「ドバ・アジバ」の版間の差分

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*キャラクターデザイン:湖川友謙
 
*キャラクターデザイン:湖川友謙
  
[[バッフ・クラン]]宇宙軍総司令にして、[[ハルル・アジバ|ハルル]]&[[カララ・アジバ|カララ]]姉妹の実父。サムライの最高位「ハング」の称号を持つ武人である。<br />
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[[バッフ・クラン]]宇宙軍総司令にして、[[ハルル・アジバ|ハルル]]&[[カララ・アジバ|カララ]]姉妹の実父。サムライの最高位「ハング」の称号を持つ武人である。大帝ズオウ・バビエル・ガンテが掌握する現政権を打破するべく、「[[イデ]]」の力と[[イデオン]]を手中に収めんとする。
大帝ズオウ・バビエル・ガンテが掌握する現政権を打破するべく、「[[イデ]]」の力と[[イデオン]]を手中に収めんとする。
 
  
 
TV版最終回においてはカララとの再会に至るも、彼女が[[異星人]]である[[ジョーダン・ベス|ベス]]の子を宿していた事に激怒。イデの期待を裏切って[[ソロシップ]]の殲滅を命じたため、最終的なイデの発動を招いた。劇場版の最後では停戦を求める[[バッフ・クラン兵|自軍の兵士]]を一蹴し、射殺された。
 
TV版最終回においてはカララとの再会に至るも、彼女が[[異星人]]である[[ジョーダン・ベス|ベス]]の子を宿していた事に激怒。イデの期待を裏切って[[ソロシップ]]の殲滅を命じたため、最終的なイデの発動を招いた。劇場版の最後では停戦を求める[[バッフ・クラン兵|自軍の兵士]]を一蹴し、射殺された。
  
劇中では「人の業」を体現するキャラクターとして描かれ、イデも彼を「敵」として示していた。<br/>
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劇中では「人の業」を体現するキャラクターとして描かれ、イデも彼を「敵」として示していた。TV版では僅か3話分の登場に留まったが、彼のキャラクター性は劇場版でより深く掘り下げられる事となる。
TV版では僅か3話分の登場に留まったが、彼のキャラクター性は劇場版でより深く掘り下げられる事となる。
 
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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;[[カララ・アジバ]]
 
;[[カララ・アジバ]]
 
:次女。女傑であるハルルと違って、こちらはおしとやかな女性として育てた。[[ジョーダン・ベス|ロゴ・ダウの異星人]]と契りを交わした彼女を憎悪の対象と見做す一方で、娘を「寝取られた」父親としての私怨をも露わにしていた。
 
:次女。女傑であるハルルと違って、こちらはおしとやかな女性として育てた。[[ジョーダン・ベス|ロゴ・ダウの異星人]]と契りを交わした彼女を憎悪の対象と見做す一方で、娘を「寝取られた」父親としての私怨をも露わにしていた。
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:漫画版では「どこへなりと行ってしまえ」と完全に縁を切ってしまったが、結果発動篇のカタストロフへの流れがぶった切られることに。
 
;[[ギンドロ・ジンム]]
 
;[[ギンドロ・ジンム]]
 
:オーメ財団代表の貴族で旧知の仲。打倒ズオウ大帝の旗印の下、ドバと協力体制をとる。
 
:オーメ財団代表の貴族で旧知の仲。打倒ズオウ大帝の旗印の下、ドバと協力体制をとる。
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;「おお、取ってもらおう! 私はお前を女として育てた覚えはないッ!」
 
;「おお、取ってもらおう! 私はお前を女として育てた覚えはないッ!」
 
:上のセリフの少し後。「同じ女としてカララが憎かった」とハルルの垣間見せた女としての弱みには無言で背を向け、「ソロシップを殲滅するために戦いの指揮は取る」とサムライとしての言葉には絞り出すようにこう答えた。<br/>この会話の冒頭でも「女らしい、良い部屋だな?」と発言しており、ハルルが女であることを思い知らずにいられなかったのだろう。
 
