ノアル・ベルース
ノアル・ベルース(Noal Vereuse)
宇宙の騎士テッカマンブレード
スペースナイツの一員。軍の名家の出だが、それに反発しフリーマンの誘いで外宇宙開発機構に入った為に父親からは勘当されてしまっている(後に物語後半で実家に戻ったが、ラダム襲撃のために父と死に別れた事が発覚する)。軽い性格で斜に構えた所があるが、義理堅く情に厚い。アキに気があるが、軽くあしらわれている。
Dボゥイの名付け親であり、当初は問題ばかり起こす彼を嫌い、お互い反目しあっていたが、徐々に打ち解け親友となる。
宇宙の騎士テッカマンブレードII
スペースナイツ解散後、フリーマンの提案により連合軍に戻るが、とある事情により軟禁状態におかれる。しかも回想シーンにしか登場しない。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦J
- 序盤はブルーアース号のメインパイロットだが、後にソルテッカマン2号機のパイロットになる。カットインはソルテッカマン時のみで、ノアル本人ではなくソルテッカマンのカットインが大写しになる(テッカマン達は基本的にみんなそうだが)。ひらめき・不屈を習得しないのは命中=撃墜なソルテッカマンのパイロットとしては致命的。
- スーパーロボット大戦W
- 前作と同様。ソルテッカマン時は勿論、ブルーアース号搭乗時にもカットインがついた(こちらはノアル本人の姿が出る)ため、都合カットインが二種類ある。
パイロットBGM
- 「REASON」
人間関係
- Dボゥイ
- 当初はあまりに不審な点が多い事とDボゥイ自身の態度の悪さから反目しあうも、後々に親友に。
- 如月アキ
- 同僚。当初は彼女を口説いていたが、Dボゥイと惹かれ合うようになってからは、2人を後押しする。
- ハインリッヒ・フォン・フリーマン
- 上司。時に彼の冷徹ともとれる態度に反発するが、後にその真意を知り納得と言うパターンが多い。
- 本田
- 同僚であり、ノアルは彼を「おやっさん」と呼んでいる。
- レビン
- 同僚。ノアル、本田と暇を見つけてはポーカーで賭けをすることも。
- ミレッタ・ルルージュ
- 同僚。愛称は『ミリィ』。
- バルザック・アシモフ
- 従軍記者時代から『胡散臭い奴』と危惧しており、リルルの農場で再会した時にもその疑念は晴れていなかった。しかし、共に戦っていく中でDボゥイに次ぐ相棒となっていく。
- クリストフ
- 第30話「父の面影」ゲスト。ノアルの父に仕えていた執事。ノアルがベルース邸に帰宅した際、彼に父の死を伝えた。SRW未登場。
- ソフィア
- 上に同じく第30話ゲスト。ノアルの幼馴染であり、クリストフの孫娘。帰郷した際に再会し、孤児達のためにベルース邸を崩してサッカー場を作ることを提案した。今でこそ思慮深い女性だが、幼い頃はかなりの『お転婆娘』(ノアル談)だったらしい。SRW未登場。
- ノアルの両親
- 第30話の回想内に登場。母親はノアルが子供の頃に亡くなり、父親は人々を守るためにラダム獣に戦いを挑んで戦死した。父親は誇り高い軍人で身体を壊して退役しても気骨は衰えていなかった。SRW未登場。
- 山賊集団ハイエナ
- 第30話ゲスト。ノアルの故郷を荒らすならず者たち。軍から奪ったと思われる兵器類で暴れまわっていたが、ラダム獣には敵わなかった。見た目は某世紀末救世主伝説に出てくる悪党集団そのもの。SRW未登場。
- ダービット・クリューゲル
- 原作では関連はないが、Wではロンゲーズ(ノアルはロン毛ではないが)。デッド・エンドと仲睦まじく話すダービットに「友情と愛情は紙一重だ。それを超えちまったのかも知れないぜ」と危ない台詞を口走る。
他作品との人間関係
- アカツキ・ナガレ、タカスギ・サブロウタ、クルツ・ウェーバー
