「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」の版間の差分
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2016年6月6日 (月) 20:53時点における版
- 2014年10月5日 ~ 2015年3月31日放映(独立局系) 全25話
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦V(2017年)
概要
サンライズとキングレコードが制作を、キングレコード第三クリエイティブ本部とスターチャイルドレコードが製作を行った美少女ロボットアニメ。主要人物の9割が女性を占める他、スターチャイルドに関連している声優陣が多く参加している。 『GEAR戦士電童』『機動戦士ガンダムSEED』を手掛けた福田己津央氏がクリエイティブプロデューサーを務めた事で話題を呼んだ。
深夜枠での放送とはいえ、近年では稀にみるほどにエログロ色が濃厚で過激な作風であり、登場人物のアクの強さとも相まって人を選ぶ傾向にある。一方で、序盤から多くの伏線が積み立てられたストーリーや一貫したキャラクター描写などは評価が高い。
ストーリー
高度な技術「マナ」の恩恵により戦争や貧困が無くなった安寧の世界。だが、それはマナを使えない人間「ノーマ」は排他の対象となり、人間として扱われない偽りの平穏でもあった。 ミスルギ皇国の第一皇女、アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギもノーマは根絶されるべきという歪んだ思想に染まっており、赤子ですら排他の対象と見なしていた。彼女が16歳を迎えた日に執り行われた「洗礼の儀」において、実の兄ジュリオによって自身がノーマである事実を暴露され、辺境の軍事基地「アルゼナル」の一兵士「アンジュ」としてその身を堕とされてしまう。 自身ですら知られていなかった現実を受け入れず困惑するアンジュは身勝手な振る舞いにより隊長を含めた3人の兵士を死に追いやってしまい、第一中隊の面々から糾弾される。直後に人間たちの平穏がノーマたちが人類の敵である「ドラゴン」と戦い、死んでいったために守られていた事とミスルギ皇国が革命で滅んだ事を聞かされたアンジュは自棄となり、旧式のパラメイル「ヴィルキス」へ乗り出撃。死ぬつもりでいたアンジュだったが、ドラゴンへの恐怖と生への執着によりヴィルキスが覚醒。闘争心の赴くままにドラゴンを撃破する。
戦いが終わった後、現実を受け入れたアンジュは過去と決別し、ドラゴンと戦う決意をする。それはやがて、世界の真実を知る切欠ともなった。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
アルゼナル
- アンジュ
- 主人公。ミスルギ皇国第一皇女「アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ」だったが、ノーマである事を暴かれ辺境の軍事基地「アルゼナル」の一兵士へと身を堕とす。
- サリア
- アルゼナル第一中隊副隊長(後に隊長)。冷静な性格だが、乙女チックな趣味を持つ一面も。
- ヒルダ
- 第一中隊の切り込み役。皮肉屋で野心家であり、アンジュを敵視する。
- ヴィヴィアン
- 第一中隊のエースである突撃兵。驚異的な戦闘テクニックを持つが、明るく朗らかな性格の少女。
- エルシャ
- 第一中隊の重砲兵。料理が得意で子供たちからも慕われている優しい女性。
- ロザリー
- 第一中隊の軽砲兵。金にがめつい現金な性格。
- クリス
- 第一中隊の重砲兵。人見知りで引っ込み思案なネガティブ少女。
- ゾーラ
- アルゼナル第一中隊隊長。アンジュの初出撃にて戦死。
- ジル
- アルゼナルの総司令。右手が義手となっている女傑。
- ジャスミン
- アルゼナルにある市場「ジャスミン・モール」の店主。
- マギー
- エマ・ブロンソン
ミスルギ皇国
- ジュライ・飛鳥・ミスルギ
- アンジュリーゼの父親でミスルギ皇国国皇だったが、アンジュリーゼがノーマである事を息子のジュリオに告発された事で皇位を失う。
- ソフィア・斑鳩・ミスルギ
- アンジュリーゼの母親でミスルギ皇国皇妃だったが、ノーマであるアンジュリーゼを庇って死亡する。
- ジュリオ・飛鳥・ミスルギ
- アンジュリーゼの兄でミスルギ皇国第一皇子だったが、アンジュリーゼがノーマである事を告発し父親のジュライから皇位を奪う。
- シルヴィア・斑鳩・ミスルギ
