「中島宗美」の版間の差分
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=== 単独作品 === | === 単独作品 === |
2020年5月6日 (水) 17:03時点における版
中島宗美 | |
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読み | なかじま そうび |
外国語表記 | Soubi Nakajima |
登場作品 | |
声優 | 野島裕史 |
デザイン |
下口智裕(原作漫画版) 平井久司(アニメ版) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦L |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人(日本人)(ファクター) |
性別 | 男 |
生年月日 | 1947年2月11日(恐らく発見された日と思われる) |
年齢 | 72歳 |
外見年齢 | 17歳 |
身長 | 190cm |
体重 | 70kg |
血液型 | O型 |
所属 |
JUDA・早瀬軍団(原作漫画版) 加藤機関(アニメ版) |
役職 | 加藤機関二番隊隊長(アニメ版) |
マキナ | タリスマン |
趣味 | なし(青沼次郎調べでは木彫りの人形作りとも記述されている) |
好きな食べ物 | 鍋全般 |
嫌いな食べ物 | 牛乳 |
中島宗美は『鉄のラインバレル』の登場人物。
概要
マキナを操るファクターの一人。実年齢は72歳の老人だが、ファクターとなった影響で外見は若いままの姿を保っている。
九条美海同様、原作漫画版とアニメ版とで設定が大きく異なっているキャラクター。アニメ終了後にリリースされたPSP用ゲーム版では原作漫画準拠の性格となっている。
原作漫画版では「妻との死別」という悲劇を乗り越えることで彼の人格が一回り成長するという重要なイベントがあるのだが、アニメ版ではその死別が若い頃の出来事とされ、しかもそのトラウマを乗り越えられず道を踏み外したという大胆な改変が行われている。そのため、原作漫画版では味方、アニメ版では敵と、立ち位置自体が異なる。
原作漫画版
「マキナの存在した世界(=ファクターになった事で生き延びた)」の人間で、阿戸呂村に眠っていたタリスマンのコクピット内で発見され、村長の子供として育てられていた。しかし、自身が村の外にでることを許されない事に反発して17歳の時に上京。当時薫が働いていた映画館に毎日のように通い詰めており、その後結婚した。しかしある時宗美が交通事故に遭い瀕死の重症を負うものの数日で回復、薫が30歳になる頃でも出会った当初のままという事が重なり悪い噂となって職場や住んでいた町に居る事が叶わなくなり結局阿戸呂村に薫を連れて帰って来た。
その50年後、村を訪れた浩一達に誤解から戦いを挑むが、薫の残した言葉と道明寺の行動によって自身が「村人たちに護られていた」と知り、自分も「何かを護る」ためにJUDAへ参加。その際早瀬軍団に加入している。やや天然気味だが、周囲には馴染んでいる。
こちらの設定ではアニメ版の様なサディストな面は見られず、Lで仲間になった後の言動はこちらをベースにされている。
早瀬軍団で行われたプレゼント交換には、村の工房で作っていた木彫り人形を持参したが、引き当てたシズナからはかなり不評であった。
常に白い着物を着用しており、原作漫画版ではスーツが落ち着かなかったため(過去に上京していた頃もスーツを着ていた)、石神の計らいで背中にJUDAマークの入った特注品を受け取り、制服として着ている。しかし、これについては道明寺に「それを着て外は歩けません」とダメ出しを喰らっている。
乗機タリスマンの特性から攻撃・防衛・援護とあらゆる局面に対応でき、戦闘データのフィードバックありとはいえ初戦で浩一を退けている。また、本人の操縦技術もなかなか達者であり、「カウンターマキナ」に乗る浩一、室長の森次を除くと、特務室では随一の腕前とされる。101話で複数のヒトマキナを貫きながら登場したときは、ユリアンヌからはやや戦かれつつ「普段大人しい分、やる時は過激」と言われている。
原作ファンの間ではその人柄が人気を呼び、「宗美じいちゃん」の愛称で親しまれている。上記の登場時、ユリアンヌにも「宗美爺」と呼ばれている。
アニメ版
こちらでは加藤機関二番隊隊長。かつて経験した妻との死別により正義に絶望、世界は一度滅ぶべきだという考えに至り、加藤久嵩を信奉するようになった。
落ちついた物腰だが、相手をいたぶることに歓びを感じるというサディストな一面も持つ。英治復活のためマサキに利用された後、自身もマキナ人間と化してしまう。最期は、かつての仲間の説得に一瞬だけ自我を取り戻し、その意を汲んだ沢渡によって引導を渡された。
PSPゲーム版
原作漫画の穏やかな人柄をベースにしつつも独自の背景を持つ。
