マシンロボ クロノスの大逆襲
- 1986年7月3日~1987年5月28日(テレビ東京系) 全44話
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部 宇宙激震編(2000年)
概要
80年代中期にバンダイが商品展開していた変形玩具シリーズ『マシンロボ』を、タカラが発売し社会現象的ヒットを巻き起こした『トランスフォーマー』(SRW未参戦)に対抗する形でアニメ化した作品。
当時大ヒットしていたアニメ『北斗の拳』の拳法の要素がミックスされ、世界観は玩具の正義のロボット軍団マシンロボと侵略者デビルインベーダが戦うというものから大幅に変更されており、人の姿をしたマシンロボ・クロノス族の青年ロム・ストールとロムが身に纏うバイカンフーが主人公として設定され、既存のマシンロボ達は脇役に据えられた。また侵略者もガデスやディオンドラといったオリジナルキャラとデビルインベーダの玩具を流用し妖兵コマンダーで構成されるギャンドラーという勢力が新たに設定された。
これにより拳法使いのロム・ストール一向が旅の途中でギャンドラーに苦しめられている人々を救うというストーリーが展開されたが、玩具の売り上げには繋がらなかったため、中盤からはエメラルドシティで繰り広げられるマシンロボ軍団とギャンドラーの戦闘にロム一行も参戦するというストーリーに変更されている。
『マシンロボ』にはバンダイから他の作品の玩具として発売されていた玩具の流用品や、バンダイと提携した海外の玩具メーカーの変形ロボやラジコンが組み込まれており、これらのアイテムはアニメにも登場している。こうした経緯で登場するキャラクターはプロトラックレーサーやバリガールXのようにサブレギュラー格として扱われるものもあるが、スパロボへの登場は版権の都合で難しいとされている。
ちなみにバイカンフーは『闘士ゴーディアン』(SRW未参戦)の玩具を流用したと誤解されることがあるが、ロム・ストール→ケンリュウ→バイカンフーというマトリョーシカの要領で格納されるという変形パターンを踏襲しただけで、玩具の金型は新規に制作されデザインも異なったものである。
ストーリー
機械生命体であるマシンロボ達が暮らすクロノス星に突如、永遠の命をもたらすと言われている超エネルギー「ハイリビード」を狙って、ギャンドラーが襲来する。天空宙心拳の使い手であるロム・ストールは父から授かった伝説の名剣「剣狼」に導かれ、妹のレイナや仲間のブルー・ジェット、ロッド・ドリルらと共にギャンドラーとの死闘を繰り広げる。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
ロム・ストールとその仲間
- ロム・ストール
- 主人公。クロノス族。キライ・ストールの息子で天空宙心拳の使い手。数多のロボット作品が揃うスパロボにおいて、最も正義の味方という言葉を体現している男。
- レイナ・ストール
- ロムの妹。ゲストヒロインがロムといい感じになると焼きもちをやく。
OVA『レイナ剣狼伝説』(SRW未参戦)では主人公を務め、同作において実はロムとは血が繋がっていない事が判明。 - ブルー・ジェット
- ジェット族の戦士。天空心剣を使う剣士。
- ロッド・ドリル
- バトル族の戦士。天空宙心拳の使い手。
- トリプル・ジム
- レイナのお目付け役。
ギャンドラー
- ガデス
- ギャンドラーのボス。体が錆びるのを異様に嫌う。
- グルジオス
- ギャンドラーの幹部。
- ディオンドラ
- ギャンドラーの女幹部。言われると怒るが、「アネゴ」という表現がピッタリ。
- ガルディ / ガルディ・ストール
- ロムの実兄。記憶を消されギャンドラーの幹部としてロムに立ちふさがる。
- デビルサターンNo.1
- 関西弁を話す妖兵コマンダー。ディオンドラの部下。他のデビルサターン五体と合体してデビルサターン6になる。
- アシュラ
- 妖兵コマンダーの一人。
- キャスモドン
- 妖兵コマンダー。
- ザリオス
- 妖兵コマンダー。
- ファルゴス
- 妖兵コマンダー。
- ミヅチ
- キライに封印されていた為、キライを激しく憎悪する。死んだキライの代わりに息子のロムを狙う。原作でゴッドハンドスマッシュを喰らったのはコイツ。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
ロム・ストールとその仲間
- ケンリュウ
- 剣狼によって呼び出されるロボット。
- バイカンフー
- ケンリュウと合身するロボット。大自然の力を使える。必殺技はゴッドハンドスマッシュ。
- ブルー・ジェット
- 変形形態も登場。
- ロッド・ドリル
- 変形形態も登場。
- トリプル・ジム
- 変形形態(トリプル・ジム・ヘリ、トリプル・ジム・スーパーカー)も登場。
- パワーライザー
- ゲームではレイナが搭乗。没データでロムやガルディのバージョンもある。
ギャンドラー
主題歌とBGM
- 「マシンロボ・炎」
- (歌:マーチン、作詞:三浦徳子、作曲:馬飼野康二、編曲:あかのたちお)
前期オープニング。COMPACT2及びIMPACTでの戦闘BGMに採用。 - 「勝利のマシンロボ」
- (歌:子門真人、作詞:伊藤アキラ、作曲・編曲:渡辺宙明)
後期オープニング。MXの戦闘BGMに採用。 - 「青いハートのストレンジャー」
- (歌:渡辺絵麻、作詞:三浦徳子、作曲:馬飼野康二、編曲:あかのたちお)
エンディング。 - 「天空よりの使者」
- ロムの前口上時のBGMに採用。
登場作と扱われ方
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部 - 第2部宇宙激震篇で初参戦であり、第2部としては唯一の新規参戦となった。ハイリピードを求めて地球圏にやってきたギャンドラーをロム達が追ってきたという設定。携帯機ながら、ロムの名乗り&前口上のカットインが入る。後者は第2部で不参戦だったゲッターロボシリーズと初共演。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 据え置き機初参戦。今回からボイスも入るようになった上に名乗り&前口上のカットインもパワーアップ(時には「誰だ!?」という敵役のボイスまで入る)。さらに毎回ケンリュウ合身のデモが流れる(場合によってはパイルフォーメーションのデモまで流れる)という優遇にもほどがある扱いである。
また、木連との和平交渉の際にレイナがOVA『レイナ剣狼伝説』(SRW未参戦)の服装を着るイベントがある。 - スーパーロボット大戦MX
- 原作のラストでクロノス星を旅立ったロム達(人間には転生していない)が地球を訪れるという設定、平行世界からやってきたギャンドラーと再び戦いを繰り広げる。名乗り&前口上のカットインはさらにパワーアップし、相対する敵キャラまで必ずボイスが入る(喋れない使徒とEVA量産機以外)。
用語
主要スタッフ
- 制作会社
- 葦プロダクション(現:プロダクション・リード)
- 監督
- 吉田浩
- キャラクターデザイン
- 羽原信義
- メカニカルデザイン
- 原口沢清
山田高裕 - 音楽
- あかのたちお
関連作品
- 『マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ』
- 本作後に放送されたTVアニメ作品。当初は続編として展開されたが、後に無関係の作品ということになった。SRW未参戦。
- 『レイナ剣狼伝説』
- 直接の続編として制作されたOVA作品。SRW未参戦。
- 『出撃!マシンロボレスキュー』
- 2000年代に放送された、本作と同じくマシンロボを題材にしたTVアニメ作品。前述の作品とストーリー上の関わりは無い。SRW未参戦。
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