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== 余談 == | == 余談 == | ||
*バンドーラ役の女優・曽我町子氏はその他の特撮番組でも悪の女王・魔女を演じ、その演技力の高さは'''「悪役を演じさせたら右に出る者はいない"特撮の女王"」'''と評されていた。 | *バンドーラ役の女優・曽我町子氏はその他の特撮番組でも悪の女王・魔女を演じ、その演技力の高さは'''「悪役を演じさせたら右に出る者はいない"特撮の女王"」'''と評されていた。 | ||
− | ** | + | **バンドーラのデザイン制作の時点で演者が曽我氏に決まっていたため、最初から曽我氏を想定してデザインされており、更に靴は曽我氏の私物が使われている。さらに曽我氏はキャラクター設定にも携わり、放送中に変更された設定もあった。また劇中で唱える呪文も曽我氏のアドリブによる。 |
+ | **スタッフと曽我氏が綿密な打ち合わせを重ねながら創り上げていったバンドーラは自他ともに認める曽我氏のハマリ役となり、スーパー戦隊シリーズの歴代悪の首領の中でもトップクラスのカリスマ的人気を誇っている。 | ||
*上述の通り、スーパー戦隊シリーズの中でも特にアットホームな雰囲気を持つバンドーラ一味ではあるが、演じる曽我氏が過去に敵組織の首領・ヘドリアン女王役として出演していた『電子戦隊デンジマン』および『太陽戦隊サンバルカン』では組織内の内紛が原因で戦隊側に敗北を喫している。 | *上述の通り、スーパー戦隊シリーズの中でも特にアットホームな雰囲気を持つバンドーラ一味ではあるが、演じる曽我氏が過去に敵組織の首領・ヘドリアン女王役として出演していた『電子戦隊デンジマン』および『太陽戦隊サンバルカン』では組織内の内紛が原因で戦隊側に敗北を喫している。 | ||
− | *'''「『[[恐竜戦隊ジュウレンジャー]] | + | *'''「『[[恐竜戦隊ジュウレンジャー]]』の放送当時、バンドーラは[[ラストボス|悪の組織の首領]]でありながら、[[正義]]の側であり[[主人公]]であるジュウレンジャーよりも(主な視聴者層である)子供達からの人気が高かった」'''という逸話が有る。 |
*『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のアメリカ版にあたる『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』では「'''リタ・レパルサ'''」という名前で登場。設定の大部分は変わっておらず、'''「([[日本]]はもとより)海外の子供達にも人気を博した」'''という逸話も存在する。 | *『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のアメリカ版にあたる『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』では「'''リタ・レパルサ'''」という名前で登場。設定の大部分は変わっておらず、'''「([[日本]]はもとより)海外の子供達にも人気を博した」'''という逸話も存在する。 | ||
**当作において通常はキャストを現地の俳優に置き換えて撮影されているのだが、バンドーラ(リタ)については「その存在感や雰囲気を出せる役者が他にいない」という理由から、映像をそのまま流用する形で引き続き曽我氏がリタ役として出演し、さらに追加撮影分も依頼を受けて曽我氏が担当している。 | **当作において通常はキャストを現地の俳優に置き換えて撮影されているのだが、バンドーラ(リタ)については「その存在感や雰囲気を出せる役者が他にいない」という理由から、映像をそのまま流用する形で引き続き曽我氏がリタ役として出演し、さらに追加撮影分も依頼を受けて曽我氏が担当している。 | ||
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**2017年に公開された『リメイク版パワーレンジャー』において、監督のディーン・イズラライトは、曽我氏の印象から、本作におけるリタの演者・エリザベス・バンクスに「シリアスとコミカルを両立させたリタ」の演技指導を行ったという。 | **2017年に公開された『リメイク版パワーレンジャー』において、監督のディーン・イズラライトは、曽我氏の印象から、本作におけるリタの演者・エリザベス・バンクスに「シリアスとコミカルを両立させたリタ」の演技指導を行ったという。 | ||
