「アーム・スレイブ」の版間の差分
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作中では第一世代から第三世代まで設定(『フルメタル・パニック! アナザー』では第四世代が開発中となっている)されているが、第一世代はアーム・スレイブ黎明期に開発されたものであり本編にも登場しない。 | 作中では第一世代から第三世代まで設定(『フルメタル・パニック! アナザー』では第四世代が開発中となっている)されているが、第一世代はアーム・スレイブ黎明期に開発されたものであり本編にも登場しない。 | ||
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− | *アーム・スレイブは確固とした技術体系に根差して量産化までされている[[リアルロボット]]なのだが、原作ではこれを「本当は存在するはずがなかった兵器」として扱われている。本作では人型兵器が必要な状況が戦場に存在していたのではなく、人型兵器が兵器市場に先に出回ってしまったため戦場でそれが使われるようになったという逆転の歴史がある。なぜ多くの兵器メーカーが足並みを揃えるかのように「二足歩行する人型兵器」なんて非効率的なものを同時期に開発したのか、そしてなぜそれが世界各国の軍隊が導入する気になったのかは経済や軍事の視点で説明することができず、この世界では社会学的な議論の的となっている。ひとつ言えることはアーム・スレイブが戦場の主役になったおかげで強固なゲリラ戦が可能となり紛争がなかなか解決しなくなっているのは確かである。 | + | *アーム・スレイブは確固とした技術体系に根差して量産化までされている[[リアルロボット]]なのだが、原作ではこれを「本当は存在するはずがなかった兵器」として扱われている。本作では人型兵器が必要な状況が戦場に存在していたのではなく、人型兵器が兵器市場に先に出回ってしまったため戦場でそれが使われるようになったという逆転の歴史がある。なぜ多くの兵器メーカーが足並みを揃えるかのように「二足歩行する人型兵器」なんて非効率的なものを同時期に開発したのか、そしてなぜそれが世界各国の軍隊が導入する気になったのかは経済や軍事の視点で説明することができず、この世界では社会学的な議論の的となっている。ひとつ言えることはアーム・スレイブが戦場の主役になったおかげで強固なゲリラ戦が可能となり紛争がなかなか解決しなくなっているのは確かである。 |
− | * | + | **スパロボでは他の参戦作品のことがある関係上、人型兵器が存在することに必然性が存在してしまっている。そのため、アーム・スレイブにかかわる様々な謎はスルーされることが多い。[[Zシリーズ]]では「既存のロボット兵器とは全く異なる技術体系がいきなり出現し、それによって造られたから不自然」という扱いになっている。 |
+ | *スパロボではASは陸戦用兵器として定められており、携帯機シリーズでは宇宙空間で使うときは他作品のメカニックにより改造されていた。『[[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]』では第3世代ASから宇宙空間での運用も視野に入れるように開発された事となっている。 | ||
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2022年4月3日 (日) 10:29時点における版
アーム・スレイブ(Arm Slave)とは、「フルメタル・パニック! シリーズ」に登場する人型兵器。
概要
「armored mobile master-slave system」の略称。「AS」[1]と略される事も多い。操縦方法は、人が一人入れる立型のコクピットで、操縦者の動きをトレースするタイプ。また、「バイラテラル角[2]」というものを定めることで、中の人間の動きを増幅して動かすことができる。これにより、操縦者が少し足を出すだけで、アーム・スレイブは歩くことになる[3]。また、主人公達が使用するASはAIも高性能で、射撃管制などは音声認識で行う、戦況などの考察を行う、などの行動を行える。また、駆動には「マッスル・パッケージ」と呼ばれる電磁収縮筋を使用している。
作中では第一世代から第三世代まで設定(『フルメタル・パニック! アナザー』では第四世代が開発中となっている)されているが、第一世代はアーム・スレイブ黎明期に開発されたものであり本編にも登場しない。
第二世代の特徴として
- ガスタービンエンジン(初期はディーゼルエンジンの場合も)を動力とし、マッスル・パッケージと油圧両方にて駆動する(初期のマッスル・パッケージでは十分な出力が出ないため)。
- その駆動方式のため騒音が大きく、静粛性に欠ける。また、質量が大きくがっしりとした体型を持つ。
- コストが(第三世代と比較して)安価かつ取り扱い易いことから幅広い勢力で使用されている。
第三世代の特徴として
- パラジウムリアクターによる常温核融合を動力とし、マッスル・パッケージのみで駆動する。
- そのため、第二世代よりもスリムな体型を持つ。にもかかわらず、マッスル・パッケージ自身の防弾機能により防御力も上昇している。
- 「これ以上上げても人間がついていけなくなるレベル」と言われるほどの瞬発性や運動性を持ち、第二世代よりも圧倒的な機体性能を誇る。
- 軽量化のため第二世代よりも多くの装備を搭載することができ、「ECS」や「ECS不可視モード」も搭載することができる(詳細は次項参照)。
