ニーナ・アインシュタイン
ニーナ・アインシュタイン(Nina Einstein)
- 登場作品
- 声優:千葉紗子
- 種族:地球人(ブリタニア人)
- 性別:女
- 生年月日:皇暦2000年8月27日
- 年齢:17歳
- 身長:165 cm
- 血液型:A型
- 星座:乙女座
- 髪色:緑
- 髪型:ロングのロール巻き
- 所属:アッシュフォード学園→神聖ブリタニア帝国技術局インヴォーク
- 役職:生徒会役員
- キャラクターデザイン:CLAMP(原案)、木村貴宏
アッシュフォード学園の生徒で、生徒会役員の一人。眼鏡っ子。物理学を専攻して研究熱心。そのせいか、自分のスタイルを気にしている素振りをみせている。性格は大人しいが、周りが見えないことがあり、やや優柔不断な一面や自分の心を開かないこともある。一言で言えば愛想ない女の子と見られるが、本来は心優しい人柄である。
物語当初から日本人(特に男性)に対し恐怖心を抱いており、枢木スザクへの警戒心を丸出しにして嫌悪する姿が目に付く。他の生徒会役員同様、自分がブリタニア人であることを特に鼻にかけているわけではないが、日本人に対しては嫌悪意識を隠さないため、自覚の無いまま差別的な発言をしてしまうことも。
日本開放戦線のホテルジャック事件において、ユーフェミア・リ・ブリタニアに命を救われたことがあり、彼女への敬愛の心を強めるようになる。そして、単独でユーフェミアに嘆願、警備兵に止められるものの、ユーフェミアはニーナを覚えていた。部屋でお互いの心情を吐露してからはより一層ユーフェミアを敬愛、恋心すら抱くようになる。それ故、ユーフェミアがゼロに殺されたことを知った際には驚愕の表情のまま涙し、叫び続けていた。
その後、学園にてガニメデにある改造を施すが…。
彼女は核エネルギーの研究開発が進んでいないコードギアスの世界において学生の頃からウランの核分裂や濃縮について研究し、ロイドを唸らせるほどの論文を書けるほどの女性であり、そのためかR2ではシュナイゼルに引き抜かれブリタニアの技術局「インヴォーク」所属に。
ユーフェミアの一件からイレヴンへの恐怖は強い差別意識へと変わってしまうが、ユーフェミアをよく知る一部の者達が彼女の無実を信じていたり、虐殺事件の真相に疑念を抱く中でイレヴン嫌いのニーナはユーフェミアが自分の意思で虐殺命令を出したと思っており、皮肉にも自分自身が敬愛するユーフェミアを中傷しているなど想像すらしていなかった。
R2の終盤で限定領域核兵器「フレイヤ」を完成させ、スザクのランスロット・コンクエスターに実装している。ニーナ本人はユーフェミアの仇を討つ一念で完成させた新兵器だったが、第二次トウキョウ決戦で放たれたフレイヤは、想定をはるかに上回る威力を発揮し、トウキョウ租界の中央部を跡形もなく消滅させてしまった。
スザク共々自分が為した結果に打ちのめされたニーナは、後に皇帝となったルルーシュ達が立ち上げた秘密計画「ゼロレクイエム」に加わり、シュナイゼルが保有するフレイヤへの対抗策として「フレイヤ・エリミネーター」を完成。計画完遂後は本格的に科学者に転向している。
なお、漫画版でも登場するが、日本解放戦線の人質になった際にユーフェミアに助けてもらうのは同様だが彼女を敬愛する様子はない(例の「イレヴン」と呟く場面もユーフェミアの死を知って驚愕と絶望の表情を見せる場面もない)。それ故、フレイヤを開発することもなく、リヴァルと同じように本筋のストーリーには絡んでこない。
本編のパラレルワールド(平行世界)を舞台にした漫画「ナイトメア・オブ・ナナリー」では登場すらせず、小説版では名前は出てくるがほとんど会話すらないという不遇さである。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。NPCとして登場。どうにも怯えてばかりの印象が強い。なお原作でユフィが死亡した際に見せた驚愕した顔は再現されていない。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- NPC。ルートを問わず概ね原作通りに立ち回るが、原作の中華連邦でのミレイとのやり取りはアッシュフォード学園内に回されている。
- また黒の騎士団ルートではゼロレクイエムが発動しないため、行き場を失くしてミレイの手回しでアッシュフォードに匿われていたところをロイド達に発見され、スザクの依頼でフレイヤ・エリミネーターを完成させることになる。
人間関係
- ミレイ・アッシュフォード
- 生徒会長かつ幼馴染みで、ミレイに良くして貰っている。しかし、内心ではコンプレックスも感じていた。
- シャーリー・フェネット、リヴァル・カルデモンド
- 同じ生徒役員。
- 紅月カレン(カレン・シュタットフェルト)
- 同じ生徒役員。しかし、彼女が黒の騎士団の一員と知ったときには嘲りの表情を見せた場面もある。
- 枢木スザク
- イレヴンとして恐れを抱く。時間経過と共にその存在には慣れるものの、友情より生理的な嫌悪感が先立ち、近寄れない。
