神話型アクエリオン
アクエリオンの一種で、『創聖のアクエリオン』の主人公機として活躍したアクエリオンを指す。
概要
『創聖のアクエリオン』の主人公機として活躍したアクエリオン。全てのアクエリオンの原点となっている為、「神話型」または「オリジナル」とも呼称されており、「神の道具」とも評されている。
主人公・アポロを始めとする地球再生機構『DEAVA』のエレメント達が搭乗し、堕天翅族達と壮絶な戦いを繰り広げる。
機体概要
一万二千年という遥か太古より存在していた、ベクターソル、ベクターマーズ、ベクタールナの3機のベクターマシンが合体して完成するスーパーロボットタイプの機動兵器。ベクターソルをヘッドとした基本形態のソーラーアクエリオン、ベクタールナをヘッドとしたアクエリオンルナ、ベクターマーズをヘッドとしたアクエリオンマーズの三つの形態を持つ。
アクエリオンの合体には各ベクターマシンに搭乗したエレメント達の心の結束が必要不可欠となっており、合体時には「念心!」「合体!」「GO!アクエリオォォォォン!!」の叫びと共に各ベクターマシンがフォーメーションを組み、即座に合体が開始される。この際、極限まで昂ぶったエレメント達の感覚は共有され合体時特有の恍惚状態に陥る[1]。だが、これは一種の麻薬的な効果もあるという負の側面も持ち合わせ、特に傷心への逃避からこの快楽に溺れると『合体依存症』へと陥ってしまい、廃人一歩手前にまでなってしまう。各ベクターマシンに専任パイロットはおらず(ベクターソルのみほぼアポロで固定)、不動GENの命令により状況に応じたエレメント達が選別され搭乗する。また、アクエリオンの操縦はかなり精神力を消耗するため、戦闘中でも交代の必要が生じればテレポートチェンジによってパイロットが交代する。
「人間の想いを具現化させる力で戦う」という特性故に、地球から月までというとんでもない距離まで腕を伸ばす攻撃である「無限拳(むげんパンチ)」を始めとする超常的な技を行使し、他にも位相空間内での戦闘や巨大化、食物連鎖による修復・復活といった、もはや科学だけでは説明出来ない物理法則を完全に無視した現象を次々と起こしており、搭乗するエレメント達の能力からも、むしろ魔法や超能力に近いとさえ言える。なお、設定では3形態共に専用の剣を所持している(ソル…「太陽剣」、マーズ…「星空剣」、ルナ…「月光剣」)が、太陽剣は終盤のみの登場で、月光剣は本編未使用となっている。
どの様な経緯で、誰がいつ開発したのかは全く不明であるのだが、本来は堕天翅族の世界であるアトランディアの地底にて封印されていたとされている。その当時となる一万二千年前においてアクエリオンは「禁断の翼」と呼称され、強大過ぎる潜在能力故に堕天翅族の中にも扱える者は誰もいなかった。だが、堕天翅の一人であるアポロニアスが人間のセリアンと愛し合う仲となった事で、裏切って人類側についた彼が地底よりアクエリオンを持ち出し、人類であるセリアンとスコルピウスの三人で搭乗。堕天翅族と壮絶な戦いを繰り広げるに至ったとされている[2]。その後はどういう経緯かは不明であるがアリシア王国の地下に封印され、発掘を経て現在は堕天翅族の侵攻に備えた地球再生機構『DEAVA』に所属する少年少女のエレメント達によって運用されている。
後に、アクエリオンに関する解析が進んだのに加えて数多くの戦闘データが得られた結果、不確定要素の多さによる汎用性に欠けている神話型一機に依存する事を懸念していた新国連軍の意向により、現代技術も加える形で量産型となる「強攻型アクエリオン」が小数生産される事になり、その内の一機分は最終決戦時に成り行きでDEAVA側も運用する事になった。
各形態
- ソーラーアクエリオン
- ベクターソルを上半身に合体したアクエリオンで基本形態。パートカラーは赤。
- アクエリオンマーズ
- ベクターマーズを上半身に合体したアクエリオン。パートカラーは青。
- アクエリオンルナ
- ベクタールナを上半身に合体したアクエリオン。パートカラーは緑。
関連する用語
- 強攻型アクエリオン
- 量産型。