「碇ゲンドウ」を編集中
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| 性別 = [[性別::男]] | | 性別 = [[性別::男]] | ||
| 生年月日 = 1967年4月29日 | | 生年月日 = 1967年4月29日 | ||
− | | 年齢 = [[年齢::48]]歳<br />[[年齢::62]] | + | | 年齢 = [[年齢::48]]歳<br />[[年齢::62]]歳(新劇「Q」) |
| 血液型 = [[血液型::A]]型 | | 血液型 = [[血液型::A]]型 | ||
| 最終学歴 = 京都大学 | | 最終学歴 = 京都大学 | ||
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特務機関[[ネルフ|NERV]]の最高司令官。[[使徒]]の殲滅と共に、謎のプロジェクト「[[人類補完計画]]」を推進している。 | 特務機関[[ネルフ|NERV]]の最高司令官。[[使徒]]の殲滅と共に、謎のプロジェクト「[[人類補完計画]]」を推進している。 | ||
− | 息子の[[碇シンジ|シンジ]]とは10数年別居状態で、[[エヴァンゲリオン|EVA]]のパイロットとするために呼び出したが、息子に対する親の情はほとんど無い。ただ一度だけ、[[碇ユイ|ユイ]] | + | 息子の[[碇シンジ|シンジ]]とは10数年別居状態で、[[エヴァンゲリオン|EVA]]のパイロットとするために呼び出したが、息子に対する親の情はほとんど無い。ただ一度だけ、[[碇ユイ|ユイ]]の墓参りに付き合った事がある。なお、旧姓は'''六分儀'''(ろくぶんぎ)であり、彼は婿養子である。一方、新劇場版ではユイに旧姓「綾波」の設定があるため、おそらく新劇場版のゲンドウは婿養子ではないものと推測される。 |
− | 冷徹な人物で、滅多に感情を表に出すことはない。しかし、[[第9使徒マトリエル]]の襲撃と時を同じくして何者かの手により[[第3新東京市]]が停電に陥った際には、人知れず'''水の入ったバケツに足を漬けている''' | + | 冷徹な人物で、滅多に感情を表に出すことはない。しかし、[[第9使徒マトリエル]]の襲撃と時を同じくして何者かの手により[[第3新東京市]]が停電に陥った際には、人知れず'''水の入ったバケツに足を漬けている'''(エアコンが作動せずに非常に暑かったため)等、シュールな場面を見せていた。 |
− | 目的の為なら手段を選ばない非情さも持ち合わせており、息子のシンジや愛人関係にある[[赤木リツコ|リツコ]] | + | 目的の為なら手段を選ばない非情さも持ち合わせており、息子のシンジや愛人関係にある[[赤木リツコ|リツコ]]のみならず、NERVという組織自体も、ゲンドウにとっては使い捨ての駒の様なものだった。[[第13使徒バルディエル]]殲滅の件で、シンジとの親子関係は決定的な崩壊を迎え、また赤木リツコに対しても、「[[綾波レイ|レイ]]の代わり」として、捨て駒にしているが、ゲンドウ自身は殆ど無関心な態度に徹している。リツコの母親である赤木ナオコに対しても同様に冷淡な態度を貫いており、陰でレイに彼女の陰口を吹き込んだ結果、レイ自身の口から間接的にその陰険な悪口を聞かされたことでナオコを逆上させ、レイを絞め殺した末に投身自殺に至らせるという凄惨な結果を引き起こしている。 |
初期の頃はどういった理由で補完計画に参加したのか不明だが、妻・碇ユイが死亡してからの彼はユイとの再会を目的として動いていた。これは自分自身は他人と関わることや、ユイ以外の他者が自分を愛してくれることを信じられなかった事の表れであった。 | 初期の頃はどういった理由で補完計画に参加したのか不明だが、妻・碇ユイが死亡してからの彼はユイとの再会を目的として動いていた。これは自分自身は他人と関わることや、ユイ以外の他者が自分を愛してくれることを信じられなかった事の表れであった。 | ||
− | 最終目的の為に、[[加持リョウジ]]を介して[[第1使徒アダム|アダム]]を[[ゼーレ]] | + | 最終目的の為に、[[加持リョウジ]]を介して[[第1使徒アダム|アダム]]を[[ゼーレ]]から横流しさせ、そのアダムを火傷を負った左の手の平に移植させている(VHS・DVDの追加シーンや劇場版で確認可能。また、[[漫画|漫画版]]では[[A.T.フィールド]]も使用している)。しかし、これらの行いはNERVを私物化しているも同然であった為に、当然ゼーレを敵に回す事になり、第一段階として[[MAGI]]のハッキングによる制圧を受けた後(失敗している)、ゼーレの司令を受けた特殊部隊によってネルフの職員殆どが虐殺される事態を招いた。それでもゲンドウは意に介さず、レイを連れてセントラルドグマへ向かい、「自分だけの人類補完計画」を果たそうとしたが、最終的にはレイからも見捨てられるに至り、その目的は水泡へと帰す事になった。 |