旅を続ける流れ者であり、辿り着いた村(阿戸呂村との言及は無い)にて滞在中にマキナの反応を追ってきた特務室と加藤機関の戦闘に巻き込まれ、住民の避難を手伝おうとしていた矢先にタリスマンの転送に巻き込まれ、致命傷を負いファクターとなった。
ファクターになりたての人間に起きる過剰防衛反応のまま一度は浩一たちとも戦闘するが、落ち着きを取り戻してからは村の再建をJUDAが請け負い、その礼に宗美は特務室に協力することとなる。
前述のとおり流れ者の旅人であり、タリスマンとも出会ったばかりで年齢は外見通りの若者、薫とも結婚していない……と原作ともアニメとも別設定。……なのだが新規作画のOPアニメでは何故か加藤機関所属の演出となっている(明示されていないが加藤の後ろにいる隊長たちのシルエットに宗美と思わしき姿が見られる他、タリスマンが加藤機関側で戦闘している)。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初登場作品。アニメ版準拠のため敵としての登場。
- 隠し要素として生存フラグがあり、全てのフラグを立てれば終盤のセントラルとの決戦のファイナルフェイズ発動の際に復活し、仲間に加わる。仲間になると一転して顔グラフィックや言動の印象が全く異なるものとなるため、きれいな宗美さんと呼ばれる事も(味方時の彼は原作漫画版が基準となっており、アニメ版とかけ離れた雰囲気と設定を持つのが理由)。彼が生存した場合は、彼もファイナルフェイズ発動要員の一人となる。
- なおルート選択の関係上、「ステラ加入」「ミシェル生存」との3つの要素のうち1つを諦めなければならないが、1周目で仲間にした時の撃墜数補正のシステムの関係上、Lの隠し要素としては唯一複数マップに渡ってフラグを立てなければならないため条件が困難なものの、ミシェルを諦めてステラと彼を仲間にするルートを通りたい(3人のうちミシェルのみ加入だけは必ずするキャラであるため、フラグを放棄しても撃墜数補正が受けられる)。
- 仲間に加わった場合は、エンディングにて他の加藤機関のメンバーと共に投獄されているが、ゼクス達からプリベンターにスカウトされる事になる。
- スーパーロボット大戦UX
- 原作漫画版設定で初登場、および音声を初収録。
- 漫画版なので、加藤機関には所属しておらず、初登場ステージ「歩みよる魂」では原作通り第三軍NPC扱い。その際もタリスマンのスペックは自軍加入後と変わらないため、うかうかしていると呂布に自分から突っ込んでいって落とされがち。実際の参入時期は次のステージ「とけゆく時間」クリア後で、DVEも用意されている。『L』と違い無条件かつ序盤から仲間になるので使いやすく会話面での出番も多いため、扱いは良い。
単独作品
パイロットステータス
能力値
『L』では隠しパイロットとしては平均的な能力で、射撃と防御に優れる。本人よりタリスマンが強力。敵の時は長い射程で攻めて来るが命中率が今一つ。味方になった後は山下あたりと組ませて援護に回るのが鉄板。射程が長めで空も飛べるバルキリーと組ませてもいい。オズマ機は装甲強化のボーナスを持つため特に相性がいい。ただし、最終局面はあと4話で何処まで活躍できる事か……。
『UX』版では最長射程が4に縮まったがボーナスで格闘武器攻撃力が上昇するため、近接格闘型の機体と相性が良い。盾役として運用するのなら、同僚のディスィーブと組むのも一つの手。HP+を貰えるため、更に耐久力が高まる。
精神コマンド
防御特化の構成。ペインキラー&美海同様、バリア+「鉄壁」で異様なほど堅い。
特殊スキル
- L
- ファクター、指揮L1、底力L6、援護攻撃L2、アタックコンボL1
- 加藤機関の例に漏れず技能の伸びが悪い。スキルパーツで援護防御をつけてやれば、最強の盾役として猛威を振るう。地味に「指揮」を持つため、前線に放り込むのも手。
- UX
- ファクター、底力L6、援護攻撃L1、援護防御L2、ガード、全体攻撃L1
- 初めからガードを習得していることや、タリスマンの堅さも相まって盾としての役割も担える。
- 『L』とはファクターの仕様が変わっており、被弾後の割合回復(実質被ダメージを割合軽減)になったので更にタフになった。
人間関係
- 中島薫
- 妻。末期癌を患っており、宗美に看取られている。
- アニメ版では先立たれた設定で、若い頃に経験した彼女との死別が正義に絶望する結果となった。
- 早瀬浩一
- 早瀬軍団の一員。
- アニメ版ではあまり絡まないが、『L』では直接対決する機会が多く、彼の正義に対する純粋な想いに少しずつ感化されていく。
- 道明寺誠
- 彼の行動が切っ掛けで周囲の真実に気付く。
- 九条美海
- 同僚。
- アニメ版では敵対者で、彼女を執拗に付け狙う。
- 加藤久嵩
- 敵対者。アニメ版では部下で、彼の目指す「世界征服」に傾倒している。
- 沢渡拓郎、ユリアンヌ・フェイスフル、デミトリー・マガロフ、王政陸
- 久嵩同様の敵対者。特にユリアンヌは中盤までは阿戸呂村で遭遇して以来の因縁の間柄だった。
