「ニンテンドー3DS」の版間の差分

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任天堂が2011年2月26日に発売した携帯型ゲーム機。
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'''ニンテンドー3DS'''は任天堂より2011年2月26日に発売された携帯型ゲーム機。略称は「'''3DS'''」等で本項もそれに倣う。
  
[[ニンテンドーDS]]の後継機種で、携帯型ハードとしては第7世代にあたる。
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== 概要 ==
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[[ニンテンドーDS]](以下DS)の後継機種で、携帯型ハードとしては第7世代にあたる。
  
上下2画面で下画面がタッチパネル、マイク&カメラ搭載というDSの特徴はそのまま引き継ぎつつ、「バーチャルボーイ」「[[Wii]]」で培った技術を搭載することで大幅な機能強化がなされている。
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上下2画面で下画面がタッチパネル、マイク&カメラ搭載という[[ニンテンドーDS]](以下DS)の特徴はそのまま引き継ぎつつ下位互換も保ち、任天堂が過去に開発した「バーチャルボーイ」「[[Wii]]」で培った技術を導入することで大幅な性能強化がなされている。
  
==概要==
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上画面に「視差バリア方式」ワイド3D液晶を搭載し、裸眼で3D立体映像のゲームが楽しめるのが特徴。これは2枚の液晶を使用し、異なる画像を2枚重ねて表示する事によって、裸眼での立体映像を実現する方式である<ref>旧DSよりも解像度の高い、クリアな映像を2画面分同時に動かしている訳で、画面解像度は上画面400×240(×2枚)+下画面320×240となる。</ref>。上画面は3.53インチ、下画面は3.02インチ。専用GPU「PICA200」を搭載している事も併せて映像処理能力は旧DSから大幅に向上しており、ハードウェアで固定シェーダー機能も実装しているため、一部では[[プレイステーション3]]や[[Xbox360]]レベルの画像描画処理まで可能となった。加えてCPUはデュアルコア<ref>New3DSはクアッドコアとなっている。</ref>、RAMは128MB搭載となっているため、描画処理にそれ程性能を必要としないスパロボとしてはDSに引き続き、美麗な戦闘アニメ演出が可能となる。
上画面に視差バリア方式ワイド3D液晶を搭載し、裸眼で3D立体映像のゲームが楽しめるのが特徴。
 
  
この液晶は2枚の液晶を使う事によって、異なる画像を2枚重ねて表示する事によって立体映像を実現している。従来のDSよりも解像度の高い、クリアな映像を'''2画面分同時に'''動かしている訳で、従来の倍以上の映像処理能力を持たされている。3DSで一番スペックアップしているのはこの部分かも知れない。
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操作系ではアナログ入力に対応したスライドパッド<ref>左手側のみ。周辺機器の「拡張スライドパッド」を装着すれば両手で使用可能。</ref>・モーションセンサー・ジャイロセンサー・立体画像が撮影できる3Dカメラなどが搭載されている。
  
操作系ではアナログ入力に対応したスライドパッド(左手側のみ。周辺機器の「拡張スライドパッド」を装着すれば両手で使用可能。)、モーションセンサー、ジャイロセンサー、立体画像が撮影できる3Dカメラなどが搭載されている。
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通信機能も強化され、スリープモード中にニンテンドーゾーンなどのWi-Fiアクセスポイントに近づくだけで、各種情報・ゲームのデータ・無料ソフトなどを自動的に受信してくれる「いつの間に通信」機能が搭載されている。また、同時に複数のソフトで「すれちがい通信」を行えるようになった。
  
