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− | + | 要するにファフナー同士、あるいはファフナーとアルヴィスとの非常に高度な相互通信システムであるが、その他緊急時の脱出機構起動などの機体管制介入も行う。 | |
− | + | 本来ファフナーはフェストゥムの読心能力遮断機能の弊害により通信能力が乏しく、指揮所との直通回線か直接接続しての短距離通信しかできない。<br />だが、ジークフリードシステムを介することでフェストゥムの読心を困難にし、パイロット間の無線通信が可能になる。劇中では行われなかったが、システム上は最大12機までの同時クロッシングが可能。 | |
− | + | 有用な反面、指揮官は使用中のすべての人間の思考を中継することになるため非常に負担が大きく、天才症候群により複数人の思考を同時に並列処理することに長けている総士以外にはほぼ使用不可能。<br />さらに、指揮官は戦闘後も共有したパイロットの痛みなどがフラッシュバックし、苦しめられることになる。 | |
− | + | <br />また防衛前提のシステムであるため、その範囲内でしかファフナーが行動できない、という欠点がある。 | |
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このような形になったのは、本編開始以前に実行されたL計画において、後述の試作型が運用された際の結果を踏まえた上での判断である。 | このような形になったのは、本編開始以前に実行されたL計画において、後述の試作型が運用された際の結果を踏まえた上での判断である。 | ||
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前日談「ROL」で登場した試作型。ファフナー本体に搭載する一体型相互扶助タイプ。 | 前日談「ROL」で登場した試作型。ファフナー本体に搭載する一体型相互扶助タイプ。 | ||
− | こちらはティターン・モデルやエーギル・モデル([[ゼロファフナー]] | + | こちらはティターン・モデルやエーギル・モデル([[ゼロファフナー]])に搭載されたが同化現象の進行が非常に速く、最終的に計画参加者全員が死亡・消滅したことで採用を見送られ、現在の形となった。 |
=== クロッシング・システム === | === クロッシング・システム === | ||
− | 蒼穹作戦の直前、[[マークニヒト]] | + | 蒼穹作戦の直前、[[マークニヒト]]によって総士もろともシステム中枢が強奪されたことを受けて4機のファフナーに搭載されたシステム。L計画で使われた試作型を4機に分割して搭載されており、指揮官なしでのパイロット間の通信が可能になった。 |
− | + | パイロット同士のクロッシングでフェストゥムに対抗する、というこの手法は、L計画において多くのな犠牲を出した試作型と同様に同化の進行が早くなるという弊害もあった。しかし、直前に[[ミョルニア]]から齎されたデータによってファフナー搭乗による同化を防ぐことが可能となったため、最大の弊害を乗り越えて搭載に踏み切られた。しかしそれでも、 | |
*ファフナーが一機でも欠けるとシステムダウンしてしまう | *ファフナーが一機でも欠けるとシステムダウンしてしまう |
2014年6月26日 (木) 11:29時点における版
ジークフリードシステム(Siegfried System)
アルヴィスの擁する分離統括型指揮管制システム。ここではTV版終盤、および劇場版「HAE」に登場した「クロッシング・システム」についても記述する。
拠点にある専用の管制席に指揮官が乗り込み、ファフナーの全パイロットとクロッシング(知覚・感覚の共有)することで戦況を正確に把握し、迅速に指揮伝達を行うことができる。
ただしクロッシングできるのは、シナジェティック・コードを形成できるノートゥング・モデルとザルヴァートル・モデルのみ。
皆城総士がこのシステムでファフナーのパイロットたちを指揮した。
要するにファフナー同士、あるいはファフナーとアルヴィスとの非常に高度な相互通信システムであるが、その他緊急時の脱出機構起動などの機体管制介入も行う。
