沢渡拓郎
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沢渡拓郎(Takurou Sawatari)
- 登場作品:鉄のラインバレル
- 声優:稲田徹
- 性別:男
- 年齢:22歳
- 身長:189 cm
- 体重:72 kg
- 血液型:B型
- 所属:加藤機関
- 役職・称号など:加藤機関私設部隊四番隊隊長
- 主な搭乗機:イダテン、イダテン弐型⇒ロストバレル
- キャラクターデザイン:下口智裕(原作漫画版)、平井久司(アニメ版)
加藤機関の四番隊隊長を務める人物。機動力を強化したアルマであるイダテン及びイダテン弐型を駆る。
血気盛んな熱い性格の熱血漢。原作漫画版ではレズナー隊の隊員たちに脱出を命じるなど部下思いで好漢な一面を持つが、一般人を見せしめに殺害するなどの残忍な一面も併せ持つ。
デミトリーとはかなり親しい戦友であり、彼を「旦那」と呼んで慕っている。それだけに彼の死には激昂し、彼を殺した迅雷に対して強い敵意を抱いている。
立ち位置としては部下なのだが、久嵩を呼び捨てにしている。
原作漫画版では久嵩の戦い方に疑問を覚え、撤退したシャングリラで11体目のマキナ「ロストバレル」を発見、そのファクターとなっている。その後はヒトマキナとの戦いには加わらず行方を晦ませた。3年後の時点では東欧を拠点とする別組織に厄介になっているらしい。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- デミトリー同様第1話から登場。搭乗機は射程が短いが、移動力の高さにものを言わせて強引に詰めて来る。味方になった後は移動力強化のサポーターとして猛威を振るう。EDでは他の機関のメンバーや森次と一緒にLOTUS参加前の罪により投獄されているが、ゼクス達に共に投獄されている面々と同様にプリベンターにスカウトされる事に。
- スーパーロボット大戦UX
- 原作漫画版の設定で参戦。今回は参ノ型・四ノ型には乗り換えず、終始弐ノ型のまま。交戦機会は多いものの、イダテンにはオールキャンセラーが無い為にナーブクラックで醜態を晒すことになる。
- 「ユダ」にて、原作通りロストバレルのファクターになったが自軍への参戦はせず、自分を呼び出したノーヴルの手引きで旧ロシアにいて「来たるべき時」までにおいて行方を晦ませた。
- 自軍の最終決戦後は捕まらないように逃げ続けていた模様…が運悪くEDにてスカルフォースに捕捉され、海動&真上の地獄コンビと対峙する羽目になってしまうがその後の彼の顛末は不明。結局ノーヴルの真意は明かされず、見方によっては石神の捨て駒にされてしまったといえなくもない。メタ的に考えるとUX発売時点ではこれ以上原作が進行していない上、デウスエクスマキナとの決戦が原作より一足先に完結したため割を食ったのだと思われる。
- 余談ではあるが、撃墜したときに落とすスキルパーツが「スマッシュ・ドールのディスク」やら「シェリルのディスク」となったりするが、まさかそっちの趣味もあったりするのだろうか。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
イダテンのイメージに恥じず回避・技量・格闘に優れる。切りこみ役としては最適だが射程のなさが問題。ボーナス込みで最大5は厳しすぎる。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- 斬り払い、撃ち落とし、カウンター、指揮L1、底力L9、アタックコンボL3
- 加藤機関の例に洩れず指揮1レベルを所持。沢渡は自分が切り込むタイプなので、同じく接近戦型のジャックやイクサーズ、ユリアンヌあたりと一緒に使えばいいだろう。
