バルゴラ・グローリー
バルゴラ・グローリー | |
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外国語表記 | Virgola Glory |
登場作品 | |
デザイン | 明貴美加 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | スフィア搭載機 |
生産形態 | 改修機 |
全高 | 19.8 m |
重量 | 54.8 t |
動力 |
ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉(Z) スフィア「悲しみの乙女」(ガナリー・カーバーに搭載) |
所属 | ZEUTH → 新生グローリー・スター |
パイロット | セツコ・オハラ |
概要
バルゴラ改がジエー・ベイベル博士の手で全面改良され、誕生した機体。関節部のサーボモーターとアクチューターの改良により、柔軟な動作を可能とする。VWFS(V Wing Flight System)を装備し、標準で飛行可能になった。
バルゴラの特徴である全領域対応汎用武装システム「ガナリー・カーバー」は、搭乗後にセツコが悲しみの乙女のスフィアと共鳴したことで異質な進化を遂げ、大幅に出力が上昇した。しかし、その力の代償としてスフィアは彼女の命を蝕み、味覚や視覚と言った「人間」としての感覚を失わせていく。事実上、セツコ専用機。ZEXISのいる多元世界へ飛ばされて以降は、セツコがリアクターとして成長したためかスフィアの反作用が停止しており、感覚消失現象はひとまず収まった模様。
なお、カラーリングは1号機のものに戻っている。機体名は、セツコがグローリー・スターへの思いを込めて命名した。
強力な機体だが、バルゴラをそのままパワーアップした改造機であるため、「ガナリー・カーバーを失うと碌な攻撃手段がない」という欠点は全く解消されていない。さらに転移後はレイ・ピストルを失っており(使わなかっただけと思われるが)、カーバーがいよいよ生命線となっている。
バルゴラ・グローリーS
サイデリアルによる改修を受け、さらなるパワーアップを果たした姿。次元科学では地球に大きく水をあけている彼らの技術によりカーバーに調整が加えられ、「悲しみの乙女」をよりダイレクトに扱えるよう調整されている。
登場作品と操縦者
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 飛行能力とマップ兵器が追加。更に後半のイベントで一部武器の攻撃力増加と「EN回復小」が付く。武器は単体攻撃・援護攻撃向けの格闘系、全体攻撃向けの射撃系と用途が分かれるため、どちらか片方に絞ってパイロット養成の方針を決めていくことになる。男主人公機のガンレオンと比較して下位武器の攻撃力は絶対的に勝っており、最終的には上位武装の攻撃力もスーパー系にひけを取らなくなる。前機体から引き続き、強化パーツスロットが3つあるので、気力制限のある武器もパーツで補えばすぐに使える。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 13話で一時参戦し、16話で離脱。本格参戦は54話とあまりに遅いが、セツコが優秀なので使う価値は十二分にある。攻撃力は離脱後と参戦では違いがあるが、本格参戦後は大幅にパワーアップ。ガンレオンの「ザ・ヒート・クラッシャー」とは10段階改造でも100しか違わない。機体スペック、覚醒&マップ兵器ハイ・ストレイターレットの組み合わせは本作でも猛威を振るう。
- 第3次スーパーロボット大戦Z連獄篇
- サイデリアルによる改修型となって登場。
装備・機能
武装・必殺武器
攻撃手段を携帯武器「ガナリー・カーバー」に集約しており、この武器を失うと極端に戦闘能力が落ちる弱点を抱えている。この機体は機体本体ではなくカーバーの方にスフィアがある(言い換えればカーバーの方が本体で、バルゴラはそれを使うためだけの存在である)ため、そもそもカーバーを失うことを想定していないのである。
バルゴラ・グローリーの武器性能はバルゴラ改を踏襲した強化版だが、ジャック・カーバーとバーレイ・サイズが統合されてナウティラス・カーバーになったり、マップ兵器のハイ・ストレイターレットが追加されるなど一部変更点も存在する。バルゴラシリーズ共通の特徴だが、バリア貫通武器がかなり多い。
携帯武器
- レイ・ピストル
- 腰部にマウントしたビームガンを発射する。P属性のトライチャージ武器。改より攻撃力は200上がっているが、1~3号機よりは100低い。その代わり、空適応はAになっている。最後までセツコの隊長効果を活かせるP武器がトライチャージだけという欠点は改善されない。『第2次Z再世篇』では何となくなっている。ガンレオンにはちゃんとギーグ・ガンがあるのに……。
- ガナリー・カーバー(グローリー)
- 主力武器にして生命線。オウムガイを模した形になっており、生物的な雰囲気で、バルゴラにはややミスマッチ。だが、実際にはこの状態がカーバー本来のものに近いらしい。変容前に内蔵していたジャック・カーバー、バーレイ・サイズ、レイ・ストレイターレットは有機的に変化・強化した状態で引き継いでいる。
