「大山トチロー」の版間の差分

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== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==

2019年4月29日 (月) 22:38時点における版

大山トチロー
読み おおやま トチロー
外国語表記 Tochiro Oyama
登場作品 わが青春のアルカディア 無限軌道SSX
声優 富山敬
山寺宏一(SRW代役
デザイン 小松原一男
初登場SRW スーパーロボット大戦T
SRWでの分類 サブパイロット
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プロフィール
本名 大山敏郎
種族 地球人
性別
所属 宇宙海賊
役職 技師
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大山トチローは『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』の登場人物。

概要

海賊戦艦アルカディア号を設計・開発した天才技師。体型は小柄で丸眼鏡を掛け、外出時には主に帽子とマント姿になる。地球を侵略した異星人のイルミダスによって指名手配され、コードナンバー(S-00998)を付けられている。アルカディア号の艦長となった親友のキャプテンハーロックや同志達と共に、宇宙にあるという理想郷「アルカディア」を目指す。女宇宙海賊のエメラルダスとは恋人関係。

物語終盤近くになって、エメラルダスを助けるために取った行動が原因で治療法がない「宇宙病」に侵されてしまう。体の不調を自覚しつつも周囲にはそれを隠し、いつも通りに振る舞っていた。そして死が近いことを悟ると、ヘビーメルダー星に墜落していたデスシャドウ号へ向かい、自身の意識をアルカディア号の中央コンピューターへと転送。艦と一体化を果たす。肉体を失ったその後もハーロック達を支え続けた。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦T
初登場作品。アルカディア号のサブパイロット。声優は富山氏死去後のOVA『ハーロック・サーガ』などでトチロー役を引き継いだ山寺氏が演じている。技術が停滞し、衰退していく時代において開拓精神を失うことなく懐古の技術に負けじと挑戦していく。その様は多くの人物に感銘を与えるだけではなく、窮地を脱することへも繋がっていく。その活躍ぶりは技術者・メカニック側の主人公と言っても過言ではない。
なお、「宇宙病」を患っている描写はあるものの、最後まで命を落とすことはない。また、病名もオオタコウイチロウ同様に宇宙放射線病となっている。EDにおいてアルカディア号のメインコンピュータと同化する。
精神コマンドで「熱血」と「勇気」が被っているため使い所が重要となる。「分析」の消費が15と少ないため、そちらにSPを回してしまう場合も多い。

パイロットステータス 

精神コマンド

T
分析根性友情狙撃熱血勇気
序盤は前述の通り消費SPが15と少ない分析が非常に便利。終盤で熱血や勇気といった攻撃的な精神コマンドも習得する為、火力にも困らない。特に勇気はキャプテンハーロックのエースボーナスを発動させられる手段の一つになる為、倍率の関係上のみを使用した時よりも火力が高くなる。

人間関係

SSX

キャプテンハーロック
親友。アルカディア号の艦長。
エメラルダス
恋人。宇宙海賊の女性。
ラ・ミーメ
オペレーターを務める異星人
有紀螢
アルカディア号の乗員になった移動新聞星の編集長の娘。
物野正
アルカディア号の乗員になった少年。時には大人として彼を諭す。
レビ
アルカディア号の乗員になった少女。彼女のためにおもちゃを作ったことも。
ドクター蛮
レビと共に救助され、アルカディア号の乗員となった医者。
ドスコイ機関長
アルカディア号の機関士。スパイ騒動が起きた時は彼と正やハーロック達との仲を取り持った。
フェーダー・ゾーン
ハーロックの宿敵。トチローに並ぶ頭脳を持った技術者。

松本零士作品

まゆ
『宇宙海賊キャプテンハーロック』に登場するエメラルダスとの間に産まれた娘(余談も参照)。

他作品との人間関係

オオタコウイチロウ
T』では「同病相憐れむ」関係となる。
ミハエル・ギャレット
『T』ではトチローがダンの修理を完遂したことで彼から「今の地球人類にオリジナル7が修復できるはずがない」と困惑されるが、トチローは彼らカギ爪の男の集団を「未来を見ておらず、新しい何かに挑戦しようとしない」と痛烈に批判した。

