恐竜戦隊ジュウレンジャー
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- 1992年2月21日 ~ 1993年2月12日(テレビ朝日系) 全50話
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦X-Ω(2017年)
概要
『秘密戦隊ゴレンジャー』から始まり、現在も続く特撮テレビドラマ「スーパー戦隊シリーズ」の第16作目。
敵味方共に中世ヨーロッパ風のファンタジーRPGのような設定から、ファンタジー戦隊を確立。それに加え、「ロボットの姿をした生命体」およびスーパー戦隊シリーズ史上初めて本格的に導入された「6人目のレギュラー戦士」の存在も、以降のシリーズに大きな影響をもたらした。
アメリカではシリーズで初めて『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』の名で放送された作品であり、現在でも根強い支持を得ている。2017年にはアメリカ主導のリメイク映画が公開される。
スーパーロボット大戦への参戦
バンダイコレクターズ事業部との連動企画として、2017年4月29日に超合金魂ブランドで大獣神が発売されるのに合わせて、2017年4月25日の生スパロボチャンネルにて期間限定参戦が発表された。
寺田Pによると「大獣神のパイロットをどうするかの件で迷ったが、変身した後からの登場という形に決まった」との事。グラフィックは5人全員が表示される事が確認されている。
ストーリー
かつて地球には恐竜から進化した恐竜人類と妖精族が暮らしていたが、1億7千万年前に悪魔に魂を売った魔女バンドーラが人類を滅ぼそうとした。五大部族はその守護獣と共にこれを封印するも、地球を氷河が覆った事で恐竜は滅びた。
そして現在の西暦1992年、スペースシャトルの乗員のミスで復活した魔女バンドーラにより再び地球は滅亡の危機に晒されてしまう。だが、長い眠りについていた恐竜族の戦士たちもまた目を覚まし、ここに恐竜戦隊ジュウレンジャーとバンドーラ一味との戦いの幕が上がった。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
ジュウレンジャー
- ティラノレンジャー / アームドティラノレンジャー / ゲキ
- ヤマト族のプリンス。剣術を得意とする正義漢。
- マンモスレンジャー / ゴウシ
- シャーマ族のナイト。自然を愛する心優しい性格。
- トリケラレンジャー / ダン
- エトフ族のナイト。陽気なお調子者。
- タイガーレンジャー / ボーイ
- ダイム族のナイト。最年少の戦士。
- プテラレンジャー / メイ
- リシヤ族のプリンセス。子供好きの可憐な少女。
- ドラゴンレンジャー / ブライ
- ゲキの実の兄。当初は敵対していたが、和解し味方となる。だが、彼には過酷な運命が与えられていた……。
- 不思議仙人バーザ
- 古代人の白魔導師。表向きはマンションの管理人として活動している。
バンドーラ一味
- 魔女バンドーラ
- 守護獣によって封印された悪の魔女。宇宙飛行士によって誤って封印が解かれ、地球への侵攻を開始する。とある理由から大の子供嫌いとなり、子供を目の敵にする。
- トットパット
- バンドーラの手下の吸血コウモリ。せっかちな性格で常に早口で喋る。ブックバックとは凸凹コンビ。
- ブックバック
- バンドーラの手下の子鬼。トットパットとは違い、愚鈍で行動が遅いため、知恵を付けてもらう事を望んでいる。
- グリフォーザー
- バンドーラの手下。グリフォンの血を引く戦士。当初は話せなかったが、武功を立ててバンドーラの手で言葉を喋れるようになった。
- プリプリカン
- バンドーラの手下。短気な性格をしており、「プリプリ」が口癖のレプラカーンの老人。職人気質で、ドーラモンスターの完成度にこだわりがある。
- ラミイ / ラミイスコーピオン
- バンドーラの手下。サソリ型戦闘員でグリフォーザーの妻。
- 大サタン
- バンドーラに魔力を与えた悪魔。
- カイ
- バンドーラの息子で、故人。
バンドーラが魔女になる原因となった人物で、物語の最終盤に大サタンの手によって復活する。 - ドーラモンスター
- プリプリカンの作った粘土人形を魔法の焼き釜「ネンドーラ」で焼いて生産される怪物達。神話や伝説の怪物がモチーフ。
- ゴーレム兵
- プリプリカンの作った粘土人形を「ネンドーラ」で焼いて生産される戦闘員。
その他
- 妖精ノーム
- バーザの友人。
- 命の精霊クロト
- 大獣神の協力者。「時間」を司る女神で、ブライに関する「ある秘密」を知っている。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- 大獣神 / 獣戦車ダイノタンカー
- 守護獣達が合体した恐竜人類の神。
- 守護獣ティラノザウルス
- ティラノレンジャーの守護獣。
- 守護獣ジュウマンモス
- マンモスレンジャーの守護獣。
- 守護獣トリケラトプス
- トリケラレンジャーの守護獣。
- 守護獣サーベルタイガー
- タイガーレンジャーの守護獣。
- 守護獣プテラノドン
