ティトゥス
ティトゥス | |
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外国語表記 | Titus |
登場作品 | 機神咆吼デモンベイン |
声優 | 中田譲治 |
デザイン |
Niθ(原作) 橋本秀樹・桜井正明(アニメ版) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦UX |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
所属 | ブラックロッジ |
役職 | アンチクロス |
資格 | 魔術師 |
契約魔導書 | 屍食教典儀 |
ティトゥスは『機神咆吼デモンベイン』の登場人物。
概要
ブラックロッジの幹部「アンチクロス」の一人であり、魔導書「屍食教典儀」を所有する魔術師。
戦いに飢え、強者との戦いを望む生粋の戦士。無益な殺生を好まず、力の無い者に撤退を勧めるなどの一面も持つが、求めるものの方向性が異なるだけで他のアンチクロス同様に自分の欲求を満たすために外法に手を染めた魔人に相違は無い。実際、忠節などの武士道的精神とは無縁であると自分で認めている(この辺りも、覇道瑠璃に絶対的な忠誠を誓っているウィンフィールドとは対照的)。
元々は幕末の戊辰戦争に幕府側で参加していた剣士で、終戦後に渡米、そこで「屍食教典儀」を手に入れ、さらにブラックロッジと邂逅して魔術師となった経緯がある。
ティベリウスと共に覇道邸襲撃に参加し、ウィンフィールドと刃を交えてその実力を認める。C計画後にウィンフィールドと再戦し、その後は最終決戦の最中でデモンベインに敗れる。原作ゲームにおいては他のアンチクロス同様、選ぶルートによってその最後に辿る経緯が異なる。
「魔術師」と言う割には一見ただの剣客だが、実は魔術によって合計四本の腕を持つ異形の存在となっている。その他、刀の召喚や転送も可能。
名前の由来はローマ帝国フラウィウス朝2代目皇帝の「ティトゥス」から。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。基本はアニメ版設定。担当した中田氏は同作品では他にも『蒼穹のファフナー』の皆城公蔵、『鉄のラインバレル』の石神邦生も兼任している。原作通り第15話(アメリカルート)「THE INVADERS」で白兵戦を行う。第32話「BIG“C”」の時点で初対決が可能。
- 第43話(ユニオンルート)「THE RETURN OF THE SORCERER」で撃破した後は脱出し、ウィンフィールドと最後の決着を付けるという、採用ルート(アルルート準拠)の影響でアニメ版では再現されなかった原作瑠璃ルート独自の展開が採用された。
パイロットステータス
特殊スキル
人間関係
- ウィンフィールド
- 好敵手。超人レベルまで鍛えているが、「あくまでも人間、徒手空拳で戦う、主に忠誠を誓っている」など様々な面で対照的。
- なお、彼と真の意味での決着を付けられるのは、原作ゲーム版の瑠璃ルート及び『UX』のみとなる。
- ウィンフィールドからは「ミスター武士道」と呼ばれている。
- マスターテリオン
- ブラックロッジにおける(一応の)主君。ただ、彼我の実力や位階の差から彼の下についているだけであり、世間一般で言うところの忠誠心は持ち合わせていない。
- ティベリウス
- アンチクロスの同志。初登場時は彼と共に行動していたが、好いてはいない様子。
- 漫画版ではデモンベインとの決着後、背後から奇襲しようとした彼を一撃で仕留め、九郎達を護りながら死んでいくという潔い一面を見せた。
- アウグストゥス、カリグラ、クラウディウス、ウェスパシアヌス
- アンチクロスの同志。とはいえ上述のマスターテリオンやティベリウスと同様に、「寄り集まっている」だけで、仲間意識はそれほど持ち合わせていない。
- ドクター・ウェスト
