新サクラ大戦
新サクラ大戦 | |
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読み | しんさくらたいせん |
原作 | 広井王子 |
脚本 |
イシイジロウ(ストーリー構成) 鈴木貴昭 |
キャラクターデザイン |
久保帯人(メイン) ゲスト 堀口悠紀子 BUNBUN 島田フミカネ いとうのいぢ 副島成記 杉森健 Mika Pikazo(アニメ版のみ) 工藤昌史(ビジュアル設定) |
メカニックデザイン | 明貴美加 |
音楽 | 田中公平 |
制作 | セガゲームス |
発売元 | セガゲームス |
発売日 | 2019年12月12日 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
『新サクラ大戦』は、セガゲームスより発売されたコンピュータゲーム。
概要
『サクラ大戦』のナンバリングタイトル第6作となるプレイステーション4用ゲームソフト。
ナンバリングタイトルとしては『サクラ大戦V ~さらば愛しき人よ~』以来14年ぶり、外伝を含むと『ドラマチックダンジョン サクラ大戦 ~君あるがため~』以来11年ぶりの完全新作タイトルとなる。グラフィックは全て3Dで表現され、バトルパートは前作までのターン制SRPGからアクションゲームに変更、ジャンルも「ドラマチック3Dアクションアドベンチャー」へと生まれ変わった。
ナンバリングタイトルでありながら番号が割り振られていないのは本作がリブート作品という立ち位置にあるためで[1]、登場キャラクターは元より、メインスタッフも従来から大幅な入れ替えが行なわれている。
ゲーム発売前よりメディアミックスが多角展開されており、漫画や小説の他、2020年にはテレビアニメ版となる『新サクラ大戦 the Animation』の放送と舞台の公開が予定されている[2]。
ストーリー
太正十九年。帝都・東京で「降魔大戦」と呼ばれる戦いが勃発。帝国華撃団、巴里華撃団、紐育華撃団はこの脅威に立ち向かい、自らの消滅と引き換えに世界を救った。
その功績から、華撃団による都市防衛構想は世界中から認められ、「世界華撃団連盟(WLOF)」が設立。世界の各都市で華撃団が誕生する。各国の華撃団はWLOFが開催する平和の祭典「華撃団競技会」で歌劇と戦闘の技術を競い合い、自らの力を高めあった。2年に1度開催されるこの戦いは「世界華撃団大戦」と呼ばれ、人々は熱狂していった。
太正二十九年。長らく華撃団が途絶えていた帝都で新たなる帝国華撃団が誕生し、優勝を目指し世界華撃団大戦へと参加する。だが、世界中に再び現れた降魔と謎の敵によって「世界華撃団大戦」は「世界の命運をかけた戦い」へと変貌を遂げる。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
帝国華撃団
- 神山誠十郎
- 主人公。実働部隊・花組隊長。
- 天宮さくら
- ヒロインの1人で、メインヒロイン。花組隊員。
- 東雲初穂
- ヒロインの1人。花組隊員。
- 望月あざみ
- ヒロインの1人。花組隊員。
- アナスタシア・パルマ
- ヒロインの1人。花組隊員。
- クラリス
- ヒロインの1人。花組隊員。
その他帝国華撃団関係者
- 神崎すみれ
- 大帝国劇場支配人兼帝国華撃団総司令。元帝国華撃団・花組隊員にして伝説のトップスタァ。
- 竜胆カオル
- 大帝国劇場の経理・庶務担当兼すみれの秘書。風組隊員。
- 大葉こまち
- 大帝国劇場の売店担当。金儲けに余念がないバリバリの大阪商人。風組隊員。
- 司馬令士
- 帝国華撃団のメカニック兼大帝国劇場の大道具係。神山とは兵学校時代の同期で腐れ縁。
上海華撃団
- ヤン・シャオロン
- 上海華撃団の実働部隊・五神龍(ウーシェンロン)隊長。
- ホワン・ユイ
- 上海華撃団実働部隊・五神龍隊員。
倫敦(ロンドン)華撃団
- アーサー
- 倫敦華撃団の実働部隊・円卓の騎士団長。
