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== 概要 == | == 概要 == | ||
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公人としては文句の付けようが無いエルク・ドメルであるが、私人(家庭人)としては上手くいっておらず、幼くして死別した子供ヨハンの一件で妻エリーサとの間に溝が存在する。 | 公人としては文句の付けようが無いエルク・ドメルであるが、私人(家庭人)としては上手くいっておらず、幼くして死別した子供ヨハンの一件で妻エリーサとの間に溝が存在する。 | ||
− | 一度はヤマトを追い詰めるも、突然[[レドフ・ヒス|ヒス]] | + | 一度はヤマトを追い詰めるも、突然[[レドフ・ヒス|ヒス]]から通信が入り、総統が[[暗殺]]された事と自身に暗殺の嫌疑がかかっている事、そして妻が逮捕された事を知らされ、あと一歩というところで本国へ帰還。軍事法廷にかけられ、そのまま死刑を言い渡されてしまう。 |
− | だが、デスラーの死が偽装であったこと、[[ヘルム・ゼーリック|暗殺の首謀者]] | + | だが、デスラーの死が偽装であったこと、[[ヘルム・ゼーリック|暗殺の首謀者]]が発覚した事で放免となり、再びヤマト討伐の任に就く。 |
最後の戦いとなった七色星団海戦で[[フォムト・バーガー|多数]][[カリス・クライツェ|の]][[ライル・ゲットー|犠牲]]を払いながらヤマトを追い詰めるが、ヤマトの航空隊が戻って来た事で攻め手に欠けたため自身の手でヤマトを沈めるべく艦を前進させる。しかし、このせいで[[沖田十三|沖田艦長]]の策に嵌ってしまい、艦がイオン乱流に捕まり座礁、敗北を悟り、艦橋部分を切り離してヤマト艦底部で自爆したが、一瞬先に波動防壁のシステムの修復が終わったことで致命傷を与えるには至らなかった。 | 最後の戦いとなった七色星団海戦で[[フォムト・バーガー|多数]][[カリス・クライツェ|の]][[ライル・ゲットー|犠牲]]を払いながらヤマトを追い詰めるが、ヤマトの航空隊が戻って来た事で攻め手に欠けたため自身の手でヤマトを沈めるべく艦を前進させる。しかし、このせいで[[沖田十三|沖田艦長]]の策に嵌ってしまい、艦がイオン乱流に捕まり座礁、敗北を悟り、艦橋部分を切り離してヤマト艦底部で自爆したが、一瞬先に波動防壁のシステムの修復が終わったことで致命傷を与えるには至らなかった。 | ||
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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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:初登場作品。担当声優の大塚明夫氏は『[[第2次スーパーロボット大戦α]]』以来約14年ぶりとなる新規収録でのスパロボ参加となる。 | :初登場作品。担当声優の大塚明夫氏は『[[第2次スーパーロボット大戦α]]』以来約14年ぶりとなる新規収録でのスパロボ参加となる。 | ||
− | : | + | :終盤開始となる第41話から登場し、第46話で原作通りに散る。なお、第46話では[[インベーダー]]が出現した際に[[地球艦隊・天駆|自軍]]と休戦・共闘するという将としての器と「臨機応変」という、彼のモットーを感じさせる一幕も。 |
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=== [[能力|能力値]] === | === [[能力|能力値]] === | ||
+ | ガミラス最高の名将の名は伊達ではなく、[[格闘 (能力)|格闘]]以外の能力値が高水準でまとまっている。 | ||
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+ | :強烈なボーナスであり、雑魚敵であってもドメルの周りにいるだけでエース並みの命中率と回避率を持つ事になる。実際に習得することはないが、もしも習得していたら厄介だった事だろう。 | ||
== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
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:冥王星前線基地に着任している元部下。 | :冥王星前線基地に着任している元部下。 | ||
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:彼から直々に昇進とヤマト討伐を勅命される。 | :彼から直々に昇進とヤマト討伐を勅命される。 | ||
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== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
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− | + | :カレル163での戦闘。砲撃を物ともせず突撃するヤマト。[[グレムト・ゲール|ゲール]]は慌てて回避を指示するが、ドメルはこの一声で一蹴する。巧みな戦術でヤマトを後一歩のところまで追い詰めるも、[[大ガミラス帝星|本国]]からのある通信で状況は一変する。 | |