通信機能も強化され、スリープモード中にニンテンドーゾーンなどのWi-Fiアクセスポイントに近づくだけで、各種情報・ゲームのデータ・無料ソフトなどを自動的に受信してくれる「いつの間に通信」という機能が搭載されている。また、同時に複数のソフトで「すれちがい通信」を行えるようになった。
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DSとの後方互換も確保されており、DSのソフトは全て3DSでもプレイできる。ただし、ゲーム中断機能<ref>ゲームを起動したままホーム画面に戻り、他ソフトの起動を必要としない操作ならばゲームを終了させること無く実行できる機能。DSソフトだとホーム画面に戻る事自体がソフトの終了を必要とする。</ref>と、本体のすれ違い通信機能<ref>3DSソフトでは本体にすれ違い通信情報を登録することで、本体の電源さえ入っていれば、ゲームを起動していなくても、複数のソフトのすれ違い通信を実行することができるが、DSソフトでは本体に登録しないため、すれ違い通信を行うソフトが起動している間でないとすれ違い通信を行えない。</ref>など、3DSになってから追加された機能は利用できない。また、画面の解像度がDSよりも大きく、デフォルトでは拡大表示をして画面をいっぱいに使おうとするために、若干画面がぼやけてしまう。ただし解像度の違いについては、「スタートボタンまたはセレクトボタンを押しながら起動する」事でDS本来の解像度でプレイできる<ref>3DSの画面サイズに対して小さな画面が表示される。</ref>。
  
DSとの後方互換も確保されており、ニンテンドーDSのソフトは全て3DSでもプレイできる。ただし、ゲーム中断機能<ref>ゲームを起動したままホーム画面に戻り、他ソフトの起動を必要としない操作ならばゲームを終了させること無く実行できる機能。DSソフトだとホーム画面に戻る事自体がソフトの終了を必要とする。</ref>と、本体のすれ違い通信機能<ref>3DSソフトでは本体にすれ違い通信情報を登録することで、本体の電源さえ入っていれば、ゲームを起動していなくても、複数のソフトのすれ違い通信を実行することができるが、DSソフトでは本体に登録しないため、すれ違い通信を行うソフトが起動している間でないとすれ違い通信を行えない。</ref>など、3DSになってから追加された機能は利用できない。また、画面の解像度がDSよりも大きく、デフォルトでは拡大表示をして画面をいっぱいに使おうとするために、若干画面がぼやけてしまう。ただし解像度の違いについては、「スタートボタンまたはセレクトボタンを押しながら起動する」事でDS本来の解像度でプレイできる(3DSの画面サイズに対して小さな画面が表示される)。
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メディアはDSカード同様にフラッシュメモリROMである3DSカードを採用しており、容量も数倍のGB単位<ref>発売されているものでは4GBが最大、理論上は8GBまで増やす事が出来る</ref>となった上、ミドルウェアによる動画や音声の圧縮率も上がったため据え置き型のDVD-ROM採用機と遜色ないボリュームのデータが内包出来るようになった。これにより『[[スーパーロボット大戦UX]]』において、任天堂携帯機シリーズでは初めてボイスが実装されることとなった。
  
メディアはDSカードの後継である3DSカードを採用しており、容量も数倍のGB単位となった上、動画や音声の圧縮率も上がったためDVD-ROM採用機と遜色ないボリュームのデータが内包出来るようになった。これによりスパロボ的にはUXにおいて、任天堂携帯機シリーズでは初めてボイスが実装されることとなった。
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外部ストレージとしてSDHCカードを装着できる為、最大で32GBの保存領域を利用できる。DL可能なコンテンツは、3DS用タイトルのほか、[[Wii]] / Wii Uの「バーチャルコンソール」と同様に、過去に発売されたゲーム作品を有料ダウンロードすることでプレイすることができる。当初は据置機との住み分けを図るために配信タイトルは携帯機作品([[ゲームボーイ]]・[[ゲームボーイカラー]]・ゲームギア)のものから行われ、後に[[ファミリーコンピュータ|ファミコン]]・PCエンジン・[[スーパーファミコン]](New3DSのみ)のタイトルも配信された。
  