***日本語吹き替え版において、リタの声を担当した、沢城みゆきも曽我氏を敬愛している。 | ***日本語吹き替え版において、リタの声を担当した、沢城みゆきも曽我氏を敬愛している。 | ||
− | *『[[機界戦隊ゼンカイジャー]]』の劇場版に登場したスーパー悪者ワルドは歴代戦隊のボスキャラを組み合わせた外観をしており、左腕装飾にバンドーラのイメージが使われている他これと右腕のパーツから放つ光線『'''ソガニックビーム''' | + | *『[[機界戦隊ゼンカイジャー]]』の劇場版に登場したスーパー悪者ワルドは歴代戦隊のボスキャラを組み合わせた外観をしており、左腕装飾にバンドーラのイメージが使われている他これと右腕のパーツから放つ光線『'''ソガニックビーム'''』を放つ。これはバンドーラを演じた曽我町子氏が名称の由来で放った右腕パーツのモチーフも同じく曽我氏が演じた『電子戦隊デンジマン』の大ボスへドリアン女王がモチーフに使われている。 |
== 脚注 == | == 脚注 == |
2024年4月15日 (月) 05:33時点における版
バンドーラ | |
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登場作品 | |
俳優 | 曽我町子 |
デザイン | 篠原保(衣装デザイン) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
SRWでの分類 | NPC |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 古代恐竜人類 |
性別 | 女 |
所属 | バンドーラ一味 |
バンドーラは『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の登場人物。
概要
ジュウレンジャーの敵対組織「バンドーラ一味」[1]を束ねる魔女。
1億7000万年前に古代恐竜人との戦いの果てに古代人と恐竜を滅ぼそうとしており、守護獣の手により惑星ネメシスへと封印されていたが、スペースシャトルの乗員が何も知らずに封印を誤って解いてしまった為に復活。月に拠点となる宮殿ドーラパレスを築き、地球への攻撃を開始する。
魔女らしく破壊と殺戮を好む他、子供が大嫌いであり子供を狙った卑劣な作戦を多く立てている一方で、バンドーラ自身は非常にノリが良い性格。子分からも畏怖される以上に慕われており、時に子分達に優しく接して一緒に踊りや歌を楽しんだり、ダイエットに挑戦して体調不良になったり、美容に気を使っていたり、とコミカルな場面も多く見られている。
元々は古代恐竜人類の部族・ダル族の女王であったが、一人息子のカイが恐竜に追われて死んだ[2]恨みから大サタンに魂を売り、魔女となった経緯が有る。子供嫌いなのは、このトラウマが理由。
また、頭の回転が速い上に判断力が高く、子供以外にも偽物を利用して人々の敵意を煽る、残り時間の少ないドラゴンレンジャー / ブライを狙う等でジュウレンジャーを社会的・精神的に追い詰める作戦を多く取る。大獣神に対しても日食によるエネルギー不足を誘発する、「生命体」であることを利用して破滅の鏡で抹殺しようとするなど、相手の特徴、行動パターン、思考を徹底的に利用するなどかなりの策士である。
そして、それ以上に目立つのが生身での戦闘力。(変身前とはいえ)本気のブライを軽く圧倒し、獣帝大獣神を魔法の一撃で怯ませる等、その実力は本物である。前線に出る時は空飛ぶ自転車[3]に乗っている事が多い。
