ヴァース帝国
ヴァース帝国とは、「アルドノア・ゼロ」に登場する国家。
概要
西暦1985年に火星に建国された帝政国家。初代皇帝はレイレガリア・ヴァース・レイヴァース。古代文明の遺物であるアルドノアを占有し、その起動権限を持つ皇族を中心とした貴族社会が構築されている。
アルドノアに由来する高い技術力によって重工業を主幹産業とするが、それに偏重するあまり他の技術については地球に劣る。火星のテラフォーミングも水と空気の不足によって不完全というのが実情であり、主食もクロレラとオキアミによって賄われている[1]。
ハイパーゲートを使って地球から火星に移住した開拓民を祖に持つが、貧困の矛先を避けるために地球に対する選民思想を徹底した事で、国民は根強い反地球感情を持ち、それによって国内の結束を維持している。
1999年、二代目皇帝ギルゼリアの代に地球との戦争を勃発させたが、月のハイパーゲートが崩壊した事で発生したヘブンズ・フォールによりギルゼリアは戦死。以降地球と断絶状態にあったが、アセイラム・ヴァース・アリューシアの暗殺(未遂)事件によって再び地球との戦端を開いた。
火星騎士
ヴァース帝国の軍人は「火星騎士」と呼ばれ、国家ではなく37の有力貴族たちによって統制され、各家門によって個別に統制された軍閥に近い組織体系を有する。地球衛星軌道上の「揚陸城」に駐留する軌道騎士や月に展開する月面騎士などが存在する。
火星騎士はそれぞれがアルドノアドライブを搭載したワンオフのカタフラクトに搭乗し、地球連合軍のカタフラクトを越える戦闘力を持つ。火星騎士にとって連合軍は狩りの対象に過ぎず、地球の地域制圧をいち早く成し遂げた騎士が栄誉を受けられるため、他の貴族との連携は希薄。
また、騎士による独自行動が基本とされるため、アセイラム暗殺事件の際には、皇帝による正式な宣戦布告が行われるよりも先に軍事行動を起こしている。
登場作品
- スーパーロボット大戦DD
- 初登場作品。ワールド5の主要な敵勢力の一つとして登場。『無敵鋼人ダイターン3』とのクロスオーバーにより、レイレガリア皇帝が破嵐創造と盟友であった事が語られ、メガノイドとも協力関係にある。
関連人物
皇族
- レイレガリア・ヴァース・レイヴァース
- 初代皇帝。一度はギルゼリアに王位を譲ったが、彼の戦死によって復位した。
- ギルゼリア
- 二代目皇帝。アルドノアを信奉し、重工業偏重の政策に舵を取り、国民の不満のはけ口を地球へ向けさせた。1999年のヘブンズ・フォールの際に戦死。
- アセイラム・ヴァース・アリューシア
- レイレガリアの孫娘。反地球感情の根強いヴァースにおいて地球との親交を深めようとするが……。
- レムリナ・ヴァース・エンヴァース
- ギルゼリアの妾腹の子。アセイラムの異母妹。
火星騎士
その他
- スレイン・トロイヤード
- エデルリッゾ
- ハークライト
保有戦力
カタフラクト
- エリシウム
- シレーン
- ハーシェル
- オクタンティス
- ソリス
- エレクトリス
- スカンディア
- オルテュギア
- ステイギス
その他
- スカイキャリア
- カタフラクト用戦術輸送機。
- 揚陸城
- 地球軌道上に駐留する軌道騎士の居城。それ自体が巨大な質量兵器でもあり、開戦時には地上に降下させその際の衝撃波で周囲を一掃。その後陣地を設営する。対空砲やミサイルなどで武装しており、地上に展開後も拠点として機能する。
脚注
- ↑ そのため、地球ではありふれた食材である鶏肉すらも贅沢品と認識される状態にある。