- 彼らロンゲーズと仲が良い。
- シャピロ・キーツ
- Jでは士官学校の教官であった。戦闘前会話がある。
- アオイ・ジュン
- Jでは無言で肩を叩かれて励まされる場面があった。二人とも意中の女性が他の男性に夢中になっているという共通点がある。
名台詞
- 「やれやれ…この分じゃ、人類も長かぁないよなぁ。どうだい、アキ?今の内に2人で、火星へでも逃げる方法を考えないか?」
「俺達だけでも生き延びれば、人類は滅びない。2人で新しいアダムとイヴになるってアイディア、どう?買いだと思わない?」 - 第1話冒頭、ラダムに占拠されたオービタルリングの衛星レーザー砲が街の一つを破壊する様を見た後、ラダム樹を分析するアキに話しかけて。ややナンパ風に見えるが、この頃は半分真剣だった様子。
- 「ま、常に最悪の事態を考えておくのが俺の主義でね。しかも、腹が減っては戦はできない、ってか?」
- アキから「勤務中に不謹慎」と言われてチョコバーを齧るノアルだったが、通信回線のスイッチが入ってた(もしくはアキが入れた)のか、フリーマンに「アダムとイブも結構だが、おやつ持参は遠足だけにして欲しいな」と嗜まれてしまう。しかし、「最悪の事態を考えておく」は元は軍人を目指していた者ならではの発言ではある。
- 「はいっ、わかっております!我が親愛なるフリーマン・チーフ殿!」
- 自身の怠慢を上官であるフリーマンに見られ、大袈裟に軍人の様に敬礼して心にもない敬愛を示すノアルだが、この後「心にもないお世辞は言わんでいい」と呆れられてしまう。
- 「さあな。地球をジャガイモ畑にでもするつもりかな?ったく、俺たちが手も足も出せないのをいい事に、今頃奴ら…お空でジャガイモの夢でも見てるんじゃねぇのか?」
- 「ラダムは侵略した土地に、何故ラダム樹を植えるのか?」と問われた際の返答。ラダム樹の胞子がジャガイモに似ていることのジョークであろう。実際はテッカマンという自分たちのための身体を作り出すためのものであったのだが、それを知るのはまだ先のことであった。
- 「まったく、とんでもない『Dボゥイ』だぜ」
- 第1話、アキとノアルが介抱した青年は治療室から飛び出してスペースシップを求めて地下8階の第3格納庫に向かう。エレベーターで追う最中、ノアルは彼を『D(デンジャラス)ボゥイ』と呼ぶのだった。
- 「あいつ…『デンジャラス・ボゥイ』じゃなくて、『デストロイド・ボゥイ』だぜ」
- 第2話冒頭、ブルーアース号のブリッジでテッカマンブレードにテックセットしたDボゥイの戦闘を始めて見た時に。地球を蹂躙し、防衛軍すら叶わないラダム獣の群れをクラッシュイントルードで蹴散らすその様にノアルはこう評した。
- 「ラダム、ラダム…か。やだね、ラダムおたくって」
- 第3話、外宇宙開発機構基地のトレーニングルームにて、「あんたらと力を比べて何になる?戦うのはラダムだけで充分だ」とアキとの組み手を拒み、その場を去るDボゥイを見送りながら。
- 「チーフ、こんな奴の言う事を黙って聞くつもり…!?」
「黙って聞くっきゃないワケね…」 - 第3話より。Dボゥイを軍に引き渡せ、というコルベットの命令に憤慨し、フリーマンに抗議するノアルだが、彼の部下に背中越しから銃を突きつけられて状況を理解する。
- 「…メカフェチのオカマさんには理想的な相手だろうね」
- 第4話冒頭、本田とレビンにポーカーを利用した賭けをしながらDボゥイを全面的に信用する気か、と問うた後レビンが彼に惚れた理由を聞いた後、皮肉げに呟いて。この後、レビンに「何か言った?」と問われるがスルーして本田に理由を問う。
- 「わかったかい、お二人さん?相手を信じすぎると墓穴を掘るってワケ。ポーカーもそれに…」