キャラクターの総評
バンドーラはスーパー戦隊シリーズにおける悪の組織の大ボスでありながらその「コミカルで憎めない悪役ぶり」と、彼女率いるバンドーラ一味が他のシリーズでは多く見られる「敵幹部同士の内紛や足の引っ張り合い、下剋上といった裏切りイベントが一切見られない」等シリーズ屈指のアットホームな敵組織である事、何よりも演者である魔女役や悪の女王役を長年に渡って多く演じてきた曽我町子氏(元々同氏に演じてもらう前提でキャラクター設定を作っていた)の存在感の大きさが語り草となっており、ファンからは「バンドーラ様」と親しみを込めて呼ばれている。
いわば、バンドーラは「『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の影の主役」に位置するキャラクターであると言えよう。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。2017年5月のイベント「5色の恐竜戦士」期間限定参戦。台詞のみで姿は現さず、サプライズ出演に近い。本作でも月にドーラパレスを築いた事が言及されている。
人間関係
- カイ
- 息子。溺愛していたが、恐竜に追われた末に崖から転落して死亡[2]。この事件が原因で、子供嫌いとなる。のちに大サタンと契約し、悪魔として蘇る。
- トットパット
- 部下であるコウモリのモンスター。
- ブックバック
- 部下である子鬼のモンスター。
- プリプリカン
- 部下である妖精レプラカーン。ドーラモンスターを製造する役目を持つ。
- グリフォーザー
- 部下である獣人戦士。当初は喋れなかったが、後に恐竜の卵を奪う成果を立てた事で喋れるようにしている。ただし、その第一声に対してはいきなりの雷を落とすことに(後述)。
- ラミィ
- 物語中盤から登場する部下。グリフォーザーの妻で、サソリの力を持った戦士。
- 大サタン
- 地獄の悪魔。カイを失った怒りと憎しみからこの悪魔と契約したことで魔女となった。
- ドラゴンレンジャー/ブライ
- ジュウレンジャー6人目の戦士にして、ゲキの兄。当初は憎悪に取りつかれていた彼を丸め込んで利用していたが、正義の心に立ち返った後は敵対、宿敵に近い関係となる。
- 実は仮の命で動く死者であるため「制限時間」という弱点を抱えており、これを突破口にすべく執拗に彼を狙い、最後には時間切れに追い込んだ。
他作品との人間関係
名台詞
本編
- 「大地に眠る悪霊たちよ、〇〇に力を与えよーっ!」
- ドーラモンスターを巨大化させる際の台詞。月の居城から地球へと向かってドーラセプターを投擲し、杖の刺さった場所から吹き出す力によって巨大化させる。
- 対象はドーラモンスターに限らず、ドラゴンレンジャー/ブライ・人間の少年・普通のモンスター等も巨大化させた事がある。また、巨大化は戦隊シリーズでは基本的に「等身大戦で敗れた時の非常手段」という位置づけだが、バンドーラは有利な状況で詰めに使うなど、巨大化をあくまで「戦術の一つ」として使っている。
- 余談だが、物語の途中からは「力を与えよ」の前に「はぁっ!」と気合いの叫び声を上げるようになった。
- 「プリプリカ~ン? プリプリカ~ン??」
- プリプリカンを呼ぶ時の声。曽我町子氏の演技もあって、とても特徴的な声である。
- 「ねぇ、アタシキレイ?」
- プリプリカンにした質問。これに対してプリプリカンは黙ってしまったが、バンドーラ様は曽我氏の美貌もあってとてもお美しい。
- 「冗談じゃない! これに摑まって!」
- 第14話「小さくなァれ!」より。プリプリカンの求人を見てやって来た妖精・ドンドンと厳しい母と学校の先生に反発する少年・利夫を唆した作戦が失敗し、業を煮やして一味共々現れた……はいいのだが、ドンドンの持っていた「何でも小さくして吸い込む瓶」を大獣神が使用。吸い込まれかけたのを危うく魔法で阻止、ドーラセプターにつかまって大慌てでとんぼ返りと相成った。
- 「苦しめ苦しめ!もっと苦しめ、アハハハハ!!」