− | + | 新劇場版においてはより人間的な面が強く出るようになり、シンジを導くような態度も見受けられたが、全ては計画のためであった。『Q』の段階ではキール・ローレンツのものと同型のバイザーを身につけており、スタッフがいなくなり廃墟と化したNERVを冬月と続けている。 | |
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− | + | 人類補完計画の遂行をゼーレに代わり担っており、人間を新たな生命「インフィニティ」へと人工的に進化させている。シンジのことは完全に計画遂行の道具としか見ておらず、レイが初号機に取り込まれたのも全て計画の内であった。補完計画を完全に乗っ取るべく13号機を建造、さらにシンジとカヲルを誘導して「槍」を引き抜かせ、フォースインパクトを発生させるとともにDSSチョーカーによりカヲルを排除、長らく沈黙していたゼーレの電源を引き抜き抹殺した。 | |
− | + | ヴィレの抵抗とカヲルの犠牲によりフォースインパクトは初期段階で阻止されたが、これですら計画の内であり、『シン』においては最後となるファイナルインパクトを目論むなど、新劇場版のラスボス的な立ち位置にいる。 | |
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=== その他の作品 === | === その他の作品 === | ||
− | PS2版『新世紀エヴァンゲリオン2』ではシンジとゲンドウが親子の関係を修復し、二人で一緒に釣りへ行く隠しエンディングが存在する。また、PSP版『新世紀エヴァンゲリオン2 | + | PS2版『新世紀エヴァンゲリオン2』ではシンジとゲンドウが親子の関係を修復し、二人で一緒に釣りへ行く隠しエンディングが存在する。また、PSP版『新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ』では前述の釣りEDに加え、シンジの授業参観に現れるイベントが追加されている(当のシンジは散々な目に遭うが…)。 |
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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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==== 単独作品 ==== | ==== 単独作品 ==== | ||
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦MX}} | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦MX}} | ||
− | :[[マグネイト・テン]] | + | :[[マグネイト・テン]]に協力的な行動を見せる場面も少なくなく、自らが望んだ補完計画の失敗を見届けた後に狼狽するゼーレの前に現れ、自分の仕掛けた爆弾で共に死亡する。皮肉にも、「黒幕と対峙して自爆で道連れ」という行動は『F完結編』で自身にトドメを刺した加持と同じものであり、しかも『MX』における加持はこのゲンドウの自爆によって結果的に命を救われた。数少ない、最後まで味方側の作品。 |
=== 新劇場版設定 === | === 新劇場版設定 === | ||
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:なお、途中の第46話[[日本]]ルート「成功確率0.0001%」クリア時に[[EVA3号機]]の起動実験を行うか凍結するかどうかの選択肢が出現する。今後の[[EVA弐号機|EVA2号機]]の運用に関わるので、慎重に選択すること。 | :なお、途中の第46話[[日本]]ルート「成功確率0.0001%」クリア時に[[EVA3号機]]の起動実験を行うか凍結するかどうかの選択肢が出現する。今後の[[EVA弐号機|EVA2号機]]の運用に関わるので、慎重に選択すること。 | ||
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇}} | ;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇}} | ||
