ティベリウス
ティベリウス(Tiberius)
- 登場作品:機神咆吼デモンベイン
- 声優:矢尾一樹(『斬魔大聖』はボイスなし)
- 種族:地球人(ゾンビ)
- 性別:男
- 所属:ブラックロッジ
- キャラクターデザイン:Niθ(ゲーム版/アニメ版原案)、橋本秀樹、桜井正明(アニメ)
アンチクロスの一人であり、魔導書「妖蛆の秘密」を所有する魔術師。道化師のような姿をしており、オネエ言葉で話す。
しかしその本質は弱者を嬲り殺す趣向を持った生粋のサディストであり、外道の集まりと言えるアンチクロスの中でも特に質の悪い人物。『喜』『怒』『哀』を表す三種類の仮面を持っており、普段は『喜』の仮面を装着しているが、場面ごとに三種類をそれぞれ使い分けることで感情を表している。
実は既に死んでおり、その体も激しく腐敗している。「妖蛆の秘密」の力によって不死の力を得ており、全身を細切れにされようが焼き尽されようが瞬く間に再生してしまう。が、魔導書の作用によるものなのか、生前の姿へ再生することは不可能(全身を再生する際に一瞬だけ生前の姿に戻りかけるが、完全に再生しようとした瞬間から急激に腐敗が始まる)。
基本的には鉤爪で敵を叩き潰す戦法を好んでいるが、死者や怨霊を操る魔術も得意とし、殺せば殺すだけその怨霊を吸収することが出来る。その他にも不意打ちの手段として自らの内臓を相手に巻きつけたり、骨を射出して突き刺すことが可能。
凄まじいしぶとさ発揮した彼だったが、それ故にシャイニング・トラペゾヘドロンを最初に受けることになり、異世界へと放逐されることとなった。
なお、常に隠し持っている魔導書を消滅させられると不死の能力が失われて死に至るという弱点もあり、アルルート以外では主にこちらの方法で倒されている。
アニメ版では音声に独特のエフェクトが掛かっている。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 原作通り「THE INVADERS」で初登場。レムリア・インパクト初お披露目の相手となる。好色なオカマというキャラ付け故か、今作においてはジョーイやエイサップなどの美少年キャラに対して色々とアブない台詞を吐く場面が多い。
- ちなみに交戦機会は一度だけではあるものの、乗機のベルゼビュートにはオールキャンセラーがなく自身も精神耐性を持たないため普通にナーブクラックが効いてしまう。そのため「禁忌に触れまくってる割にはメンタルが弱い」「イズナはどんな恐ろしい幻覚を見せているんだ」等とプレイヤーから突っ込まれることも。
パイロットステータスの傾向
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
- 「機神咆吼―交錯する刃金と刃金」
- デフォルトBGMとして設定されている。
人間関係
- 大十字九郎
- ブラックロッジ全体の敵。アンチクロスの中で一番最初に彼と刃を交えている。
- 覇道瑠璃
- 彼女を狙うが、途中で九郎によって阻まれる。終盤では彼女を人質にする卑怯な手段を使う。
- マスターテリオン
- 主君。
- エセルドレーダ
- 瑠璃ルートにおいて、レムリア・インパクトにより肉体を消滅させられ、唯一無事だった魔導書を利用して再生しようとしていたところを彼女の手により始末される。
- ティトゥス
- アンチクロスの同志。共に覇道邸を襲撃する。漫画版では彼の敗北後、デモンベインを背後から襲いかかろうとするが、それを善しとしない彼の一撃により魔導書ごと体を貫かれ、彼への怨嗟を叫びながら死んでいく。
- アウグストゥス、カリグラ、クラウディウス、ウェスパシアヌス
- アンチクロスの同志。
- サンダルフォン
- ライカルートではメタトロンに執着する彼を裏切り攻撃を加えるが、それが仇となり、最期は彼の手により命乞いも虚しく魔導書を燃やされ朽ち果ててしまう。SRW未登場。
- ネス、ストーン
- 地下シェルター襲撃の際、教会の孤児らを嬲ろうとした時に彼らの巧みな連携によって足止めを食らわされる。SRW未登場。
他作品との人間関係
スーパー系
- 飛鷹葵
- どこかで聞いたような声の持ち主だが、言ってることは大分分かりやすいと評される。勿論悪い意味でだが。専用ボイスも存在し、ティベリウスへの不快感や怒りを露わにしている。
- ジョセフ・カーター・ジョーンズ
- 彼を気に入ったのか、戦闘前会話では色々と危険な台詞をのたまう。
- スクラッグ兵士
- UXでの初登場時に自身の能力により、屍骸を手駒として操る。
リアル系
- エイサップ・鈴木、エレボス
- 戦闘前会話では、彼らに対しても危険な台詞をのたまう。
- 曹操ガンダム
- クトゥグアのプラズマ球でUXの面々に攻撃を加えようとした矢先、颯爽と登場した彼の手によりプラズマ球ごと機体を切り裂かれる。以降は何かと彼を付けねらうようになる。
名台詞
- 「……おほほほほほっ、おーほっほっほっほっほっほっ!」
「どう! これがアタシの! ベルゼビュートの力よ!」