「アッハハハハハハハ!!」
「アハハハハハハハ!!」
「ハッハハハハハハハ!!!!」 - 第16話「クシャミ大作戦」において、人々がドーラーエンドスのクシャミ菌で苦しんでいるの見て呵呵大笑。渾身の高笑いは必聴。
- 「あたしだって女なんだよ? 女を馬鹿にすると承知しないよ!!」
- 第20話「大獣神最期の日」より、ラミィから喋れるようになったグリフォーザーの第一声が「女は戦場に出ず家で洗濯でもしてろ」だった事を告げ口されて。
- バンドーラもまた戦場で戦う(だけの実力を持つ)女性である為、亭主関白な発言は許せなかった模様。
- 「今までより強いドーラモンスターを作るために、新しい粘土を掘ってんのさ。お前たちはドラゴンシーザーも手に入れ、剛龍神まで誕生させた。こっちだって負けちゃあいられないからね!」
- 第28話「大改造!粘土獣」にて、新しいモンスターの材料となる「ドキータ粘土」を掘っている洞窟の中に落ちてきたダンに対して。部下任せにせず自分で前線に出て来るのがバンドーラ流である。
- 「私は今、黒魔術最大の秘法をかけようとしているのだ! 恐ろしい魔法で、かけるのを失敗すれば私は死ぬかもしれない!」
「私は赦せないのさ! 今までジュウレンジャーに苦杯をなめさせられた……! この命と引き換えにしてでも、今度こそ倒して見せる!」 - 第30話「サタンが来る!」より。2日に渡り不眠不休、飲まず食わずで大サタンを召喚するための呪文を唱え続けているさなか、心配したブックバックを振り払って曰く。
- 本シーンでトットパット達は「死なないで~!」と心配していた為、バンドーラがとても部下に慕われているのがわかる。なお、この作戦は一味にとっても必勝を期した乾坤一擲のものであり、プリプリカンを除く一味全員が前線に出るという気合の入れようである。
- 「ぎゃああああ! 目が……目が見えない!」
「離せぇぇぇ!! これしきのことで呪文をやめてたまるか! 私の命をかけて、大サタンを呼び戻して見せる!」 - 大サタン召喚の呪文を唱えている最中に反動で目が潰れるも、駆け寄ったラミィを振り飛ばして詠唱を再開する。鬼気迫る様子から、今度という今度の本気が伺える。
- なおこの視力喪失は一過性のものだったようで、魔術を完成させ大サタンを召喚するために前線に出てきた際にはちゃんと目が開いていた。
- 「そんな、大サタンまで敗れるなんて!! うああああああ、ああああああ~!!」
- 第31話「復活!究極の神」にて。究極大獣神の前に大サタンが敗れ渾身の作戦が失敗、常にないほど取り乱しながら姿を消した。なお、大サタンは地球から追放されただけで、完全に敗れた訳でなく終盤までのお預けとなった。
- 「おのれジュウレンジャーめ……けど遅かったね、ブライの時間はもう8時間以上使わせてやった! 残りはたったの5時間。アーッハハハハハハ!!」
- 第34話「ブライ生きて!」にて。この話では珍しくバンドーラ自身が作戦を実行、赤ん坊を囮に使うことでブライを外界に釘付けにし、制限時間を浪費させることを狙った。要だった魔法の糸車は究極大獣神に消し去られたが、13時間あった残り時間を5時間にまで縮め、作戦自体は成功、挑発を残して姿を消す。この話は実質的にバンドーラの勝利となり、ジュウレンジャーの敗北で終わった。
- 「あたしを裏切った罰よ!!」
ブックバック「ご勘弁を~!」
トットバット「お許しくださいぃ~!!」 - 第35話「忍者戦士ボーイ」より。忍者の家系が受け継ぐ「不老不死の薬」を奪うよう言いつけたトットバット・ブックバック・グリフォーザーの3人が、勝手に(頭痛・腹痛・コショウの実が入っていた偽物の)薬を飲んでしまった事に腹を立てて、珍しく杖で引っぱたいてお仕置きを下す。ちなみにこの回のモンスターであるドーラニンジャは薬がすり替えられていたことに気付いており(いわく「大事な薬を床の間の壺になどいれるものか」)、手を出さなかった。
- 「ああー、間違いない! アッハハハハ! 今度こそ卵をぐっちゃんぐっちゃんに踏みつぶし、ジュウレンジャーに吠え面をかかせてくれるわ!」