- 上記の後、キングでスリーカードを出した本田とクイーンのスリーカードのレビンに対し、ノアルは2のスリーカードとダイヤの7…と見せかけてそしてわざと隠してた5枚目のジョーカーを利用し2のフォーカードとして勝利する。勝負の後、本田は肩を落としうなだれ、レビンは意地が悪い、と腕を組んでふてくされる。ジョーカーを見つめながらこの台詞で二人に忠告するノアルだが、思わぬ人物が3人の視界に入ってくる…。
手にしたジョーカーからDボゥイへと視線が移るノアルの描写にも注目。 - 「どうだい、アキ!ご機嫌な代物だろ?おやっさんから巻き上げた、年代物のクオーツだぜ!アキ、この時計の針がひとつになったら、俺達も…」
- 第4話、『成層圏の悪魔』こと飛行ラダム獣を迎撃に向かう前に本田から分捕ったアナログのクオーツ時計を自慢しながら。この誘いに対し、アキは軽く流すのだった。
- 「時代もんの腕時計ってのも結構役に立つもんだぜ!よくも…よくも俺の仲間をっ!!」
「俺の思った通りだぜ!やっぱりお前は、『デンジャラス・ボゥイ』だよ!!」
「自分の目ん玉開けてよく見ろ!!てめえを仲間だと信じたアキが、こんなになっちまうんだからなあっ!!」 - 第4話ラスト、アキを意識不明の重態に追いやったDボゥイに対して、怒りに駆られるノアル。数発殴った後、クオーツ時計をメリケンサック代わりに右拳に巻きつけてボディブローをお見舞いして、上段の台詞を言い、彼に事の重大さを見せ付ける。目覚めぬアキの様子と下段の太字部が、Dボゥイの心を何度も突き刺していった…。
- 「テッカマンを没収か…そいつぁ願ったり叶ったりじゃないの。アキだって喜ぶぜ、きっと…!」
- 第5話より。外宇宙開発機構に圧力をかけ、ラダムバルーン破壊失敗時にスペースナイツが連合防衛軍の管理下に置かれる事をコルベットに告げられた後に。司令室でDボゥイにすべてを託すレビンに対し、正体もわからないままアキを意識不明の重態に曝したDボゥイに皮肉を言った後、太字の部分で激しい憎悪を伝える。その言葉に対し、Dボゥイはただ、無言でアキを想う…。
- 「そいつは嬉しいねぇ。ブルーアース号に武器が搭載されれば、もうテッカマンはお払い箱だな!」
- 第5話、フリーマンに武器の搭載を命じられ張り切る本田に対して、わざとらしい様でノアルはDボゥイに更なる皮肉をぶつける。
- 「何言ってんだ!?寝言は寝てからいいな!誰のおかげでアキが苦しい思いをしているのか、忘れちまったのかよ!?」
「おい、Dボゥイ!! もしもアキがあのまま目覚めなかったら…俺は…てめえを殺すぜ!!」 - 上記の台詞の後、言い過ぎではないか、とレビンとミリィに注意された後、ノアルは上部の台詞で憤慨、すぐさまDボゥイの胸倉を掴んで、敵意に満ちた瞳で自身の本音を伝える。「てめえを殺す」…その言葉にDボゥイは…。
- 「野郎っ…!今までのブルーアース号とは違うんだぜっ!」
- 第5話、飛行ラダム獣に至近距離で機首部のレーザーカノンで反撃する時に。
- 「あの…馬鹿野郎っ!!」
- ラダム獣を退け歓喜するノアルだが、ミリィからDボゥイからの伝言を聞かされる。それは、テックセットの制限時間である30分を過ぎた後、己自身が地球に破壊をもたらす悪魔と化してしまう事だった。真実を聞かされたノアルはクオーツ時計に目をやり、制限時間まであと3分しかない事に気付きブルーアース号を走らせる。孤独な戦士の力になるために…。
- ブレード「感謝するぜ…ノアル!」
ノアル「…行くぜ、テッカマン!!」 - ノアルはブレードを拘束する飛行ラダム獣の粘液をレーザーカノンでピンポイント射撃で解除、ブレードはブルーアース号の甲板に着地する。この会話を交わした後、宇宙の騎士と青き翼は成層圏の悪魔の潜む巣に飛び込む。
- (もし、奴の言う通り、精神が支配されてDボゥイが敵になったとすれば…地球にとって、最大の脅威となる…!)
