「メガゾーン23」の版間の差分
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− | : | + | :その起源は『最終戦争』まで遡り、当時の地球政府に対抗していた火星政府の末裔である。彼らの母船は全長1000㎞とメガゾーン23を遥かに上回るどこか有機的な巨体を有し、技術力だけでなく物量もメガゾーン軍とは比較にならない。最終戦争では地球側が使用した惑星を内側から破壊する兵器によって2年という年月が掛かったものの、火星が崩壊に追い込まれ、多くの犠牲者が出たらしく、この事からもデザルグ側には今でも地球側に対する激しい遺恨があったようである。 |
+ | :彼らもまた地球圏への帰還を最終目標としているが、A.D.A.M.の審判を回避するための手段を有していないため、EVEプログラムが封印されたメガゾーン23を執拗に付け狙っている。その後、メガゾーン23の夢叶影弦が交渉を申し出てきて、EVEプログラムを手に入れられる可能性が出始めたのだが、それでもメガゾーン23への攻撃に一切手を緩めようとはせず、最終的には圧倒的軍事力を持ちながらもA.D.A.M.の審判によって一方的に滅ぼされる末路を迎えてしまった。 | ||
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:月の地球防衛システム。地球管理システムの一翼を担う超兵器で、月そのものが地球圏に接近する物体を外敵として破壊する完全自律機動砲台となっており、その威力はデザルグの母船を一撃で消滅させるほど絶大。 | :月の地球防衛システム。地球管理システムの一翼を担う超兵器で、月そのものが地球圏に接近する物体を外敵として破壊する完全自律機動砲台となっており、その威力はデザルグの母船を一撃で消滅させるほど絶大。 |
2018年8月26日 (日) 06:15時点における版
- 1985年3月5日に第一作発売。詳しくは後述
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦D(2003年)
概要
1985年に発売されたOVA作品で、その後もシリーズとして『PART II』(以下PART2)と前後編の『III』と、計4本が発売された。一作目は二作目にちなんで「PART1」と呼ばれることもあり、本項もそれに倣うこととする。
タイトル | 発売日 |
---|---|
メガゾーン23 | 1985年3月5日 |
メガゾーン23 PART II 秘密く・だ・さ・い | 1986年5月30日 |
MEGAZONE23 III イヴの目覚め | 1989年9月28日 |
MEGAZONE23 III 解放の日 | 1989年12月22日 |
『超時空要塞マクロス』のスタッフが参加しており、変形メカ、アイドル、都市を内包した宇宙船といった共通項が多い。一方で変形メカがバイクであるなど差別化も見られる。キャラクターデザインが各章で違うのも本作の特徴で、特にPART1とPART2が顕著。PART2はグロテスクな表現が含まれているので視聴には要注意。
2007年にラジオドラマ『メガゾーン23 ザ・エクステンド・ストーリー』とPS3用ゲーム『メガゾーン23 青いガーランド』が製作されている。共に世界観はPART2や『III』と繋がらないパラレルストーリーである。2017年6月にはAICが新作アニメーション『メガゾーン23XI』の企画を発表した。
寺田Pのお気に入りの作品らしく、「メガゾーンも入れたいって言ってるのに毎回却下される」とイベントで語っている。
ストーリー
PART1
1980年代の東京、主人公・矢作省吾はどこにでもいるような普通の若者だった。しかしある夜、友人から一台の軍用バイク=ガーランドを見せられてから、さらに偶然訪れた廃墟の街で一人の軍人B.D.に出会ってから次々と衝撃の事実を知らされてしまう。現在の本当の西暦は1980年代ではなく、それから900年近くも下っていること。今まで暮らしていた世界は宇宙船の中で、廃墟の街にそびえ立つ塔=バハムートが全て管理し、住人は記憶を操られていること。そして「デザルグ」の脅威が迫っていることを・・・。
PART2
軍に無実の罪を着せられた省吾は、暴走族の元に身を隠していた。イヴは軍に操られ、街には人々を戦争に駆り立てるメッセージが連日流されていた。しかし実は、軍の管理下へ完全には落ちておらず、本来のイヴとも呼ぶべき「もう一人のイヴ」が現れ、省吾に対し呼び掛けを続けていた。本当のイヴに会う為に、そして自分に何を伝えたいのかを知る為、暴走族の協力を得て省吾はあの廃墟の街を目指す。
その頃、デザルグは本格的なMZ23侵攻を開始し、軍も必死に応戦していた・・・。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
PART1
PART2
用語
- MZ23
- 物語の舞台となる超大型の宇宙船。内部には1980年代の東京が広がっている。
- バハムート
- MZ23の居住区を管理する巨大コンピュータ。時祭イヴの本体はここにある。
- マニューバスレイヴ(MS)
- デザルグ
- MZ23に侵攻する外部勢力。技術力はMZ23の自治軍より50年先らしく、事実としてMZ23の自治軍を終始圧倒し、地球側が実戦投入した最新型の戦艦も、生命のみを攻撃する自動攻撃弾によってなす術無く沈黙に追いやられた。
- その起源は『最終戦争』まで遡り、当時の地球政府に対抗していた火星政府の末裔である。彼らの母船は全長1000㎞とメガゾーン23を遥かに上回るどこか有機的な巨体を有し、技術力だけでなく物量もメガゾーン軍とは比較にならない。最終戦争では地球側が使用した惑星を内側から破壊する兵器によって2年という年月が掛かったものの、火星が崩壊に追い込まれ、多くの犠牲者が出たらしく、この事からもデザルグ側には今でも地球側に対する激しい遺恨があったようである。
- 彼らもまた地球圏への帰還を最終目標としているが、A.D.A.M.の審判を回避するための手段を有していないため、EVEプログラムが封印されたメガゾーン23を執拗に付け狙っている。その後、メガゾーン23の夢叶影弦が交渉を申し出てきて、EVEプログラムを手に入れられる可能性が出始めたのだが、それでもメガゾーン23への攻撃に一切手を緩めようとはせず、最終的には圧倒的軍事力を持ちながらもA.D.A.M.の審判によって一方的に滅ぼされる末路を迎えてしまった。
- A.D.A.M.