外部ストレージとしてSDHCカードを装着できる為、最大で32GBの保存領域を利用できる。DL可能なコンテンツは、3DS用タイトル(勿論スパロボUX・BXも)のほか、[[Wii]] / Wii Uの「バーチャルコンソール」と同様に、過去に発売されたゲーム作品を有料ダウンロードすることでプレイすることができる。当初は据置機との住み分けを図るために配信タイトルは携帯機作品([[ゲームボーイ]]、[[ゲームボーイカラー]]、ゲームギア)のものから行われ、後に[[ファミリーコンピュータ|ファミコン]]、PCエンジンのタイトルも配信された。
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頑丈さが特徴の一つと言えた従来の任天堂携帯機に比べると意外にデリケートで、特に折り畳みの外側に露出しているLRボタンは比較的壊れやすいため、扱いにはそれなりに注意を要する。
  
==バリエーション==
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2017年に携帯ゲーム機の機能を有する[[Nintendo Switch]]がローンチすると、3DSで展開されていたタイトルもその多くがSwitchへとプラットフォームを移行し、以降の3DS用タイトルはパッケージ・ダウンロード専用ともにリリース数を大幅に減少させていった。そして、2019年5月発売の『大戦略 大東亜興亡史 DX〜第二次世界大戦〜』をもって全てのソフトリリースが終了となり、同年6月に任天堂公式サイトより発売スケジュールが削除された。
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2020年9月16日をもって全バリエーションを含め生産を終了した。
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== バリエーション ==
 
;ニンテンドー3DS LL
 
;ニンテンドー3DS LL
:2012年7月28日に発売された3DSの大型版。本体機能は従来と変わらず、サイズを一回り大型にしたタイプ。
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:2012年7月28日に発売された3DSの大型版。本体機能は従来と変わらず、サイズを一回り大型にしたタイプ。上画面は4.88インチ、下画面は3.53インチとなっている。
 
:ACアダプターはDSi/3DS用のものがそのまま使用できるが、それ以外の周辺機器はLL専用のものが必要。
 
:ACアダプターはDSi/3DS用のものがそのまま使用できるが、それ以外の周辺機器はLL専用のものが必要。
 
;ニンテンドー2DS
 
;ニンテンドー2DS
:3DSをベースに、3D液晶パネルの廃止(ゲーム画面は1枚の大型液晶パネルを用いて、擬似的に上下2画面を描画する)・筐体の折りたたみ機構の廃止・音声のモノラル化など、大幅なコストダウンを行った廉価版で値段は税別で1万を切っている。
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:3DSをベースに、3D液晶パネルの廃止(ゲーム画面は1枚の大型液晶パネルを用いて、擬似的に上下2画面を描画する)・筐体の折りたたみ機構の廃止・音声のモノラル化など、大幅なコストダウンを行った廉価モデル。メーカー希望小売価格は税別で1万を切っている。
 
:2013年10月12日にアメリカ・カナダ・ヨーロッパ・オーストラリアで、同年12月に韓国で発売。当初は海外展開のみであったが日本でも2016年2月にバーチャルコンソールソフト『ポケットモンスター』との限定バンドルパックで発売し、同年9月から一般販売が開始されている。
 