- R2の時期にはそれなりに話しかけられるようになっている。なお、紆余曲折を経てゼロレクイエムの同志となる。
- ユーフェミア・リ・ブリタニア
- 彼女に依存し、恋心を抱く。彼女が死亡した時は表情が酷く歪む程の悲しみをみせた(後述)。
- ロイド・アスプルンド
- 研究に興味を抱かれる。R2ではフレイヤの威力に打ちのめされたニーナを叱咤激励し、彼女を立ち直らせた。
- シュナイゼル・エル・ブリタニア
- R2では彼に引き抜かれる。
- ゼロ
- 彼に助けられたが、日本人を救う行為に嫌悪感を抱いていた。その後、ユーフェミアを彼に殺された事で、凄まじいほどの憎しみを抱く。
- コーネリア・リ・ブリタニア
- 面識はないが最愛のユーフェミアを殺したゼロに最大級の憎しみを抱くという共通点がある。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- リリーナ・ドーリアン
- 第2次Zでは同じ生徒役員。イレヴンに抱く恐れを、諌められたことがある。
- 沙慈・クロスロード
- 第2次Zでは同じ生徒役員。イレヴンとしてスザク共々恐怖を抱いているが、根が良い性格なだけにそれほど警戒心は抱いてない。
- ルイス・ハレヴィ
- 第2次Zでは同じ生徒役員。イレヴンではないので普通に接している。
- マリナ・イスマイール
- 第2次Zでは若くして国の指導者である彼女に対して、ユーフェミアと同じような憧れを抱いている。
名台詞
第一期
- 「イ、イレヴン…」
- ホテルジャック事件の際、人質となったときに日本解放戦線のメンバーを見ながらつぶやく。この呟きを聞かれ、訂正するよう脅されるが怯えるばかりであった。
- ここでユーフェミアが名乗り出て助けてもらえたことから以後、彼女を尊敬するようになる。
- 「あああ…、あああああー!!」
- ユーフェミアがゼロに殺されたことを知ったときの彼女の呟きと叫び。このときの彼女の顔は絶望で歪んでいた。この後、彼女はコーネリアがゼロに対して抱いたのに匹敵するほどの憎悪をゼロに向けることになる。
- (待っていてください、ユーフェミア様。仇は討ちますから…!)
- ユーフェミアを殺したゼロが軍勢を率いてトウキョウに迫っていることを知って倉庫のガニメデに改造を施しながらの独白。
R2
- 「やめて……私、ミレイちゃんの事は好きよ。でもうわべだけの女は嫌い。ユーフェミア様は逃げなかった。命をかけて私を助けてくれた。ユーフェミア様だけが私を救ってくれたの!」
ミレイ「私だって……」
「口だけの同情ならやめて! ミレイちゃんはいつも遊び気分で、困ったらアッシュフォードという盾を使うのよ! ロイド先生との婚約もそういう事でしょう!?」
「私をいつも下に見て! 保護者のような顔で見て!! もう違うのよ私は! 私を認めなさいよ!!」 - 9話にて、今までと変わらない保護者的な態度で接しようとしたミレイにぶつけたコンプレックスの吐露。同時にユフィへの盲信とミレイとの比較も入っている。突発的な激情の発露だったが、ミレイには何か感じ入るものがあったようで、卒業と自立を決意させる。
- 「ゼロ!! ユーフェミア様の仇!!」
- オデュッセウスと天子の結婚式典に姿を現したゼロに対して憎しみの衝動のままにナイフを持って彼を刺そうとした。この場でそんな惨劇を起こせば世話になっているロイドやシュナイゼルの面目も立たないのだが、ゼロへの憎しみに支配された彼女にそんな事を考える余裕はなかった。結局、スザクとカレンに阻止される。
- 「カレン! あなたも半分ブリタニアの血を引いてるのに!」
カレン「違う。私は日本人よ」
「日本人? イレヴンでしょ! イレヴンのくせに友達面して! 返してよ! ユーフェミア様を! 私の女神様だったのに! ゼロが殺したのに……」 - カレンにナイフを取り上げられた際の言葉。自分は日本人と主張する彼女に対して後者の言葉で返答する。ユーフェミアを殺したゼロに彼女が従っている事で日本人への差別観も強まっているようである。
- 「私はゼロを許さない。多分、一生。…でも、それとは別に私自身の答えを出さないといけないと思ったから。ただ、それだけなの」
- 最終決戦にて、出撃するルルーシュへ自分なりのけじめを明かす。事情を知った事やフレイヤを開発した事もあるだろうが、以前ほどゼロへの憎しみには囚われていない様子が伺える。
- 「思い出したわ、シャーリー……あなたに一言、伝えたかったの」
「友達になってくれて、ありがとうって……」 - ピクチャードラマ「キセキの誕生日」より。
スパロボシリーズの名台詞
- 「リリーナって反ブリタニア主義者…?」
- リリーナがブリタニアの支配を否定するような発言をした際の反応。どことなく言い回しがカズイ・バスカークを彷彿とさせる。なお、別にリリーナは反ブリタニア主義者ではなく、それどころか身近にガチガチの反ブリタニア主義者がいることに気づいていない。
また、リリーナは特に強硬な意見を述べたわけでもないのだが、言葉尻だけで反ブリタニア主義者と決め付けるような物言いをするあたりに、彼女の考えの狭さが伺える。