− | : | + | :今回は第3話「新世界の扉」で出て来るだけで、以降の出番はNERVの面々共々一切無し。おそらく、歴代で最も扱いの小さい作品。 |
==== 携帯機シリーズ ==== | ==== 携帯機シリーズ ==== | ||
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦L}} | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦L}} | ||
− | :初の[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版|新劇場版]] | + | :初の[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版|新劇場版]]設定で登場。新劇場版がまだ未完ということもあり、最後まで生存している。 |
==== VXT三部作 ==== | ==== VXT三部作 ==== | ||
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦V}} | ;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦V}} | ||
:「ここまでスケジュールが歪めば成り行きに任せるしかない」と、他作品に比べると自軍やシンジに寛容で、使徒の出現前からシンジを転校させるといった先読みすらしている。 | :「ここまでスケジュールが歪めば成り行きに任せるしかない」と、他作品に比べると自軍やシンジに寛容で、使徒の出現前からシンジを転校させるといった先読みすらしている。 | ||
− | : | + | :[[第9の使徒|第9]]、[[第10の使徒]]を倒した時点で補完計画の失敗に気付いたのか、シンジを名前で呼び一緒にユイの墓参りに行く等関係が一気に改善されており、困難ルートEDでは家族会をしているため今までで最も綺麗な形で終わっている作品になっている。 |
==== 単独作品 ==== | ==== 単独作品 ==== | ||
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== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
;[[碇シンジ]] | ;[[碇シンジ]] | ||
− | : | + | :息子。他人と関わるのが苦手な点は、親子共々似ている。「'''シンジが悪い意味で成長してしまったのが、ゲンドウである'''」と言えない事もない。 |
− | :[[漫画|漫画版]] | + | :なお、[[漫画|漫画版]]ではユイの愛情を一身に受けていたシンジを疎ましがっていた事を終盤で明かす。 |
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;[[碇ユイ]] | ;[[碇ユイ]] | ||
:妻。自分を愛してくれた女性であり、心の拠り所。彼女を失ってからゲンドウの心情は一変した。 | :妻。自分を愛してくれた女性であり、心の拠り所。彼女を失ってからゲンドウの心情は一変した。 | ||
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:ユイの[[クローン]]である彼女に対しては、実の息子に対する以上に優しさを見せる。 | :ユイの[[クローン]]である彼女に対しては、実の息子に対する以上に優しさを見せる。 | ||
:レイもゲンドウにはしきりに笑顔を見せ、彼の命令で死んでも良いと思うほど慕っている。 | :レイもゲンドウにはしきりに笑顔を見せ、彼の命令で死んでも良いと思うほど慕っている。 | ||
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;[[赤木リツコ]] | ;[[赤木リツコ]] | ||
:彼女の母親のナオコ共々愛人関係。内心はユイへの愛情があることを知りつつ、ゲンドウのために全て捧げたつもりだったが、後に裏切られる。 | :彼女の母親のナオコ共々愛人関係。内心はユイへの愛情があることを知りつつ、ゲンドウのために全て捧げたつもりだったが、後に裏切られる。 | ||
;[[冬月コウゾウ]] | ;[[冬月コウゾウ]] | ||
:ゲンドウ唯一の友人であり、目的を共にする。彼もまたユイを愛していたようだ。 | :ゲンドウ唯一の友人であり、目的を共にする。彼もまたユイを愛していたようだ。 | ||