:2013年10月12日にアメリカ・カナダ・ヨーロッパ・オーストラリアで、同年12月に韓国で発売。当初は海外展開のみであったが日本でも2016年2月にバーチャルコンソールソフト『ポケットモンスター』との限定バンドルパックで発売し、同年9月から一般販売が開始されている。
;NEW ニンテンドー3DS / NEW ニンテンドー3DS LL
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;New ニンテンドー3DS / New ニンテンドー3DS LL
:2014年10月11日に発売された3DSの新モデル。通常サイズのNEW3DSでのみ本体蓋部と底部であるプレートを交換する「着せ替え」が出来る。
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:2014年10月11日に発売された3DSの新モデル。
:コンソール面ではアナログパッド(Cスティック)とトリガー部ボタン(ZL・ZR)が増設され、実質「拡張スライドパッド」の機能が本体に統合される形となった。また立体視時の視野角を補正する「3Dブレ防止機能」を搭載。
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:立体視時の視野角を補正する「3Dブレ防止機能」を搭載され、裸眼立体視の精度が高くなった<ref >通常の3DSではプレイ時の頭の位置がほぼ正面でなくてはならなかったが、New3DSでは多少頭の位置がずれても本体カメラセンサーが補正し、立体視を安定させる。</ref>モデルで、入力面ではアナログパッド(Cスティック)とトリガー部ボタン(ZL・ZR)が増設され、実質「拡張スライドパッド」の機能が本体に統合される形となった。また、CPU性能の強化に伴い3DSから処理能力の向上が図られており、ごく一部ではあるがNew3DS専用のゲームタイトルも存在する。外部ストレージはmicroSDカードへ変更された。
:CPU性能の強化に伴い3DSから処理能力の向上が図られており、今後はNEW3DS専用タイトルのリリースも予定されている。
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:ゲーム以外の機能としては下画面パネルにNFC(近距離無線通信)読み取り機が内蔵され、有料DLC購入時における交通系電子マネーでの支払いが可能となった。また通常サイズのNew3DSでのみ本体蓋部と底部であるプレートを交換する「着せ替え」が可能。
:2016年3月4日からNEW3DS専用ソフトとして、[[スーパーファミコン]]用タイトルのバーチャルコンソール配信が開始された。
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:2016年3月4日よりNew3DS専用ソフトとして、[[スーパーファミコン]]用タイトルのバーチャルコンソール配信が開始された。
:なお、システムデータなどを記録する記録メディアはこれまでのSDメモリーカードからmicroSDカードに変わった為、買い替えの際は注意が必要。
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:2017年7月13日に通常版New3DSの生産を終了し、New3DS LLへ一本化された。
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;New ニンテンドー2DS LL
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:New3DS LLをベースに、3D機能を省き軽量化された廉価モデル。画面サイズと性能は据置きとなっている。
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:2017年7月13日にNew3DSと入れ替わる形で発売された。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
===スパロボシリーズ===
+
=== スーパーロボット大戦シリーズ ===
 
*[[スーパーロボット大戦UX]]
 
*[[スーパーロボット大戦UX]]
 
*[[スーパーロボット大戦BX]]
 
*[[スーパーロボット大戦BX]]
 +
*[[第2次スーパーロボット大戦]](非売品。『BX』初回封入特典/FC版の移植)
  
===非売品===
+
=== 関連作品 ===
*[[第2次スーパーロボット大戦]](スーパーロボット大戦BX初回封入特典/FC版の移植)
+
*ロストヒーローズ
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*ロストヒーローズ2
 +
*SDヒーロー総決戦 倒せ!悪の軍団(『ロストヒーローズ』初回限定版に収録)
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*[[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス]](『ロストヒーローズ2 PREMIUM EDITION』に収録)
 +
*[[PROJECT X ZONE]]
 +
*PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD
  
===関連作品===
+
=== 参戦作品 ===
*[[ロストヒーローズ]]
+
;[[LIVE A LIVE]]
*[[ロストヒーローズ2]]
+
:[[スーパーファミコン]]版がNew3DS専用のバーチャルコンソールとしてダウンロード配信されていた(現在は配信終了)。
*[[SDヒーロー総決戦 倒せ!悪の軍団]](ロストヒーローズ初回限定版に収録)
 
*[[ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス]](ロストヒーローズ2PREMIUM EDITIONに収録)
 
*[[PROJECT X ZONE]]
 
*[[PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD]]
 
<!-- == 資料リンク == -->
 
{{DEFAULTSORT:にんてんとう3DS}}
 
[[Category:資料]]
 
  
==脚注==
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== 脚注 ==
 
<references/>
 
<references/>
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{{DEFAULTSORT:にんてんとお3DS}}
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[[Category:資料]]

