エルシャ
エルシャ | |
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外国語表記 | Ersha |
登場作品 | クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 |
声優 | 小清水亜美 |
デザイン | 小野早香 |
種族 | 地球人(ノーマ) |
性別 | 女 |
年齢 | 18歳 |
身長 | 170cm[1] |
髪色 | ピンク |
髪型 | ロング |
瞳の色 | 緑 |
パーソナルカラー | オレンジ |
所属 | アルゼナル→エンブリヲ親衛隊「ダイヤモンドローズ騎士団」→アルゼナル |
役職 | パラメイル第一中隊重砲兵 |
特技 | 料理 |
趣味 | 家庭菜園 |
概要
アルゼナル第一中隊の重砲兵。いつも微笑みを絶やさないおっとりとした性格の母性溢れる女性で、大人びた容姿をしている上にプロポーションもパラメイル第一中隊のメンバーで最も優れているが、最年長ながらも年齢は18歳と若い。年長者としての自覚からか、他のメンバーはよく「~ちゃん」付けで呼んでいる。精神的にも成熟している為、いざこざを頻繁に起こしてしまう他の第一中隊員のフォローに回る事も多く、周囲から孤立しがちであったアンジュの事もヴィヴィアンと共に気に掛けていた。一方、時として喧嘩を止めるどころか煽る様な行動に出る等、悪ノリする面も有る。また、本気で怒らせると非常に怖く、「エルシャラリアット」や「エルシャ地獄突き」等、自分の名前を付けたプロレス技も得意とする。戦闘よりも料理が得意で、また家庭菜園も趣味としており、自分から食堂の調理担当を受け持つ事も多い。その料理の腕は確かで、舌が肥えていてアルゼナルの料理を事あるごとに酷評するアンジュでさえも、彼女の作ったカレーライスを口にした途端驚きの表情を浮かべる程。幼年部の子供達には母親の様に慕われており、自身も稼いだ金の一部を使ってプレゼントを贈る等、大切にしている。
アルゼナルがミスルギ皇国の襲撃を受けた際、特殊部隊によって幼年部のノーマの子供達を虐殺されてしまい、無残な死体姿となった彼女達の前で泣き崩れていたが、そこに現れたエンブリヲによって子供達を蘇生され、それを機にダイヤモンドローズ騎士団の一員としてエンブリヲの配下となり、ラグナメイルのレイジアを与えられる。その一方で、ミスルギ皇国に設立された「エンブリヲ幼稚園」の園長として子供達の面倒を見ているが、見方を変えれば「子供達を人質に取られたような状況であった」為か、連行されて来たアンジュに対しても、サリアの様に高圧的な態度を取ったりはせず、普通に接していた。[2]しかし、アンジュを奪還すべくミスルギ皇国にアルゼナルの残党が襲撃してきた際、クリスのテオドーラが放った流れ弾が子供達に当たってしまい、再び子供達の死んだ姿を目の当たりにしてしまう。
再びエンブリヲに子供達を蘇生してもらおうと懇願するも、冷淡に突き放されてしまい、「最初から自分を引きこむ為に子供達を利用していただけ」という真実に気付いたエルシャは子供達の死を受け入れる事を決意。彼女達の墓を作り弔った後、遠回しにクリスを説得しようとするも、エンブリヲに依存しきっていた彼女の心を動かす事は出来ず、やむなく一人でレイジアを手土産にアルゼナルへ投降する。独房に収監されていたが、ラスト・リベルタスの始動と共に解放され、アウローラの砲手として参加。その中で味方の危機を察したエルシャは再びハウザーに搭乗して出撃。ピレスロイドの大群を引き付けるも機体を中破に追い込まれ危機に陥ったが、ドラゴン達が駆け付けたため何とか事無きを得る形で生還。その後は次元の狭間へ連れ去られたアンジュを救出すべく出撃するサリアに必ず生還する様激励を送った。
エンブリヲが打倒され、戦いが終わった後、他の仲間達と共に真なる地球に移住する。ヴィヴィアンの両親と会った際に一緒にいたサリア、メアリ、ノンナがヴィヴィアンの父親の迫力に驚いている中、(やや眉をひそめているものの)笑顔で歩みよっている。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 初登場作品。自機と精神コマンドに所持スキル、エースボーナスが相まってサポート特化の性能となっている。アウローラが出ないため自軍部隊に復帰した後も再びハウザーに乗る。