− | :なお、[[西暦]] | + | :なお、[[西暦]]1999年に冬月が京都大学の理学部で形而上生物学の教鞭を執っていた頃に、酒の勢いで喧嘩をしたゲンドウから身元引受人に指定される。面識は無いが、何者か(恐らくはユイの可能性が高い)から冬月の事を聞いていたようである。ただし、その時の冬月のゲンドウに対する第一印象は「嫌な男」だった。 |
;[[キール・ローレンツ]] | ;[[キール・ローレンツ]] | ||
− | :[[人類補完計画]] | + | :[[人類補完計画]]を推し進める同志。なお、どのような感情を抱いていたのか等の詳細な描写はない。 |
;[[第1使徒アダム]] | ;[[第1使徒アダム]] | ||
− | : | + | :彼の左手に移植されている。漫画版では、ゲンドウの体で[[A.T.フィールド]]も発動している。 |
== 他作品との人間関係 == | == 他作品との人間関係 == | ||
− | + | ストーリーの根幹に関わる事が多い為、他作品との関連が多く、[[第3次α]]で最後に[[αナンバーズ]]と対決する際は各作品の[[主人公]]との[[戦闘前会話]]が用意されている。シンジ絡みでの関係も多いのが特徴。 | |
=== スーパー系 === | === スーパー系 === | ||
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:『[[第3次α]]』にて彼と[[シャア・アズナブル|シャア]]の関係を引き合いに出し、彼に補完計画に対する理解を求めるが、彼からは真っ向から補完を否定される。 | :『[[第3次α]]』にて彼と[[シャア・アズナブル|シャア]]の関係を引き合いに出し、彼に補完計画に対する理解を求めるが、彼からは真っ向から補完を否定される。 | ||
:一方で『[[α]]』ではシンジの事についてアムロに礼を言ったことがある。 | :一方で『[[α]]』ではシンジの事についてアムロに礼を言ったことがある。 | ||
− | ;[[シャア・アズナブル]] | + | ;[[シャア・アズナブル]]([[クワトロ・バジーナ]]) |
:『α』ではやはり彼の正体を知っており、彼を「大佐」と呼ぶ。 | :『α』ではやはり彼の正体を知っており、彼を「大佐」と呼ぶ。 | ||
;[[クリスチーナ・マッケンジー]] | ;[[クリスチーナ・マッケンジー]] | ||
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=== リアル系 === | === リアル系 === | ||
;[[ファンネリア・アム]] | ;[[ファンネリア・アム]] | ||
− | :『[[F完結編]] | + | :『[[F完結編]]』では直接ではないが、彼女から「何を考えているのかよく分からない」印象があるため、苦手だと敬遠されていた。 |
;[[ミラウー・キャオ]] | ;[[ミラウー・キャオ]] | ||
:『F完結編』で、上述のアムの発言の後に「'''あのおっさんのこと好きな人なんかいんのかよ?'''」と陰口を言われる。…お人好しなキャオにすらこの言われ様である。 | :『F完結編』で、上述のアムの発言の後に「'''あのおっさんのこと好きな人なんかいんのかよ?'''」と陰口を言われる。…お人好しなキャオにすらこの言われ様である。 | ||
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;冬月「15年ぶりだね」<br />「ああ、間違いない。[[使徒]]だ」 | ;冬月「15年ぶりだね」<br />「ああ、間違いない。[[使徒]]だ」 | ||
:第壱話「使徒、襲来」より。[[第3新東京市]]へ侵攻中の[[第3使徒サキエル|正体不明の移動物体]]に対するゲンドウおよび[[冬月コウゾウ|冬月]]のコメント。 | :第壱話「使徒、襲来」より。[[第3新東京市]]へ侵攻中の[[第3使徒サキエル|正体不明の移動物体]]に対するゲンドウおよび[[冬月コウゾウ|冬月]]のコメント。 | ||
− | : | + | :記念すべきゲンドウおよび冬月の初登場シーン…であるが、何よりも画面手前側に映っている腕組みのポーズをするゲンドウの姿が印象に残る。 |
;冬月「やはり、[[A.T.フィールド]]か?」<br />「ああ、使徒に対して通常兵器では役に立たんよ」 | ;冬月「やはり、[[A.T.フィールド]]か?」<br />「ああ、使徒に対して通常兵器では役に立たんよ」 | ||