- 月の地球防衛システム。地球管理システムの一翼を担う超兵器で、月そのものが地球圏に接近する物体を外敵として破壊する完全自律機動砲台となっており、その威力はデザルグの母船を一撃で消滅させるほど絶大。
- その主な目的は地球再生システム(SYSTEM)が地球の環境再生を完了するまで、地球圏に近付く物体を問答無用で排除することにある。しかし、時が至った場合には移民船の受け入れが開始され、移民船の『EVEプログラム』からデータを受け取り、彼らが本当に帰還する資格があるかを見定めて判定を下す裁定者としての役割も有している。資格が無いと判断されれば、外敵として排除されてしまう。
- ファイナル・プロテクション・モード
- 『PART2』のラストでイブが起動させたモード。MZ23からバハムートを切り離し、脱出させる。この際、MZ23の市街地が崩壊していくが、これがファイナル・プロテクション・モードで、バハムートを射出するためなのか、それともA.D.A.Mによる攻撃によるものなのかは不明。(ただ、射出のため、外殻部を破壊したり、市街地が分離されるシーンはあるので、バハムート射出のための準備もいくらかあるようだ)バハムート内にいる者以外は実質的に切り捨てる形になるため、『D』では移民船ごと次元転移するというものに変えられている。
楽曲
- 主題歌
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- 「背中ごしにセンチメンタル」
- 作詩:三浦徳子、作曲:芹澤廣明、編曲:鷺巣詩郎、唄:宮里久美
- 挿入歌
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- 「淋しくて眠れない」
- 作詩:境ジョージ、作曲:鷺巣詩郎、唄:タケウチユカ
- 第一作ED。「ROCK CAFE」とは一部パートが共通した曲調になっている。
- 「秘密く・だ・さ・い」
- 歌:宮里久美
- PART2主題歌。『D』ではイベントで流れる。
- 劇中BGM
登場作と扱われ方
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 初参戦作品。
- 参戦名義は『メガゾーン23』(第一作)だが、PART2の機体も登場しており、さらに暴走族のTRASHもガーランドの召喚攻撃として登場。キャラグラはPART1のもので、再現シナリオは1マップを使ってPART1からPART2まで進む。『メガゾーン23』世界は平行世界という扱いで、再現シナリオに他作品のキャラは一切登場しない。最後は「A.D.A.M.」から逃れるために緊急システムを作動した結果、ワームホールを通って『D』世界にやって来た。この為事実上は、原作終了後参戦である。なお、『メガゾーン23』世界の地球は、人類がファブラ・フォレースを開いた事が原因で滅んでしまったとイヴが省吾に語っている。
- 再現マップのサブタイトルは「背中ごしのセンチメンタル」だが、主題歌は「背中ごしにセンチメンタル」なので注意(“の”ではなく“に”)。
主要スタッフ
PART2までのスタッフを記載。
- 制作
- アートランド、アートミック(PART I)
- AIC、アートミック(PART II)
- 監督
- 石黒昇(PART I)
- 板野一郎(PART II)
- キャラクターデザイン
- 平野俊弘(PART I、現:平野俊貴)
- 梅津泰臣(PART II)
- 美樹本晴彦(PART I・II共に時祭イヴデザイン)
- メカニックデザイン
- 荒牧伸志
- 音楽
- 鷺巣詩郎
商品情報
※『MEGAZONE23 III』も掲載。
Blu-ray
DVD
楽曲関連
書籍