「…許せ、Dボゥイ!!」 - ブルーアース号の援護もあってブレードはボルテッカを放ちラダムバルーンを破壊する。しかし、時計の針はすでに制限時間に達していた。30分を過ぎた時にDボゥイはテックシステムに精神を支配され、その瞬間しばらく攻撃能力を失いまるで無防備な状態となる。ミリィの静止を振り切り、彼はブレードが地球を破壊する悪魔になる前にレーザーカノンの照準機を起動させる。下記の台詞の後、ブレードは照準を離れ格納庫へと帰還、テックセットを解除するのだった。
後に、ノアルは本田にクオーツの腕時計をメリケンサック代わりに使った際、その衝撃で時計が壊れた事を指摘され、烈火のごとく怒られる事になるがそれは別の話である。 - 「俺はお前を信じちゃいない。テッカマンが…いや、お前が地球の敵になった時は、俺はいつでもお前を殺す」
「…が、そん時までにゃいい時計を買っとくぜ」 - 第5話ラストより。任務は完了し、アキの容態も回復した。Dボゥイとノアルは基地の外で月を眺めながら誓いを交わす。不器用ながらも、戦士と戦士の信頼が築かれた瞬間でもあった。
- 「ほっとけよ、アキ。落ち込んで何とかなるもんなら、部屋にこもってカビが生えるまで落ち込んでるがいいさ」
- 第7話、テッカマンダガーの罠によりDボゥイはテックセット不能に陥ってしまい、ひとり個室にこもってしまう。戦う術を失い、アキからの食事も口にせず、ふてくされる彼にノアルはこの皮肉を言うが、癪に障ったのかすぐにスペースナイツ本部を立ち去ろうとするが…。
- 「俺達がお前を置いて帰れるはずないだろう!…って言えたらかっこいいけど、今日ばかりはお言葉に甘えさせてもらうぜ!」
- 第10話より。
- 「3時までかぁ…チーフにしちゃあ、気前が良すぎると思ったぜ」
- 第13話、3ヶ月ぶりの休暇に喜ぶものの「3時までに間違いなく基地に戻るように」とフリーマンに告げられた後で。この後、本田に「ナンパする時間がないからってそうがっかりするな」とからかわれてしまうのだった。
- 「あの赤いテッカマンに会ってから、すっかり根暗の『ダーク・ボゥイ』に戻っちまいやがった」
- 第14話、テッカマンエビルとの邂逅と激突を経た後、己の秘密を悟られまいと仲間を避けるDボゥイを目の当たりにして。
- 「心配するなよDボゥイ、俺達もフォローするからよ。そうだな…25分過ぎたら派手にレーザーでもぶっ放して知らせるか!」
- 第16話、テックセット暴走に怯えるDボゥイに対し、ノアルは冗談交じりのこの台詞で彼を激励する。
- 「静かだな。嵐の前の静けさってヤツかな」
- 第17話より。
- 「お偉いさんが考える事はみんなおんなじさ!用のなくなった者は始末する…だが、チーフ!あんたもそんな奴らと一緒だとは思わなかったぜ!!」
- 第19話、スペースナイツ本部・ソフト開発室にて。Dボゥイが軍により拘束されたことに対しメンバーはフリーマンに抗議するが、彼の力ではどうにもならない状況だった。そんな彼に対し、ノアルは壁にボディブローで殴りつけ激しい怒りを爆発させる。
- 「今の俺達が頼れるのは、もうお前しかいないんだ!頼む、立ち直ってくれ…この通りだ!」
- 第20話、独房内にて。再び悪魔に変わりスペースナイツを手にかける事を恐れ、テックセットを拒むDボゥイに対し、ノアルは土下座してもう一度共に戦うように懇願する。
- 「この野郎ぉっ! 人に頭を下げるのが大嫌いな俺が、ここまでしてるんだぞ!なのに…なのに、お前って奴はぁ!!」
- 恥を捨ててまで土下座するノアルの意志にも答えずに拒み続けるDボゥイの胸倉を掴んで。