- プテラレンジャーの守護獣。
- 守護獣ドラゴンシーザー
- ドラゴンレンジャーの守護獣。クロトがブライに与えた「獣奏剣」で召喚・制御される。
- 剛龍神
- ドラゴンシーザーとジュウマンモス、トリケラトプス、サーベルタイガーが合体した姿。
- 獣帝大獣神
- 大獣神とドラゴンシーザーがスーパー合体した姿。
- 獣騎神キングブラキオン
- ブラキオザウルスの姿をした守護獣の使徒。
- 究極大獣神
- 全ての守護獣が究極合体した姿。大獣神の本来の姿でもある。
用語
- 守護獣
- 五大部族の守り神。自らの意志を持ち、ジュウレンジャーが乗り込まずとも戦うことがある。合体する事で更なる力を発揮する。
- 惑星ネメシス
- バンドーラ一味が封印されていた惑星。
- バンドーラパレス
- バンドーラ一味が月に作った宮殿にして本拠地。
楽曲
- 「恐竜戦隊ジュウレンジャー」
- 歌:佐藤健太
- OP曲。フルバージョンだと前奏が非常に長い(およそ1分)壮大な曲。最終回とOV作品『ダイノビデオ』では2番が歌われた。
- 歌手の佐藤健太は第13作目『高速戦隊ターボレンジャー』のレッドターボ/炎力を演じた俳優であり、同作のOP曲も歌っている。
- 「冒険してラッパピーヤ!」
- ED曲(ただし、最終話を除く)。
登場作と扱われ方
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初参戦作品。2017年5月の期間限定参戦。
- 前述したとおり、戦隊メンバーは全員変身後状態でのみの登場となる。[1]また、バンドーラも台詞だけという特殊な形で出演。
主要スタッフ
- 原作
- 八手三郎
- プロデューサー
- 宇都宮恭三、梶淳(テレビ朝日)、鈴木武幸、白倉伸一郎
- 監督
- 東條昭平、小笠原猛、坂本太郎、渡辺勝也、雨宮慶太
- 脚本
- 杉村升、荒木憲一、高久進、荒川稔久、井上敏樹、鷺山京子
- キャラクターデザイン
- 野口竜(ドーラモンスター)、篠原保、河野成浩
- 音楽
- 吉田明彦
余談
- 「恐竜」戦隊ながらキャラクターのモチーフに使われている生物が6人中4人が恐竜ではない、という事がよく指摘される。
- 実際、純粋な恐竜はティラノザウルスとトリケラトプスの2種類しか起用されていない。残る4種類のうち、マンモスとサーベルタイガーは古代の哺乳類、プテラノドンは厳密には恐竜と別種である翼竜、ドラゴンに至っては架空の生物である。プテラノドンについてはシリーズ第27作目『爆竜戦隊アバレンジャー』でもモチーフにされており、追加戦士を除いた5人が正真正銘の恐竜モチーフのスーパー戦隊は第37作目『獣電戦隊キョウリュウジャー』まで待たなくてはならなかった。
- 初期案では、全て恐竜のデザインモチーフであったが、似たようなものばかりになる事を避ける為で敢えてこのような配置となった経緯が有る。かえってこれが功を奏し、当時まで放映されていた戦隊シリーズの売り上げを更新。根強い人気を持ち、今でも関連商品が現在の技術で再現する形でリリースされている。
- ちなみに放映当時、双璧を担うはずだった勇者シリーズは『恐竜戦隊ジュウレンジャー』によって大打撃を食らってしまった、という逸話がある。その穴埋めとして放映された作品とは『勇者特急マイトガイン』であったが、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の前には成す術も無かったという(当時、戦隊シリーズは勇者シリーズに圧倒されていたが、一発逆転された格好になった)。
- 『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のタイトルロゴの下には漢字表記で「獣連者」という当て字がされているが、これは「戦隊を構成する人数が10人」と勘違いされる事を防ぐ為である(実際、本作の主題歌を担当した佐藤健太氏も話を聞いた時に「10人で戦うのかな?」と思っていたらしい)。後に漢字表記は第34作目『天装戦隊ゴセイジャー』でも用いられ、「護星者」という当て字がされている。
- タイトル通り初期メンバーが9人のシリーズ第41作目『宇宙戦隊キュウレンジャー』では、10人目のメンバーが登場した際に戦隊の名称が「ジュウレンジャー」になりかけて却下される、というセルフパロディが行われた。
- 英字表記は公式には「Zyuranger」となっており、「Ju~」としなかったのは英語でユダヤ人に対する差別的表現である「Jew」と同一視されることを避けてのものである(これに関しては第40作目『動物戦隊ジュウオウジャー』も同様に「Zyuohger」になっている)。
- 『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』も当初本家そのままの『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のタイトルで放送する予定であったが、この問題からタイトル変更を余儀無くされた事情がある。
商品情報
脚注
- ↑ シナリオ中では「バンドーラの罠により異空間に飛ばされてしまい変身解除が不可能となる」という流れとなっている。