- 死んだ幼年部のノーマの子供達の為に一時的にエンブリヲ側に付くのも原作通りだが、原作と異なり彼女達はエンブリヲによって蘇生されてはおらず、あくまでもエンブリヲの力で「生きている様に見せかけられていただけ」という事になっている[3]。
- なお、エルシャの料理の腕前はシナリオ中でも言及されており、食事当番として自軍部隊の面々にも料理を振舞っている様子。
パイロットステータス
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
エースボーナス
- 自機が援護攻撃、または援護防御をすると、自身と援護した相手のSP+3。
- 『V』で採用。正直微妙な能力だが、エルシャは「応援」を多用する事が多い為、それぞれ最大値まで育てた上で両方共フルで行った場合ほぼ1回分の使用量になる。
人間関係
- アンジュ
- 孤立しがちな彼女の事を気に掛けており、その事もあってか部隊員の中ではヴィヴィアンと共に早めに打ち解けた。が、アルゼナル育ちで外の世界に対する思い入れがないため、脱走した際には彼女の心理を理解できず溝が生じてしまう。
- ヴィヴィアン
- 「ヴィヴィちゃん」と呼んでいる等、互いに仲が良い。また、ヴィヴィアンが母のラミアと再会した際、エルシャと同じ匂いがする事を感じていた事から、母親の様に慕われていた模様。
- サリア
- ゾーラの戦死後、隊長を任された彼女のフォローをしている。
- 我の強いアンジュやヒルダと衝突したり、気ままなヴィヴィアンに振り回されがちなサリアにとってエルシャは頼りになる相談相手である。
- ヒルダ
- 周囲から孤立しがちであったアンジュの事を「かつてのヒルダに似ている」と評している。
- また、ヒルダがヴィルキスに細工してアンジュをMIAに追い込んだ際は、その真実に気付きながらも誰かに告げ口しようとまではせず、ヒルダ本人に釘を刺す程度に止めている。
- ロザリー、クリス
- 彼女等の嫌がらせをよく咎めている。また、自身の下着を見て「ブス雌豚の色呆けビッチパンツ」とまで酷評された際は、笑いながらもプロレス技で完膚無きまで叩き潰した。
- 幼年部のノーマ達
- 彼女達から慕われており、エルシャも大切に想っている。後に神聖ミスルギ皇国の襲撃で殺害された所をエンブリヲによって蘇生されるが、今度はクリスの放った流れ弾が原因で死んでしまい、再度の蘇生をエンブリヲに拒否されたエルシャは、子供達の死を受け入れて墓を作り、その死を弔った[4]。
- エンブリヲ
- アルゼナル壊滅時に殺された幼年部のノーマ達を甦らせてくれた恩から部下になる。
- ただし、見方によれば「子供達を盾にされて従わされているような物」である為、彼を盲目的に慕っていたサリアやクリスに比べると「利己的な動機で従っている」とは言えない。
- 『V』でもそういった事情を自軍部隊のメンバーに理解されており、死んだ人間は生き返らない事をシン達から説得されたエルシャは、エンブリヲと決別するに至っている。
- サラマンディーネ
- 原作での交流は無いが、『V』では自身の作った料理を気に入られており、自身が作っていたハンバーグをナイフとフォークを持ちながら子供の様に楽しみにしていた程。
他作品との人間関係
名台詞
- 「これからどうなるんでしょうね、私達…」
- 第3話より。隊長であったゾーラが死に、ココとミランダも戦死。残った新兵は問題児のアンジュのみ。先行きの不安を感じて思わず呟いた。
- 「ヒルダちゃん達の気持ちは解るわ…機体を落としたくなるのもね」
「…でも、誰かが受け入れてあげないと、彼女はずっと一人ぼっち。そんなの寂しいじゃない? 同じノーマ同士なのに」
「それにね、アンジュちゃんって似てるのよ。昔のヒルダちゃんに。だからお姉さん、ほっとけないの」 - 第5話より。アンジュ捜索が続く中、ヘリポートへ姿を現したヒルダに対して釘を刺す。薄々ながら墜落の原因がヒルダ達であった事に気付いていた様子。
- 更にアンジュの事を昔のヒルダと重ねて見ていた事も明かすが、ヒルダ本人にとってアンジュと同一視された事は心外だったようで、「殺しちゃうよ? アンタも」と吐き捨てられてしまう。
- 「今までの事、お湯に流すの!」
- 第7話より。アンジュの機転により、危機を脱した事でヒルダを除いた一行は改めてアンジュを歓迎。露天風呂で祝った。
- それにしても、一応アンジュは病み上がりの筈なのだが、大丈夫だったのだろうか?