- 立場は違うが、同じブラックロッジにおける幹部同士。
- 別に組織内でも特段の接点や因縁があったわけではないが、ライカルートにおいて、ハンティング・ホラーに騎乗しエルザを引き連れたウェストと交戦した際、手負いの状態で「狂気の天才」ウェスト作の魔導兵器と2対1の戦いをするのは不利だと判断して撤退するなど、彼の科学者としての才能については軽視せず、一目置いているようである。
他作品との人間関係
- 刹那・F・セイエイ
- 『UX』では覇道邸襲撃の際、ティトゥスに遭遇するなり迷わずに発砲する。だが、彼の離れ業によって放たれた弾はすべて切り払われてしまう。
- 森次玲二
- 『UX』では「C計画」発動の際、彼を凄腕の剣士と認識し、戦いを挑む。一方の森次は「侍かぶれは自惚れ屋が多いようだな」と呆れ、本物の剣術を叩き込む。
- なお、森次は声優がミスター・ブシドーと同じなためか、彼からも「ミスター武士道」と呼ばれた。
名台詞
- 「……そうか。 単純なことであったな」
「ははははは……何たる間抜けよ」 - アルルートおよびライカルートにてデモンベインに敗れた際の最期の台詞。渇きを癒すために戦いと力を求め、果てには正道に背いて人間を止めた。だが、人外の域に踏み込んだティトゥスに待っていたのは「更なる救い難い渇き」だった。
- その渇きを一瞬だけ潤す事が出来たのはウィンフィールド――それは皮肉にも、ティトゥスが見下した「人間」。しかし、「人間のまま」人を超えた力を持ち、そして大切な者のために「人間として」戦っていた男だった。
- それを捨て去って異形の存在と化したティトゥスは己の過ちに気付き、自嘲した。だが、その表情はどこか穏やかなものだった――まるで自分を蝕んだ渇きから解き放たれるかのように……。
- 2行目の台詞は最期の共通の台詞で、各ルート、漫画版、『UX』とその全てで散り様に使用している。
- 「あくまで『人間』として闘うお主に……『人間』で在る事に堪え切れなかった拙者が、敵う道理は無いか……」
「……ははははッ……何たる間抜けよ……」 - 瑠璃ルートで最終決戦にて敗れた際の台詞。こちらではウィンフィールドとの三度目の、そして最後の決闘の果てに渇きが満たされ、穏やかに散りゆく。
- 外道の手段に身を染め、人外に堕ち、それらを悉くウィンフィールドに、人間のまま超えていかれたことで、救い難い渇きの答えを得た。
- (人の身でありながら戦士の路を突き進む者こそ 戦いの神は祝福する)
(それを捨て安易な路を選択した自分が 一体どうしてその恩恵を授かろうか)
「ははははは…… 何たる間抜けよ」 - 漫画版より。敗北後、デモンベインの背後に迫っていたティベリウスに向けて刀身部分を転送し、最期の一撃で彼を仕留めた後の台詞。ティベリウスの死と共に燃え尽きるベルゼビュート同様、自身と皇餓もまた炎に呑まれ消えていく…。
スパロボシリーズの名台詞
UX
戦闘台詞
- 「これこそが武の極み!」
- 皇餓の背中に仕込まれた「隠し刀」を使用した時の戦闘時の台詞パターンのひとつ。「武の極み」と言いつつ、やっていることは不意討ちなのでよくネタにされている。
- もっとも、武道において相手の意表を突くことは卑怯でも何でもないので、「武の極み」というのも間違っていないのだが…。しかし、仕様上初戦から惜しげもなく披露してくる上に、種が明かされた後も普通に使ってくるのでやっぱりネタにされる。
- 「反逆者ドクター・ウェスト、お主を断罪する!」
- ドクター・ウェストとの特殊戦闘台詞。白兵戦では原作でも遭遇したことはあったが、破壊ロボとの対戦カードは何気に『UX』が初。なお、先に反逆を行ったのはアンチクロス側であるがそれは棚に上げられている。
- 「かつての同胞としての情けだ。苦しまぬよう逝かせてやろう!」
- 同上の別パターン。後述の戦闘前会話といい、『UX』でも元々の絡みが少ない割にウェストを大きく評価している節がある。
シナリオデモ・戦闘前会話
