和泉こずえ

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和泉こずえ
読み いずみ こずえ
外国語表記 kozue izumi
登場作品 無限のリヴァイアス
声優 丹下桜
デザイン 平井久司
種族 人間
性別
生年月日 2209年1月17日
年齢 16歳
出身
身長 158 cm
血液型 B型
所属 リーベ・デルタフライトアテンダント課専攻
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概要

リーベ・デルタ フライトアテンダント課の生徒。リヴァイアス内では、仲良しの蓬仙あおいと市川レイコとグループを組む。

明るく人懐っこい性格だが、一人っ子特有の甘えん坊で、わがままな面が目立つ。実の両親からもこの性格の問題面をよく知られていた様で、リーベ・デルタへ入る際も、両親から猛反対されていたのを押し切る形となっていた。結果、これが後の数々の悲劇の原因になってしまう。

尾瀬イクミをリーベ・デルタ時代から気になっており、猛アプローチの末に交際へと至るのだが、リヴァイアス内でポイント制が始まるとイクミのポイントフリーも使うようになり、更にイクミとのファーストキスの際、その時の隠し撮りを見た事で、イクミが本気でない事に気付いてしまう。以降は、イクミとの恋仲が偽物であることを認めたくないあまり、イクミのポイントだけを使い仕事もサボるようになっていく等、我侭に拍車が掛かっていくようになり、炊事場の同僚の少女3人たちに疎まれていく。友人のレイコや相葉昴治から注意されるのだが、一向に改善しなかった結果、深紅のディカスティア戦の最中に3人組と彼女達に焚きつけられた複数の男子生徒の手で集団暴行を受け、心身ともに傷を負う[1]

暴行事件以降はイクミと共に仕官部屋で暮らし始めるが、暴行事件の影響で性格が歪んでしまい、イクミ以外の人間を切り捨てていき、あおいに対しては、ドア越しで八つ当たりも同然の罵声を浴びせて、一方的に絶縁状を叩きつける形で切り捨てた。イクミに対しては、暴行を受けた被害者の立場とイクミの中にあるトラウマを利用し、彼の本当の想い人のように振る舞うことで恋人ごっこの主導権を握り、イクミがリヴァイアスの支配者になったことで、自身もシュタイン・ヘイガーと同じく、陰の支配者の1人と化す。

その後も士官部屋という安全圏に篭った生活を送っていた事から、今まで以上に暴力と恐怖で支配されたリヴァイアス内の状況やイクミがニードルガンで昂治に致命傷を負わせた上で見殺しにした事実など知る由もなかったが、灰のゲシュペンストとの戦いで、イクミに連れられて、リフト艦に避難してきた際、目を逸らし続けていた過酷な現実を知る。それでも、イクミとの恋人ごっこを止めようとせず、イクミに撃たれるのを覚悟で昂治が皆に投降を呼びかける姿を目にしても見殺しにしようとするが、ゲシュペンストが救助に転じたことで、イクミを制止し、彼の口から、本当の想い人がイクミの実姉で故人の尾瀬カオリであることが明らかになったことで、最初から空回りの恋人ごっこにすぎなかったことを痛感した。

救助後は実家に帰り、リヴァイアス内で起きた出来事も都合の悪い部分は表沙汰にはならなかったが、自身が受けた暴行事件による傷やイクミたちへの罪悪感、リヴァイアス乗組員ゆえに世間から注目されることへの恐怖心からか、何処かに引っ越し連絡がつかなかったが、かつて酷い仕打ちを行った友人達と再び向き合う決意をしたのか、リヴァイアスに再乗艦。あおいとの和解とイクミとの再会を果たす。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
初登場作品。「じぶんらしくあるために」では名前のみが出ており、本格的な登場は「信じる心」より。暴行事件でイクミ以外の人間に恐怖心を抱いていることから、惑星アースト漂着時はリヴァイアス内同様に閉じこもっていたが、ニア・テッペリンラルク・メルク・マールとの交流で次第に心を開き、イクミとも向き合っていく。

人間関係

チームメイト

蓬仙あおい
リーベ・デルタ時代からの友人。暴行事件後、八つ当たりも同然で彼女の相葉兄弟への無自覚な執着心を指摘・絶交する。救助後は改心し、あおいと和解する。
市川レイコ
リーベ・デルタ時代からの友人。同僚たちとの揉め事を何度も仲裁してくれたが、彼女の注意に耳を傾けず、もはや収拾がつかなくなってしまった結果、見捨てられてしまう。
ファイナ・S・篠崎
同じグループに迎え入れるが、行動を共にすることは少ない。

