ガリアン

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鉄巨人ガリアン(Panzer Blade GALIENT)

ジョジョが「白い谷」の奥深くで見つけた、惑星アーストに伝わる伝説の赤い機甲兵。機甲兵では唯一の可変機構を有し、飛行形態への変形が可能。その他の機甲兵と一線を画す性能によりパイロットのジョジョともども反マーダル勢力のフラグシップとなる。

元々は他の機甲兵同様、古代アースト文明の遺産であり、「静粒子(スタティコン)」という素粒子によって駆動している。本来は他の機体同様バイオニウム装甲が使われるはずだったが、ガリアンは唯一他の機甲兵とは違う勢力によって開発されており、ジェネレーター2基の出力に対してバイオニウムでは機体管制に問題が発生することが判明したため、スタティコンを帯びない性質を持った無重力合金ガリオネットによる装甲を持たされている。

移動用の形態として、ビッグファルコンとも呼ばれる「飛装型」への変形機構を持つが、武器が剣しかないためこの状態だと事実上戦闘不能となる。その弱点を突かれる形で第8話の戦闘にて大破し、「ガリアン重装改」へと改修を受ける。


登場作品と操縦者

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
初登場作品。参戦は第13話。
Sに加えて高い運動性となかなかの耐久性能を持つが、武装面を反映し最大でも射程3というリーチの短さが欠点。必然的に敵陣への突貫運用が主となる。
なお、宇宙適応はAである。全天周囲モニターが採用されているが故か。なお飛装型への変形はオミット(戦闘アニメでの再現もなし)。
本作ではゴーグが、古代アースト人とクレセント銀河の異星人が互いの繁栄を願っての友好の証として造り上げた事実上の兄弟機という設定を持たされている。そのゴーグとのPU相性は決して悪くはないが、射程の問題でやはり重装改になってからが本番。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

ガリアンソード
唯一にして最大の武装。「ガリアンブレード」と呼称される事もある。余談にもある通り、非常に知名度が高い武器である。
刀身が細かく分かれた蛇腹構造となっており、刀身を直結させた長剣型と、分割した鞭型に使い分けることが可能。バイオニウムで出来ているため、静粒子を帯びることで接着硬化して長剣となる。
鞭状態で絡みつかせ、引っ張ることでチェンソーのように相手を斬るということも出来る。普段は左腕に鞭状態で収納されており、右手で柄をつかんで引き抜く。
BXでは通常形態とウイップの2種類が存在する。
体当たり
ローラーダッシュを利用してのパンチからショルダータックルをぶちかます。ただし、適応が無いので要注意。

必殺技

連続攻撃
ガリアンソードの2形態を活かした連続攻撃。トドメは一閃の後に、リアル頭身カットインが入る。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動。

移動タイプ

サイズ

M

機体BGM

「ガリアン・ワールド」

関連機体

ガリアン重装改
「アザルトガリアン」とも呼ばれる改修型。ガリアンソード以外に砲撃装備を加えたことで火力面が大幅に強化された他、「飛装改」「自走改」の2つのメカへと分離可能。
鉄巨人
OVA『鉄の紋章』に登場したガリアンに酷似した機体。TVシリーズのガリアンを出渕裕氏がリデザイン。可変機構は持たない。
エアキャバリア
『サンライズ英雄譚』シリーズに登場したFT。本機をモチーフにしており、「ダブルブレードウィプスター」というガリアンソードに似た剣を二刀流で使用する。

余談

  • ガリアン以外の機甲兵は全て出渕裕氏がデザインしている。なお、ガリアンを大河原邦男氏へ発注した理由については、監督である高橋良輔氏の「主役メカを描ける人がいない」という判断だったとされている。
  • ガリアンが所持する剣の特異なギミックは、高橋監督の「(通常の)剣は直線的な動きしか出来ない。そこで、流麗な動きが欲しい」というアイディアによって生まれたものである。
    • ガリアンが所持する剣の元ネタは、高橋監督曰く「(高橋監督自身が)若い頃に見た地元の不良が喧嘩の際に用いていたバイク用のギアチェーンと、映画『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の主人公のインディー・ジョーンズ教授が使っている鞭」である。
    • その特徴的な形状と使用法から後のアニメやゲームなどに様々なフォロワーを生んでおり、スパロボにおいてもペインキラー(原作漫画版)のムチ、楠舞神夜の護式・斬冠刀、雀武王の黒蛇刀がこの形状。そのあまりのフォロワーの多さから「ガリアンは知らない/見たことはないが、ガリアンソードは知っている」と言う人も多い。
    • ガリアンが所持する剣は、一般的に「ガリアンソード」や「ガリアンブレード」と呼ばれているが、これは便宜上付けられたものであり、本来固有の設定名称を持っていない(あえて言えば、設定画上にもある「ガリアンの剣」が正式名称)。
      • 高橋監督は「製作スタッフがそのギミックから『ジャラジャラ剣』と呼んでいた」と回想しているが、当時の模型雑誌(例えば『ホビージャパン』)でもその名で表記されていた例がある。