:[[国連|国連軍]]による強力な爆撃でも傷一つ付かない使徒の様子を目の当たりにした冬月のコメントに同調して。 | :[[国連|国連軍]]による強力な爆撃でも傷一つ付かない使徒の様子を目の当たりにした冬月のコメントに同調して。 | ||
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:第拾七話「四人目の適格者」にて。預言書である死海文書の記述通りにスケジュールを進めてきた[[ネルフ]]および[[ゼーレ]]であったが、アメリカのネルフ第二支部がエヴァ4号機(SRW未登場)ごと消滅する事態が発生。 | :第拾七話「四人目の適格者」にて。預言書である死海文書の記述通りにスケジュールを進めてきた[[ネルフ]]および[[ゼーレ]]であったが、アメリカのネルフ第二支部がエヴァ4号機(SRW未登場)ごと消滅する事態が発生。 | ||
:予想外の事故に血相を変えて行動表を修正しているであろう老人(=ゼーレ)をよそに、ゲンドウと冬月は悠々と構える。 | :予想外の事故に血相を変えて行動表を修正しているであろう老人(=ゼーレ)をよそに、ゲンドウと冬月は悠々と構える。 | ||
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;「また逃げ出すのか」<br />「お前には失望した。もう会うこともあるまい」 | ;「また逃げ出すのか」<br />「お前には失望した。もう会うこともあるまい」 | ||
− | : | + | :第拾九話「男の戰い」にて[[第13使徒バルディエル]]の一件で「パイロットを辞める」と言ったシンジに対して。 |
:冷たく言い放っているように見えるが、「失望」という単語の裏を読めば「口には出さなかったが、これまでゲンドウはシンジに対して期待を寄せていた」という事がわかる。 | :冷たく言い放っているように見えるが、「失望」という単語の裏を読めば「口には出さなかったが、これまでゲンドウはシンジに対して期待を寄せていた」という事がわかる。 | ||
:とはいえ、この時点のシンジにそんなことがわかるはずもないし、わかったとしても身勝手極まりない発言に過ぎないが。 | :とはいえ、この時点のシンジにそんなことがわかるはずもないし、わかったとしても身勝手極まりない発言に過ぎないが。 | ||
+ | ;「何故だ…何故私を拒絶する、ユイ!」 | ||
+ | :同じく第拾九話にて[[ダミープラグ]]で再度初号機を起動させようとするゲンドウが、度重なる失敗によって初号機のコアに眠る妻に心中で言い放った言葉。 | ||
+ | :初号機のコアに眠る彼女から見れば、ゲンドウのダミープラグでシンジの友達を瀕死の重傷に追いやった行いは許しがたいものであったようで、これ以降、ダミープラグでの初号機の運用は不可能となった。 | ||
;「[[セカンドインパクト]]の後に生きていくのか、この子は。この地獄に…」 | ;「[[セカンドインパクト]]の後に生きていくのか、この子は。この地獄に…」 | ||
:第弐拾話「心のかたち 人のかたち」におけるシンジの精神世界にて。 | :第弐拾話「心のかたち 人のかたち」におけるシンジの精神世界にて。 | ||
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:劇場版の補完世界でのユイ、レイ、[[渚カヲル|カヲル]]との会話の中の台詞。これの前の話である『Air』でシンジが致命傷を負ってしまった[[葛城ミサト|ミサト]]との会話の中にあった言葉にそっくりである。 | :劇場版の補完世界でのユイ、レイ、[[渚カヲル|カヲル]]との会話の中の台詞。これの前の話である『Air』でシンジが致命傷を負ってしまった[[葛城ミサト|ミサト]]との会話の中にあった言葉にそっくりである。 | ||
:つまり、あのゲンドウの不遜で傲慢な態度は心の強さからくるものではなく、'''心の弱さ'''からくるものであった。すなわちシンジが成長しないまま大人になり、大人としての狡さを身につけるとゲンドウになってしまうとも考えられる。 | :つまり、あのゲンドウの不遜で傲慢な態度は心の強さからくるものではなく、'''心の弱さ'''からくるものであった。すなわちシンジが成長しないまま大人になり、大人としての狡さを身につけるとゲンドウになってしまうとも考えられる。 | ||
− | :この後、[[EVA初号機|初号機]] | + | :この後、[[EVA初号機|初号機]]に食われてしまったが、これはゲンドウが[[第2使徒リリス|リリス]]の「補完」から拒絶されてしまった事を暗示しているのかもしれない…。 |
=== 新劇場版 === | === 新劇場版 === | ||