- ランスロット
- 倫敦華撃団実働部隊・円卓の騎士団員。
伯林(ベルリン)華撃団
- エリス
- 伯林華撃団の実働部隊・シュヴァルツシュテルン隊長。
- マルガレーテ
- 伯林華撃団実働部隊・シュヴァルツシュテルン隊員で参謀格。
莫斯科(モスクワ)華撃団
- クラーラ・M・ルシュコヴァ
- 莫斯科華撃団の隊員で、壊滅前の隊員では唯一の生存者。アニメ版に登場。
- ヴァレリー・カミンスキー
- 新生・莫斯科華撃団の隊長。アニメ版に登場。
- レイラ・M・ルシュコヴァ
- 新生・莫斯科華撃団の隊員。アニメ版に登場。
降魔
- 夜叉
- 仮面をつけた女性型の上級降魔。声や容貌が[真宮寺さくら]]に酷似している。
- 朧
- 相手を苦しめ、絶望に落とす事を快楽とする男性型の上級降魔。
- 幻庵葬徹(げんあん そうてつ)
- 降魔の首領格。10年前の降魔大戦で撃退されたと思われたが、生き延びてプレジデントGとして人間界に潜伏し、帝鍵を奪う機会を伺っていた。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
帝国華撃団
- 無限
- 霊子戦闘機。三式光武の経験を踏まえ開発された。
- 三式光武
- 光武二式をベースに開発された霊子甲冑。物語開始時点では天宮さくらが搭乗。
- 試製桜武
- 神崎重工初の霊子戦闘機。搭乗者に要求される霊力量が従来機とは桁違いに高く、かの真宮寺さくらでさえまともに乗りこなす事ができなかった。
- そのため正式採用には至らず、長い間大帝国劇場地下の格納庫に放棄されていた。
- 物語中盤で、三式光武、無限と相次いで搭乗機を失った天宮さくらの乗機として登場する。
用語
『サクラ大戦』の項目も参照。
- 降魔大戦
- 『V』から2年後(『君あるがため』から1年後)の太正十九年に勃発した大規模な降魔の襲撃。帝都全域に甚大な被害を及ぼした。
- 最終的に帝都、巴里、紐育の華撃団消滅と引き換えに事態は終結。この事件を契機としてWLOF(世界華撃団連盟)が設立され、世界各都市で華撃団が誕生することになる。
- 世界華撃団連盟(WLOF)
- 降魔大戦後に設立した連盟。WLOFはWorld Luxuriant Opera Federationの略称。各国の華撃団の結成と運営を担当しており、旧作の「賢人機関」にあたる組織であり、「賢人機関」を発展させる形で設立されたが、WLOFと各国の華撃団は世間に広く知られた存在となっている。ただし、代表となる事務総長はその素性が歴代から謎に包まれている。物語開始時点の事務総長はプレジデントG。
- 世界華撃団大戦
- 正式名称は「華撃団競技会」。太正二十五年に始まり、以降2年に1度開催される、各国の華撃団が集結して演舞部門と演武部門で実力を競い合う大会。降魔大戦後に平和な時代が続き、華撃団の平和利用が叫ばれる中で誕生した。演武部門は3人のチーム戦で行う。
- 本作で描かれる大会は第3回目となり、予選を勝ち抜いた8つの華撃団と開催国枠として帝国華撃団が参加する。
- 霊子戦闘機
- 霊子甲冑の発展型。
- 二都作戦
- 降魔大戦において、降魔の首魁・降魔皇の復活を阻止する為に遂行された作戦。
- 結果的に、降魔皇を神器・帝鍵(ていけん)を発動させて出現したもう一つの帝都「幻都(げんと)」に封印する事には成功した。だが、封印の際に帝都、巴里、紐育の華撃団全ての隊員が降魔皇と共に幻都に封印され、帝都、巴里、紐育の華撃団は消滅したというのが、降魔大戦での華撃団消滅の真相である。
- 帝鍵
- 悪しき霊的存在を封印する為の空間「幻都」を創り出す事ができる神器。しかし、発動に必要な霊力量は莫大で、二都作戦で使用された際には帝都、巴里、紐育の華撃団全ての隊員の霊力を注ぎ込んでようやく発動した。
- 二都作戦の後にどこかに消えて行方不明とされているが、降魔側は人間側が隠しているとみて捜索を続けており、世界華撃団大戦開会式に現れた上級降魔・夜叉は「帝鍵を差し出さなければ世界各地の華撃団本部を順次爆破する」と宣言している。