- 「貴様が噂の二本角の鬼か。鬼神の剣技、いかほどのものか…実力のほどを見せてもらおう!」
- 第32話「BIG“C"」に於ける浩一との戦闘前会話。鬼を想起させるラインバレルに反応した台詞。マキナvs鬼械神の因縁を引っ張っての会話だが、ティトゥス側からは招喚する皇餓を鬼と訳される「オーガ」にかけての台詞でもあると思われる。
- 「ほぅ、その剣気…。極致の域まで達した拙者の刀、凌ぐことができるかな?」
- 同上。森次との戦闘前会話。実際は本物の侍の成れの果てなのだが、この言動もあってか森次からは即座に侍かぶれ判定を下される。
- 「フ、相も変わらず、一風変わった存在よ…だが、拙者を愚弄した以上、その末路はわかっているのであろうな…?」
- 第43話(ユニオンルート)「THE RETURN OF THE SORCERER」に於けるウェストとの戦闘前会話。調子づいて挑発を行う彼に対しての台詞。特に印象的な絡みはなかったものの、やはりティトゥス側はウェストのことをよく見ていたらしい。だが、それはそれとしてウェストの挑発が効きすぎ、静かに、だが本気でブチギレている。
- 「フ、フフフ…」
「戦場を求め、闘争に渇き、人外の領域に踏み入れたが、そこに何があった…?」
「何もありはしない。たださらに救い難い渇きが、待っていただけだった…」
「その渇きを一時とはいえ、潤してくれたのは…」 - 同上。撃破された時の台詞。修羅に狂い、救い難い渇きに支配されたその様は、チャム・ファウからは「寂しいオーラ」と形容されるほどだった。しかし、本作では言い切る前に爆散し……。
- 「ぐぅ…全てを失い、なおも生き延び…無様としか言いようが無いな…」
「だが…」
ウィンフィールド「………」
ウィンフィールド「お待ち申しておりました」
「…そうか、生きておったか」
「感謝するぞ。拙者に決着の機会をくれたことを…」 - 同上。エンドデモより。皇餓を撃破されながら生き延び、クトゥルーの外に居たティトゥス[1]。その眼前には、再び合間見える、渇きを満たしてくれる宿敵の姿があった。
- 『UX』ではアニメ版設定にも関わらず、アニメ版で再現されない瑠璃ルートの人気イベントを再現するまさかの展開に、原作プレイ済みのプレイヤーはまたしても想像力を突き付けられることとなった。
- 「フ…ならば拙者は、自らの生き様に懸けて戦おう!」
- 同上。最後の決闘前の宣言。ティトゥスの渇きに飢えた今までの戦いを考えれば、他人のために戦い命を懸けるウィンフィールドに対して、「自らの生き様」を掲げるティトゥスは、もう己の中で答えが出ているのかもしれない。敗れた際は、やはり瑠璃ルートの最期の台詞を満足そうに呟いて散っていった。
- このイベントの関係で、『UX』のシナリオ上ではアンチクロスの中で最後に決着をつけるキャラクターとなる。
搭乗機体
余談
- 原作者の鋼屋ジン氏は『UX』の発売後に自身のtwitter上で、ティトゥスの剣術の原型と思わしき「秘神流」なる二刀剣術の設定(裏設定というよりもネタらしい)について幾度か呟かれている。曰く、千葉県宇神藩の御留流であり、明らかに対人を想定していない型や宗教的要素が強いため、実戦武術ではないとされているとか。
- その技の一つの名は「桜我(おうが)」。字こそ違うが、ティトゥスの操る鬼械神と同じ名前である。
- また、ティトゥスはアメリカ合衆国の禁酒法時代において、この剣術を用いてギャングの用心棒として裏社会で悪名を轟かせ、「ブシドー」とも呼ばれていたという。
- 別の可能性である鋼屋氏の漫画『ダイン・フリークス』にも存在している。こちらの世界では「屍食教典儀」と契約することはなく、またブラックロッジも存在しないため、純粋な人間の剣客としてアメリカで大暴れしてそのまま日本に帰国し、そこで同門の若者・鳴神千影に出会い秘神流を教えている。が、その途中で己の限界に気づいたことで悟りの境地に至り、アンチクロスになるよりも遥かに強くなった。