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:旧世紀版第拾九話「男の戰い」におけるシンジへの冷たい対応と異なり、こちらは'''一人の父親として息子シンジと正面から向き合おうとするゲンドウの意思が見て取れる'''。 | :旧世紀版第拾九話「男の戰い」におけるシンジへの冷たい対応と異なり、こちらは'''一人の父親として息子シンジと正面から向き合おうとするゲンドウの意思が見て取れる'''。 | ||
:新劇場版におけるゲンドウを代表する名台詞であるが、[[続編]]『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q|Q]]』においてはこれらが夢であったかのような冷徹な対応に終始している。ゲンドウの真意はどこにあるのか…? | :新劇場版におけるゲンドウを代表する名台詞であるが、[[続編]]『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q|Q]]』においてはこれらが夢であったかのような冷徹な対応に終始している。ゲンドウの真意はどこにあるのか…? | ||
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=== 他媒体 === | === 他媒体 === | ||
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;「親とは、そういうものだ」 | ;「親とは、そういうものだ」 | ||
:ゲーム『碇シンジ育成計画』より。人類補完計画の阻止成功後、ゲンドウはゼーレとの決着をつけるべく旅立とうとする。シンジとの別れ際に掛けた台詞がこれである。 | :ゲーム『碇シンジ育成計画』より。人類補完計画の阻止成功後、ゲンドウはゼーレとの決着をつけるべく旅立とうとする。シンジとの別れ際に掛けた台詞がこれである。 | ||
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== 迷台詞 == | == 迷台詞 == | ||
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:そして、その際のゲンドウは新聞を読みつつ本編とあまり変わらない調子でこの相槌を何度も打つなど、多少シュールな様子であった。[[漫画|漫画版]]『碇シンジ育成計画』における尻に敷かれている様子のルーツ…かもしれない。 | :そして、その際のゲンドウは新聞を読みつつ本編とあまり変わらない調子でこの相槌を何度も打つなど、多少シュールな様子であった。[[漫画|漫画版]]『碇シンジ育成計画』における尻に敷かれている様子のルーツ…かもしれない。 | ||
;「シンジ、私は髭を剃ろうと思う。その方が、皆も喜ぶ。言う事はないのか、後戻りはできないぞ。良いな? 私は剃るぞ?」 | ;「シンジ、私は髭を剃ろうと思う。その方が、皆も喜ぶ。言う事はないのか、後戻りはできないぞ。良いな? 私は剃るぞ?」 | ||
− | :後述のSchickのCMでの発言。新劇場版の本編映像をそのまま使っているためか、'''髭を剃る意思を伝えるだけなのに拘束してまでシンジを連れてきた''' | + | :後述のSchickのCMでの発言。新劇場版の本編映像をそのまま使っているためか、'''髭を剃る意思を伝えるだけなのに拘束してまでシンジを連れてきた'''というシンジから見たら傍迷惑だろうシュールな光景になっている。なお、SchickとのコラボCMにおいて、敏感肌でよくカミソリ負けを起こす設定を付けられていたり、街頭インタビューにノリノリで答えていたりする。 |
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;「シンジ。何故、手を上げない」<br />「シンジ、何を突っ立っている」 | ;「シンジ。何故、手を上げない」<br />「シンジ、何を突っ立っている」 | ||
:PSP版『EVA2』での発言。シンジの授業参観に'''ネルフのVTOL重戦闘機'''で現れた挙句、梯子から拡声器を使って教室へ呼びかけるという奇行に、当のシンジは針のムシロ状態。 | :PSP版『EVA2』での発言。シンジの授業参観に'''ネルフのVTOL重戦闘機'''で現れた挙句、梯子から拡声器を使って教室へ呼びかけるという奇行に、当のシンジは針のムシロ状態。 | ||