- 「おい…どうしたんだよ…Dボゥイ! 言ってくれよ、いつもの様に憎まれ口をよぉ!」
「何でもいい…頼む、反論してくれ! 言い返してくれよ、Dボゥイ!!」
「なんで…なんで何も言わねぇんだ…!? くっ…馬鹿野郎ぉぉぉっ!!」 - 土下座をしても、いつものように憎まれ口を叩いても戦う意志を見せないDボゥイに失望したノアルは独房から走り去り、彼のために何をすればいいかわからずに無我夢中で防衛軍本部内を駆け抜ける。
- 「くっそぉ、本家本元のように一発で倒せねぇのかよ!?」
- 「誰でもいい」というコルベットの言葉を受け、ソルテッカマン2号機でラダム獣を迎え撃つノアルだが、フェルミオン砲の威力はラダム獣一匹、ないし二匹を倒せるのがやっとだった。テッカマンブレードのように一気に片付けられたら、と彼は戦友の到着を待ちわびるのだった。
- 「…? なんだ? この数字は…!?」
「ま、まさか…!?」
「だぁぁぁ、こういう事はしっかり教えとけよなぁ!!」 - ひたすらフェルミオン砲を撃ちラダム獣を迎撃するノアルだが、バイザーに「05」という数字が出るのに気付く。次第に「04」、「03」、「02」へと下がるのを見て、フェルミオン砲の残弾数だと気付くのだった。
- 「参ったねぇ! 弾切れと同時に、機動性が落ちやがんの!」
- フェルミオンの減少によるソルテッカマンは攻撃力の減少だけに留まらなかった。運動性・機動性までも落ちていき、ノアルの周囲をラダム獣が取り囲んでいく…。
- 「けっ…遅いんだよ。バカヤローが…」
- アキの説得により復活を果たしたDボウイことテッカマンブレードの姿を見たノアル。言葉とは裏腹に涙を流し、喜んでいたが、ソルテッカマンを装着していたおかげで人前で涙を見せずにすんだ。
- 「ま、まさか、万年スッピンのアキが!?」
- 第21話、ソルテッカマン2号機のオーバーホールも兼ねた訓練の後、紅茶の差し入れに来たアキに対して。普段と違い、香水の香りを漂わせるアキの様子にノアルは…。
- 「わかってないねぇ…男と女はそんな単純なモンじゃないんだぜ? 二人仲良く幸せになろうってのも悪かぁない。だがな、本気で惚れたら、相手の不幸を背負う事だってできる。例え相手が、化けもんでもな」
「それが大人同士の恋愛ってワケ! おわかりかな、Dボゥイ?」 - 第21話、ランニングを終えたDボゥイと壁打ちテニスでひと汗かいた後、あくまでアキと「仲間」以上の距離を取らないDボゥイへのアドバイス。
- 「結局、チーフはDボゥイを戦闘用の兵器としか見ていねぇんだ!双子の兄弟なんだぜ、Dボゥイとエビルは!それを…戦わせる事しか頭にないなんて…俺には許せねぇ!!」
- 第22話、ハイコートボルテッカの件をレビンから聞いた後、憤慨してフリーマンのいるシークレットルームに向かう際に。
- 「やれやれ…こりゃ、チョコバー食えるのもいつまでやら…」
- 第24話、フリーマンに正体を告げられたDボゥイから壮絶な過去とラダムの目的を聞かされた後で。言葉だけだと不謹慎だが、あの過去を聞いたら冗談の一つを言わないとやっていけないだろう。
- 「馬鹿、あきらめるな!男はどんな時でも決してあきらめちゃ駄目だ!」
「白い魔人に頼るな!自分の力で切り開くんだ!」 - 第28話より。テッカマンアックスの襲来を迎え撃つノアルだが、力の差は歴然としていた。悪魔のごとく地上を蹂躙するラダム獣を倒すという『白い魔人』の伝説を信じる少年ラルフはどこにいるかも不明な『白い魔人』ことテッカマンブレードに救いを呼びかけるが、ノアルはこの台詞で激励、勝てるはずのない決闘に挑んでいく。
