ヤミノリウスIII世
ヤミノリウスIII世(Yaminorius The 3rd)
- 登場作品:元気爆発ガンバルガー
- 声優:曽我部和恭(原作)、関口英司(『サンライズ英雄譚』代役)
- 種族:人間型魔界獣
- 性別:男
- 誕生日:魔界暦43年5月8日
- 年齢:250歳(人間年齢25歳)
- 身長:225cm
- 体重:21kg
- 体形:気分や日によって変化
- 趣味:料理、散歩
- 特技:モップでの掃除
- 好物:(人間界の)日本酒
- 出身:大魔界
- 所属:大魔界→ガンバーチーム
- 職業:魔導士
地球を大魔界へと変える為に暗黒魔王ゴクアークが送り込んだ自称『大魔界一の魔導士』。ゴクアークの次に強力な魔力を持つ魔法使いの筈だが、ドジで間抜けな性格に足を引っ張られ気味な憎めない二枚目半。ゴクアークに授かった四種の魔界獣辞典で選んだ個体を召喚・強化し、人間界を掌握する手始めとして青空町を恐怖と混乱に陥れようとする。前作のベルゼブとタイダーを足して割ったようなキャラクター。
彼自身も魔界獣の一種。初回では幽霊のような姿で登場したが、2話以降青空小学校の理科準備室にある骨格標本を依代としており、活動時には理科室の備品や暗幕を取り込み実体化する。地球の清浄な空気が苦手な為、大魔界の成分を満たした三角フラスコを頭に被っている。人間の食べ物も苦手なようだが、酒(日本酒)は大好物。(ただし、力哉の実家のラーメン屋では味噌ラーメンを食べる気満々だったので、人間界で最初に食べたカレーが人間の味覚でも不味い代物だった可能性も)。
町に潜入する時は「レーナ・ニンゲンニ」の呪文でジャーナリストの青年『闇野響史』に変身するが、一度だけバスガイドの『闇野りう子』に変装した。地球を大魔界化した暁には人間達を従えさせるつもりの為、人間達に危害は加えても「命を奪う」意思はなく何かしらのフォローを入れている(命を落としかねない状況に陥る事はあったが、青空町住民のタフさもあって人間側の犠牲者はゼロ)。
大魔界のエリート一族出身だが、前述の性格故かゴクアーク曰く「落ちこぼれ」。魔界獣を連れて青空町を堂々と出歩いているので青空町住民からは「いつも町で騒ぎを起こす迷惑おじさん」と認識されており、挙げ句の果てに小学生の霧隠虎太郎や幼稚園児の流崎哲哉・結城秋絵(スパロボ未登場)からは揶揄われて遊ばれてしまう始末。自身が召喚した魔界獣からもバカにされており、いつも最初の被害者にされている。次第に魔力の私用が目立つようになり、ホームシックで故郷の料理を食べたがったり、独身を寂しがりいちゃつくカップルに嫉妬心を剥き出しにしていた。妙に律儀な所があり、野球場を巡って対立する防衛隊とガンバーチームに野球勝負を提案した際、審判を頼まれて最後まで公平なジャッジを下していた。原作EDテーマの『ガンバー体操』によると実は正義のヒーローに憧れているらしいが、良い事は魔界の法律で禁じられている模様。ちなみに顔の模様や喋り方のイントネーション、台詞の言い回しなどは歌舞伎役者がモデルとなっており、サントラ収録『そんないつもの青空city』には「今日もでました千両役者 偉大な魔導士ヤミノリウス」という歌詞がある。
復活を果たした魔王ゴクアークとガンバルガーが戦った際には、これまでの恨みを晴らそうとゴクアークに加勢する。しかし誤って二度もゴクアークを攻撃してしまい(しかも攻撃力が高いばかりに結構なダメージを与えている)、ガンバーチームに勝機を与える結果となってしまった。その後、敗北した魔王の魂が電柱に引っかかっているのを発見し、自らの体内に取り込む事でゴクアーク再復活を目論む。ゴクアークを吸収してパワーアップすると、魔法のランプで人間界の物体に魔力を注ぎ込み『超魔界獣』を生み出せるようになった。また、服にくっついている竜の首と尻尾にはゴクアークの意思が宿っている設定だが、彼の間抜けな性格が移ってしまっていた。
終盤ではとある事故で記憶喪失になってしまい、闇野響史に変身して立花亜衣子に助けを求めた事から彼女に想いを寄せられるようになる。この時は非常に真っ当で礼儀正しい好青年で、自分の不思議な能力に戸惑っていた。なお記憶喪失時は八重歯が無くなっており、喋り方も二枚目らしいものになっている。記憶が回復した際にそれまでの出来事は忘れていたが、亜衣子先生の宝物である自分とのツーショット写真を見て思い出し、正体を明かすと共に写真を破り捨てて彼女を絶望に陥れた。……はずだったが、ガンバーチームの奮闘を目の当たりにした亜衣子先生に説得を宣言され、以来捨て台詞の途中で改心を迫る彼女から逃げ回る姿が恒例となってしまった。
魔王サイアークと魔王レツアークの存在を知って封印から解放し、結果的に魔王ゴクアークの完全復活も成し遂げたが、即座にゴクアーク敗北の責任を咎められ切り捨てられてしまう。三大魔王敗北後は青空町住民に糾弾され潔く制裁を受けようとするが、自分を庇う亜衣子先生に説得された住民から許されてしまい堪らず逃げ出す。しかし、ゴクアークの目的が『地球の大魔界化』でなく『地球の破壊』へと変わった事に反発。さらに自分を想う亜衣子先生の気持ちや勝算がなくても諦めないガンバーチームの勇気に心を打たれ、「自分は良い人ではない」としつつも遂に造反しガンバーチームに協力する。原作ではガンバルガーから離脱した鷹介と力哉の代わりに、藤兵衛と共にガンバルガーのサブパイロットを勤めた。
ゴクアーク敗北後はガンバーチームの戦いぶりを称え、「もうお前たちの前にこの姿を現す事はないだろう」と言い残して青空町から姿を消すが、EDのエピローグで人間「闇野響史」として亜衣子先生の前に再び姿を見せた。その後、亜衣子先生と結婚した模様。