エイゼル・グラナータ
エイゼル・グラナータ | |
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外国語表記 | Ezel Granada[1] |
登場作品 | |
声優 | 稲田徹 |
デザイン | 斉藤和衛[2] |
初登場SRW | 無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ |
プロフィール | |
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種族 | 魔族 |
性別 | 男 |
所属 | オルケストル・アーミー |
役職 | 隊長 → 国家元首 |
エイゼル・グラナータは『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』の登場人物。
概要
髑髏のマスクが目を引く寡黙な大男。
フォルミッドヘイムの特殊任務実行部隊「オルケストル・アーミー」のリーダーを務め、常に沈着冷静に行動する。マスクの下の素顔は一切公表されておらず、時折マスクの眼窩から赤い光が覗くのみ。数少ない素顔に関する情報として、アシェンとの戦闘前台詞にて「その鎧の下は美少女ということは?」という質問に対し「ない」と答えている(何のヒントにもなっていないが)。実はマスクではなくそれが素顔だとする説もある。実際フォルミッドヘイムの勢力には骸骨の姿をした魔族もいる。
十年戦争の後にオルケストル・アーミーの再編成が行われる以前から同隊を率いている古株で、十年戦争の裏の事情やアインストの真実にかなりのところまで精通している。しかし寡黙な性格からか彼自身は多くを語らず、それでいて彼しか知りえない事実に基づいた自身の信念は貫こうとするため、ハーケン達とオルケストル・アーミーは度々衝突することになる。
しかし基本的には度が過ぎるほど剛直で裏表のない性格の人物であり、ハーケン達が事情を把握した後には和解。エイゼルは彼らとは別行動でアインストの脅威を払拭すべく行動を起こすことになる。またその性格から部下の信頼も厚く、アインスト消滅による世界再構築後にはジョーンらの薦めにより、彼自身が指導者に就任、フォルミッドヘイムの立て直しを目指すことになる。『無限のフロンティアEXCEED』でも新たな戦乱を予感してか、オルケストル・アーミーを各地へ派遣していたが、アグラッドヘイムの侵攻に際してはフォルミッドヘイム国民を国外へ避難させた上で鎖国。たった独りでアグラッドヘイムに立ち向かい、事態を知って駆け付けた新旧オルケストル・アーミーの面々やアレディ達と共闘。以後も物語の最後までアレディ達と同行する。尤も、周囲からは王にもかかわらず前に立って戦う事に苦言を呈されており、ルボールとジョーンからは説教を喰らっている(彼らは指導者になってしまって自分が戦えなくなった事からの嫉妬も若干含まれているが)。
戦闘スタイルはパワー型で、爆弾付きの巨斧「マックス・アックス」を駆使して戦う。必殺技は斧の乱舞に身に纏ったリアクティブアーマーの爆発を組み合わせた「パンツァー・ボンバー」。ちなみに、本来リアクティブアーマーは着弾の衝撃を装甲下の爆薬を炸裂させることで軽減する防御装甲であり、武器ではない。むしろ、その際に飛ぶ破片は友軍の歩兵に当たる問題点ですらある。尚、必殺技発動の際にはMXの主人公宜しく「イグニション!」と叫ぶが、キャラクター設定上の関連性は今のところ特段見出されておらず、単なるネタと思われる。
ちなみにオルケストル・アーミーは「ブレーメンの音楽隊」がモチーフになっており、彼はロバ[3]。
登場作品と役柄
無限のフロンティアシリーズ
- 無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
- 初登場作品。上述したようにパワー型ファイターで、まともに食らったら脳天がかち割れ大惨事になりそうな巨斧を得物としている。勿論ゲーム中では例え神夜であってもダメージを喰らうだけで済むが、流石に痛そうである。
- 無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
- 今回はオルケストル・アーミーでは唯一、コピーも含め敵としては登場しない。後半で支援キャラとして参加。戦闘前台詞から読み取るに、使用する武器を「デラックス・マックス・アックス」に持ち替えている模様。支援攻撃はBLOCK貫通性能に優れており、重い敵も安定して浮かせ維持できるが、コンボ途中に組み込むと初段の繋ぎがやや不安定。直撃や両断を持たないキャラにセットし、最初に繰り出すのがお勧め。最後の爆発後はすぐ敵が落下するので、早めに次の技を繰り出すように。支援効果で『号令(一度だけ、全員の支援攻撃回数+1)』が20%の確率でかかる点も見逃せない。