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;「シンジよ、いっぱいチョコを貰ってさぞかし嬉しかろう だが!!」<br/>「お前はまだ本当に大切なモノを貰っていない!」<br/>「それは この父の[[愛]]!!」<br/>「さあ、今こそ受け取るがいい!!!」 | ;「シンジよ、いっぱいチョコを貰ってさぞかし嬉しかろう だが!!」<br/>「お前はまだ本当に大切なモノを貰っていない!」<br/>「それは この父の[[愛]]!!」<br/>「さあ、今こそ受け取るがいい!!!」 | ||
:上の続き。…ゲンドウよ、何故そうなる。このあと、ユイに制裁と説教を食らったのは言うまでもない。 | :上の続き。…ゲンドウよ、何故そうなる。このあと、ユイに制裁と説教を食らったのは言うまでもない。 | ||
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== スパロボシリーズの名台詞 == | == スパロボシリーズの名台詞 == | ||
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::第43話ゴラオン隊ルート「制止した闇の中で」にて、破嵐万丈に対して。この台詞を読む限り、[[αシリーズ]]では万丈=[[メガノイド]]との設定のようである。 | ::第43話ゴラオン隊ルート「制止した闇の中で」にて、破嵐万丈に対して。この台詞を読む限り、[[αシリーズ]]では万丈=[[メガノイド]]との設定のようである。 | ||
;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]] | ;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]] | ||
− | :; | + | :;「そう考えても差し支えない。そう…この宇宙は数多ある可能性の中の失敗作だったのだろう」「まるで実験室のフラスコのように」 |
::第52話「世界の中心でアイを叫んだけもの」より。[[αナンバーズ]]の面々に[[アポカリュプシス]]の全容を語った際に。 | ::第52話「世界の中心でアイを叫んだけもの」より。[[αナンバーズ]]の面々に[[アポカリュプシス]]の全容を語った際に。 | ||
::「実験室のフラスコ」とは『[[ヒーロー戦記]]』での[[ギリアム・イェーガー]]の台詞が元ネタ。このゲンドウの言葉に、[[ヴィレッタ・バディム|ヴィレッタ]]は強く反応していた。 | ::「実験室のフラスコ」とは『[[ヒーロー戦記]]』での[[ギリアム・イェーガー]]の台詞が元ネタ。このゲンドウの言葉に、[[ヴィレッタ・バディム|ヴィレッタ]]は強く反応していた。 | ||
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:;「君ならわかるだろう。ヒトは互いの領域に入り込めば互いに傷ついていくことを…そう…君と赤い彗星のように…」<br />「だから、私は最初からその壁を取り払い、全てのヒトが一つになる方法を選んだ…」 | :;「君ならわかるだろう。ヒトは互いの領域に入り込めば互いに傷ついていくことを…そう…君と赤い彗星のように…」<br />「だから、私は最初からその壁を取り払い、全てのヒトが一つになる方法を選んだ…」 | ||
::同話に於ける[[アムロ・レイ|アムロ]]との戦闘前会話での台詞。彼と[[シャア・アズナブル|シャア]]の関係を引き合いに出して補完の正当性を語り、彼に補完への理解を求める。 | ::同話に於ける[[アムロ・レイ|アムロ]]との戦闘前会話での台詞。彼と[[シャア・アズナブル|シャア]]の関係を引き合いに出して補完の正当性を語り、彼に補完への理解を求める。 | ||
413行目: | 381行目: | ||
;ゲンドウ「冬月…。後は任せる」<br/>冬月「珍しいな、碇…。定時で上がりか…」<br/>ミサト「今日は例の会がありますから」 | ;ゲンドウ「冬月…。後は任せる」<br/>冬月「珍しいな、碇…。定時で上がりか…」<br/>ミサト「今日は例の会がありますから」 | ||
:『V』困難ルートEDにて。彼ららしからぬ普通の[[サラリーマン]]のような会話である。 | :『V』困難ルートEDにて。彼ららしからぬ普通の[[サラリーマン]]のような会話である。 | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
− | * | + | *碇ゲンドウは、彼を演じた[[声優]]である立木文彦氏を代表する当たり役の一つとして知られている。 |
− | + | **ちなみに、ゲンドウ(48歳)を演じた立木氏は『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』放送当時34歳で、演じた役よりも14歳年下であった。 | |