- 反面、コストが非常に高く、メンテナンスの難しさや取り扱いにくさもあり、一部の勢力でしか使用されていない。将来的には米軍などで使用される予定であるが、作中では運用実験段階である(『フルメタル・パニック! アナザー』では各国で開発・運用されている)。
原作者の賀東招二氏のこだわりにより、操作方法の全てが完全に設定されており、現行の技術でも操縦機器は全て再現可能である。
装備
マニピュレータの規格は第二、第三世代共通のようで、単分子カッター[4]やライフル、散弾砲などの手持ち武装は共通で使用することができる。一部の機体は『ガンダム』の如く頭部に機関砲を搭載する。
第二世代の後期からECSと呼ばれる電磁迷彩システムを装備している[5]。また、それを発展させた、「不可視モード実装型ECS」が第三世代の一部の機体に装備されている(M9シリーズ、アーバレスト、コダールシリーズ、ベリアル、エリゴール(SRW未登場)のみ)。これは文字通り『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのミラージュコロイドのように、機体を不可視の状態にするシステムである。弱点としては、独特のオゾン臭がすることで、慣れた人間には「近くにいる」ことがばれてしまう。また雨天時、海中などにおいては、全身から電気が迸ってしまい、隠れるどころの話ではない。なお、ARX-7 アーバレストの後継機であるARX-8 レーバテインには諸事情により搭載が見送られている。
一部の機体はラムダ・ドライバを装備している。
SRWに登場したアーム・スレイブ
表記がない場合全て第三世代。
アメリカ系
- M6 ブッシュネル
- 第二世代。アメリカ軍の現行主力機。世界各国がASの開発に着手する切っ掛けとなった。
- M9 ガーンズバック
- 第三世代。「世界の10年先を行く」と言われるほどの超高性能機体。ミスリルに先行配備されている。
- 宗介機、マオ機、クルツ機が登場。
- M9D ファルケ
- 通常版とは別系列で製作されたM9。
- ARX-7 アーバレスト
- M9の試作型をベースに、ラムダ・ドライバを搭載した機体。
- ARX-8 レーバテイン
- 大破したARX-7に代わり、相良宗介の乗機となったラムダ・ドライバ搭載のアーム・スレイブ。
ソ連系
- Rk-92 サベージ
- 第二世代。東側諸国における主力機体。性能は低いが信頼性が高い。
- Zy-98 シャドウ
- 第三世代。M9と同等のスペックだが電子機器は劣るとされる。
フランス系
- C3-5 ミストラルII
- 第二世代。装甲、火器管制能力に優れる。
アマルガム
- プラン1056 コダール
- 第三世代。ラムダ・ドライバを搭載。
- プラン1058 コダールi
- コダールの強化型。
- プラン1059 コダールm
- コダールiの改良型。
- プラン1055 ベリアル
- ラムダ・ドライバを前提とした従来と全く異なるコンセプトのアーム・スレイブであるが、基本的には第三世代である。
- プラン1501 ベヘモス
- ラムダ・ドライバで自重を支える超大型AS。
- プラン1211 アラストル
- 以上二機は通常のアーム・スレイブとコンセプトが全く異なるため、第三世代としては通常扱わない。使用技術は第三世代相当。
SRWオリジナル
- プラン1059 コダールc
- コダールiの発展型。
余談
- アーム・スレイブは確固とした技術体系に根差して量産化までされているリアルロボットなのだが、原作ではこれを「本当は存在するはずがなかった兵器」として扱われている。本作では人型兵器が必要な状況が戦場に存在していたのではなく、人型兵器が兵器市場に先に出回ってしまったため戦場でそれが使われるようになったという逆転の歴史がある。なぜ多くの兵器メーカーが足並みを揃えるかのように「二足歩行する人型兵器」なんて非効率的なものを同時期に開発したのか、そしてなぜそれが世界各国の軍隊が導入する気になったのかは経済や軍事の視点で説明することができず、この世界では社会学的な議論の的となっている。ひとつ言えることはアーム・スレイブが戦場の主役になったおかげで強固なゲリラ戦が可能となり紛争がなかなか解決しなくなっているのは確かである。
- スパロボでは他の参戦作品のことがある関係上、人型兵器が存在することに必然性が存在してしまっている。そのため、アーム・スレイブにかかわる様々な謎はスルーされることが多い。Zシリーズでは「既存のロボット兵器とは全く異なる技術体系がいきなり出現し、それによって造られたから不自然」という扱いになっている。
- スパロボではASは陸戦用兵器として定められており、携帯機シリーズでは宇宙空間で使うときは他作品のメカニックにより改造されていた。『第3次Z』では第3世代ASから宇宙空間での運用も視野に入れるように開発された事となっている。
脚注
- ↑ モビルスーツの「MS」やナイトメアフレームの「KMF」表記と違い、発音上でも「エーエス」と呼ばれる。
- ↑ 搭乗者の動作を機体の側で増幅させる倍率。仮に、バイラテラル角が3ならば搭乗者が腕を30度動かせば、機体は90度腕を動かす。
- ↑ なお移動時用に「両足を前に出せば勝手に歩く」などのプログラムモードも存在する。
- ↑ スピンオフ「アナザー」では設定面で更に追加がされており、第二世代創成期はHEATハンマー等が主流だったが、モーションの進歩等で回避が容易になったため新たに造られるようになった物である他、一回の出撃で刃の部分が使い物にならなくなる設定が追加されている
- ↑ 原作において、「ECS」はセンサー探知に対する迷彩システムであり、不可視になる(光学的な迷彩)システムを指す言葉ではない。