「わが青春のアルカディア 無限軌道SSX」の版間の差分

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『'''わが青春のアルカディア 無限軌道SSX'''』は、東映動画(後の東映アニメーション)制作のテレビアニメ作品。
 
『'''わが青春のアルカディア 無限軌道SSX'''』は、東映動画(後の東映アニメーション)制作のテレビアニメ作品。
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
松本零士原作の劇場用アニメ『わが青春のアルカディア』の[[続編]]となるテレビアニメ。松本作品に度々登場する[[宇宙海賊]]・[[キャプテンハーロック]]を主人公とした作品。
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松本零士原作の[[映画|劇場アニメ]]『わが青春のアルカディア』の[[続編]]となるテレビアニメ。松本作品に度々登場する[[宇宙海賊]]・[[キャプテンハーロック]]を主人公とした作品。
  
過去に放送されていたテレビアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』の前日談にあたり、前述の劇場アニメで描かれた時代から『宇宙海賊キャプテンハーロック』の時代までをつなぐ橋渡し的な作品として制作された。さらには『銀河鉄道999』をはじめとした他の松本作品の設定やキャラクターを作中に盛り込み、松本ワールドのミッシングリンクを補完する作品にするという構想もあった。序盤の頃のエピソードでは『999』との繋がりを匂わせる伏線が散りばめられている。
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過去に放送されていたテレビアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』の前日譚にあたり、前述の劇場アニメで描かれた時代から『宇宙海賊キャプテンハーロック』の時代までをつなぐ橋渡し的な作品として制作された。さらには『銀河鉄道999』をはじめとした他の松本作品の設定やキャラクターを作中に盛り込み、松本ワールドのミッシングリンクを補完する作品にするという構想もあった。序盤の頃のエピソードでは『999』との繋がりを匂わせる伏線が散りばめられている。
  
 
しかし、松本作品の人気が既に下火となっていた事もあり視聴率は低迷。数多くの謎が明かされないまま全22話で[[打ち切り]]となり、初期構想の完遂は叶わなかった。
 
しかし、松本作品の人気が既に下火となっていた事もあり視聴率は低迷。数多くの謎が明かされないまま全22話で[[打ち切り]]となり、初期構想の完遂は叶わなかった。
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=== VXT三部作 ===
 
=== VXT三部作 ===
 
;[[スーパーロボット大戦T]]
 
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:初参戦作品。松本零士作品としても初めてのスパロボへの参戦となる。『[[宇宙戦艦ヤマト2199]]』、『[[ふしぎの海のナディア]]』に続く戦艦枠で、前述の2作に続く作品を出す事を要請された[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]プロデューサーが「'''それならハーロックを参戦させてくれ'''」と提案して参戦が決定したとの事<ref>ただし、寺田プロデューサーの提案はあくまでも「[[キャプテンハーロック|ハーロック]]を出したい」だった為、『宇宙海賊キャプテンハーロック』と『わが青春のアルカディア(劇場版)』を含めた中からどの作品を選ぶかでスタッフ内でも揉めたとの事。</ref>。
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:初参戦作品。松本零士作品としても初めてのスパロボへの参戦となる。『[[宇宙戦艦ヤマト2199]]』、『[[ふしぎの海のナディア]]』に続く戦艦枠で、前述の2作に続く作品を出す事を要請された[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]プロデューサーが「'''それならハーロックを参戦させてくれ'''」と提案して参戦が決定したとの事<ref>ただし、寺田プロデューサーの提案はあくまでも「[[ハーロック]]を出したい」だった為、『宇宙海賊キャプテンハーロック』と『わが青春のアルカディア(劇場版)』を含めた中からどの作品を選ぶかでスタッフ内でも揉めたとの事。</ref>。
 
:本作では原作の敵であるイルミダスが地球圏に来ておらず、ボーナスシナリオ「放浪の異邦人」で名称が出るのみとなっている。腐敗した連邦軍とオリジナルの敵である[[UND]]がイルミダスのポジションを担い、Mr.ゾーンもその傘下となっている。
 
