した為、神聖ミスルギ皇国の存亡どころではない状況。
  4. しかし、それでもなお人類は滅んではおらず、エンブリヲの「家畜」として生かされていた国民達一人一人が、自ら生きる為に必死に立ち上がろうとしている姿が描かれている。
  5. この時、エフゲニー・ケダールによりミスルギは地上のガラブーシカによる砲撃に狙われており、アウラが護っていなければミスルギは焦土と化していた。