+ | :威厳と自信に満ち溢れるこの台詞は、『[[宇宙戦艦ヤマト2199|2199]]』版ドメルの象徴として高い支持を得ている。 | ||
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+ | :七色星団海戦終盤。ヤマトの反撃で、指揮下の空母四隻を全て失い、乗艦のドメラーズも大破させられたドメルは、我が身を呈してもヤマトを止めようと、ヤマトの艦底部に艦を取りつかせる。 | ||
+ | :その際、沖田艦長に停戦を持ち掛けられるが、部下たちの犠牲を無駄にしたくないドメルはこう言ってそれを拒絶する。 | ||
+ | ;「[[沖田十三|沖田艦長]]! 軍人として…いや、一人の男として、貴方のような人物とあいまみえた事を心から誇りに思う。君達テロンと、我がガミラスに…栄光と祝福あれ!」 | ||
+ | :艦を[[自爆]]させる直前、最期の台詞。『[[スーパーロボット大戦V|V]]』では「君達テロンと~」の部分のみ[[DVE]]。 | ||
== 搭乗機体 == | == 搭乗機体 == | ||
;超弩級一等航宙戦闘艦[[ドメラーズIII世]] | ;超弩級一等航宙戦闘艦[[ドメラーズIII世]] | ||
− | : | + | :「宇宙の狼」ことドメルの座乗艦。 |
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== 余談 == | == 余談 == | ||
− | * | + | *キャラクターの名前の由来は、第二次世界大戦中に「砂漠の狐」と謳われたドイツ軍の名将エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル(1891~1944)である。事実、旧作の初期プロットでの名前は「[[デザート・ロンメル|ロンメル]]」であった。 |
− | ** | + | **ちなみにエルヴィン・ロンメルには、名将として国民の人気は高かった一方で、総統ら政権幹部からはその実力や人気ぶりを警戒されていた、というエルク・ドメルを想起させる一面が有った。 |
+ | *エルク・ドメルは旧作において[[ヤマト]]の[[ライバル]]として立ち塞がったが、「副官であるゲールの意見を取り入れない」等、傲慢な一面が目立った。 | ||
+ | **中でも、副官ゲールとの対立は特に深刻で、これが敗北に繋がってしまった。…と思われていたが、実際は違っており、バラン星基地を失うきっかけとなったデスラーへの密告も、本当のところは基地を巻き添えにしてヤマトを倒そうというドメルに驚いてデスラーに報告したからであり、七色星団の決戦でドメルが自爆するとき(『2199』とは違い、ゲールも参加していた)も、ゲールは文句ひとつ言わずドメルに付き従っていた。 | ||
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2023年10月10日 (火) 20:47時点における最新版
エルク・ドメル | |
---|---|
外国語表記 | Eruc Dommel |
登場作品 | 宇宙戦艦ヤマト2199 |
声優 | 大塚明夫 |
デザイン | 結城信輝 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦V |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
異名 | 宇宙の狼 |
種族 | ガミラス人 |
性別 | 男 |
年齢 | 38歳相当 |
所属 | 大ガミラス帝星 |
役職 | 銀河方面作戦司令長官 |
軍階級 | 中将→上級大将 |
エルク・ドメルは『宇宙戦艦ヤマト2199』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
大ガミラス帝星銀河方面軍に所属する軍人にして名将。その名声は軍内だけでなく民間人にも及び、ガミラス内での人気は非常に高い。
小マゼラン銀河外縁部に侵入を繰り返すガトランティスを相手に戦果を挙げていたが、デスラー総統に呼び戻されヤマト討伐の任務を拝命したことから幾度もヤマトの前に立ちはだかる。
性格は冷静ながら内に熱いものを秘めており、強敵との戦いを喜びとする。出自による厳しい階級制度が存在するガミラスにいながら出自よりも能力を重視しており、部下にも様々な人種がいるため部下からの信頼も篤い。臨機応変をモットーとしており、様々な戦局に即座に対処できるため、作戦指揮官としても非常に有能な軍人である。
また、民間人の少女が持ってきた花束を笑顔で受け取る優しさも持ち合わせている。
その人気の高さゆえ総統の側近など権力を持つ人間には煙たがられているが、生粋の軍人ゆえ本人は政治には興味が無く、政争には疎い面がある。
公人としては文句の付けようが無いエルク・ドメルであるが、私人(家庭人)としては上手くいっておらず、幼くして死別した子供ヨハンの一件で妻エリーサとの間に溝が存在する。
一度はヤマトを追い詰めるも、突然ヒスから通信が入り、総統が暗殺された事と自身に暗殺の嫌疑がかかっている事、そして妻が逮捕された事を知らされ、あと一歩というところで本国へ帰還。軍事法廷にかけられ、そのまま死刑を言い渡されてしまう。
だが、デスラーの死が偽装であったこと、暗殺の首謀者が発覚した事で放免となり、再びヤマト討伐の任に就く。
最後の戦いとなった七色星団海戦で多数の犠牲を払いながらヤマトを追い詰めるが、ヤマトの航空隊が戻って来た事で攻め手に欠けたため自身の手でヤマトを沈めるべく艦を前進させる。しかし、このせいで沖田艦長の策に嵌ってしまい、艦がイオン乱流に捕まり座礁、敗北を悟り、艦橋部分を切り離してヤマト艦底部で自爆したが、一瞬先に波動防壁のシステムの修復が終わったことで致命傷を与えるには至らなかった。