2024年9月2日 (月) 16:17時点における最新版

ニンテンドー3DSは任天堂より2011年2月26日に発売された携帯型ゲーム機。略称は「3DS」等で本項もそれに倣う。

概要

ニンテンドーDS(以下DS)の後継機種で、携帯型ハードとしては第7世代にあたる。

上下2画面で下画面がタッチパネル、マイク&カメラ搭載というニンテンドーDS(以下DS)の特徴はそのまま引き継ぎつつ下位互換も保ち、任天堂が過去に開発した「バーチャルボーイ」「Wii」で培った技術を導入することで大幅な性能強化がなされている。

上画面に「視差バリア方式」ワイド3D液晶を搭載し、裸眼で3D立体映像のゲームが楽しめるのが特徴。これは2枚の液晶を使用し、異なる画像を2枚重ねて表示する事によって、裸眼での立体映像を実現する方式である[1]。上画面は3.53インチ、下画面は3.02インチ。専用GPU「PICA200」を搭載している事も併せて映像処理能力は旧DSから大幅に向上しており、ハードウェアで固定シェーダー機能も実装しているため、一部ではプレイステーション3Xbox360レベルの画像描画処理まで可能となった。加えてCPUはデュアルコア[2]、RAMは128MB搭載となっているため、描画処理にそれ程性能を必要としないスパロボとしてはDSに引き続き、美麗な戦闘アニメ演出が可能となる。

操作系ではアナログ入力に対応したスライドパッド[3]・モーションセンサー・ジャイロセンサー・立体画像が撮影できる3Dカメラなどが搭載されている。

通信機能も強化され、スリープモード中にニンテンドーゾーンなどのWi-Fiアクセスポイントに近づくだけで、各種情報・ゲームのデータ・無料ソフトなどを自動的に受信してくれる「いつの間に通信」機能が搭載されている。また、同時に複数のソフトで「すれちがい通信」を行えるようになった。

DSとの後方互換も確保されており、DSのソフトは全て3DSでもプレイできる。ただし、ゲーム中断機能[4]と、本体のすれ違い通信機能[5]など、3DSになってから追加された機能は利用できない。また、画面の解像度がDSよりも大きく、デフォルトでは拡大表示をして画面をいっぱいに使おうとするために、若干画面がぼやけてしまう。ただし解像度の違いについては、「スタートボタンまたはセレクトボタンを押しながら起動する」事でDS本来の解像度でプレイできる[6]

メディアはDSカード同様にフラッシュメモリROMである3DSカードを採用しており、容量も数倍のGB単位[7]となった上、ミドルウェアによる動画や音声の圧縮率も上がったため据え置き型のDVD-ROM採用機と遜色ないボリュームのデータが内包出来るようになった。これにより『スーパーロボット大戦UX』において、任天堂携帯機シリーズでは初めてボイスが実装されることとなった。

外部ストレージとしてSDHCカードを装着できる為、最大で32GBの保存領域を利用できる。DL可能なコンテンツは、3DS用タイトルのほか、Wii / Wii Uの「バーチャルコンソール」と同様に、過去に発売されたゲーム作品を有料ダウンロードすることでプレイすることができる。当初は据置機との住み分けを図るために配信タイトルは携帯機作品(ゲームボーイゲームボーイカラー・ゲームギア)のものから行われ、後にファミコン・PCエンジン・スーパーファミコン(New3DSのみ)のタイトルも配信された。

頑丈さが特徴の一つと言えた従来の任天堂携帯機に比べると意外にデリケートで、特に折り畳みの外側に露出しているLRボタンは比較的壊れやすいため、扱いにはそれなりに注意を要する。

2017年に携帯ゲーム機の機能を有するNintendo Switchがローンチすると、3DSで展開されていたタイトルもその多くがSwitchへとプラットフォームを移行し、以降の3DS用タイトルはパッケージ・ダウンロード専用ともにリリース数を大幅に減少させていった。そして、2019年5月発売の『大戦略 大東亜興亡史 DX〜第二次世界大戦〜』をもって全てのソフトリリースが終了となり、同年6月に任天堂公式サイトより発売スケジュールが削除された。