- アニメ版では同僚。
- 菅原マサキ
- 敵対者。
- アニメ版では同僚だったが、浩一に敗北した後、彼によってマキナ人間に改造されてしまう。
- 原作漫画版では何気に彼と同年代である。
他作品との人間関係
リアル系
- 張五飛
- 『L』では同僚であり、生存フラグの条件として作品間の垣根を越えた説得が存在する。また、妻を亡くした事で正義に対する考え方が変わったという共通点を持つ。
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- 『L』では宗美の事を聞かされており、加藤機関に懐柔されたと思っていた。
- 早乙女アルト
- 宗美の声を担当する野島氏が、彼の兄弟子である早乙女矢三郎を担当していたことから、TVアニメ版準拠で出演した『L』の第26話では彼との戦闘前会話があり、原作漫画版準拠で出演した『UX』では彼やダミアンと共に蒲田の街に出かけるなどの共演がある。
- シン・アスカ、キラ・ヤマト
- 『L』のファイナルフェイズ発動の際に復活し、自らのそれまでの行いを詫び、助力を申し出る宗美を、遺恨無く「仲間」として受け入れる。
- ゼクス・マーキス、ルクレツィア・ノイン、サリィ・ポォ
- 『L』のエンディングにて彼らからプリベンターに勧誘される。
スーパー系
- 兜甲児
- 『L』では機能を停止した美海のペインキラーを宗美の攻撃から庇い、その際の彼の姿と言葉は、正義を否定し続けていた宗美の心に迷いを抱かせる一因となった。
- 式波・アスカ・ラングレー
- 『L』では復活時に、上述のシンとキラ同様の態度で受け入れた。
- イクサー3
- 『L』ではLOTUSに加わる際に彼女から「おじちゃん」と呼ばれるが宗美自身は実年齢が「おじちゃん」どころか「おじいちゃん」ということもあってか、オズマやアーサーと違い特に気にしていなかった。
- 大十字九郎
- 『UX』ではアルの魔術に吹っ飛ばされた彼を案じるなど、多少絡む。
名台詞
原作漫画版
- 「僕は ただ…キミと一緒に」
「歳を取りたかっただけだったんだ…」 - 第27話「とけゆく時間」より。末期ガンに侵され、息を引き取った妻の薫を看取って。彼の願いは、大切な人である薫と一緒に「歳を取って」生きていくというささやかなもので当たり前のようなものだった。
- ――しかし、ファクターであるが故に「歳を取れず」、そうでない薫だけが「歳を取って」先立たれてしまうという、悲哀な現実に宗美は涙を流し、その場にいた絵美やシズナも悲しみにくれた…。
- 『UX』では「キミと一緒に〜」以降がDVEで再現されている。
- 「お話 聞かせて戴きますよ」
- 第92話「13」より。沢渡がいる組織のメンバーが逃走を図った際、行く手を遮ってタリスマンを呼び出した際の台詞。
アニメ版
- 「マキナの人工筋肉のみを焼きました…さぁ、もっと悲鳴を聞かせてください!」
- 物語初期にペインキラーと対峙した時の台詞。アニメ版特有のSな宗美であり、原作読者を唖然とさせた。
- ちなみに元々は原作漫画版の浩一戦で、撤退を促すべくラインバレルの動きを止めたシーン。
- 「お…ね…がい…」
「…殺して…」
「僕を…殺して…!」 - ♯24「鋼鉄の華(最終回)」より。突如自我を取り戻し、沢渡とユリアンヌに自らを殺してくれと懇願し、その意を酌んだ沢渡によって引導を渡された。
- 『L』でも説得の際にこれと似た台詞を言うがこの直後、五飛から「甘えるな!」と一喝される。
ゲーム版
- 「僕の力を皆のために、この命をかけて!」
「あの忌々しい歪みを断ち切ってください、早瀬君!」 - PSP用ゲーム版にて、ファイナルフェイズ時の台詞。アニメ版では成し得なかった瞬間である。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘時
L
- 「簡単に壊れないで下さいよ!」
「美しく歌いなさい!」 - 敵時の「テールオブキングダム(最大出力)」使用時。表情と台詞が完全にサディストのそれとなっている。
- 「タリスマン! フルパワー!」
「最大出力ならどうです!?」 - 味方時の「テールオブキングダム(最大出力)」使用時。敵の時からは想像がつかないほど雰囲気が変わっている。
- 「護符の名は伊達ではないんですよ!」
- バリア成功時の台詞。タリスマンとは「護符」を意味するのだが、ゲーム中では確かに堅い。
IM&デモ
L
- 「何とも華のある動作ですねぇ。いたぶり甲斐がありそうです」
- 第26話「それぞれの願い」におけるアルトとの戦闘前会話より。アルトからは「合理的に動いているだけさ」と返される。
- 「事情が違えば、私はそちら側に立っていたかもしれません…。ですが、今の私はあなた方の敵です!」
- 第31話地上で警戒任務ルート「鬼を喰らうモノ」に於ける自軍との戦闘前会話。原作漫画版とTV版の立ち位置の違いを意識した台詞なのだろうか?