キャラクターステータス
重量級のパワーファイターで、GRDが高め。
使用技
- マックス・アックス
- 手に持っている爆裂機能つきの機械斧。切り下ろし⇒返し⇒振り下ろし。
- デラックス・マックス・アックス
- マックス・アックスで連続攻撃。ショップで販売されている汎用武器はこの名義。
- パンツァー・ボンバー
- マックス・アックスで猛攻をかけた後、リアクティブアーマーを炸裂させて吹き飛ばす。通常技、必殺技、対複数攻撃の3種類が存在。『EXCEED』では敵としては出てこないため名前は表示されないが、初代の時点で台詞が存在。
精神コマンド
無限のフロンティアの二戦目では、HP20%以下になると100%の確率で「切り札」を使う。この切り札は特別仕様で「魂」の効果付き。
特殊技能(支援効果)
性能は概ね上記の通り。詳細は下記記事を参照。
キャラクターBGM
- 「ORCHESTRE ARMY」
- エイゼル、ヘンネ、キュオンらオルケストル・アーミーの共通テーマ曲。人気が高く、EXCEEDでも引き続き採用されている。
人間関係
- ヘンネ・ヴァルキュリア、キュオン・フーリオン
- オルケストル・アーミーにおけるエイゼルの部下。彼女らからの信頼は厚い。しかし10年戦争の真相は、バレリアネア塔でハーケン達と戦うまで彼女達にも伝えていなかった。また『EXCEED』では彼女らを締め出して一人で敵に立ち向かうシーンもあるが、アイスベルグ監獄において魔倣の鏡を用いた罠で彼女らとカッツェのコピーが現われた事から判断して、自身も彼女らに対して強い信頼を寄せている事は間違いない。そのせいで強力な敵と戦わされるはめになるのだが。
- カッツェ・コトルノス
- オルケストル・アーミーの元サブリーダー。『無限のフロンティア』中盤、わざわざマーカス・タウンまで出向き彼に協力を要請。同作後はかつての信頼関係を取り戻したようである。
- ハーケン・ブロウニング
- エイゼル自身が多くを語らなかったため、彼らハーケン一行と度々衝突することになる。しかし後に和解。『EXCEED』では、ハーケンの意向で部下のアシェンを新生オルケストル・アーミーに一時出向させている。
- アシェン・ブレイデル
- 彼女の情報について、キュオンの子供の悪口同然の報告書をそのまま読み上げた(後述)。『EXCEED』では新生オルケストル・アーミーに一時出向しており、彼女の上司となる。その性格故にいきなり「ガイコツ野郎」呼ばわりさる無体な扱いを受けるも、「ガイコツ野郎ではない」と冷静かつ淡々とツッコミを入れる辺り、彼女のノリは理解しつつ慣れてもいるようである。
- アレディ・ナアシュ
- 彼の事は「いつか王になる者」と高く評価している。
- ネージュ・ハウゼン
- かつて10年戦争で敵対関係だった間柄。エイゼルとしてはその事に関して罪悪感を持っているようだが、ネージュはエイゼルと合流するまでに彼が10年戦争を終結させた立役者だった事を繰り返し聞いていたため、蟠りなく会話している。
- ルボール・ククルス
- 宿敵、というかルボールが一方的にエイゼルを敵視している。『無限のフロンティア』EDで雌雄を決しようとしたが、ジョーン達に止められ、エイゼルがフォルミッドヘイムの王になる事を渋々認める。以後も「隙あらばフォルミッドヘイムに侵略する」と公言しているが、なんだかんだで彼の危機にはフォルミッドヘイムへ向かうアレディ達に援助を行ったり、エイゼルが未だに先頭で戦う事に熱い説教をしたりとツンデレ気味。
- ジョーン・モーゼス
- エイゼルをフォルミッドヘイム国王に推薦した。一方でエイゼルが先頭で戦う事にはルボール同様説教を行っている。
- シュタール・ディープ
- フォルミッドヘイムの先王で、十年戦争を引き起こした張本人。当時のエイゼルは彼の側近であったが、アインストの影響による彼の変貌を見抜けずに戦争を防げなかったことが今も後悔として残っているようである。最終的にはエイゼル自身が彼を暗殺した事が作中で語られている。よって、作中では名前だけ…なのだが、隠しボスの「???」は彼である事が攻略本のインタビューにて示唆されている[3]。
- そして『無限のフロンティアEXCEED』では改めて対峙する。
名台詞
- 「毒舌ロボット←むかつく」
- ハーケン一行の情報を読み上げる際、他のキャラクターはヘンネからの報告書を元にした内容なのに対し、何故かアシェンについてのみキュオンの報告書の内容になっている。報告書が混ざっていた為らしいが、彼のキャラクターで真面目にこの台詞を発し、更に何事も無かったかのように話を進めるため、ギャグとしては非常に破壊力が高い。