なお、この時、部下たちには退艦を命じたが、ハイデルンをはじめ、誰一人として退艦する者はいなかった。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
VXT三部作[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦V
- 初登場作品。担当声優の大塚明夫氏は『第2次スーパーロボット大戦α』以来約14年ぶりとなる新規収録でのスパロボ参加となる。
- 終盤開始となる第41話から登場し、第46話で原作通りに散る。なお、第46話ではインベーダーが出現した際に自軍と休戦・共闘するという将としての器と「臨機応変」という、彼のモットーを感じさせる一幕も。
パイロットステータス[編集 | ソースを編集]
能力値[編集 | ソースを編集]
ガミラス最高の名将の名は伊達ではなく、格闘以外の能力値が高水準でまとまっている。
精神コマンド[編集 | ソースを編集]
特殊スキル[編集 | ソースを編集]
- V
- 指揮官L4、底力L6、ガードL2、援護攻撃L3、闘争心L2、地形利用、精神耐性
- 高いレベルの底力とガードのお陰でとにかく硬く、しかも最高レベルの指揮官、乗艦の指揮系統中枢が合わさる事で攻略難易度が格段に跳ね上がる。精神コマンドの使用は必須である。
エースボーナス[編集 | ソースを編集]
- 特殊技能「指揮官」の最終命中率、最終回避率2倍
- 強烈なボーナスであり、雑魚敵であってもドメルの周りにいるだけでエース並みの命中率と回避率を持つ事になる。実際に習得することはないが、もしも習得していたら厄介だった事だろう。
人間関係[編集 | ソースを編集]
家族[編集 | ソースを編集]
- エリーサ・ドメル
- 妻。
- ヨハン・ドメル
- 若くして死別した実子。SRW未登場。
- ロクロック鳥
- ドメルの飼っているペット。鳥のような生物だが、くちばしが左右に開閉するのが特徴。SRW未登場。
大ガミラス帝星[編集 | ソースを編集]
- ヴェム・ハイデルン
- 第6空間機甲師団(通称「ドメル幕僚団」)の作戦参謀兼ドメラーズIII世の艦長。
- フォムト・バーガー
- カリス・クライツェ
- ライル・ゲットー
- ドメル幕僚団の部下たち。
- グレムト・ゲール
- ヤマト討伐の任務に就いて以降の副官。
- ヴァルケ・シュルツ
- ゲルフ・ガンツ
- 冥王星前線基地に着任している元部下。
- ヘルム・ゼーリック
- 帝星国防軍中央軍総監。ドメルを疎ましく思っている政敵で、彼にデスラー暗殺の濡れ衣を着せられてしまう。
- アベルト・デスラー
- 彼から直々に昇進とヤマト討伐を勅命される。
ヤマトのクルー[編集 | ソースを編集]
名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「退くな! ドメラーズは一歩も退かんッ!」
- カレル163での戦闘。砲撃を物ともせず突撃するヤマト。ゲールは慌てて回避を指示するが、ドメルはこの一声で一蹴する。巧みな戦術でヤマトを後一歩のところまで追い詰めるも、本国からのある通信で状況は一変する。
- 威厳と自信に満ち溢れるこの台詞は、『2199』版ドメルの象徴として高い支持を得ている。
- 「……それはできない」
「あなたも軍人なら、それはわかるはずだ。ここでヤマトを見逃せば、散って行った部下たちの死は無駄死にだったことになる」 - 七色星団海戦終盤。ヤマトの反撃で、指揮下の空母四隻を全て失い、乗艦のドメラーズも大破させられたドメルは、我が身を呈してもヤマトを止めようと、ヤマトの艦底部に艦を取りつかせる。
- その際、沖田艦長に停戦を持ち掛けられるが、部下たちの犠牲を無駄にしたくないドメルはこう言ってそれを拒絶する。
- 「沖田艦長! 軍人として…いや、一人の男として、貴方のような人物とあいまみえた事を心から誇りに思う。君達テロンと、我がガミラスに…栄光と祝福あれ!」
- 艦を自爆させる直前、最期の台詞。『V』では「君達テロンと~」の部分のみDVE。
搭乗機体[編集 | ソースを編集]
- 超弩級一等航宙戦闘艦ドメラーズIII世
- 「宇宙の狼」ことドメルの座乗艦。
余談[編集 | ソースを編集]
- キャラクターの名前の由来は、第二次世界大戦中に「砂漠の狐」と謳われたドイツ軍の名将エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル(1891~1944)である。事実、旧作の初期プロットでの名前は「ロンメル」であった。
- ちなみにエルヴィン・ロンメルには、名将として国民の人気は高かった一方で、総統ら政権幹部からはその実力や人気ぶりを警戒されていた、というエルク・ドメルを想起させる一面が有った。
- エルク・ドメルは旧作においてヤマトのライバルとして立ち塞がったが、「副官であるゲールの意見を取り入れない」等、傲慢な一面が目立った。
- 中でも、副官ゲールとの対立は特に深刻で、これが敗北に繋がってしまった。…と思われていたが、実際は違っており、バラン星基地を失うきっかけとなったデスラーへの密告も、本当のところは基地を巻き添えにしてヤマトを倒そうというドメルに驚いてデスラーに報告したからであり、七色星団の決戦でドメルが自爆するとき(『2199』とは違い、ゲールも参加していた)も、ゲールは文句ひとつ言わずドメルに付き従っていた。