北大路花火
北大路花火 | |
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読み | きたおおじ はなび |
外国語表記 | Hanabi Kitaoji |
登場作品 | サクラ大戦 |
声優 | 鷹森淑乃 |
デザイン |
藤島康介(原案) 松原秀典 |
種族 | 地球人(日本人) |
性別 | 女 |
生年月日 | 1908年5月22日 |
年齢 |
17歳(3) 18歳(4) |
出身 | 日本 |
身長 | 158 cm |
体重 | 46 kg |
髪色 | 黒色 |
瞳の色 | 緑色 |
血液型 | O型 |
所属 | 巴里華撃団 |
役職 | 巴里華撃団・花組隊員 |
概要
『サクラ大戦』シリーズのヒロインの1人。
北大路正道と北大路恭子との間に産まれた一人娘。祖父は北大路正盛、祖母はフランス人である。花火の目の色が緑がかっているのはこの為。
北大路家は海運業に長けており、花火が3歳の時、一家はフランスに移り住んだ。欧州とアジアの航路開拓と事業拡大を目指す北大路家は、花火が17歳の時、フィリップ・ディ・マールブランシュとの婚約を取り付ける。欧州大戦で破産寸前に陥りつつも、未だ海運業界でその名を轟かせるマールブランシュ家の名声を狙った政略結婚だった。前に出ずに決められた事を守り、よき妻として殿方に尽くす「大和撫子」を目指すように育てられた花火はこれに何の疑問も持たなかったが、フィリップは違った。自堕落な父の影響から女性を嫌っていた彼は「恋すら知らない者が結婚など出来るのか」と突き放すが、「よろしければ恋を教えてもらえませんか」と答える花火。フィリップは呆然としつつも、彼女の純粋さに惹かれていった。
結局、フィリップと花火は出会って半月で結婚を決め、式はマールブランシュ家が建造した豪華客船「マールブランシュ号」の処女航海で行われる事となった。しかし、この航海中にエンジンの故障が原因の事故[1]で船は沈没、花火の目の前でフィリップは帰らぬ人となった。この日以来、花火は喪服を決して脱ごうとせず、北大路家が日本に帰国する際にも自らの意思で巴里に残り、友人であるグリシーヌ・ブルーメールの邸宅に居候し、毎日欠かさずモンマルトルにあるマールブランシュ家の墓を詣でるようになった。
花火に転機が訪れたのは怪人マスク・ド・コルボーに狙われた時だった。生きる希望を失った美しい女性を探し求めていたコルボーは妖力で花火の過去を垣間見る。彼女こそが自らが望む「我が君」であると見定めたコルボーはその力でフィリップに化け花火を拉致、オペラ座に沈没寸前のマールブランシュ号の幻を作り出し、観客を巻き込んで劇場ごと花火を葬ろうと企てた。だが、巴里華撃団の活躍と大神一郎の説得により花火は霊力を発現、束の間の幻を見せてくれたコルボーに感謝の言葉を述べ、巴里花組の仲間として過去を心に留め未来を歩む覚悟を固めるのだった。
上記の通り性格は大和撫子そのものであり、ある意味病的とさえ言える。他人を立てる事に秀でているが、自主性の無さと紙一重でもある。そんな花火も大神や個性派揃いの巴里花組と触れ合ううちに、徐々に積極性を出すようになった。
大和撫子として育てられる過程で最高レベルの教育を受けており、多種多様な芸事を身に着けている。戦いで用いる弓道もその一環であり、公式試合への出場経験こそないものの、その腕前は七段相当。馬上から50メートル先の扇子を射抜く精度を誇る。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。光武二式のユニットクエスト「久しぶりの帝都と乙女たち」において、大神が巴里で鑑賞した花火の話[2]をした際、真宮寺さくらから名前が出るという形で、他の巴里華撃団のメンバーより先に間接的に登場していた。
パイロットステータス設定の傾向
精神コマンド
アビリティ
- 光武F2 (花火機)(ブラスター)
アビリティ | 効果〈通常〉 | 効果〈アリーナ〉 | 備考 |
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ぽっ | 分身状態の敵に対して命中率特大アップ | 1度だけ自分のターン開始まで行動力2000アップ | |
フィリップへの想い | 自分のタイプと同色コアをバトル開始時に2つ所持 | 通常攻撃で、敵の装甲100%無効、バリア貫通 | |
黒衣の花嫁 | 命中率、攻撃速度大アップ | CRT率、CRTダメ50%アップ、命中率150%アップ。行動力500アップ | ※[3] |
大和撫子 | 通常攻撃に高確率スロウを付与、さらに吹き飛ばし効果アップ | 通常攻撃に80%で2ターンのスロウ、暗闇を付与 |
人間関係
- 大神一郎
- 上司。初対面の際に大神は珍妙な格好をしていたのだが、彼女らしくそれには全くツッコミを入れなかった。
- エリカ・フォンティーヌ
- 同僚。花火とはまるで正反対の性格の為、気圧される事も。
- グリシーヌ・ブルーメール