「所詮、紛い物のアンタに勝ち目なんてハナっからなかったのよん!」
「愉快よ。実に愉快よ……さあ、この気分の良さを瑠璃お嬢様にもお裾分けしてあげないとねん……」 - 魔導書であるアルが不在、その代替システムであるエルザも先ほどの攻撃で人事不省――大破した上に動けなくなったデモンベイン、そして負傷してしまった九郎に追い打ちをかけるように怨霊呪弾をブチ込んだ。
- 「魔を断つ剣」に今度こそ止めを刺したと確信し、ティベリウスは勝利の悦に至りながら哄笑した。デモンベインごと九郎が跡形もなく消し去られた事で絶望しているであろう瑠璃に舌をなめずりまわすが……。
- 「何故ぇぇぇぇぇぇぇぇ!? 何故なのぉぉぉぉぉ!? 何で、なぁぁぁぁぁんで、アンタがここにいるのよっっっっ!?」
- ベルゼビュートの攻撃で吹き飛んだはずのデモンベインがこの場にいないはずのアル・アジフの結界によって防がれだ事を知るや否や、一転して驚愕してしまう。さらに…
- 「こ、こ、こ、こ、こん餓鬼ァァァァ! 人様、無視して勝手に盛り上がってんじゃねぇぇぇぇぇわよッッッッ!」
- デモンベインが自己修復機能を獲得したという想定外の出来事、そして自分をそっちのけで痴話喧嘩している九郎とアルの光景にティベリウスは完全にブチ切れ、迷彩兵器「スターヴァンパイア」を放つ。
- 「何よ!? 何なのよアンタたち! 来るなァァァ! アタシに……アタシに近寄るなあああぁぁぁぁぁああ!」
「ひぃぃぃぃぃぃいぃぃ! ひいいいいいいいいいいッ!」 - デモンベインが未知なる道具―――「捻じ曲がった神柱」を手に掲げた時、ティベリウスは半狂乱しながら叫ぶ。
- 第零封神昇華呪法「シャイニング・トラペゾヘドロン」に触れたベルゼビュートの―――構成する蝿の群れを飲み込み、やがて……
- 「や、やめてっ! ど、どこへ連れて行くつもり!? い、いやあぁ!」
「いやああああああああああ! そこはいやよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
「お願いお願いよおおおおおおお!……殺してぇぇぇぇぇ! 殺してお願いぃぃぃぃいいいいいいいいいいいい!」
「ひゃああああああああああああああああああああ!」 - アルルートでの断末魔。ティベリウスはベルゼビュートごと「邪神が封じられた宇宙」へと放逐され、彼はその光景に絶叫しながら消えて逝った。
- 自身の快楽のために他者を踏み躙り、嬲り殺した外道に相応しい末路であり、魔導書を消滅しない限り、未来永劫、異世界での生き地獄を味わなければならないのだから―――。
迷台詞
- 「さあ来なさいデモンベイン!アタシは実は一回蹴られただけで死ぬわよオオ!」
(バキィ!)
「グアアアア!こ、このTHE・不死身と呼ばれるアンチクロスのティベリウスが……出来損ないの鬼械神に……バ……バカなアアアアアア!」 - 『ニトロ×ロワイヤル』のアルEDにて。このEDはアニメ版の話を『ギャグマンガ日和』で屈指の人気を誇るエピソード「ソードマスターヤマト・完結編」のパロディとして解説したもの(元ネタの「ヤマト」の同じシーンでやられた四天王・サイアークは元々10回刺さないと死なない肉体を持つ「ザ・不死身」の異名を持つという設定だったが打ち切りにより一撃で倒されてしまった)であり、アニメでは実際にアトランティス・ストライク一撃で死んでいた…と言われることがあるが、トドメはあくまでトラペゾヘドロンである。
- 余談だが、その直後にウェスパシアヌス、アウグストゥス、ティトゥスの三人がティベリウスを三番目に弱いと言っているが、一番目と二番目はカリグラとクラウディウスなのだろう。
スパロボシリーズの名台詞
- 「そっちの坊や、カワイイ顔してるじゃない。アタシのオモチャにしようかしら~」
- 第15話でのヒーローマンとの戦闘前会話。どうやらジョーイを気に入ったみたいが、発言した当人が当人だけにいろんな意味でジョーイが危ない。
- 「食べちゃいたいくらいかわいい子ねえ…」
「せっかくだから、きれいな操り人形にしてあ・げ・る!ぶっ殺した後にねえ!」 - 第42話でのヒーローマンとの戦闘前会話。ティベリウスに目につけられているあたり、ジョーイの災難も絶えまい…。
- 「ハーフっていいわね~ん。混じりあったあなたのその魂、身体ごと半分こにしてあげるっ!」
- エイサップとの戦闘前会話。
搭乗・関連機体
余談
- 自らの内臓で拘束する行為は、ニトロプラスが後に発売したゲーム『沙耶の歌』でヒロインである沙耶もやっている。
ちなみに、彼女はクトゥルフ神話におけるショゴスに近い存在である。- さらに後の作品では、「内臓で敵の動きを封じる」「骨を露出させて攻撃する」「即死級の傷から復活」というティベリウスと同様の技を複数披露したヒロインも存在している。
- 以上からデモンベインのヒロインはティベリウスとネタにされることがある。「触手プレイはいまどき流行らねぇ」と言った九郎が不憫である。