- 本機体がサイデリアルによる改修が行われた際にはスフィアの制御システムが加えられ、有機的な部分がカバーで覆われている。
「ガナリー・カーバー」による攻撃
- ヘルブ・ストライク
- ガナリー・カーバーの後部背面を直接叩き付けて攻撃する。バルゴラ改と比べ、攻撃力が上昇。
- ブイ・ストレイターレット
- 前機体のストレイターレットの後継。ガナリー・カーバーから回転を加えた実弾を発射する。こちらも攻撃力が上昇。
- ハイ・ストレイターレット
- グローリーになって追加された、直線型のマップ兵器。変容したガナリー・カーバーから高出力のビームを発射する。バリア貫通効果とサイズ差補正無視効果を持つ(これは、『Z』のマップ兵器共通の仕様)。弾数は2発。なお、使用する際にはマップ上のユニットアイコンの向きに応じてカットインのガナリー・カーバーの向きが変化するという細かい演出がある。『Z』後半のイベント後、攻撃力+300。
- ナウティラス・カーバー
- ガナリー・カーバーの後部(ヘルブ・ストライクで使う部分)を叩き付けて吹き飛ばし、バーレイ・サイズを発生させて斬り払った後、反対側からジャック・カーバーを発生させて突撃する。バリア貫通効果を持つが、ビーム兵器ではない。バルゴラ・グローリーの援護攻撃ではこの武器が最強なので、援護役にするならセツコには格闘に適した養成が必要。後半のイベント後、攻撃力が+500。再世篇では吹き飛ばしが省略、スフィアの発光演出の他、セツコのカットインが差し替えられた。
- 「ナウティラス」はオウムガイの英名。「ノーチラス」と訳せばわかる人もいるだろう。
- ザ・グローリー・スター
- チームの名が冠された、バルゴラ・グローリーの最強攻撃。レイ・ストレイターレットが劇的に強化されたもの。変容したガナリー・カーバーから超出力の極太レーザーを発射する。長射程の全体攻撃で、バリア貫通効果も備える。トドメ演出では、放った光線の粒子が星のきらめきのように降り注ぐ。後半のイベント後、攻撃力が+500。余談だが、発射前に入るセツコのカットインは、色々な意味でやたらと長く「揺れる」。『第2次Z再世篇』ではこの武器で援護が出来るので、遠慮なく射撃にPPをつぎ込むべし。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
カスタムボーナス
- EN回復(小)追加、移動力+1
- 『第2次Z再世篇』でのもの。ガンレオン、ブラスタ、リ・ブラスタ、そしてジェニオンまで、スフィア搭載機は全てこのボーナス。
対決・名場面
- 悲しみという力
- ジエー博士によって改修を受けたバルゴラ改。程なくしてアサキム発見の報を受け、出撃したセツコは彼の僚機であるコルクニスの一群、そしてランドのガンレオンと対峙。動作しないカーバーの問題を抱えつつも戦闘に入るが、しばらくしてウィンダムに乗るトビーが出現。その銃口はバルゴラを攻撃していた。そして、暴かれたその正体は、次元力で姿を変えていたアサキム。信じていたものを根幹から覆されたセツコは慟哭するも、追撃に現れたツィーネを前にグローリー・スターの誇りを思い出す。そして、それは「悲しみの乙女」の覚醒を促し、変異したガナリー・カーバーは「想定通りの」性能を発揮。セツコの誇りそのものたるバルゴラ・グローリーは、目覚めたその力でアサキム達を撃退した。取り返しのつかない代償を、数多く支払って……。
- 失われゆく命
- セカンド・ブレイクから程なくして、アサキム発見の報を受けて出撃するセツコ。レーベンと共に急行したその場にいたのは、並行世界のチームメイトだった。やりきれなさを抱えつつも二人を撃破するセツコだが、直後にレーベンの急襲を受ける。心のよすがを次々と失うセツコの前にZEUTHの本隊が駆け付け、レーベンの方にはカイメラが現れる。宣戦布告が行われる中、敵対したレーベン達にカーバーの銃口を向けるセツコ。その眼、その声音には、命の輝きが消え失せていた……。
- 栄光の星と蒼鎚の騎士
- 太平洋上で発生した時空震動。そこに現れたインサラウムの艦隊と、アークセイバーの一人ウェイン。その圧倒的な力に押される一行だが、その時海の方向から別の機体が現れる。旧ZEUTHの面々が驚愕したそれは、「悲しみの乙女」バルゴラ・グローリー。ZEXISの面々とは無論面識のないセツコだったが、ZEUTHの仲間達を信じて助勢。その銃口がサフィアーダを捉え、紺碧の天使は再び戦場を飛ぶ。
関連機体
- バルゴラ
- 1号機が大本のベース。3号機までの各種データをブラッシュアップしている。
- キャニス・アルタルフ
- 『第2次OG』に登場するそっくりさん。正体不明のプロトタイプか、それに近い機体と考えられている。
- バルゴラ・グローリーS
- サイデリアルによる改修を受けた姿。スフィアをダイレクトに扱うための調整がなされている。
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