- 同僚。一番の親友。花火ですら、グリシーヌの事は親しみを込めて名前だけで呼ぶ。当初、グリシーヌは花火とフィリップの結婚に反対だったが後に支持に回り、結婚式にも立ち会った。
- コクリコ
- 同僚。自分より遥かに幼いが、花火はコクリコの事を「さん」付けで呼ぶ。
- ロベリア・カルリーニ
- 同僚。
- 北大路正道
- 父。北大路家の婿養子。第4期OVA『ル・ヌーヴォー・巴里』では、巴里に残った花火の元を訪れる。
- 北大路恭子
- 母。正道を立て、花火を大和撫子として厳しく育てた。
- なお、花火の徹底した大和撫子としての振る舞いに両親も困惑したらしく、政略結婚には結婚で彼女が変わるのではという期待も込めていた。
- 北大路正盛
- 祖父。祖母の方はフランス人という素性以外不明。
- フィリップ・ディ・マールブランシュ
- 婚約者。花火は彼を「フィリップ」と呼ぶようになってから今までにない感情を抱くが、グリシーヌに指摘されるまでそれが恋だと気付かなかった。元々は親が決めた政略結婚だったが、2人の間には確かに恋が芽生えていた。
- マスク・ド・コルボー
- カラスの仮面を被った怪人。概要の通り、敵でありながら花火に多大な影響を与えた。ただし、彼女が生きる希望を取り戻すという結果はコルボーの望むものではなかった。怪人カルマールによって復活させられた際には花火に対する関心は薄れており、新たな我が君を求めつつ、カルマールの忠実な下僕となった。
名(迷)台詞
- 「ぽっ」
- 照れた時などに発する口癖。実際の発音は「んっ」に近い。
- 「フィリップ……あなたの好きなお花を持ってきました……」
「今日も二人で、楽しく過ごしましょうね……」 - 『3』の第5話冒頭の台詞。
- 「私……まだ生きているんですか?」
- 『3』にて、水辺の橋の上にいた花火から只ならぬ気配を感じ取った大神は彼女に駆け寄るが、勢い余って自分が川に落下してしまう。それを見た花火はかつてのトラウマが甦り気絶し、その後意識を取り戻した際の台詞。
- 大神はこの時点では花火の過去について何も知らず、気絶した事以上にこの発言に驚いている。
- 「私は生き残ってしまいました。でも、私を助けようとしたフィリップは波にのまれて……」
「今でも彼は……他の人々と一緒に冷たい海の底で私を待ってくれているんです……」
「そして……今でもフィリップがささやいてくれるんです。君を愛しているよ、て……」
「そうよね……フィリップ……ぽっ……」 - 『3』にて、大神に語ったフィリップへの想い。
- 大神が元気づけたとしても、花火は「フィリップと一緒だから悲しんでなんていない」と返すが…。
- グリシーヌ「フィリップが……!花火、すまない……私が遅かったばかりに……」
花火「うふふ……ちがうわ、グリシーヌのせいじゃない……すべて私のせいだもの。」
グリシーヌ「は、花火……?なにを笑っているんだ!?」
花火「フィリップが言ったの、ずっと微笑んでいてくれって……」
「そうよね、フィリップ。」 - 『3』にて、グリシーヌが明かしたフィリップが亡くなった直後の花火の様子。
- 愛する人を失っても花火が微笑みを絶やさなかったのは、深い後悔と悲しみによるものだった。
- 「私だって……私だって……私だって、生きたい!!」
- 『3』にて、コルボーの幻を打ち破った際の台詞。
- オペラ座に現れたマールブランシュ号は花火の記憶と死を願う彼女の願望から作り出されていた。だが、大神はもしフィリップが生きていたら花火の死は望まなかったと諭す。コルボ―は意に介さなかったが大波が船を飲み込もうとした瞬間、生きることを願う花火の意志が霊力として発現する。
- 「ごめん……なさい……」
「私……まだ……あなたの許へは行けなくなってしまいました……」 - 『3』にて、「ぼくを残して行かないでくれ」と語るフィリップに変装したコルボ―を通して、本物のフィリップへ向けた台詞。
- 「それから……フィリップに会わせてくれて……ありがとうございました。」
- 上記の台詞に続き、こちらはコルボ―自身に対しての発言。
- 花火は純粋に感謝の言葉を述べ一礼するが、コルボ―はこれを裏切りと捉え、激昂する。
- 「私はもうしばらく、みんなとがんばっていこうと思います。」
「悲しいことや、つらいことがあるかもしれませんけど……受け止めてみます。」
「だから……見守っていてくださいね、フィリップ……」 - 『3』の第5話の最後を締めくくる、シャノワールのダンサーとして第一歩を踏み出した際の台詞。
- なお、花火のステージネームは「タタミゼ・ジュンヌ」であり、人によってはそれまでの重い話が吹っ飛ぶくらいのインパクトを受けるかもしれないが、「タタミゼ」も「ジュンヌ」もれっきとしたフランス語である[4]。
搭乗機体
余談
- 『3』の第5話のストーリーの関係で、花火は巴里花組の中で唯一リアル頭身の3Dモデルが作られている。
- 花火は『3』のEDで「黒き衣装に別れを告げて」と手紙に綴っているが、その後を描いた『4』や『歌謡ショウ』などでも、普段着についてはそのまま喪服を着るという形で落ち着いている。