「エンネア」の版間の差分
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:九郎に対する問い。その時は深く考えずに返答する九郎だったが…。 | :九郎に対する問い。その時は深く考えずに返答する九郎だったが…。 | ||
:PC版の発売前PVでも引用されている台詞であり、UXにおいては物語にも深く関わっている重要な意味合いを含んでいる。 | :PC版の発売前PVでも引用されている台詞であり、UXにおいては物語にも深く関わっている重要な意味合いを含んでいる。 | ||
+ | ;「九郎はね……どんなに大変なことになっても、そんなノリで軽く戦い抜いちゃうんだよ、きっと」<br>「九郎は挫けない人。どんな大変な目に遭っても、『それがどうした』って、簡単に払い除けちゃう人なんだよ」 | ||
+ | :狂騒の一瞬間を終え、騒ぎながら喫茶店で休憩する三人。エンネアはアルとじゃれあう九郎を優しく見つめながらそう言った。直後に、悲しい別れが待っていることは、まだエンネアしか知らない―――<br>エンネアの死から復帰した後の九郎は、まさにこの言葉通りに、喩え最愛の魔導書が死のうとも、魔を断つ剣が折れようとも、決して挫けず怯まず闘いぬくことになる。それが邪神すら想像し得ない奇蹟を幾重にも起こしていくのだ。 | ||
;「泡沫の夢だとしてもね―――神様でも壊せない、強くて綺麗なモノもあるんだよ。喩えばね―――」 | ;「泡沫の夢だとしてもね―――神様でも壊せない、強くて綺麗なモノもあるんだよ。喩えばね―――」 | ||
:原作ゲームアルルートノーマルエンドより。もう一度暴君としてついてこい、と曰う邪神への痛烈な皮肉。口端から紡がれる御伽噺。その切実な唄に応えるかのように、どことも知れないそこに降り立つもの。それは――― | :原作ゲームアルルートノーマルエンドより。もう一度暴君としてついてこい、と曰う邪神への痛烈な皮肉。口端から紡がれる御伽噺。その切実な唄に応えるかのように、どことも知れないそこに降り立つもの。それは――― |
2013年6月22日 (土) 13:41時点における版
エンネア(Ennea)
- 登場作品:機神咆吼デモンベイン
- 声優:成瀬未亜(アニメ&ゲーム)、柚原有里(スーパーロボット大戦UX)
- 種族:???
- 性別:女
- 年齢:不明(外見年齢12歳程度)
- 所属:???
- キャラクターデザイン:Niθ(原案)、橋本秀樹、桜井正明
九郎が路地裏で保護した記憶喪失の少女。オレンジ色の髪に猫耳のような癖毛が特徴。保護した直後は呆然としたままだったが、その後本来の快活な性格を取り戻し、そのまま九郎の部屋に住み着き始める。
家事全般が得意らしく、特に料理の腕前はプロ並とさえ言われるが、食材の買出しの際に必要経費と称して九郎の所持金を勝手に使う等、お調子者としての一面も併せ持つ。
九郎やアルと共に家族として溶け込んでいく一方、九郎が戦う者であることを見抜いたり、アルからその目的を問われた際に答えをはぐらかす等どこかミステリアスな部分を秘めている。
数日の共同生活を送った後、突如として出現したアンチクロスの鬼械神とそれを迎え撃つデモンベインの街中での戦いに巻き込まれ、崩れ落ちる瓦礫の中に姿を消してしまう。
終盤、再び九郎達の前に姿を現すと同時に、その正体を明かすことになる。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。クラウディウス、カリグラと共に登場のタイミングが前倒しされ、インスマウスでの戦闘後に九郎が保護、そのままUXに転がり込んでくる。原作どおり九郎に最初から懐く一方でアルを何度も挑発している。他作品のメンバーとは非常に仲良くしており、竜宮島では灯篭流しの手伝いもしていた様子。やがてザ・ブーム軍との戦闘中、外を出歩いていたところをグラサンの機体の墜落に巻き込まれてしまい、九郎とUXのメンバーに癒えぬ傷を与えることとなるが、終盤、暴君ネロとしての顔を表す。ループに気付きながら、自分の運命は変わらないと諦観している節が見受けられるが九郎に檄を入れられ、未来への可能性を託すが……。原作や今作でもかなり変わった立ち位置に属し、どこかの世界では旧神と邪神が繰り広げる永遠の戦いという御伽噺の紡ぎ手を務めている。