- ノアル「五ヵ月ぶりの感動の再会って奴だな、Dボゥイ」
Dボウイ「あぁ……」 - アックスとの戦いで窮地に陥ったノアルだが、ブレードが駆けつけたことで窮地を脱する。戦いを終えた後、Dボウイとノアルは五ヵ月ぶりの再会を喜び合い、握手を交わすのだった。
- 「ははぁん…それで他のテッカマンのクリスタルを手に入れようと、世界中を飛び回っていたワケね。まったく、ご苦労な事だぜ」
- ノアルはDボウイが五ヵ月間独りで戦っていた理由を聞かされた後、呆れるほどの『デンジャラス・ボゥイ』に感服する。
- 「おいおい…もっと素直になりなよ、Dボゥイ。一番会いたい奴の名前が出てないぜ?」
- 上の台詞の後、Dボゥイにミリィとチーフは無事か、と問われた後で。全員無事だ、と言わんばかりに彼は一人忘れちゃいないか、とノアルは冗談交じりで答える。
- 「アキに買ってやったらどうだ?」
「照れるなって!花ぐらいアキに贈っても、バチは当たらないぜ?お前が生きているのか死んでいるのか…この5ヶ月、アキの奴それこそめいっぱい落ち込んでいたからな」 - 第29話、ウェイバーの交渉に失敗しグリーンランド号に戻る際、路地から花売りの少女と出会った後で。Dボゥイは花を差し出し微笑む少女に花を買って欲しいと言われるものの、素っ気無く去るが、この後ノアルにこの台詞を言われる。
- 「はじめて見たぜ……あんなアキの姿は。生まれてこの方、神様なんか縁がないって顔してたアキの奴が、教会で一心に祈ってた…」
「この5ヶ月、お前も必死だったろうが。お前が生き残れたのは、半分はアキが祈ってくれたおかげかもしれないぜ?」 - 上の台詞の後、教会の跡を見やりながら。ノアルの眼には、木漏れ日の差す教会の聖堂内でDボゥイの無事を祈る姿が焼き付いていた…。
- ノアルの父「泣くな、ノアル。軍人たる者、常に強くなくてはいかん。どんなに辛くとも、人前で涙など見せてはならない」
ノアル「…分かってるって…親父…」 - 第30話、故郷に立ち寄ったノアルは家族の生死を確かめるために実家に赴き、クリストフを初めとした使用人の家族はプールに作られたシェルターで難を逃れていたことと、父が彼らを避難させた後、皆を守るためにラダム獣に立ち向かって亡くなったことを知る。そんなノアルの心に過ぎったのは、幼き日に母を亡くした際の父の言葉だった。
- 「親父は、軍人である事をいつも誇りに思っていた。体を壊して退役したが、気骨だけは衰えなかった」
「親父は自分と同じ道を歩ませようと、俺を無理矢理士官学校に入れた。でも俺は、あの堅苦しさが嫌でね。すぐチーフに誘われて、外宇宙開発機構に移籍しちまった。親父は烈火の如く怒って、それ以来勘当同然さ」
「なぁに! 俺だけ悲しんでいるワケにはいかないさ」 - 父の墓標の前でアキとミリィに自分の父、そして如何にしてスペースナイツに入ったのかを語った。誇り高い軍人であった父に関して、アキからは「1人でラダム獣に立ち向かうなんて、そうでなければ出来ないことですものね」と評され、ミリィは「生きてらっしゃれば、ラダム獣と戦う、軍人以上に勇ましいノアルさんが、見られたのに……」と口にした。
- 「まあ、そういうこった。俺にとっちゃ、世界中の女の子は恋人だからな!」
- ミリィがソフィアに向けて「ノアルさんの恋人なんですか?」と問われた時のジョーク。一歩間違えれば女たらしと誤解されかねない台詞である。