- 「ねぇ、どうして? どうして脱走したの? 私達は赤ん坊の頃からここにいるわ。外の世界を知らないし、待っている人もいない。出ていく理由も無い。外にノーマの居場所なんて無いのに、どうして…?」
- 第10話より。サリアと共に独房を訪れ、中のアンジュを起こし「何故脱走したのか?」と訊ねる。
- 前話と併せてアルゼナル以外に居場所の無いノーマ達の境遇を嫌と言う程に思い知らされる場面である。それ故に肉親の記憶を持っているアンジュやヒルダの感情を理解できなかったという事だろう。
- 「何…これ…」
- 第12話より。燃えていくドラゴンが人間の姿を取っているのを目の当たりにして。エルシャは、その光景を見た第一中隊の面々の中ではアンジュに次いで動揺していた。
- 「ごめんなさい…ごめんなさい…」
- 第13話より。神聖ミスルギ皇国との銃撃の中、単独で幼年部の元へと駆けつけるが、時既に遅し。全員殺された後だった。子供の一人を抱え、嘆きと謝罪の言葉を掛けるが直後にエンブリヲが現れ…。
- 「エンブリヲさんはね、あの子達が安心して暮らせる世界を作るんだって。あの子達の為だったら何だってやるわ。人間どもの抹殺だって。アンジュちゃんを殺す事だってね…」
- 第19話より。ミスルギにてアンジュと再会し、今の自分が戦う理由を話す。幼年部のノーマ達を一度に喪ったショックから未だ立ち直れていないのか、エルシャの声色が不安定となっており、狂気をも感じさせる。
- 「エンブリヲさん…」
「幼稚園の子供達が…あの子達を…また、生き返らせてあげてください」 - 第22話より。テオドーラの流れ弾で再び死んでしまった幼年部のノーマ達の蘇生をエンブリヲに願うが…。
- 「いや…いやぁっ!」
「あの子達は! …あの子達は私の全てなんです! 私はどうなっても構いませんから…どうかっ!」 - 同上。エンブリヲは「新しい世界に彼女達は連れていけない」と蘇生を拒否。ショックを受けたエルシャはエンブリヲに縋りつき、必死に訴えかける。
- しかし、エンブリヲは無情にも念動力でエルシャを締め上げ、「もう少し物分かりのいい女だと思っていたが…」と吐き捨てる。床に打ち捨てられたエルシャは、ただ涙を流すしかなかった…。
- (全部、ウソだったのね…平和な世界も、平等な暮らしも、何もかも…)
「ごめんね…みんなっ…」 - 同上。雨の中、エルシャは涙ながらに幼年部のノーマ達の墓を作り、弔う事でようやくその死を受け止めた。
- 「分からなくなっちゃった…私には、あの子達しかいなかったのに…あ…! …だから、利用されたの…何もない、浅くて薄くて、チョロい女…」
「ねえ、クリスちゃんはいいの…? このまま友達を、ヒルダちゃんとロザリーちゃんを殺す事になっても…」 - 同上。テラスに佇み、雨に打たれる中クリスが出撃の報を持ってくる。会話の中で「子供達だけを生き甲斐にしていたから、そこをエンブリヲにつけ込まれた」という事に気付いたエルシャは自嘲の笑みを浮かべた直後にクリスを説得するも、クリスからは「友達…? 誰が? 望む所だけど!」と突っぱねられてしまう。
- 「聞こえますか、こちらエルシャ!」
パメラ「し、白ブラ!?」
「違うわ、白旗よ! …こちらエルシャ、投降します!」 - 同上。離反を決意したエルシャは、レイジアのライフルの舳先に白旗代わりのブラジャーを括り付けアウローラに合流した。自身の命が掛かっているとはいえ、シュールな光景である。
迷台詞
- クリス「うんうん、ブス雌豚の色呆けビッチパンツ、晒しものにしちゃお」
- ロザリー「おぉ~、いいねいいね~」
- 「もう一回言ってくれる?」
- クリス「ブス雌豚の色呆けビッチパン…ツ…」
- ロザリー「!!!!」
- 「はぁ~い、ブス雌豚の色呆けビッチでぇ~す」
- 第4話より。アンジュに嫌がらせをしようとシャワー中に勘違いしてエルシャの下着を漁ったロザリーとクリスに対し、指を鳴らしながら笑顔で答えてプロレス技をお見舞いした。合掌…。
- 「うっふふふふふ…」と穏やかだがどこかどす黒い笑い声をこぼしながら「エルシャラリアット」を食らわし、くぐもった悲鳴を上げる二人に更に「エルシャティカマグナム」を見舞い、たまりかねて逃げ出そうとしたところを「あらまだゆっくりしてってぇ~」と言いながら引き摺り戻すと、「真空エルシャ車」なる技で容赦なく追撃を加え、ボコボコにした。怒りは相当深かった模様。また、どこかで聞いた事のあるような技名が多数。