- キャストの柚原有里氏はスタッフロールではネロ役のみでクレジットされているが、中断メッセージにてエンネアとしてのボイスも収録されている。
人間関係
他作品との人間関係
- リナ・デイヴィス
遠見真矢 - UXメンバーの中でも特に仲が良かったらしく、彼女が墜落に巻き込まれた時は二人ともただ泣きじゃくることしか出来なかった。
- ジョウ・マヤ
- 飛影と共に零影を駆るイルボラを退けるが、その直後に彼女が居なくなってしまったため、勝利の余韻に浸ることもなく無力感とやり切れなさに苛まれることに。
- 小楯衛
- UXで条件を満たすとハザードの攻撃から彼を救出する。
- なお、衛はKにおいて彼女の正体と同じ名前の勇者に師事していた。
- 皆城乙姫
- エンネアの正体とその運命を知っているらしく、彼女に問いかけをする。
- 曹操ガンダム
- バイストン・ウェルにおいて何故戦いあうのか、という疑問に対し、彼から「信念のなせることであろう」と説かれる。
名台詞
- 「九郎――っ! 朝だよ――っ!」
「あははは、起きた起きた!おはよ――! 九郎!」 - 九郎が保護した翌朝、彼のお腹に乗っかりながら言ったセリフ。原作ゲームではいわゆる「肌ワイ」というなんともアレな格好だった。無防備に微笑むエンネアと、昨夜の自失状態のエンネアが容易に結びつかず、しばし混乱してしまう九郎だった。
- 「うん! だってお外はこーんなに良い天気天気なんだからね! いつまでも寝てるのは勿体ないよ!」
- 彼女の元気さをぼうっとした頭のまま問うた九郎。その言葉に、快活に笑うエンネア―――後の彼女の運命を鑑みるに、なんとも悲しくなるシーンである。
- 「もしもね。未来を知ることができて、それでどんなに必死に戦ったって、誰も救えない、救われない。全部無駄なことだって分かったらどうする? ――それでもまだ戦える?」
- 九郎に対する問い。その時は深く考えずに返答する九郎だったが…。
- PC版の発売前PVでも引用されている台詞であり、UXにおいては物語にも深く関わっている重要な意味合いを含んでいる。
- 「九郎はね……どんなに大変なことになっても、そんなノリで軽く戦い抜いちゃうんだよ、きっと」
「九郎は挫けない人。どんな大変な目に遭っても、『それがどうした』って、簡単に払い除けちゃう人なんだよ」 - 狂騒の一瞬間を終え、騒ぎながら喫茶店で休憩する三人。エンネアはアルとじゃれあう九郎を優しく見つめながらそう言った。直後に、悲しい別れが待っていることは、まだエンネアしか知らない―――
エンネアの死から復帰した後の九郎は、まさにこの言葉通りに、喩え最愛の魔導書が死のうとも、魔を断つ剣が折れようとも、決して挫けず怯まず闘いぬくことになる。それが邪神すら想像し得ない奇蹟を幾重にも起こしていくのだ。 - 「泡沫の夢だとしてもね―――神様でも壊せない、強くて綺麗なモノもあるんだよ。喩えばね―――」
- 原作ゲームアルルートノーマルエンドより。もう一度暴君としてついてこい、と曰う邪神への痛烈な皮肉。口端から紡がれる御伽噺。その切実な唄に応えるかのように、どことも知れないそこに降り立つもの。それは―――
- だけど、みんなの祈りは届きました。
ある日、空が輝きました。
誰もが空を見上げました。
そして、誰もがそれを見ました。
憎しみに燃える空から、血を舐める地球に降り立った光の巨人。
空を輝かせ、地を照らし、彼はやって来ました。
―――善い神様が舞い降りたのです。
そして、悪い神様たちを懲らしめようと、その手に光り輝く剣を執りました。 - 原作ゲームアルルートノーマルエンドより。かくして物語(セカイ)を唄うラブソードスは世界(モノガタリ)に生まれた。彼女が唄うは世界を救う光の物語。それは御伽噺に過ぎないけれども、だけれども―――
- いつか悪い神様たちは想うでしょう。
宇宙の果ての寒い場所に閉じ込められながら、悩むでしょう。
怒りながら、
嘆きながら、
憎みながら、
妬みながら、
そして―――憧れながら。
なぜ、こんなことになってしまったんだろう?
いったい誰が、何が、どんな願いが、宇宙の真理すらも捻じ曲げて、善い神様を創りだすのだろう?
―――生命とは何なのだろう?