:上のセリフの少し後。「同じ女としてカララが憎かった」とハルルの垣間見せた女としての弱みには無言で背を向け、「ソロシップを殲滅するために戦いの指揮は取る」とサムライとしての言葉には絞り出すようにこう答えた。<br/>この会話の冒頭でも「女らしい、良い部屋だな?」と発言しており、ハルルが女であることを思い知らずにいられなかったのだろう。
;「分かるか、俗物。私はそれほど傲慢ではないよ。だから、私の恨みと怒りと悲しみをロゴ・ダウの異星人にぶつけさせてもらう!」<br/>「ハルルが男だったらという悔しみ、カララが異星人の男に寝取られた悔しみ…。こ…この父親の悔しみを、誰が分かってくれるか! 何としても、巨神をガンド・ロワの射線上におびき出せッ!」
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;「分かるか、俗物。私はそれほど傲慢ではないよ。だから、私の恨みと怒りと悲しみをロゴ・ダウの異星人にぶつけさせてもらう! ハルルが男だったらという悔しみ、カララが異星人の男に寝取られた悔しみ…。こ…この父親の悔しみを、誰が分かってくれるか! 何としても、巨神をガンド・ロワの射線上におびき出せッ!」
:バイラル・ジンの1/3を吹き飛ばされてパニックになり、「地球に帰せ」「自分がバッフ・クラン軍の全てを動かしているつもりか」と喚くギンドロ・ジンムを射殺。その後ギンドロに答えつつも、亡き娘2人に抱いていた「父親の悔しみ」を爆発させ、涙ながらに最後の総攻撃を指示する。<br/>その前には「知的生物に足りないのは己の業を越えられないこと」と呟いており、「傲慢ではない」とは「だからと言って自分が業を乗り越えられるような人間ではない」という意味の方が強い。<br/>なお己の業として「欲、憎しみ、血への拘り」を挙げたが、第3次αでは「'''知恵'''の拘り」とミス変換してしまっている。
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:バイラル・ジンの1/3を吹き飛ばされてパニックになり、「地球に帰せ」「自分がバッフ・クラン軍の全てを動かしているつもりか」と喚くギンドロ・ジンムを射殺。その後ギンドロに答えつつも、亡き娘2人に抱いていた「父親の悔しみ」を爆発させ、涙ながらに最後の総攻撃を指示する。<br/>その前には「知的生物に足りないのは己の業を越えられないこと」と呟いており、「傲慢ではない」とは「だからと言って自分が業を乗り越えられるような人間ではない」という意味の方が強い。
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:なお己の業として「欲、憎しみ、血への拘り」を挙げたが、第3次αでは「'''知恵'''の拘り」とミス変換してしまっている。
 
;「もう後戻りは出来ん。イデは発動した!」
 
;「もう後戻りは出来ん。イデは発動した!」
 
:最終局面にて。第3次αではイベント戦闘の撃墜台詞だが、実はイデオンソードで撃墜されると必ずこれが出る。
 
:最終局面にて。第3次αではイベント戦闘の撃墜台詞だが、実はイデオンソードで撃墜されると必ずこれが出る。

2015年3月13日 (金) 06:18時点における版

ドバ・アジバ(Doba Ajiba)

バッフ・クラン宇宙軍総司令にして、ハルルカララ姉妹の実父。サムライの最高位「ハング」の称号を持つ武人である。大帝ズオウ・バビエル・ガンテが掌握する現政権を打破するべく、「イデ」の力とイデオンを手中に収めんとする。

TV版最終回においてはカララとの再会に至るも、彼女が異星人であるベスの子を宿していた事に激怒。イデの期待を裏切ってソロシップの殲滅を命じたため、最終的なイデの発動を招いた。劇場版の最後では停戦を求める自軍の兵士を一蹴し、射殺された。

劇中では「人の業」を体現するキャラクターとして描かれ、イデも彼を「敵」として示していた。TV版では僅か3話分の登場に留まったが、彼のキャラクター性は劇場版でより深く掘り下げられる事となる。

登場作品と役柄

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
初登場作品。最終決戦となる対バッフ・クランルート「発動」では自軍の主要キャラとの戦闘前会話が多数用意されており、一個人の感情で戦火を拡大させた愚行を徹底的に批難される。敵キャラとしてはDVEも多めである。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

原作最終ボスの能力が高いのは今に始まった事ではないが、ドバはその中でも別格の打たれ強さを誇る。格闘・回避が低い以外はケイサル・エフェスに次ぐトップクラスの能力を誇る。

精神コマンド

ド根性士気鉄壁直撃かく乱
命中関連が一つも無いが、そんなものが必要あるのかと問いたくなるほど命中率が高い。

特殊技能(特殊スキル)

指揮官L4、気力+(ダメージ)、援護攻撃L3、連携攻撃底力L5
意外と技能は控え目だが、バイラル・ジンが硬い。これでもしガードがあれば大変なことになっていただろう。

小隊長能力(隊長効果)

反撃時の攻撃力+20%
つまり「リベンジ」と同じ効果である。

人間関係

ハルル・アジバ
長女。己と同格である「ハング」の称号を得るにまで至った女傑。周囲にも自慢の後継ぎと豪語はしていたものの、心の底では彼女が『』ではなく『』である事に常日頃から落胆しており、その事にどうしようもない悔しさを覚えていた。
カララ・アジバ
次女。女傑であるハルルと違って、こちらはおしとやかな女性として育てた。ロゴ・ダウの異星人と契りを交わした彼女を憎悪の対象と見做す一方で、娘を「寝取られた」父親としての私怨をも露わにしていた。
漫画版では「どこへなりと行ってしまえ」と完全に縁を切ってしまったが、結果発動篇のカタストロフへの流れがぶった切られることに。
ギンドロ・ジンム
オーメ財団代表の貴族で旧知の仲。打倒ズオウ大帝の旗印の下、ドバと協力体制をとる。
ズオウ・バビエル・ガンテ
政敵であるバッフ・クラン最高権力者。SRWでは名称のみ登場。