- 「そして報告にないアンドロイド……」
「いや、“器”にすぎぬもの、か……?」 - 上記のアシェンの報告書ネタの後にKOS-MOSを評して。初見で見抜くあたりさすがにリーダーというところか。
- 「忘れるな、若者よ…貴様の正体は…」
- 敵の時のエイゼルは必殺技使用時、低確率でキャラ専用のボイスが出る事があり、これはハーケンに対するもの。自国側のネバーランドのデータから、ハーケンの正体を察していたのだろう。
- 「貴様も異邦人なのか…」
- こちらは対アシェン。ハーケンのことを知っていたと言うことは、当然アシェンのことも知っている。
- 「和の国の姫よ…それで、よい」
- 対神夜。何を指しているのかは不明。
- 「鬼の一族…そのルーツは…」
- 対錫華。エイゼルは式鬼一族について何か知っているのだろうか…? なお、『EXCEED』ではこの件は触れられていない。
- 「世界を彷徨する定めか…」
- 対零児。『NAMCO×CAPCOM』の世界観をこの一言で説明できてしまう。
- 「あの男に取り憑き…何を望む…?」
- 対小牟。常に共に行動している2人の関係は、エイゼルからすればこう映るらしい。
- 「そうか…貴様は器に過ぎぬのか…」
- 対KOS-MOS。一目で本質を見抜くこの眼力はやはりさすが。
- 「これで…良かったのかもしれぬ…」
- エイゼルを倒した際の台詞。十年戦争の件を引きずっているのか、どことなく切ない。
- 「イグニション……」
- パンツァー・ボンバー使用時の、リアクティブアーマー炸裂時の台詞のひとつ。スパロボユーザーはヒューゴを思い出すことが多いが、向こうと違い淡々としている。
- 「カッツェが認めた者たちだ。……だが。」
「“知りすぎた力無き者”は、例外なく、必ず災いをもたらす。」
「もし彼らがそのような存在ならば…… ここで処断せねばならぬ。」 - バレリアネア塔での決戦前の台詞。カッツェ同様、ハーケンたちを試そうとしている節が見て取れる。また、「知りすぎた力無き者」のくだりは確かに該当する人物がスパロボでも結構存在し、現実の世界でも同様な台詞である。
- エイゼル「我も協力しよう。この戦い、負けるわけにはゆかぬ。」
カッツェ「そうこなくっちゃネ、エイゼル。」
ヘンネ「ああ、エイゼル。やろうじゃないさ!」
キュオン「オルケストル・アーミー、集結だよん!」
アシェン「オルケストル・アーミー、集結だよよん。」
零児「おまえは見習いだろ。」 - ガグン・ラウズと対峙したイベントでオルケストル・アーミーが全員揃った時の場面。
- 神夜「爆発する時って痛くないんですか?」
エイゼル「これしき、耐えるのは苦ではない」 - 勝利時の神夜との掛け合い。アブゾーバーなどがあるわけではなく、単純に我慢しているだけだったらしい。エイゼルは防御にはまったくこのアーマーを使用しないため、改良の余地はあると思うのだが……。
- なお、他の掛け合いを見るに、このアーマーはエイゼル以外では反動で木っ端微塵になるのが確実というシロモノらしい。
- アクセル「あんたを見ると、記憶が蘇るような……」
エイゼル「白き剣士よ、何を思っておる?」 - 開始時のアクセルとの掛け合い。元ネタは漫画『ベルセルク』より。アクセルが主人公で「黒い剣士」と呼ばれるガッツとアニメ版第1作目では中の人が同じで、作中にはガッツを導く存在としてエイゼル同様骸骨のマスクを被ったキャラが登場する。
- 「うむ、さらばだ。……いつか、王となる者よ。」
- 『EXCEED』エピローグにて、アレディ達と別れた際の台詞。
迷台詞
- 「ない」
- アシェンとの戦闘前のやりとりから。「マスクの下は美少女とかないのですか?」と言われ、この一言。ちなみにではあるが、巨大掲示板「2ちゃんねる」のスレッドにおいて、「エイゼルのマスクの下って、美少女なんじゃないのか?」というファンの妄想が投下されていたのだが、『EXCEED』発売後に同スレにて「スタッフはこのスレを見てるのか?!」とちょっとした騒ぎに。だが真相は闇の中である。
- 「書き込むな」
- こちらは小牟との戦闘前やりとりより。「額に数字を書いても良いかの?」と言われ、この一言。書き込む数字はやっぱり3ケタのアレか?
- 「なるほど」
- トレイデル・ボーデン突入前、トレイデル・シュタットでのやりとり。女性を口説く為に、名前入りのケーキを用意したコトをハーケン達から責められたモーゼスが、「かつての賞金稼ぎが武器を用意したのと同じだ。」とトンチンカンな言い訳をしたのに対し、この一言。エイゼル天然説の発端ともなった。
脚注
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