昴治グループ

尾瀬イクミ
恋人。彼の本命が別にいることに勘付きながらも認めようとはせず、暴行された後、それ自体やイクミのトラウマを利用して、主導権を握るが、救助が来た直後、破局する。
相葉昴治
イクミのポイントフリーに依存していることを注意されるが、聞く耳を持たなかった。さらに、イクミに殺されそうになっている昴治を保身から見殺しにしようとした。
ニックス・チャイプラパット、雅明弘
イクミとのファーストキスをニックスに隠し撮りされてしまうが、その画像から、こずえは、イクミが本気でないことに気づいてしまう。尚、こずえ事件直後、ニックスは、こずえが集団暴行に遭ったことを知らずにおり、レイコに聞こうとして、明弘に止められている。

その他

尾瀬カオリ
イクミの姉。互いに面識はないが、集団暴行後、イクミの本命が彼の今は亡き実姉であることに勘付いてからは、カオリの代役をすることでイクミとの恋人ごっこを続行する。

名台詞

「イクミはあたしのために戦うって言ってくれたからいいの。あんた達のためなんかじゃないんだから」
sere17(第17話)より。イクミが本気でないことへの悔しさから特権階級であるイクミのポイントを利用して仕事をサボタージュするようになってきたことを同僚の女子達に咎められ、言い返した一言。
完全に増長しており、昴治や友人のレイコらも度々フォローに入るものの暴走は止まらず、これが後の悲劇へと繋がる。
「リーベデルタのダイブ連休、帰ってればよかった。何で残っちゃったんだろ」
「でも、帰らなくてよかった」
「だってイクミがいるんだもん、イクミがあたしを見てくれるんだもん」
「イクミとキスしてもね、違うって思ってた、繋がってなかった」
「でもね、今は違う。イクミはあたしのことを一番に考えてくれてる。二度と傷つけたくないって思ってる」
「神様に感謝したいくらい」
sere19(第19話)より。暴行事件の後、あおいとの会話から。心身ともに大きな傷を負ったこずえだが、彼女は、それを利用する道を選んだ。
「嘘つきっ! 誤魔化してるだけでしょっ! わかるわけないっ! あんたは持ってないって思ってるくせに、しっかり持ってる! 何にもせずに持ってる、そんなあんたにあたしの気持ちなんてわかるわけない、絶対にないっ!」
同上。あおいに「そんなの間違ってる」と咎められ、こずえは相葉兄弟の両方を気にかけるどっちつかずのあおいの内心を指摘し激発する。この後、こずえはあおいを拒絶し、2人は物別れとなる。
「みんな馬鹿なのね。大人がいないから歯止めが効かなくなってる。少し先のことを考えれば、どうなるか解るはずなのに。あたしもそうだったから、みんな逃げてるのね。あたしも…、おかしいんだ」
sere20(第20話)より。艦内の荒廃化に苛立つイクミとの会話において、こずえは自分の愚行を含め、乗組員の行いを嘆くが、この時の会話は、イクミに独裁という秩序を選ばせることになる。尚、こずえは一見すると反省しているようだが、後の昴治見殺し行為からして、イクミの気を惹くためだけの反省だったことがうかがえる。
「もう無理しなくていいのよ。ごめんなさい、ありがとう」
sere25(第25話)より。救助が来たことを告げられ、全てが終わったことを悟った彼女はイクミとの歪な関係を清算する。そんな彼女を待っていたのは「イクミの本当の想い人の代用品」という知りたくない真実だった。哀れといえば、哀れだが、これまでの愚行に加え、直前まで昴治がイクミに殺されそうになっても見殺しにしようとしていた為、罰でもあったといえる。
劇中では、これが、こずえの最後の台詞となり、続く最終回では、一言も台詞はなかったが、キャストクレジットには表記された。

搭乗機体・関連機体

黒のリヴァイアス
炊事係を担当。

脚注

  1. アニメ本編では身体の傷は直接映されておらず、あおいの反応とこずえの慟哭から間接的に描写されるのみであったが、栗橋伸祐による漫画版では背中に無数の傷が刻まれていることが確認できる。また、はっきりと明言されてはいないが、sere19(第19話)の冒頭において、イクミが暴行グループのたまり場に報復した際の描写から、性的暴行も行われたことが仄めかされている。