他作品との人間関係

カミーユ・ビダン
第3次αでは、私怨や我執ともとれる意地が元で取り返しの付かない事態を招いてしまった事から、αナンバーズのエースの一員である彼から激しい怒りを買う。

名台詞

「人の業か……ふふ……」
「全艦で追跡しろ! 宇宙の果ての果てまで追いかけてでも、ロゴ・ダウの異星人の艦を、たたけ!」
TV版の最終話で、離脱するソロシップに対する追撃命令。この言葉を聞き、遂にイデは人類を見限る。そして……。第3次αではDVEとなっている。
「よ…よく…撃ってくれた。これでアジバ家の血を汚さずに済むと…。即死させたのが肉親の情けというもの。よくやったハルル…」
「発動篇」で、ハルルがカララを殺してきたことを聞いて。妹殺しを告白したハルルが期待していた言葉ではなかったが、ドバにしてもこう答えるのが精一杯だったとも見える。
「おお、取ってもらおう! 私はお前を女として育てた覚えはないッ!」
上のセリフの少し後。「同じ女としてカララが憎かった」とハルルの垣間見せた女としての弱みには無言で背を向け、「ソロシップを殲滅するために戦いの指揮は取る」とサムライとしての言葉には絞り出すようにこう答えた。
この会話の冒頭でも「女らしい、良い部屋だな?」と発言しており、ハルルが女であることを思い知らずにいられなかったのだろう。
「分かるか、俗物。私はそれほど傲慢ではないよ。だから、私の恨みと怒りと悲しみをロゴ・ダウの異星人にぶつけさせてもらう! ハルルが男だったらという悔しみ、カララが異星人の男に寝取られた悔しみ…。こ…この父親の悔しみを、誰が分かってくれるか! 何としても、巨神をガンド・ロワの射線上におびき出せッ!」
バイラル・ジンの1/3を吹き飛ばされてパニックになり、「地球に帰せ」「自分がバッフ・クラン軍の全てを動かしているつもりか」と喚くギンドロ・ジンムを射殺。その後ギンドロに答えつつも、亡き娘2人に抱いていた「父親の悔しみ」を爆発させ、涙ながらに最後の総攻撃を指示する。
その前には「知的生物に足りないのは己の業を越えられないこと」と呟いており、「傲慢ではない」とは「だからと言って自分が業を乗り越えられるような人間ではない」という意味の方が強い。
なお己の業として「欲、憎しみ、血への拘り」を挙げたが、第3次αでは「知恵の拘り」とミス変換してしまっている。
「もう後戻りは出来ん。イデは発動した!」
最終局面にて。第3次αではイベント戦闘の撃墜台詞だが、実はイデオンソードで撃墜されると必ずこれが出る。

迷台詞

「おまえのような娘はもう知らん」
「その男とどこへなりとも行くがいいっ!」
漫画版のラストにて。発動篇への流れをぶった切った無茶苦茶な展開だったが、まがりなりにもイデの発動を食い止めたことは評価していいかもしれない。

搭乗機体

バイラル・ジン
バッフ・クラン宇宙軍旗艦。

余談

ドバは『伝説巨神イデオン』の総監督である富野喜幸(現:由悠季)氏自身の立場を色濃く反映したキャラクターでもあり、富野氏もドバと同じように2人の娘(長女は演劇集団 円文芸/演出の富野アカリ、次女は振付家の富野幸緒)がいる。放送当時は2人ともまだ小さかったので「もし二人の娘がハルルやカララのように育ったら、どんな気持ちになるだろう」という娘を持つ父親としての気持ちをシュミレートしながら、ドバのドラマを構築していったと言う。その結果、ドバというキャラクターに父親としてのリアリティを持たせる事に成功し、富野氏もこのシュミレーションを経験した事で「子供というのは親が思っているようには育たない」と前もって覚悟する事が出来たと語っている。

劇場版プロモーション企画『明るいイデオン』の一環として、『無敵鋼人ダイターン3』のOP曲「カムヒア! ダイターン3」を本作のキャラでパロディ化した『アジバ3』なるMAD作品が、日本サンライズ(現・サンライズ)の公式スタッフの手で作られている。
赤いタキシードに身を包む万丈役のドバ総司令をはじめ、ビューティ=ハルル、レイカ=ギンドロ、コロス=カララ、ドン・ザウサー=べス、ダイターン3=イデオンといった布陣で描かれるOPは爆笑必至の完成度を誇り、現在でも『YouTube』などの動画サイトで鑑賞する事が可能である。