- 「…オッケー! 分かったよ! サッカーが出来る様な広場を作ろう! あの俺ん家をぶっ潰してな!」
「……いいさ。死んだ親父も、その方が喜ぶさ!」 - ソフィアが子供たちのためにサッカー場を作りたいと思っていることを知ったノアルは思い出の詰まった実家を壊すことを決意。
- 「てめえら…ここから一歩も入れさせねぇ!!」
- ラダムの襲来、そして防衛軍の機能停止と共に活性化したハイエナのごとき略奪者達。ソフィアを人質にベルース邸を乗っ取ろうとする彼らにノアルは激怒、生身の姿をさらけ出したまま略奪者に気圧されずに進んでいく。
- 「俺はポーカーで相手がフォーカードと知ってても、降りたりしない性格でね!」
- 第30話より。突如襲来したラダム獣に混乱に陥る略奪者達。それに乗じて囚われたソフィアを救ったノアルはソルテッカマン2号機を纏い、ベルース邸を守るため、アキとクリストフにシェルターへ避難するように促す。フェルミオンの残量が少なくなる、と危惧するアキに対し彼はこの台詞で切り返しラダム獣を迎え撃つ。
- (ったく、どえらい数だぜ。いくらソルテッカマンでも…)
「フッ、俺も親父と同じだな!」 - 上の台詞で強がってはみたものの、ラダム獣よりもソルテッカマン内のフェルミオンは減少していくばかりである。ノアルの心中には、このまま自分も父と同じ運命をたどるのかという恐怖、いやそれ以上に自分も気骨だけは衰えなかった父と同じか、と血の争えなさを感じていた。
- ブレード「待たせたな、ノアル!」
ノアル「街でかわいい子でもナンパしてたのか?」 - ハイエナのごとき略奪者の噂を聞きつけ、ベルース邸とノアルの窮地を救ったブレードとのやりとり。下段はDボゥイのキャラには合わないだろうが、ノアルなりの信頼というべきか。
- Dボウイ「さすがに広いな……子供たちも思いっきり走り回れる」
ノアル「親父の仇のラダム獣が、ここをぶっ壊すのを手伝ってくれるなんてな。皮肉なもんだぜ」
アキ「お父様の、未来への大いなる遺産ね」
ノアル「あぁ!」 - ラダム獣の破壊活動により、ノアルの家は壊されてしまうも、それによりサッカーも出来るグラウンドが生まれ、元気に駆け回る子供たちの姿があった。父が命懸けで守ろうとしたものを息子も守り抜き、未来に繋げたのだった。
- 「無理はしねぇって。30分経ってから、アックスが来たらたまんねぇだろ?奴らを思うお前の気持ちはよくわかる…だからこそ今は耐えるんだ。俺を信じろ、Dボゥイ!」
- 第31話、ラダム襲来を確認し出動しようとするDボゥイに対して。防衛軍ヨーロッパ中央部の身を案じると共に、アックスを倒して一刻も早くクリスタルを手にせんと焦るDボゥイをノアルはこの台詞で辛抱するように促す。
- 「こういう古い城には、酒蔵に年代モノのワインが眠ってるもんさ!」
「あのお嬢さんとロボットじゃ、味なんざわかりっこないだろ?」 - 第32話、少女グロリアの古城で一夜を過ごす事になったスペースナイツ。深夜、こっそりお酒を拝借しようとレビンと共に地下に忍び込む際に。そこで彼らが見たものは酒蔵ではなく、ロボットの研究室であった。
- 「グロリアと、彼女の爺さんか…『グロリア14歳の誕生日に、マルセイユにて。連合地球暦169年8月』…169年!?20年以上も前だぞ…どういう事だ…?」
- 研究室を探索するノアルとレビンは、一枚の写真を手にする。そこには、グロリアと彼の祖父と思われる人物が映っていた。写真の裏側に書かれた文字を見てノアルは驚く。グロリアは人間ではないのか?20年も前から変わらぬ姿をしているのなら、グロリアは…?