本来ファフナーはフェストゥムの読心能力遮断機能の弊害により通信能力が乏しく、指揮所との直通回線か直接接続しての短距離通信しかできない。
だが、ジークフリードシステムを介することでフェストゥムの読心を困難にし、パイロット間の無線通信が可能になる。劇中では行われなかったが、システム上は最大12機までの同時クロッシングが可能。
有用な反面、指揮官は使用中のすべての人間の思考を中継することになるため非常に負担が大きく、天才症候群により複数人の思考を同時に並列処理することに長けている総士以外にはほぼ使用不可能。
さらに、指揮官は戦闘後も共有したパイロットの痛みなどがフラッシュバックし、苦しめられることになる。
また防衛前提のシステムであるため、その範囲内でしかファフナーが行動できない、という欠点がある。
このような形になったのは、本編開始以前に実行されたL計画において、後述の試作型が運用された際の結果を踏まえた上での判断である。
試作型ジークフリード・システム
前日談「ROL」で登場した試作型。ファフナー本体に搭載する一体型相互扶助タイプ。
こちらはティターン・モデルやエーギル・モデル(ゼロファフナー)に搭載されたが同化現象の進行が非常に速く、最終的に計画参加者全員が死亡・消滅したことで採用を見送られ、現在の形となった。
クロッシング・システム
蒼穹作戦の直前、マークニヒトによって総士もろともシステム中枢が強奪されたことを受けて4機のファフナーに搭載されたシステム。L計画で使われた試作型を4機に分割して搭載されており、指揮官なしでのパイロット間の通信が可能になった。 パイロット同士のクロッシングでフェストゥムに対抗する、というこの手法は、L計画において多くのな犠牲を出した試作型と同様に同化の進行が早くなるという弊害もあった。しかし、直前にミョルニアから齎されたデータによってファフナー搭乗による同化を防ぐことが可能となったため、最大の弊害を乗り越えて搭載に踏み切られた。しかしそれでも、
- ファフナーが一機でも欠けるとシステムダウンしてしまう
- 新しい機体を建造しても接続・登録出来ない
- このため、常にファフナーがザイン、ドライ、アハト、ジーベンの4機同時行動(クロスドッグ)に限定される
- 一人がダメージを負うと同等の痛みが他の3人にも伝わる
といった新たな欠点を抱えることとなった。
HEAVEN AND EARTHの時代にはファフナーに標準搭載されるようになり、パイロット間通信も標準化。改良されたのかダメージフィードバックやメンバー欠損にも対応できるようになっている。
ジークフリードシステム(特殊能力)
皆城総士が全てのファフナー系機体に、サブパイロットとして同時に搭乗しているという扱いになる。
適用される全機体で総士の精神コマンドを共有できるが、精神ポイントも共有であるためすぐにポイント切れになってしまう。
一方でどの機体の戦闘でも総士に経験値が入るため、どんどんレベルが上がっていく。
また、フェストゥムの特殊能力「読心」を無効化する事が出来る。
クロッシング・システム(特殊能力)
蒼穹作戦の再現ステージ直前に、マークザイン、マークアハト、マークドライ、マークジーベンの4機に搭載される。こちらも「読心」を無効化出来る。
効果としては、Zに登場したエレメントシステムの拡大版で、パイロット能力を4人分参照し、それぞれもっとも高い数値に変更する、というもの。
UXでは効果が変わり、戦闘マップに出撃している、この能力を持つユニットの数に応じて能力値にプラス補正がかかる、というものになった。蒼穹作戦に翔子が参加するパターンがある都合もあってか、当初からHEAVEN AND EARTH仕様となっている。
登場作品
- スーパーロボット大戦K
- 蒼穹作戦時に一度クロッシング・システムと入れ替わるが、オリジナル展開で総士が帰還するためクリア後にジークフリードシステムに戻る。
- スーパーロボット大戦UX
- 効果は同じ。第37話でジークフリードシステムが消滅、第39話でクロッシング・システムと入れ替わる。ファフナーを出撃させればさせるほど強くなるため、翔子・道生が生存すれば上げ幅が増える。
- ただし、ゼロファフナーとマークニヒトがクロッシング・システムの対象外となっている。読心能力で常時命中回避+50%となるマークニヒトはともかく、里奈の能力値に不安が残るゼロファフナーの運用の際には注意が必要。