- 第37話「恐竜が生まれる」より。行方不明になっていた恐竜の卵を見つけて。
- なお、この卵は守護獣の存在のよりどころたる「最後の恐竜」であるため、知らなかったとはいえかなりクリティカルな狙いだったと言える。
- 「ブライが死ねば、ジュウレンジャーはどうなる?」
ブックバック「ええと、ショック! ショックを受ける!」 - 第38話「ブライ死の出発」より、ドーラパレスでの作戦会議において。本格的に残り時間の無くなってきたブライを追い詰め、彼を死に追いやることでゲキ達に精神的動揺を与えようと目論む。
- 「! わかった!」
- 第41話「燃えよブライ!」にて、ドーラガンサクの化けた偽ドラゴンシーザーを囮に、ブライを外界に呼び出すと共に、行き来の鍵である獣奏剣のエネルギーを拾って「時の停止した部屋」の位置を探っていたさなかの台詞。特有のエネルギーを地図上で拾ったドーラセプター型の針が光り、満面の笑みで叫ぶ。
- 視聴者にブライの窮地を印象付けるシーンであり、この直後に「部屋」に現れ……。
- 「さあどうする、ジュウレンジャー! キングブラキオンを呼ぶか、それとも剛龍神のままスクラップにされるか! どっちにしてもお前たちの負けなのさ。アッハハハハハハ……え!?」
- 第48話「闇からの息子」にて、ドーラタロスに踏みつけられ絶体絶命の剛龍神を前に勝ち誇る。キングブラキオンが守る恐竜の卵がなくなれば守護獣が滅び、かといって呼ばなければこのまま倒される、というピンチにジュウレンジャーを追い込んだが、その矢先に獣騎神の咆哮が響き……。
- ちなみにジュウレンジャーにはもう一つの選択肢として、ティラノザウルスとプテラノドンを呼んで獣帝大獣神になるという手段があったのだが、誰も気付かなかった模様。
- 「カイ……頼むから死なないでおくれ…カイ……あたしをまた、一人にしないでおくれぇぇ!!」
- 最終決戦、究極大獣神によって倒されたドーラタロス。そして、再び死んでしまった息子カイを抱き抱えたバンドーラの悲痛な叫び。
- 魔女が涙を流した事で魔力は消え、バンドーラは普通の女性になってしまう。史上最大の悪の魔女は消え、そこには子供の死を悲しむ一人の母親の姿があった…。
- 「覚えているがいい、ジュウレンジャー。私は諦めた訳じゃないよ。必ず魔力を取り戻し、地球に戻って見せる!アハハハ!」
- その後、壺に封印され宇宙を漂い、部下達と火を囲みキャラソンで歌って踊った後の台詞。再び地球に戻り復讐する事を誓うバンドーラだったが…。
- 「何だい、ラミイ。その赤ちゃんは?」
ラミィ「決まってるじゃありませんか! 私たちの赤ちゃんですわ。さっき生まれましたの。ね、ダーリン!」
グリフォーザー「拙者、うれしくて…」
「冗談じゃないよ! 私が子供は嫌いだって事分かってんだろ?」 - グリフォーザー夫妻に第一子が生まれた事を知らされる。当然、子供嫌いなバンドーラは嫌悪感を見せるが、その直後…
- 「…う~ん、なんて可愛い赤ちゃんなんでしょう!! 抱かせてちょうだ~い♪」
トットパット「わ、私にも、私にも!」
ブックバック「僕にもぉ~」
ラミィ「ダーリン、幸せ~」
プリプリカン「よぉし、ワシは赤ちゃんの揺り籠を作るぞぉ!」
「あ、笑った笑ったぁ~!」 - 赤ちゃんの可愛さに思わず頬が緩み、笑顔で赤ちゃんを抱っこするバンドーラ。それに乗じて部下達は皆赤ちゃんにメロメロに。
- ジュウレンジャーとの戦いには敗れ去ってしまったが、そこには確かに幸せが有った…。
キャラソン
- 「トットパット! ブックバック! グリフォーザー! プリプリカン! さぁ、行くよ!」
- 劇中でも度々歌っていたキャラソンの台詞。なお、ラミィ加入後に本編で歌われたものは「さぁ、行くよ!」が「ラミィ! 行くよ!」に変更されていた。
- 「いやぁ…何にもないのがいいねぇ!」
- キャラソンの2番での台詞。バンドーラの境遇を考えると物悲しいものがある…。
迷台詞
- 「はぁ……なんだこりゃ……」