楽曲
- オープニングテーマ
登場作と扱われ方
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初参戦作品。2019年12月のイベント「桜返り咲きて道は続けり」期間限定参戦。花組の6人全員とそれぞれの機体が登場する。全キャラボイス付きという『マブラヴ オルタネイティヴ』参戦時以来の高待遇となっている[6]。
余談
- 十数年ぶりのシリーズ最新作という事もあり、本作の成立に至るまでにはいくつもの紆余曲折があった。
- 2008年に『紐育レビュウショウ~歌う♪大紐育♪3~ラストショウ』が開催されたが、当初はこの舞台をもって『サクラ大戦』の全てのコンテンツは終了となる予定であった。その千秋楽の終演時に、劇場の閉館時間が迫ってもなお観客達が帰宅せずに『サクラ』の継続を訴えるという事態が発生。スタッフからの依頼を受け、音楽監督の田中公平氏は思わず「みんなこのままでは帰れないよね、心配しないでください。私が何とかしますから、今日はこれで帰ってください」と観客達の前で発言し、その場を収めた。この一件が発端となり、スタッフやキャストによる『サクラ』復活に向けた草の根的な運動が始まった[5]。
- その後、舞台はライブなどを経て2013年にショウとして再開され[5]、女性向けコンテンツ『サクラ大戦奏組』という新たな試みも行われたが、毎年のように提出されていた新作の企画は不採用という結果が続いていた。しかし、セガフェス2016にておこなわれた総選挙において『サクラ大戦』が「作品部門」と「復活期待部門」で1位を獲得したことでセガゲームス社内の風向きが変わり、本作のプロジェクトが立ち上がった[1]。
- 作品の方向性について、セガゲームス取締役CPOの名越稔洋氏は「既存のファンに向けただけの作品になると、セールスもある程度見えてしまい、ジャンルとしても制約があるので、ぶち壊す部分をどの程度許容出来るかを模索した。壊せないのなら制作には反対だった」というコメントをしており、実際にセガゲームスとしても壊す=リブートする方向に舵を切った[7][8]。その結果、概要で述べた通りメインスタッフの大幅な入れ替えが敢行されており、これまで企画原案や世界設定を担当していたレッド・エンタテインメントも本作には不参加[9][10]、広井王子氏は「原作」としてクレジットされ一部の歌曲の作詞を手掛けてはいるものの、開発としては協力を仰がないという体制を取っている[7]。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 https://www.famitsu.com/news/201903/30173892.html
- ↑ 舞台は新型コロナウィルスの影響で中止となった。
- ↑ https://ameblo.jp/kenokun/entry-12549607739.html
- ↑ https://japan.cnet.com/article/35135001/
- ↑ 5.0 5.1 5.2 https://ameblo.jp/kenokun/entry-12526073884.html
- ↑ やはりライブカットインは誠十郎とさくらのみ対応。
- ↑ 7.0 7.1 KADOKAWA『電撃PlayStation』2019年12月号 Vol.681 P84より。
- ↑ https://dengekionline.com/articles/16919/
- ↑ https://twitter.com/kikaku_RED/status/984998385030545408
- ↑ 以前はSEGAとREDの複数名義だった『サクラ大戦』の版権表記も、2017年にはSEGAの単独名義へと変わっている。
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