パイロットBGM
- 「鬼帝の剣」
- 主題歌。
人間関係
- 加藤久嵩
- 上官。ただし、呼び捨てにするなど態度は対等。
- 菅原マサキ
- 同僚。あまり信用していないが、後にそれが現実となる。
- デミトリー・マガロフ
- 同僚。「旦那」と呼び慕い、強い信頼を寄せている。原作漫画版ではロストバレル奪取後、彼の伝手を使って北欧へ逃亡している。
- ユリアンヌ・フェイスフル
- 同僚。何かと組んで行動することが多い。
- 王政陸
- 同僚。原作漫画版及びUXでは加藤の命令を受けて彼を粛清しているが、Lでは彼の死を悼んでいた。
- 中島宗美
- 原作漫画版では敵対関係。アニメ版では同僚で、最後は涙を呑んで彼を介錯する事になる。
- ジャック・スミス
- 同僚。アニメ版では中盤敵対関係になるが、最終的には再び共闘。
他作品との人間関係
- 張五飛
- Lでは同僚。当初は彼を新入り扱いし、小馬鹿にする事もあったが、最終的にはよき仲間となっている。彼の事を「おデコ」やら「おデコちゃん」やらのあだ名で呼ぶ場面も。
- 剣
- Lではデミトリーの死に激昂した沢渡の姿に、自身の過去を顧みてか「復讐の鬼と化したか」と評していた。
- 悠凪・グライフ
- 「今まで散々LOTUSに迷惑をかけたから」と罪悪感で自軍部隊に馴染めない彼に対して、元LOTUSの敵対者だった者の一人として彼に部隊に馴染むよう励ましの言葉を贈っている。
- ゼクス・マーキス、ルクレツィア・ノイン、サリィ・ポォ
- LのEDにて、彼らからプリベンターにスカウトされる。
名台詞
アニメ版
- 「ん~…へへっ、今日も絶好調だな、俺の髪型」
「見とれてるんだ。ほっといてくれ」 - シャングリラ艦内で鏡を覗いている時の一言。後者は「いくら鏡を見ても、顔の形が変わるわけではあるまい」と呆れるマサキに対して。何気にナルシストな一面が垣間見える。
- 「宗美、てめえ…!お前はお前なりの理由があって戦ってきたんじゃなかったのか…!?」
- 24話「鋼鉄の華」より。マキナ人間になって敵対した宗美に対して。Lにおいても、宗美を説得するときにこの台詞を言う。
- 「…分かった…。今、楽にしてやる…」
- 同じく24話で、突如自我を取り戻した宗美に自分を殺してくれと懇願された際に。この後、彼が乗った量産型マキナを破壊するが、両者の表情は悲しいものだった…。
- 「つくづくムカつく存在だぜ!ファクターって奴はよぉ!!」
- 同じく24話で、他のマキナからエネルギーを貰ったラインバレルが次元回廊の中心に突撃する光景を目の当たりにして。
- 「な…あれは…二本角だと!?」
- 26話「鉄の影」より。訓練中の沢渡の前に現れたのは、既に眠りについたはずの「マキナ殺し」だった…。
- 「へっ!俺の出る幕はねぇってか。なぁ久嵩…やっぱりファクターって奴はムカつく存在だな」
- 同じく26話で、自分たちが苦戦を強いられたラインバレル・エコーを蹴散らすラインバレルを見ながら、今は亡き仲間に言葉を贈る。
原作漫画版
- 「……ねェ……居ねェぞ……どこだよデミトリーの旦那ァ……」
「弔ってやろうと思ったのによォ……居ねェんだ……何処にも居ねェんだよ」
「コクピットん中ァ血と肉片だらけで 何処にも旦那が居ねェんだよ」 - 30話「反逆は雪と共に」にて、迅雷に破壊されたカグツチのコクピットから這い出して曰く。譫言のように呟くその様子が、デミトリーの無残極まる死に様を物語る……。
- レズナー「受け止めろ沢渡 『それ』がデミトリーだ」