- 第7話「恐怖! 瞬間食い」より、プリプリカンが焼き上げたドーラキルケを見て思わず脱力。プリプリカン曰くこのモンスターは失敗作だったらしく、バンドーラに強要されて焼き上げたのだがこの始末。本人も「言わんこっちゃない……」と頭を抱えていた。
- 「もう、ドジマヌケ! ようしこうなったら、ドーラキルケを大きくしてやるかな! 大地に眠る悪霊たちよ、ドーラキルケに……ち、力をあーたーえーよー……」
「もう駄目……お腹が減って力が出ない…」 - ドーラキルケを巨大化させようとドーラセプターを構えるが、投げられずに倒れてしまう。
- 実はこの話ではバンドーラはダイエットの為に絶食の最中であり、ドーラキルケを送り出したのも「食べる事が家族の絆」という一家を見ての八つ当たりという至極どうでもいい理由であった。
スパロボシリーズの名台詞
- 「そんなに戦いたいんなら、思う存分戦わせてあげるよ」
「大地に眠る悪霊たちよ! あいつらまとめて異空間に送っておやり~!」
「せいぜい人間とハ虫人類で潰し合うんだね。アーッハッハッハッハ!」 - 『X-Ω』イベント「5色の恐竜戦士」より。異空間を形成して、ジュウレンジャー&スーパーロボットのパイロット達を(彼等と対決していた恐竜帝国もまとめて)異空間へと送り込んだ。
- 直接姿を拝めないとはいえ、バンドーラ様の御登場に驚愕したファンも多かったであろう。
- 「おのれぇ…。人間どもとハ虫人類で潰し合いをさせるつもりが台無しじゃないか!」
「まあいいさ。あたしにはお前たちを倒す方法がまだいくらで~もあるんだ」
「せいぜいそれを楽しみにしてるんだね! アーッハッハッハッハ!」 - 同上。閉じ込めたはずの異空間から生還したジュウレンジャー&スーパーロボットのパイロット達に対して。
- 「漁夫の利を狙う」という今回の企みが失敗してもめげない、相変わらずハイテンションなバンドーラ様であった。
関連怪人
- 各種ドーラモンスター
- プリプリカンが作り上げた粘土のモンスターたち。巨大化させる度に、手にした杖ドーラセプターを投げている。なお、普通は巨大化するとそのまま倒されることが多いが、ドーラモンスターは巨大化してから元に戻ったり、圧倒的有利な状況で巨大化したりとパターンが一定しない(そもそも第1話のモンスターであるドーラタイタンからして巨大化状態での登場である)。
- ちなみに一味内での位置づけはグリフォーザーらと同位。
- ゴーレム兵
- 一味の戦闘員で、これも粘土のモンスター。一品物のドーラモンスターと違って焼き型が用意されており、量産品であることが一目でわかる。ちなみに、ドーラフランケに帯同していたものはドキータ粘土製の不死身だったが、それ以後は元に戻っている。
余談
- バンドーラ役の女優・曽我町子氏はその他の特撮番組でも悪の女王・魔女を演じ、その演技力の高さは「悪役を演じさせたら右に出る者はいない"特撮の女王"」と評されていた。
- バンドーラのデザイン制作の時点で演者が曽我氏に決まっていたため、最初から曽我氏を想定してデザインされており、更に靴は曽我氏の私物が使われている。さらに曽我氏はキャラクター設定にも携わり、放送中に変更された設定もあった。また劇中で唱える呪文も曽我氏のアドリブによる。
- スタッフと曽我氏が綿密な打ち合わせを重ねながら創り上げていったバンドーラは自他ともに認める曽我氏のハマリ役となり、スーパー戦隊シリーズの歴代悪の首領の中でもトップクラスのカリスマ的人気を誇っている。
- 上述の通り、スーパー戦隊シリーズの中でも特にアットホームな雰囲気を持つバンドーラ一味ではあるが、演じる曽我氏が過去に敵組織の首領・ヘドリアン女王役として出演していた『電子戦隊デンジマン』および『太陽戦隊サンバルカン』では組織内の内紛が原因で戦隊側に敗北を喫している。
- 「『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の放送当時、バンドーラは悪の組織の首領でありながら、正義の側であり主人公であるジュウレンジャーよりも(主な視聴者層である)子供達からの人気が高かった」という逸話が有る。