2020年9月16日をもって全バリエーションを含め生産を終了した。

バリエーション

ニンテンドー3DS LL
2012年7月28日に発売された3DSの大型版。本体機能は従来と変わらず、サイズを一回り大型にしたタイプ。上画面は4.88インチ、下画面は3.53インチとなっている。
ACアダプターはDSi/3DS用のものがそのまま使用できるが、それ以外の周辺機器はLL専用のものが必要。
ニンテンドー2DS
3DSをベースに、3D液晶パネルの廃止(ゲーム画面は1枚の大型液晶パネルを用いて、擬似的に上下2画面を描画する)・筐体の折りたたみ機構の廃止・音声のモノラル化など、大幅なコストダウンを行った廉価モデル。メーカー希望小売価格は税別で1万を切っている。
2013年10月12日にアメリカ・カナダ・ヨーロッパ・オーストラリアで、同年12月に韓国で発売。当初は海外展開のみであったが日本でも2016年2月にバーチャルコンソールソフト『ポケットモンスター』との限定バンドルパックで発売し、同年9月から一般販売が開始されている。
New ニンテンドー3DS / New ニンテンドー3DS LL
2014年10月11日に発売された3DSの新モデル。
立体視時の視野角を補正する「3Dブレ防止機能」を搭載され、裸眼立体視の精度が高くなった[8]モデルで、入力面ではアナログパッド(Cスティック)とトリガー部ボタン(ZL・ZR)が増設され、実質「拡張スライドパッド」の機能が本体に統合される形となった。また、CPU性能の強化に伴い3DSから処理能力の向上が図られており、ごく一部ではあるがNew3DS専用のゲームタイトルも存在する。外部ストレージはmicroSDカードへ変更された。
ゲーム以外の機能としては下画面パネルにNFC(近距離無線通信)読み取り機が内蔵され、有料DLC購入時における交通系電子マネーでの支払いが可能となった。また通常サイズのNew3DSでのみ本体蓋部と底部であるプレートを交換する「着せ替え」が可能。
2016年3月4日よりNew3DS専用ソフトとして、スーパーファミコン用タイトルのバーチャルコンソール配信が開始された。
2017年7月13日に通常版New3DSの生産を終了し、New3DS LLへ一本化された。
New ニンテンドー2DS LL
New3DS LLをベースに、3D機能を省き軽量化された廉価モデル。画面サイズと性能は据置きとなっている。
2017年7月13日にNew3DSと入れ替わる形で発売された。

商品情報

スーパーロボット大戦シリーズ

関連作品

参戦作品

LIVE A LIVE
スーパーファミコン版がNew3DS専用のバーチャルコンソールとしてダウンロード配信されていた(現在は配信終了)。

脚注

  1. 旧DSよりも解像度の高い、クリアな映像を2画面分同時に動かしている訳で、画面解像度は上画面400×240(×2枚)+下画面320×240となる。
  2. New3DSはクアッドコアとなっている。
  3. 左手側のみ。周辺機器の「拡張スライドパッド」を装着すれば両手で使用可能。
  4. ゲームを起動したままホーム画面に戻り、他ソフトの起動を必要としない操作ならばゲームを終了させること無く実行できる機能。DSソフトだとホーム画面に戻る事自体がソフトの終了を必要とする。
  5. 3DSソフトでは本体にすれ違い通信情報を登録することで、本体の電源さえ入っていれば、ゲームを起動していなくても、複数のソフトのすれ違い通信を実行することができるが、DSソフトでは本体に登録しないため、すれ違い通信を行うソフトが起動している間でないとすれ違い通信を行えない。
  6. 3DSの画面サイズに対して小さな画面が表示される。
  7. 発売されているものでは4GBが最大、理論上は8GBまで増やす事が出来る
  8. 通常の3DSではプレイ時の頭の位置がほぼ正面でなくてはならなかったが、New3DSでは多少頭の位置がずれても本体カメラセンサーが補正し、立体視を安定させる。