MAGIシステム
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する用語。
概要[編集 | ソースを編集]
NERVのスーパーコンピューターシステム。赤木ナオコ博士が基本理論と本体の作成に関与し、その娘・赤木リツコがシステムバックアップを行った。
『新約聖書』に登場する「東方の三博士(The Magi)」の名を冠したメルキオール、バルタザール、カスパーの3機の独立したコンピューターが同一問題について協議し、多数決で評決するシステムが採用されている。MAGIと略される事が多い。
その実態は赤木ナオコの人格がベースとなったものであり、3機にそれぞれナオコの「母としての」「科学者としての」「女としての」3つの人格が移植されている。作中では特に「女としての」人格がベースとなったカスパーにスポットが当てられることが多く、最後には好きな男を優先させて娘であるリツコを裏切るという、人間的過ぎるにもほどがある振る舞いをやらかしている。また、内部の一部分に人間の脳のような機構があったり(この事からMAGIは生体コンピュータである可能性もある)、ナオコが遺した様々なMAGIに関するメモ用紙が貼られている。ほとんどがMAGIの裏技的なコマンドやデータが書き記してあるが、中には『碇のバカヤロー』と書き殴られているものもある(これも母ナオコによるものとみられる)。
実は、第3新東京市の市政を司っていたりもする。劇中に選挙活動が行われている光景があるのだが、実際は選挙活動自体は無意味らしい。 この第3新東京市だけではなく、第2新東京市や各支部にもMAGIの存在がある事が劇中で語られている。
登場作品[編集 | ソースを編集]
劇中では使徒に乗っ取られそうになったりもしていたが、スパロボではその再現はない。
『IMPACT』においてオモイカネ内にプログラミングしたスーパーロボット達を送り込んで戦うシナリオもあったので、不可能では無いはずなのだが、やはりMAGI奪回のシナリオのキモとなる赤木親子の関係を描くのに戦闘要素は逆に不必要なものとなる故か。
旧シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦F完結編
- 無限力・イデの解析の為に使用しようとした。ソロシップの面々(本作の設定では未来人)が、MAGIのようなタイプのコンピュータが現代に存在することに驚愕していたが、本当はエヴァとイデで濃密なクロスオーバーを行いたかった名残なのだろう。
なお正規エンディングでは加持リョウジの手で基地ごと自爆させられてしまう。第11使徒イロウルもリツコも成し得なかったカスパーの突破をどうやって…。
αシリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦α
- 葛城ミサトの提案したヤシマ作戦に対して、賛成2、条件付き賛成1という採決を出していた。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦MX
- 概ね原作通り。リツコは原作同様にカスパーの裏切りにより、最期を迎える事となる。
余談[編集 | ソースを編集]
- 『エヴァ』の影響が強かった時期、家庭内LANや会社のイントラネットのサーバーを3台作成した際にメルキオール、バルタザール、カスパーの名前を付けていたPCオタクが多くいた模様。
- 最たるものは、産業技術総合研究所生命情報工学研究センターで2001年に稼働開始し、一時は世界最高性能を達成した大規模PCクラスタシステムだろう[1]。なお、クラスタは4系統あり4番目には「Mary(聖母マリア)」の名前がつけられている。