ドラゴン

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ドラゴン(Dragon[1])とは、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』に登場する生物。

概要

名称は、「Dimensional Rift Attuned Gargantuan Organic Neototypes」(次元を越えて侵攻してくる巨大攻性生物)の各単語の頭文字をとって名付けられている。

ファンタジー作品などに登場するドラゴンに酷似した姿の生命体で、接続元や接続方法などの詳細が一切不明な空間の穴「シンギュラー」を開いて現れる。様々な体格を持った個体が存在しており、各個体の体格毎に「ブリッグ級」・「ガレオン級」・「スクーナー級」・「フリゲート級」といった船舶の名称で分類されている。

知能も相応にあり、戦況に応じた攻撃を用いる他、大型のドラゴンは防御壁の展開や固有の特殊攻撃を行う上、驚異的な生命力を持つ。

また、接近するとマナを使える人間はドラゴンの思考を人間が理解出来る言語として発言する(中盤でエマがあるドラゴンの言葉を発してから気絶している)。ただし、「正気を失った状態」とみなされている為、この発言が人間とドラゴン間の関係に影響を及ぼさなかった。

アルゼナルメイルライダー達はこれを捕獲したり討伐して生活費や武器弾薬代を稼いでいる。データにないドラゴンは「初物」と呼ばれ報酬が跳ね上がる。

中盤にて、その正体は別世界の荒廃した地球の環境に適応する為に自ら遺伝子改造を施した地球人の末裔アウラの民である事が発覚する。アウラの民は、男性は生まれた時からドラゴンの肉体しか持たないが、女性は人間の姿で生まれてドラゴンに一時的に変身できる能力を持つ。スクーナー級は全て女性が変身したもので、それ以外は全て男性である。ドラゴンはドラグニウムを体内に取り込む事で結晶化して無害にする力を持ち、ドラグニウムに汚染された自分達の世界を浄化する為に彼らは世界中を飛び回っている。

アンジュ達の地球に侵攻するのはエンブリヲによって捕らえられた最初のドラゴン・アウラを救出する為である。一方、エンブリヲにとってもドラゴンが体内に持つドラグニウム結晶は必要なので、彼らがこちらにやって来るのは願ったりかなったりであった。アルゼナルによって殺され回収されたドラゴンは、解体されてドラグニウム結晶が取り出される。それは囚われたアウラに与えられ、マナのエネルギーにされていた。

分類

名称はすべて船の種類に由来する(ビッグホーンドラゴンは除く)。

スクーナー級
体色が朱色の15~20mの小型級。分類の中で、唯一アウラの民の女性が変身した姿であり、元の姿へ戻る事が可能。
ガレオン級
体色が濃い緑の100mを越える大型級。魔法陣を発動して防御壁の展開や固有の特殊攻撃を行う。
ブリッグ級
体色がダークブルーになっている新種のドラゴン。SRWではガレオン級扱い。
フリゲート級
高い戦闘能力を有するドラゴン。SRW未登場。
ビッグホーンドラゴン
特殊な重力場を発生させる新種のドラゴン。

登場作品

VXT三部作

スーパーロボット大戦V
初登場作品。生物という事もあってか、撃墜アニメでは爆発せず画面が白くフラッシュする。
原作では成し遂げられなかったドラゴン単独による神聖ミスルギ皇国への侵攻も行っている。原作同様に中盤にてアウラの民の存在が知られると、敵ユニットとしては登場しなくなる。
本作におけるアウラの民が住む地は宇宙世紀世界であり、ドラゴン達が棲む領域は空間的に遮断された結界により外界からは発見されないようになっている事が物語中盤で判明する。
また、ドラグニウムの正体がゲッター線というクロスオーバーにより、過去の地球の荒廃はゲッター線汚染によるものとなっている。ドラゴンの使命である「ドラグニウムの浄化」とはゲッター線汚染の除去の事であり、ドラゴン達は一度滅んだ世界を浄化したあと自分達は隠遁し、綺麗になった世界でドラゴン化しなかった人類達が再び文明を築いたのが現在の宇宙世紀世界とされている。
ドラゴン達は外界にはほとんど干渉しないが、彼らがいる地球そのものを危機に及ぼす時にはそれを守る為に行動する。宇宙世紀世界では、10年前に起こった早乙女博士の反乱の結果、再び地球がゲッター線に汚染されるが、これは予想よりも早く収束したのも彼らの活動のお陰であった。そしてゲッター線を研究する中でドラゴンの存在を知った早乙女博士は、「ゲッター線を組み伏せる力を持つ」機体として、自身が作り上げたゲッターロボに「ドラゴン」の名を冠したというのが『V』における設定。
スーパーロボット大戦X
ブリッグ級が初登場。ただし、ゲーム中ではガレオン級として扱われている。
本作では、アル・ワースに存在する「マナの国」周辺に出現する生物という設定。
『V』と異なり、ワタルに「人殺し」をさせないよう配慮してかマップ上での撃墜モーションが「撤退」を思わせるものになっている。

脚注

  1. WORD、クロスアンジュ 天使と竜の輪舞、2022年2月13日閲覧。