これはお伽噺です。
だけど、それは。
世界の中心で夢見る神様ですら、
宇宙の総てをお創りになった神様ですら、決して、決して、消し去る事の出来ないそれは、
刹那の愛を紡いで、永遠の時を刻み続ける―――
いのちの歌。 - かくて、最も陳腐な大団円が訪れる。ラブソードスは次の物語の時まで、静かに世界を歌い上げる。それは―――
- 「―――神話の歌い手(ラプソードス)」
- 続編『機神飛翔デモンベイン』クライマックスより。長かった悪夢が覚める時が来た。神話の歌い手は神話の紡ぎ手の持つ神剣を前に、物語(セカイ)を紡ぐ。それは―――いのちの歌。
迷台詞
- 「―――追い出したら、拉致されて監禁されてレイプされたって触れ回ってやる」
「んー、どうするよ兄ちゃん?社会的に死んでみるか?世間様から石やら腐った卵やら投げつけられながら後暗く生きてみるか?」
「『大十字九郎、ここにありき』って首括って死ぬか?んー?」
「わー おかされるー ころされるー たべられるー いやー やめてやめておねがい なぐらないでなぐらないで ごめんなさいごめんなさいゆるして」 - 九郎が家においては置けない、然るべき帰るべき場所を探す、と言った場面にて。小悪魔っぷりを遺憾なく発揮し、追い出したらただじゃおかないと九郎を脅す姿はなんとも言い様がない。九郎は心の中で「何故に俺の周りには俺を脅かさない女は寄って来ないのか。神に回答を求む。制限時間、今すぐ」と神を恨むしかなかった……
- 「通勤通学途中のみなさーんにビッグニュース!ここの探偵さんは、そりゃあ悪逆非道の変態探偵!
「無理矢理、あたしにワイシャツを着せて押し倒したり、次はブルマとスクール水着でいくよハァハァとか言って襲いかかってきますよ――っ!」
「きゃー、女性の人権侵害―っ!ノーモア大十字九郎――っ!」 - 服を買いに行く九郎への大暴言。連れていかなきゃ触れ回ってやる、ということである。万事がこの調子で、九郎のストレスがマッハ。アルに慰められ、心のなかで哭きたいと零す九郎だった……
- 「ふふーん? 嫉妬ですかにゃ? 見苦しいにゃ」
「自分が一番九郎に近いって油断しているのかな? ふふっ、甘い甘い、蕩けるように甘いねえ」
「女ってえのは日々、己の美貌を研鑽しないと、簡単に見捨てられてしまうんだからねー」
「あっ……でも、そもそもその貧弱な身体つきじゃあ、最初から相手にされないかもねー。 あははははは」 - 九郎の腕を密着した上でアルを挑発した台詞の数々。案の定、アルはキレてエンネアに魔術を繰り出すが、九郎が代わりに食らわされてしまい、空高くまで吹き飛んでしまう……。
- 上記のやり取りはUXでも中断メッセージで再現されている。
- 「orz(アカン)」
- 続編『機神飛翔デモンベイン』の特殊EDで、あまりの超展開に彼女がぶっ倒れる間際の言葉。キョドっているようにも見える。
まあ○○○○が旧神になった世界の御伽噺を紡がされたのでは無理もない。全ては○○○○が悪い。
スパロボシリーズの名台詞
- 「へー、ミシェルってそういう人なんだね。エンネアも口説かれないように気をつけないと」
- アルトやミシェル達のやりとりに対し。九郎に対しては積極的だが、その他の男に対してはそこそこガードが固いらしい。彼女の発言に対し、珍しくミシェルが慌てる。
- 「ねぇ、みんなはなんで戦おうとするの?」
「戦うことになれば、いっぱいいっぱい痛い思いもするんでしょ」
「それなのに、どうしてみんなはそうやって戦えるの?」 - 戦場に出るUXの面々への疑問。九郎達はそれぞれの言葉で戦う理由を答えるが……
- 「もし、全部無駄だとしたら…」
「もしもね、未来を知ることができて、戦っても誰も救えない、救われない…」
「全部無駄なことだってわかったら、どうする?」
「それでもまだ…戦える?」 - まるで先を見通しているような疑問。だが九郎は「何もしないで我慢できるのか…俺には無理」と答える。
- 「九郎、エンネアはね…」
- この言葉と共に、彼女は墜落する機体の爆発に巻き込まれてしまう。しかし…?
余談
- UXにおいて彼女の声を務めるのは柚原有里氏だが、これは収録当時に休業状態だった成瀬未亜氏の別名義であるとされている(UX発売後の2013年4月に同名義でも復帰)。
- 成瀬未亜氏は声優業の他にも原画家としても活動しており、書籍「機神咆吼デモンベイン 公式魔導書」では氏の描いたエンネアのイラストが掲載された。