- アンジュリーゼの妹でミスルギ皇国第二皇女。過去の事故で下半身が不随となっている。
- モモカ・荻野目
- アンジュを慕う筆頭侍女のメイド。
- リィザ・ランドッグ
- ミスルギ皇国の近衛長官で、ジュリオの副官。
その他
- タスク
- アンジュが孤島で出会った謎多き青年。
- サラマンディーネ
- ドラゴン達を束ね、突如アンジュたちの前に立ちはだかる黒髪の乙女。
- エンブリヲ
- 謎の紳士。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
パラメイル
- ヴィルキス
- アンジュ専用の白いパラメイル。高性能だが扱いが難しい旧式機。
- アーキバス サリア・カスタム
- サリア用に改造された指揮官機。長距離狙撃用に調整されている。
- グレイブ ヒルダ・カスタム
- ヒルダ用に改造されたグレイブで剣としても使える槍「パトロクロス」を装備している。
- レイザー
- ヴィヴィアン専用機。機動性に特化した機体。
- ハウザー エルシャ・カスタム
- 長距離ライフルを携行した、より砲撃戦に特化した機体。
- グレイブ ロザリー・カスタム
- 背部に連想砲を装備したグレイブ。
- ハウザー クリス・カスタム
- クリスが金欠のため、塗装以外ほとんどカスタマイズされていない。
龍神器
- 焔龍號
- サラマンディーネの搭乗機。
ラグナメイル
- ヒステリカ
- エンブリヲが直接搭乗せず、遠隔操作する機体。
用語
- マナ
- 人類が生み出した魔法によく似た技術。作中世界の人類は「これを扱える事が人間として当然の証」と盲目的に見ている。
- ノーマ
- マナを無力化し、マナを扱えない人間を指す俗語・蔑称。自然発生では女性しか生まれない。
- ドラゴン
- 人類の敵とされる謎の巨大な怪物。空間から門を開いて現れる他、様々な体格を持った個体が存在する。
- アルゼナル
- 辺境に位置する孤島でノーマたちの隔離場所。ドラゴン迎撃基地としての機能を備えている。
- パラメイル
- アルゼナルの戦力である機動兵器で、パイロット達は「メイルライダー」と呼称される。
- アンジュ曰く、バイクのような器具を用いたラクロスに似たスポーツ「エアリア」に感覚が似ているらしい。
楽曲
- 『禁断のレジスタンス』
- 作詞・歌 - 水樹奈々 / 作曲・編曲 - 加藤祐介
- 1クール目OP・最終話ED。
- 『真実の黙示録』
- 作詞・歌 - 高橋洋子 / 作曲・編曲 - 大森俊之
- 2クール目OP。
- 『凛麗』
- 作詞・作曲 - 山口朗彦 / 編曲 - PHA、山下洋介 / 歌 - 喜多村英梨
- 1クール目ED。
- 『終末のラブソング』
- 作詞・歌 - 水樹奈々 / 作曲 - 吉木絵里子 / 編曲 - 藤間仁(Elements Garden)
- 2クール目ED。
- 『永久語り』
- 作詞 - Hibiki / 作曲・編曲 - 志方あきこ
- アンジュ(水樹奈々)やサラマンディーネ(堀江由衣)、エンブリヲ(関俊彦)が歌うバージョンが別々に存在する。
登場作と扱われ方
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 初参戦作品。色々と共通点が多い『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』と同時参戦。
主要スタッフ
- 企画・原作・制作
- サンライズ
- 監督
- 芦野芳晴
- クリエイティブプロデューサー
- 福田己津央
- シリーズ構成
- 樋口達人
- キャラクターコンセプト
- 松尾祐輔
- キャラクターデザイン
- 小野早香、鈴木竜也
- パラメイルデザイン
- 阿久津潤一
- ドラゴンデザイン
- 宮武一貴
- メカニカルデザイン
- 宮本崇、寺岡賢司
- 音楽
- 志方あきこ
- 音楽制作
- キングレコード、スターチャイルドレコード、サンライズ音楽出版
余談
- 作風などにクリエイティブプロデューサーを務めた福田己津央氏の意向が強く、またOP映像を始めとする各話の作画を氏が直接手掛けたためか、福田氏が監督を務めた作品とよく間違われやすい。
- 映画や漫画、小説といった他作品のオマージュないしパロディが多い事でも有名。特にヴィルキスがストライクフリーダムガンダム及びデスティニーガンダムのセルフオマージュと見なされている。
商品情報
Blu-ray
書籍
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