- 「ここはお風呂場だもの。溜まってた汚れは先に流さないとね…は~い」
「後は若い人でごゆっくり~」 - 第7話より。秘密を知られた事でアンジュに襲い掛かかり喧嘩に発展したサリアらを見て、止めるばかりかデッキブラシを投げ渡す等、思いっきり促している。
- なお、「若い人」とはいうが、そう言うエルシャ(年齢18歳)も十分若い。
次回予告
- ヴィヴィアン「エルシャが帰ってきたにゃ~!」
「罪滅ぼしに何でもするわ。だから…」
ヴィヴィアン「じゃあ、焼きそばパン買ってきて」
「だから! 最後に予告読ませてっ! エルシャ地獄突きッ!」
ヴィヴィアン「にゃぁ~?! …がくっ」
「ごめんねヴィヴィちゃん…。さ~て、来週の『クロスアンジュ』は」 - 第23話次回予告。エルシャにパシリをさせようとするヴィヴィアンを新技の地獄突きで沈めた後、ノリノリで予告を始めるが…無情にも時間切れであった。
- 一部では「ここでヴィヴィアンが倒されたおかげで本編での死亡フラグがクラッシュされた」なんて考察も。
- なお、後述の中断メッセージでも「エルシャ地獄突き」の部分がアレンジされて使用されている。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
- 「ふふ…ヴィヴィちゃんの言う通りね…。私の帰ってくるべき場所って…やっぱり、ここみたい…」
- 『V』第37話西暦世界ルート「Necessary」に於けるファクトリーシナリオより。ナインから以前教えたレシピで作ったスープを口にして。
- エンブリヲの元を去り、アルゼナルへと帰ってきたエルシャを待っていたのは仲間からの暖かい料理だった。
- (突入した陸戦部隊からの報告では エンブリヲがよみがえらせた子供達は糸の切れた操り人形のようになっていたと聞く…)
(やっぱり、あれは…偽りの生命だった…)
(エンブリヲ…。生命をもてあそんだあなたを私は絶対に許しません…!) - 『V』第38話西暦世界ルート「歪む世界」に於ける初戦闘時の戦闘前会話。本当は蘇生などされていなかった子供達。その現実を受け止めたエルシャは、エンブリヲへの怒りを新たにする。
- 「プレイヤーのみんなもゲームは時間を守って遊び、適度に休憩を入れてくださいね」
「さもないと、ヴィヴィちゃんみたいになっちゃいますよ」 - 中断メッセージ「必殺のエルシャ」より。ゲームをやめようとしないヴィヴィアンを「地獄突き」で沈めた後の台詞。
- こちらはちゃんと最後まで言えた(なお、代わりに別の人が最後まで言えなかったが)。
搭乗機体
- ハウザー エルシャ・カスタム
- 専用パラメイル。長距離ライフルを装備している。
- レイジア
- エンブリヲに与えられた専用ラグナメイル。長距離用に調整されている。
- なお、「ラスト・リベルタス」の際はジルが搭乗した為、再びハウザーに乗っている。
- アウローラ
- 主砲担当を兼任。SRW未登場。
余談
- エルシャは劇中において、神聖ミスルギ皇国の攻撃で犠牲になった幼年部のノーマ達を再び生き返らせてもらえなかった事でエンブリヲの本性を知り、ダイヤモンドローズ騎士団を離反したのだが、「もし、エンブリヲが幼年部のノーマ達を再び生き返らせたら、エルシャは騎士団に残留したのでは?」という考察も存在する。
- つまり、騎士団を離反したのは「自分の思い通りにいかなかったから」とも読めてしまい、ネガティブな解釈とも言える。『V』において、幼年部のノーマ達が見せかけの蘇生に改変されたのは、こうした点を考慮したのかもしれない。
脚注
- ↑ オークションサイト(ヤフオク!、まんだらけオークションなど)で出品された設定資料の画像で判明。
- ↑ ただし、幼年部のノーマの子供達が死んだ時のショックから抜けきれないのか、精神がやや不安定になっていた。
- ↑ 第38話西暦世界ルート「歪む世界」におけるエルシャの戦闘前会話で触れられているが、自軍部隊の歩兵部隊がミスルギ皇宮に突入した際に「幼年部のノーマの子供達が人形の様に魂の無い状態で無造作に捨てられていた」事が明らかになっている。…いわばゾンビ状態だったという事になり、まがりなりにもしっかり蘇生されていた原作よりも悲惨な状況といえる。
- ↑ ただし、PS Vita用ソフト『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞tr.』ではアウローラに搭乗している子供もいるので、全員が死んだわけではない模様。