− | ** | + | *一部ファンには[[漫画]]『銀魂』で立木氏が演じている長谷川泰三の通称である「'''マダオ'''」と呼ばれている。 |
− | * | + | **ちなみに長谷川はゲンドウのよくあるポーズをアニメで一回やったことがある他、アニメにおける『エヴァンゲリオン』の壮大なパロディでは[[声優ネタ|完全にゲンドウと化していた。]] |
− | ** | + | ***そして、彼もまた'''ゲンドウに近しい体格で、サングラスがトレードマークであごひげのある婿養子な中年男性'''である。 |
− | ***そして、彼もまた''' | ||
**また、元来の「マダオ」の意味は「'''ま'''るで'''ダ'''メな'''オ'''ッサン」の略である種の蔑称(転じて愛称)だが、ゲンドウのことを指す時は「'''ま'''るで'''ダ'''メな'''お'''父さん」の略と、揶揄された形だが元来の意味に近くなっている。 | **また、元来の「マダオ」の意味は「'''ま'''るで'''ダ'''メな'''オ'''ッサン」の略である種の蔑称(転じて愛称)だが、ゲンドウのことを指す時は「'''ま'''るで'''ダ'''メな'''お'''父さん」の略と、揶揄された形だが元来の意味に近くなっている。 | ||
− | ** | + | **こうした点をよくネタにされているためか、dTV配信限定実写ドラマ版『銀魂2』先行上映会での舞台挨拶にて、'''「総員、戦闘準備。銀魂2、発進だ」「銀魂2、問題ない」'''と立木氏がゲンドウのパロディ台詞を披露した事もあった。 |
*同じガイナックス制作の『[[ふしぎの海のナディア]]〜Inherit the Bluewater〜(プレイステーション2版)』に登場するアンドリュー・ロックヘルドは片眼鏡をかけている点を除けば、容貌がゲンドウによく似ている。 | *同じガイナックス制作の『[[ふしぎの海のナディア]]〜Inherit the Bluewater〜(プレイステーション2版)』に登場するアンドリュー・ロックヘルドは片眼鏡をかけている点を除けば、容貌がゲンドウによく似ている。 | ||
*漫画版においては、今際に夢か幻かとうとう念願のユイとの邂逅を果たす。その対話を経てかつてシンジが生まれた時に抱いた感情を思い出し、原作と違って初号機に食いちぎられることなく(初号機はこの時点では既に[[第2使徒リリス|リリス]]に取り込まれている)そのまま静かに息絶えた。また、この時L.C.Lに還元しておらず(同じコマでリツコは還元されている)シンジが世界をやり直す選択をした際にユイとともに現れており別れを告げられる。 | *漫画版においては、今際に夢か幻かとうとう念願のユイとの邂逅を果たす。その対話を経てかつてシンジが生まれた時に抱いた感情を思い出し、原作と違って初号機に食いちぎられることなく(初号機はこの時点では既に[[第2使徒リリス|リリス]]に取り込まれている)そのまま静かに息絶えた。また、この時L.C.Lに還元しておらず(同じコマでリツコは還元されている)シンジが世界をやり直す選択をした際にユイとともに現れており別れを告げられる。 | ||
*スピンオフ作品の『碇シンジ育成計画』を初めとした漫画作品では、ユイが生存しているためか原作の近寄りがたい雰囲気が無く(別の意味で原作以上に危ない雰囲気だが…)、少々変な人物だが家族思いの好きマイホームパパになっている事が多い。ユイを含め、周囲からは「どうしようもなく破天荒だが、最終的に何とかしてくれそうな人」という認識を抱かれている。息子のシンジ同様、リツコなどにラッキースケベを炸裂させてはユイに折檻されている。 | *スピンオフ作品の『碇シンジ育成計画』を初めとした漫画作品では、ユイが生存しているためか原作の近寄りがたい雰囲気が無く(別の意味で原作以上に危ない雰囲気だが…)、少々変な人物だが家族思いの好きマイホームパパになっている事が多い。ユイを含め、周囲からは「どうしようもなく破天荒だが、最終的に何とかしてくれそうな人」という認識を抱かれている。息子のシンジ同様、リツコなどにラッキースケベを炸裂させてはユイに折檻されている。 | ||
+ | *『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q Quickening』でのコラボCMに出ているが、SchickとのCMでヒゲを剃りだしたり(しかもCMのシメでいい笑顔をしている)、JRAとのCMで記者会見に出席していたりする。 | ||
== 脚注 == | == 脚注 == |