- ノアル「俺達は、誰かの思い出の中に紛れ込んじまったのさ…」
レビン「何なの、それ?」
ノアル「さてね。思い出の名残かな…?」 - 第32話ラストより。ラダム獣を退ける事はできたものの、ラダム樹に覆われ古城はロビーとグロリアをシェルター内に残したまま崩れ落ちる。スペースナイツはただその様を見届けることしかできなかった。ノアルは地下の研究室で見つけた写真を少し見ながらこの台詞を言い、そっと手放す。二段目のレビンの台詞と共に写真は風に吹かれた後、水の底へと沈んでいく。まるで琥珀色の夢の中へと戻るように…。
- 「ヒューッ!これはこれは、荒野に咲いた百合の花ってトコですか?」
- 第33話冒頭、ラダム獣に襲われていたリルルを救った後で。
- 「確かに、あいつは充分すぎるほどやってくれたんだ…そうだろ?後は俺達で頑張るしかねえってこった。あいつはもう戦えない…いや、戦っちゃいけねえんだ!」
「……あんな状態のあいつに、戦ってほしかねぇんだよ!」 - 第38話、アラスカの新スペースナイツ基地にて。度重なるテックセットで全身の細胞組織が崩壊しつつあるDボゥイはフリーマンの計らいで集中治療室内で強制的に安静状態に保たれる。これ以上テッカマンとして戦えない状態のDボゥイに対し、ノアルはこの台詞で自分達だけでラダムに立ち向かう事をスペースナイツ一同に促す。
- 「なるほど、目には目を、ラダム獣にはラダム獣の爪ってワケか」
- 第39話、フリーマンに対ラダム用特殊装備を手渡されて。フリーマンは新スペースナイツ基地の建造、ブルーアース号の修理、Dボゥイの身体分析はおろか、ラダム獣の死骸から爪を取り出し加工した特殊弾頭の開発も行っていた。いかなる時にも最善の手段を尽くすチーフの手腕にノアルも感服するのだった。とはいえ、出撃時ではバルザックと共にソルテッカマンを纏い出撃するのだが…。
- 「エンドマークまで1時間、果たしてどっちが主役かな?」
- バルザックと共に新スペースナイツ基地を取り囲むラダム獣を迎え撃つ際に。
- 「ともかく、これでエンドマークってワケか…」
- バルザックと共にテッカマンランスを跡形もなく消滅させたブラスターテッカマンブレードの力を見やりながら。この後、Dボゥイに訪れた思わぬ事態に驚愕する事になる…。
- 「ゆっくり休んでくれ…。何もかも忘れて…」
- 最終話ラストにて。戦いの末、全ての記憶を失くしたDボゥイと彼に付き添うアキを海辺のバンガローでフリーマンと共に見届け、彼は戦いに疲れ果てた戦友に慰労の思いをかけるのだった。
迷台詞
- 「まるで声優の松本保典か堀内賢雄みたいな人だ」
- LD購入特典でのドラマCD1「ザ・宴会」で、死んでなお宴会にきたバルザックを評して。…始まってたった2分でメタ発言&声優ネタをしでかしたのであった……。しかもこのドラマCDでは彼はマトモな方なのだから困る。
- 「一番上に『せ』がついて、一番下に『す』がついて、Dボゥイとアキがいつも2人でやってることはなんすか~?」
- ドラマCD1「ザ・宴会」にて、アキに対してこんな質問をした…。で、アキの方は『せすじをのばす!』と答えたためにバルザックと一緒に「いいかげんにしなさい!」とツッコミを入れた。
- ちなみに答えはというと、その質問の内容を察すれば、大体分かるのであろう…。