沢渡「! ふざけんなよレズナー!!! 『アレ』が旦那だとォ!!? そんなワケねェだろうが!!!」 - その直後。肉体さえ残らないほどに凄惨な死を遂げたデミトリーの「姿」を突きつけられて激昂する。この後「離せよクソ神父!」と怒鳴るが「私はクソ神父ではない 元神父だ」と切り返されて若干冷静さを取り戻す。が……。
- UXではデミトリーの死を知るのがシャングリラの艦橋での報告であり、飛び出そうとしてレズナーに止められる、という流れになっている。
- 「旦那を殺した奴らァ 必ず見つけ出してブッ殺してやる!! そいつらの一族諸共 ガキだろうと 女だろうと」
「皆殺しだ!!!!」 - そのシーンの〆。凄絶に笑いながら、沢渡は復仇を叫ぶ。
- 「青いのォ…悪いがコイツは俺の獲物だ 邪魔すんな」
「だからテメェはさっさと本社に帰れよ 相当苦戦してるみたいだぜ?」 - 39話「届く陽、そして発かれる陰」より。迅雷とヴァーダントの戦闘に割り込み、デミトリーの仇討ちにかかる。
- 「……無人機なんて 命懸けねェ戦い方しやがってよォ」
「でもまァ 一応仇は取ったぜ―――旦那」
「でも心配すんな これで狩りを終わらせるつもりはねェからよ」 - 40話「黄昏の断罪」より。迅雷を撃破し、画竜点睛を欠きながらもひとまず勝利を収める。UXでは最後の部分が採用されているが、撤退時の捨て台詞であるため迫力には欠ける。
- 「後ろがガラ空きだぜ 二本角ォ!!」
- 55話「マキナ殺し」にて、新型アルマを駆逐するラインバレル・アマガツに対して。参ノ型の主砲たるビームを放つが、転送フィールドで撃ち返されてしまう。
- 「おい レズナーんトコの新入り …逃げろ…」
「てめェ……このままだと―――」 - ラインバレル・アマガツの力を一撃で感知し、勝てないと直感した沢渡は新型アルマの残り1機に撤退を促す。が……。
- 「!! その声……忘れねェ……」
「てめェ……デミトリーの旦那を殺った無人機乗りか!!?」
「野郎……旦那を殺しておいて何で加藤機関に居やがる!?」
「誰だ 誰が引き込みやがった!? いや そんなこたァ今はどうだっていい 今はブッ殺すだけだ!!」
「よし ビームの方も生きてるぜ!! 見てろよ旦那 今アンタの―――」 - 返ってきた返答、その声は紛れもない、デミトリーを殺した迅雷を操る者。その男が加藤機関に引き抜かれていたことを知り、怒りを爆発させる。仇を討とうとビームの照準を古橋の新型アルマに向けるが……。
- 「…な…」
「何してんだァ!!! 二本角ォオオ!!!」 - ラインバレル・アマガツによって古橋は眼前で殺され、復仇の機会は永遠に失われた。やり場のなくなった怒りはそのままアマガツに向くが、既に遅かった……。
- 原作序盤にて矢島の仇を討とうと浩一がハグレマキナを殺そうとした矢先、山下によってハグレマキナが倒されてしまったシーンと似通ったものがあり、沢渡の前途も桐山と異なる形での浩一のifとなるかのように予感させる。
- 「いいぜいいぜ…どうせこの後一回死ななきゃならねェんだ。好きなだけ撃って来いよ」
- 力を求め、石神によって存在を教えられた最後のマキナ・ロストバレルのファクターになろうと加藤機関を裏切った沢渡。ヒトマキナの出現を誘発する沢渡のファクター化を阻止するため、加藤はシャングリラの機銃で沢渡のイダテンに集中砲火を加えるが…。
- 「フッ、腕をぶっ壊してくれたお陰で通り易くなったぜ」
- 腕部を失ったイダテンは、そのままシャフト内部へ悠々と突入する。
- 「久嵩もバカだよな…殺す気で俺を止めようとしやがって…」
「……お陰でいろいろ手間が省けたぜ……」 - 加藤の攻撃で臓物が露出するほどのダメージを受けた沢渡を見たロストバレルはマキナの原則に従って沢渡を自身のファクターに取り込もうとする。そして…。
- 「……う…今にも…逝っちまいそうだ……その前に」