:本作では原作の敵であるイルミダスが地球圏に来ておらず、ボーナスシナリオ「放浪の異邦人」で名称が出るのみとなっている。腐敗した連邦軍とオリジナルの敵である[[UND]]がイルミダスのポジションを担い、Mr.ゾーンもその傘下となっている。
  

2024年8月25日 (日) 03:05時点における最新版

わが青春のアルカディア
無限軌道SSX
読み わがせいしゅんのアルカディア むげんきどうエスエスエックス
原作 松本零士
監督 勝間田具治
佐々木正光
キャラクターデザイン 小松原一男
メカニックデザイン 板橋克己
音楽 菊池俊輔
制作 東急エージェンシー
東映動画
放送局 TBS系列 他
放送期間 1982年10月13日 -
1983年3月30日
話数 全22話
初登場SRW スーパーロボット大戦T
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わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』は、東映動画(後の東映アニメーション)制作のテレビアニメ作品。

概要[編集 | ソースを編集]

松本零士原作の劇場アニメ『わが青春のアルカディア』の続編となるテレビアニメ。松本作品に度々登場する宇宙海賊キャプテンハーロックを主人公とした作品。

過去に放送されていたテレビアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』の前日譚にあたり、前述の劇場アニメで描かれた時代から『宇宙海賊キャプテンハーロック』の時代までをつなぐ橋渡し的な作品として制作された。さらには『銀河鉄道999』をはじめとした他の松本作品の設定やキャラクターを作中に盛り込み、松本ワールドのミッシングリンクを補完する作品にするという構想もあった。序盤の頃のエピソードでは『999』との繋がりを匂わせる伏線が散りばめられている。

しかし、松本作品の人気が既に下火となっていた事もあり視聴率は低迷。数多くの謎が明かされないまま全22話で打ち切りとなり、初期構想の完遂は叶わなかった。

ストーリー[編集 | ソースを編集]

異星人のイルミダスに支配された地球から脱出したハーロック、トチロー、エメラルダスはコードナンバーSSXの賞金首として指名手配され、イルミダスや賞金稼ぎに狙われつつも、宇宙のどこかにある理想郷「アルカディア」を目指して旅を続けていた。

一方、アルカディア号に手を焼いたイルミダス軍は、アルカディア号を超える戦闘艦を作るために技術者のMr.ゾーンにアルカディア号の調査を命じる。だが、ゾーンには別の思惑があった…。

登場人物[編集 | ソースを編集]

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

主要人物[編集 | ソースを編集]

ハーロック
本作の主人公。海賊戦艦アルカディア号の艦長。
大山トチロー
ハーロックの親友。アルカディア号の設計・開発者。
エメラルダス
宇宙海賊の女性。トチローの恋人。

アルカディア号乗員[編集 | ソースを編集]

ラ・ミーメ
オペレーターを務めるアロザウルス星出身の異星人。母星はイルミダスに滅ぼされた。
物野正
アルカディア号の乗員。ハーロックとの一騎打ちの末に勧誘され、艦に乗り込む。
有紀螢
アルカディア号の乗員。移動新聞星の編集長・有紀悟郎の娘。
レビ
アルカディア号の乗員。強盗団に襲われた船から救助される。
ドクター蛮
アルカディア号の医者。レビと共に救助される。
ドスコイ機関長
アルカディア号の機関士。

イルミダス軍[編集 | ソースを編集]

フェーダー・ゾーン(Mr.ゾーン)
ハーロックのライバルの技師。様々な艦船を開発する。

その他[編集 | ソースを編集]

黄金の女神
理想郷アルカディアの女神。

登場メカ[編集 | ソースを編集]

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

アルカディア号
ハーロックの愛艦。
クイーン・エメラルダス号
エメラルダスの宇宙船。外観は飛行船。
光子戦闘艦
Mr.ゾーンが設計した常時バリアに包まれた戦闘艦。

用語[編集 | ソースを編集]

