ドラグニウム

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ドラグニウムとは、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』に登場するエネルギー

概要[編集 | ソースを編集]

「本来の地球」において、500年以上昔にエンブリヲが発見した多元宇宙に働きかける力を持つエネルギー。彼や彼の作り上げたラグナメイルの超常的な能力の源となっている。その力の例として、作中でのエンブリヲは殺されても即座に復活するという芸当を行っているが、これはドラグニウムの力を使って並行世界の自分を利用している為である。またヴィルキス等の再生能力や、次元に穴さえ開ける次元共鳴兵器「ディスコード・フェイザー」もこの力によるものである。

その一方強力な汚染能力を持ち、終末大戦に投入されたラグナメイルのディスコード・フェイザーによってドラグニウム反応炉が連鎖爆発。生身の人間の居住が困難となった。

その後、生き残った人類は自らを遺伝子改造によってドラゴン化させ、その身にドラグニウムを溜め込む事によって地球の浄化作業を行っている。

マナ[編集 | ソースを編集]

エンブリヲが生みだした新人類「ホムンクルス」に先天的に供えられた能力。「偽りの地球」において、マナを扱える事が「普通の人間」である事の絶対条件である。一方、マナが使えない者は「ノーマ」と呼ばれて差別・迫害の対象となる。

意志の力で物理現象に干渉し、物質の浮遊・移動、拘束・防護用の結界の展開、光や熱を発生させられる他、統合システムへのアクセスによる情報共有を駆使してマナ使い間でのコミュニケーションツールともなる。このマナ技術の発展により、人々は相互理解を深めて差別や戦争等の諸問題を克服。「貧困や格差の存在しない、平和で穏やかな理想郷を築きあげた」とされている。

しかし、「偽りの地球」においてマナは無尽蔵に供給されているわけではない。そこで、エンブリヲはドラグニウムを供給するため「始祖竜」アウラを捕獲。後に神聖ミスルギ皇国となる地の「暁ノ御柱」に幽閉、アウラにドラグニウムを与え、マナへと変換させる。

つまり、マナの力は元々がドラグニウムなのでアウラの民も行使出来るが、マナ使いのホムンクルス達と異なって発動時の色が赤い(マナが使えるホムンクルス達のは緑)。

ドラグニウム自体も「偽りの地球」では供給できず、「本来の地球」のドラゴンの軍勢がアウラ奪還のために「偽りの地球」に襲撃する事をエンブリヲは利用。「マナ使いによって強制的にアルゼナル送りにされてメイルライダーとして戦わさせられるノーマがドラゴンを殺害し、その遺体からドラグニウム結晶を抽出、アウラへ供給する」というシステムを構築した。

なお、このシステムを作り上げ、マナ社会を作った張本人であるエンブリヲは「マナ技術によって人々は自主性や主体性を失って、ある意味で堕落してしまった」として、マナによる高度情報社会は失敗だったと語っている。

登場作品[編集 | ソースを編集]

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦V
初登場作品。今作の西暦世界においてマナを扱えるのは始祖連合国の人間に限定されている(=西暦世界出身の他作品のキャラクターにマナ使いは存在しない)。
また、ドラグニウム(マナ)がゲッター線と同一存在であるという衝撃的な設定として登場。
さらに、強化パーツの一つとして「ドラグニウムの結晶」(SP50回復)が登場。従来作ではSP回復を本作にも登場する火星丼をはじめとした食料品系統が担っていたが、まさか食べているのだろうか…? そして本作における設定を考えると、使う事に躊躇してしまう気も。
スーパーロボット大戦X
神聖ミスルギ皇国が今作の舞台、アル・ワースの東方に位置し、マナが魔従教団の扱う魔法である「ドグマ」とは別の魔法体系として存在している。
ドラグニウム自体は宇宙から降り注ぐ聖獣の力とされており、アウラはこれをよりよくする術を創界山神部七龍神から学んだとされる。

関連項目[編集 | ソースを編集]

エンブリヲ
発見者。
ドラゴンアウラの民
人類がドラグニウム汚染環境に適応するために変化した種族。
ラグナメイル
ドラグニウムの力を行使できる。
暁ノ御柱
神聖ミスルギ皇国に存在するマナの供給設備。
ゲッター線
『V』においては同一存在。これを摂取して、古代の民は龍に定向進化した。原作中と照らし合わせると一定のライン(汚染浄化完了時)で極端な進化はせず、落ち着いている模様。
神部七龍神
『X』において、ドラグニウムを制御する術を「永遠語り」という歌にして伝えることで、完成させた。