「爺くらいは殺しておくか…」 - ロストバレルは沢渡を自らのファクターと認識し、重傷の沢渡は自らの行く手を阻もうとした真田のアルマ・ツラナギに手を伸ばす…。
- 「相手の素性もわからず ケンカを売るようなバカはここで死んどけ」
「NSAかCIAかそれとも世間様には公表できないお約束の秘密機関か―――」
「まぁどれでもいい 俺が誰だかわかってて喧嘩を売るようなバカも……」
「ココで死んどけ」 - 96話「偶像による讒見」より。
- 『お爺ちゃん』「こうしてキミと接触するために 米国側に随分と犠牲を出させてしまった」
沢渡「迎えなんか寄越すからそうなるんだよ」
「――――で ヒトマキナ如きが何の用だ?」 - 100話「怪物」のラストシーンより。ヒトマキナの特使として現れた真来梓の「お爺ちゃん」、その真の目的は沢渡との接触だった。
スパロボシリーズの名台詞
アニメ版
- 「旦那…! よくも旦那をやりやがったなぁぁぁっ!!」
「うるせえ、裏切り者が!! これは俺個人の感情の問題だ!! ちきしょおおおおっ!!」 - L第26話「それぞれの願い」でのデミトリー撃破時の咆哮。後者は「デミトリーは戦士としての務めを全うして死んだ」と言うジャックへの怒りの言葉。LOTUSを圧倒するほどの気迫と共に、イダテン弐型が唸りを上げる。
- 「努力もせずに力を手に入れる…つくづくムカつく存在だぜ、ファクターってはのよ!」
- 増長時の浩一との戦闘セリフ。
- 「俺達が言えた義理じゃねえが確かにあのはねっ返りの言う通りだ。気にしすぎるとハゲるぜ」
- L第32話にて悠が仲間に加わる際に、自身のそれまでの行いの事で罪悪感を感じている彼を励まして。悠への気遣いと励ましの言葉であると同時に、沢渡も沢渡なりにそれまでの自分達の行いに罪悪感を抱いている事も伺わせられる。ちなみにここで言っている「はねっ返り」とはアスカの事。最後の「気にしすぎるとハゲる」というのは、まだ相当若いのに自身の正義や信念について突き詰めて考えている一応後輩の彼を意識しての言葉かもしれない。
- 「お前、性格変わったよなぁ!」
- 宗美を援護攻撃する際の台詞。確かに原作漫画版とTVアニメ版では宗美の性格は別人同然だが、浩一と関わった事でもう一度「正義」を信じる事が出来たのだろう。
原作漫画版
- 「ケッ、毎度毎度ご苦労なこった! 地獄の果てまで逃げてやるぜ!」
- EDにてロストバレル共々自分を追跡するスカーレットらに悪態を突けて逃走しようと豪語したが、ここで「地獄」の言葉を言ったが彼の運の尽きとなった。
- 何せ、骸骨の魔神と地獄が彼の前にやってきたので…。
搭乗機体・関連機体
- イダテン試作型
- スパロボ未登場。高機動アルマの先駆け。
- イダテン
- 最初に乗っていた機体。機動力を強化されている。
- イダテン弐型
- イダテンの改良型。巨大な推進機を持ち、飛行可能。
- イダテン参ノ型
- スパロボ未登場の最終型。戦艦型で先端が人型の上半身に変形。アルマでは初のビーム兵器搭載。ラインバレル・アマガツにビームを跳ね返されて撃沈した。
- イダテン四ノ型
- デミトリーのカグツチと王政陸のヤオヨロズの防御面を応用したハイブリッドアルマであり携行式ビーム砲を持つ機体。上半身がヤオヨロズの耐熱表皮、下半身がカグツチの重装甲型となっており、専用武器であった一閃を捨てている。スパロボ未登場。
- ロストバレル
- 加藤機関が隠していた11番目のマキナにしてマキナの祖。名前の通りラインバレルを含むバレルシリーズの祖でもあり、ラインバレルの前身機または試作機に当たる。石神の策略によって沢渡がファクターとなった。
余談
当初は原作漫画版における初登場の戦いですぐに戦死してしまう予定だった。