- 『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のアメリカ版にあたる『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』では「リタ・レパルサ」という名前で登場。設定の大部分は変わっておらず、「(日本はもとより)海外の子供達にも人気を博した」という逸話も存在する。
- 当作において通常はキャストを現地の俳優に置き換えて撮影されているのだが、バンドーラ(リタ)については「その存在感や雰囲気を出せる役者が他にいない」という理由から、映像をそのまま流用する形で引き続き曽我氏がリタ役として出演し、さらに追加撮影分も依頼を受けて曽我氏が担当している。
- 後に、リタ役は一部新撮で代役を担当していた現地の女優であるカーラ・ペレス氏に正式に変更となっている。
- リタは人気を得たことでその後も『パワーレンジャー』シリーズにおける重要人物となり、長期にわたって活躍することになった。
- 曽我氏はその後、『魔法戦隊マジレンジャー』にて、マジレンジャー側の指導者たる天空大聖者マジエル役を演じたが、それをベースとした『パワーレンジャー・ミスティックフォース』ではリタ・レパルサが改心し正義に目覚めた姿「ミスティック・マザー」という設定となっており、こちらも久しぶりに日本版の曽我氏の映像がそのまま流用されている。
- 当初マジエルは岡田眞澄氏が演じる予定だったが、撮影直前になり岡田氏が食道癌を患っている事が発覚し辞退したため竹本昇監督の推薦で曽我氏が代役を務めることになった。しかし実は曽我氏も膵臓癌に侵され体調不良を押しての出演であり、『マジレンジャー』が実写ドラマでの遺作となり、マジエル役が曽我氏が実写で演じた最初で最後の味方側のキャラとなった。
- 曽我氏を推薦した竹本監督は、いざ撮影に入ると「"特撮の女王"曽我町子に演技指導する監督」という立場に緊張の連続だったという。
- 曽我氏は『マジレンジャー』の放送終了から3ヶ月後の2006年5月7日、膵臓癌で永眠。その直後に小学館から発行された『愛蔵版30大スーパー戦隊超全集』では、曽我氏の追悼企画が行われ、ヘドリアン、バンドーラ、マジエルがカバー裏に描かれた。
- 上記の『ミスティックフォース』にてマジエル(マザー)が、かつてのリタと同一人物と設定され曽我氏がそのまま登場した件は、アメリカ版制作スタッフからの亡き曽我氏への感謝と賛辞、そして長年のファンへのイースターエッグとしての思いを込めてとのことである。
- 当初マジエルは岡田眞澄氏が演じる予定だったが、撮影直前になり岡田氏が食道癌を患っている事が発覚し辞退したため竹本昇監督の推薦で曽我氏が代役を務めることになった。しかし実は曽我氏も膵臓癌に侵され体調不良を押しての出演であり、『マジレンジャー』が実写ドラマでの遺作となり、マジエル役が曽我氏が実写で演じた最初で最後の味方側のキャラとなった。
- 2017年に公開された『リメイク版パワーレンジャー』において、監督のディーン・イズラライトは、曽我氏の印象から、本作におけるリタの演者・エリザベス・バンクスに「シリアスとコミカルを両立させたリタ」の演技指導を行ったという。
- 日本語吹き替え版において、リタの声を担当した、沢城みゆきも曽我氏を敬愛している。
- 当作において通常はキャストを現地の俳優に置き換えて撮影されているのだが、バンドーラ(リタ)については「その存在感や雰囲気を出せる役者が他にいない」という理由から、映像をそのまま流用する形で引き続き曽我氏がリタ役として出演し、さらに追加撮影分も依頼を受けて曽我氏が担当している。
- 『機界戦隊ゼンカイジャー』の劇場版に登場したスーパー悪者ワルドは歴代戦隊のボスキャラを組み合わせた外観をしており、左腕装飾にバンドーラのイメージが使われている他これと右腕のパーツから放つ光線『ソガニックビーム』を放つ。これはバンドーラを演じた曽我町子氏が名称の由来で放った右腕パーツのモチーフも同じく曽我氏が演じた『電子戦隊デンジマン』の大ボスへドリアン女王がモチーフに使われている。