SSX
指名手配されたハーロック、トチロー、エメラルダス3人のコードナンバーの頭文字を繋げたもの。
無限軌道
宇宙図のある宙域を指す言葉。その先に到達した者はいないとされる。
要塞SSX
トチローが建造した宇宙船ドック。普段は移動する彗星に偽装している。
イルミダス
地球を侵略した異星人。肌は緑色で、自分達以外の種族を見下す傾向が強い。
アルカディア
宇宙のどこかにあると言われる理想郷。ハーロック達の最終目的地。
聖ワルキューレの火
黄金の女神がハーロックとMr.ゾーンの2人に渡した超エネルギー[1]

楽曲[編集 | ソースを編集]

オープニングテーマ
「おれたちの船出」
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 水木一郎、こおろぎ'73
『T』で採用。『T』限定版には原曲を収録。
エンディングテーマ
「ハーロックのバラード」
作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 水木一郎
『T』限定版にて原曲が採用。

登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦T
初参戦作品。松本零士作品としても初めてのスパロボへの参戦となる。『宇宙戦艦ヤマト2199』、『ふしぎの海のナディア』に続く戦艦枠で、前述の2作に続く作品を出す事を要請された寺田貴信プロデューサーが「それならハーロックを参戦させてくれ」と提案して参戦が決定したとの事[2]
本作では原作の敵であるイルミダスが地球圏に来ておらず、ボーナスシナリオ「放浪の異邦人」で名称が出るのみとなっている。腐敗した連邦軍とオリジナルの敵であるUNDがイルミダスのポジションを担い、Mr.ゾーンもその傘下となっている。

各話リスト[編集 | ソースを編集]

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 アルカディア発進 アルカディア号
クイーン・エメラルダス号
イルミダス艦
第2話 女艦長レオタード
第3話 戦闘空間の子守唄 デスシャドウ号
第4話 宇宙の宝島伝説!?
第5話 幽霊船セルの少女
第6話 登場!!大宇宙要塞 追跡艦ダスモルクI
第7話 X=エメラルダス 追跡艦ダスモルクII
第8話 鉄の星の少年と母
第9話 スパイはだれだ?
第10話 星の海に雪が降る
第11話 響け自由の鐘の音 装甲戦闘母艦
第12話 心で操る・心の船 光子戦闘艦
第13話 謎の黄金女神!?
第14話 謎の光りはUFO? ゾーン艦
第15話 死の海中で80分!!
第16話 宇宙で拾ったネコ
第17話 大竜巻!!交信不能
第18話 エメラルダス救出
第19話 マイコン惑星の怪
第20話 開くか!!アルカディアの門が…
第21話 闘えトチロー!!命果つるまで…
第22話 母なる星地球へ!!宇宙の勇者よ永遠に…

余談[編集 | ソースを編集]

  • 本作の終了から2001年の『コスモウォーリアー零』まで松本作品のテレビアニメ作品は約18年ものブランクを生む事となった。
  • 企画段階では『銀河鉄道999』のメーテルや『宇宙海賊キャプテンハーロック』のミーメやヤッタラン等も登場する予定だった。
  • 前述の通り『わが青春のアルカディア』と『宇宙海賊キャプテンハーロック』を繋ぐ意図で製作された作品であるが、打ち切りによって結果的に『キャプテンハーロック』とは直接繋がらないパラレルの物語という形になっている。
  • 「完結編は劇場版で」というアニメが多い中で、「劇場版が序章」という珍しい形態が取られた作品である。
    • 劇場版は昭和の大スター・石原裕次郎氏が特別出演し、5分間で1000万円という破格の出演料で話題になるも興行的には奮わず、続編テレビシリーズである本作の内容にも影響を与える事となった(ハーロックのキャラクター性の変化やストーリーの勧善懲悪路線への転換等)。

商品情報[編集 | ソースを編集]

DVD[編集 | ソースを編集]

レンタルビデオ・動画配信[編集 | ソースを編集]

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脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 『T』では強化パーツとして実装された。
  2. ただし、寺田プロデューサーの提案はあくまでも「ハーロックを出したい」だった為、『宇宙海賊キャプテンハーロック』と『わが青春のアルカディア(劇場版)』を含めた中からどの作品を選ぶかでスタッフ内でも揉めたとの事。