名台詞

「俺は探していたんだ、ハーロック」
ハーロック「どうして俺の名を?」
「ヘヘッ、最後までイルミダスの連中を苦しめた、我々地球人の英雄の名を知らない者はないさ」
「ハーロック、この艦はな。お前と、俺の夢を果たす艦だ」
ハーロック「俺の夢を果たす艦?」
「そうだ。俺が作った艦だ。この艦の艦長になってくれ」
第1話。ハーロックとの出会い。彼や同志達と共にアルカディア号で宇宙へ旅立つ。
「そんなに、美味いか?」
正「ちがわい、こんな炊き方じゃ米が勿体ないからだ」
「ん?俺が一生懸命炊いたのにケチつけんのか?おい」
正「これが一生懸命?お焦げのない飯なんて、機械が炊いたみたいで美味くねえや」
「ああ、そりゃ言える」
同話より。ハーロックと一騎打ちをした後の物野正に飯盒で炊いたご飯を渡すが、文句を言われてしまう。
「待てハーロック、お前の戦法は向こうに読まれている」
ハーロック「何!?」
第3話。デスシャドウ号との戦闘で相手のコンピューターがハーロックの戦法を記憶していると注意する。
「な、なんてことだい!アルカディア号の主砲が効かないなんて初めてだぞ」
第6話。追跡艦ダスモルクIとの戦闘で主砲を弾かれたことに衝撃を受ける。
ハーロック「SSX。俺とトチロー、それにエメラルダスの手配ナンバーじゃないか」
「ああ、どうせ名前を付けるんなら、気の利いた名前がいいと思ってな」
同話より。自身が開発を行った巨大な要塞式ドックに「SSX」の名を名付けた。
「俺の悪口ならいくら言ってもかまわんがな、エメラルダスのことを悪く言うのはやめろ」
第7話。接触してきたイルミダス軍のグリンの挑発に乗せられ、彼と決闘する羽目になる。
「これで我々の団結は一段と高まったわけだ。まさに雨降って地固まるという奴だな」
第9話。スパイ騒動で艦内がギスギスしていたが、解決して安堵のセリフ。
「宇宙で食べる雑煮も乙なもんだな」
第11話。自身が作った餅つき機でついた雑煮を正と食べて。艦船からこうした小物まで作り上げるトチローの器用さが光る。
「いったいどんな奴がそんな凄い戦闘艦を作ったんだ?」
「同じエンジニアとして大いに興味があるぜ」
第12話。イルミダス軍でさえ手を焼いていたガオス星の超戦闘艦を破壊した艦の開発者に興味を抱く。
「ハーロック、マシンを動かすのはコンピューターじゃない、人間だ」
「人の心が、人の心が艦を動かすのだ。艦は、艦は心だ」
同話より。Mr.ゾーンの操る光子戦闘艦に苦戦するハーロックに対し、助言を与える。
「こいつがなあ!人が苦労して作った無線機を壊してしまったんだよ!くぅぅぅぅ…!」
ハーロック「ミーが?…直せばいいじゃないか」
「直せばいい?簡単に言ってくれるじゃないか!ここにある物はなあ!みんな俺が部品から作ったんだい!」
「何度も何度もグラインダーをかけて、やっと完成したんだ!それをお前は…頭きたもう!」
第17話。ミーくんに無線機を壊されて立腹し、1人でグランド星に降りてしまう。
「お前なら、無線機を直しといてくれると思った」
ハーロック「お前なら、スペアの無線機を作ると思った」
同話より。グランド星を脱出して。互いに昨日今日の付き合いでは無いという絆を確信する。
エメラルダス「トチロー、何故あんな無茶を」
「なあに、ちゃんと勝算ありだ。それより、あと5分たらずで修理が終わる。飛び立つ準備しといてくれよ!」
第18話。エメラルダス救出のため彼女の所へ向かうが、これが原因で「宇宙病」を患ってしまうことに…。
「俺の作ったコンピューターが、勝手に動き出すとは…」
「手動に切り替えねばならないなんて、情けない…技術者として落第だぜ」
第19話。マイコン惑星の仕業で艦が混乱して。ハーロックから「お前の腕のせいじゃない」と慰められる。
「やったぁ!解読できたぞ!ええ、この先何人たりとも入ってはならない。もし入れば、決して生きて戻れる者はいない。女神の住む星、この先にあり。黄金の門がその入り口なり。ああ宝島、アルカディアの場所を言ってるんだ!」
第20話。蛍の記憶から砂漠の惑星の遺跡を訪れ、アルカディアへの道標の言語解読に成功する。
「ドクター、俺が悪性の宇宙病に罹っていること、みんなに黙っていてくれ」
蛮「何を言ってるんだ」
「いいんだよドクター。コンピューターが教えてくれた」
蛮「えっ!?」
「もういいんだ。自分で選んでこうなったんだから。覚悟はできている」
蛮「諦めるな!この蛮が必ず治してやる!諦めちゃいかん!」
「約束してくれ!誰にも話さないって…!」
同話より。宇宙病だという事実の皆への口止めをドクターにお願いする。
「ハーロック、お前昔はこの艦に乗って戦ったっけな。言ってみりゃ、お前の分身でもあるんだ」
「幸せだよ俺は。親友のお前の懐に抱かれて眠れるんだからな。ほんとに、幸せだよ…!」
「エメラルダス…!」
第21話。ヘビーメルダー星のデスシャドウ号内部で自身の意識をアルカディア号へ転送する。
「俺の心はこのコンピューターに乗り移ったんだ。これからも一緒に旅を続けるぞ」
同話より。肉体は滅んでも心はアルカディア号で生き続ける。
「ハーロック!!」
ハーロック「どうした、トチロー?」
「ゾーンの心を読んだぞ。奴は地球を本拠地にして、全宇宙の支配を企んでいるんだ!」
ハーロック「何!?」
最終話。ゾーンの野望を察知してハーロックに告げる。

搭乗機体

アルカディア号
艦の設計・開発者。

余談

  • ハーロックと同じく、「トチロー」の名を持つキャラクターは松本零士氏の関わった作品では『銀河鉄道999』等をはじめとしてちょくちょく登場しており、さながら一種のスターシステムに近い扱いとなっている。
    • 但し、既に故人になっている作品も存在する等、扱いが良くない場合がある。
  • 松本零士氏によれば、初期の代表作『男おいどん』の主人公である大山昇太がトチローの先祖とのこと。
  • 『宇宙海賊キャプテンハーロック』のアニメ版に娘のまゆを登場させる事について、松本零士氏と製作スタッフの間で激論が交わされたのは有名である。