- 「…いけ…ない…」
「…なっては…いけない…君は…僕の様に…は…」 - 第37話「鋼鉄の華」より。マキナ人間になりながらも絵美を失ったことで暴走した浩一の身を案じている。
- 「…僕が…やりたかった…こと…」
「…ぼ、僕は…守りたい…彼女が…最後まで…愛した…この世界を…」 - 同上。説得された際の台詞。かつての同僚によって自我を取り戻そうとしたその矢先、マサキによって元の木阿弥となってしまう…。
- 「ううっ…。沢渡…ユリアンヌ…」
「あり…がとう…。ですが私は…ここまでの…ようです…。後の…事は…頼み…ました…」
「できるならば…もう一度…あなた達と…」 - 同上生存フラグを立てて撃破時台詞。宗美は仲間たちと一緒にもう一度世界を守ることを望みながら、自身と一体化した量産型マキナが爆散した。仲間からも彼の生存が絶望視された……のだが?
- 「あり…がとう…これで…ようやく…僕も逝ける…」
「…薫さん…今あなた…のもとに…」 - こちらはフラグを立てずに撃破した際のセリフ。宗美はマキナ人間の呪縛を解かれ、今はもういない薫の許へ逝ったのであった…。
- 「ならば私の命を使ってください!」
「死の間際にタリスマンが私を救ってくれたようです…。暗闇に落ちた愚かな私を…」
「その資格がないのはわかっています…。ですが、あなた達は私のかつての正義と理想を思い出させてくれました」
「ですから、この命はあなた達…いえ、世界のために使わせてください!」 - 同上。ファイナルフェイズが上手くいかずに焦りが頂点に達したLOTUSの前に現れたのは前の戦いで大破したはずのタリスマンと、先の戦いで散ったはずの男の姿だった。宗美を復活させ、原作版準拠の設定で仲間にするという原作ファン感涙の文字通り「ナイスな展開」である。
- (私はもうしばらくこの世界でみんなと生き続けることにします…。それまで待っていてください、薫さん…)
- 同上。ファイナルフェイズ終了後の、亡き妻・薫に向けての独白。彼は妻が最後まで愛した世界をかつての仲間、そしてLOTUSの一同と共に守ることを決めた。
- 「それに超並列思考ネットなどと言えば聞こえはいいが、結局はあなたがネットワークの頂点に立つ世界だ」
- 第39話「ジャーニーズ・エンド」より。人類の思考を一つに結合することが最善と語るグレイスに対し、その論理の矛盾を突き付ける。
UX
- 「娘さんがいる割には、お母様は随分とお若いんですね」
- 第2部第38話「防人たち」より。リンダに対して。もっとも、発言した本人が70過ぎのおじいちゃんなので…。まぁ、超年の差バカップルの片割れも同じことについて突っ込んだが。
- 「いやあ、それほどでも。それに、遊び方のコツはタリスマンが教えてくれますので」
- 中断メッセージより。イズナにスパロボの遊び方を教わっている際の一言。呑み込みの速さに感心していたイズナだが、理由はマキナからの戦闘データフィードバックだった。タリスマンはなぜそんなデータを持っていたのか……。
搭乗機体
余談
- キャラクターモデルは、原作漫画版の作者の一人である下口智裕の祖父で、人形師の下口宗美。前述の木彫り人形は彼の作品がモデル。
- 『UX』登場において美海同様に、原作キャストがアニメ版とは大きく異なるキャラ像で演じた立場ではあるが、彼の場合はPSP版で原作漫画寄りの設定で野島裕史氏が演じている為、美海とは少々事情が異なっている。
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