「スーパーロボット大戦EX」を編集中
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==概要== | ==概要== | ||
− | + | 『[[第2次スーパーロボット大戦]]』から続いているシリーズ([[旧シリーズ]])の第3作だが、外伝的な作品で「第○次」の名称は使用されていない。 | |
− | それまではゲストキャラクターとしての側面が強かったオリジナル作品『[[ | + | それまではゲストキャラクターとしての側面が強かったオリジナル作品『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』(当時は『魔装機神サイバスター』と呼称)がメインで扱われており、ストーリーは全編を通して地底世界[[ラ・ギアス]]で展開される。 |
[[プレイステーション|PS]]版の単品版は2000年代最初のスパロボである。 | [[プレイステーション|PS]]版の単品版は2000年代最初のスパロボである。 | ||
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=== 新システム === | === 新システム === | ||
;シナリオ選択 | ;シナリオ選択 | ||
− | : | + | :本作ではゲームスタート時にシナリオを選択可能。 |
− | + | :初めはマサキの章(易しい)とリューネの章(普通)、トレーニングモードがある。マサキの章かリューネの章のいずれかをクリアすると、トレーニングモードが消えシュウの章(難しい)が出現する。 | |
− | + | :トレーニングモードは所謂チュートリアルで、シリーズ初の実装。 | |
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;[[ISS]] | ;[[ISS]] | ||
:シナリオフラグ干渉システム。詳しくはリンク先を参照。 | :シナリオフラグ干渉システム。詳しくはリンク先を参照。 | ||
;[[サウンドセレクト]] | ;[[サウンドセレクト]] | ||
− | : | + | :『第3次』では裏技であったが、本作よりオプション項目として正式実装された。 |
=== 既存システムと変更点 === | === 既存システムと変更点 === | ||
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;[[改造]]システムの変更点 | ;[[改造]]システムの変更点 | ||
:武器の改造が可能になった。 | :武器の改造が可能になった。 | ||
;[[精神コマンド]]の変更点 | ;[[精神コマンド]]の変更点 | ||
− | :[[サブパイロット]] | + | :[[サブパイロット]]の概念が本格導入され、[[ゲッターロボ]]系列以外の複数の[[パイロット]]がいるユニットも、パイロット全員分の[[精神コマンド]]が使えるようになった。ただし本作には[[合体]]するユニットが登場しないので、該当ユニットは[[ゴーショーグン]]のみ。PS版では[[妖精]]システムが導入されたため『[[聖戦士ダンバイン]]』系ユニットも該当。 |
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− | |||
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;その他の変更点 | ;その他の変更点 | ||
+ | : | ||
:*反撃命令を個別に出せるようになった。 | :*反撃命令を個別に出せるようになった。 | ||
− | :*[[ | + | :*PPでの攻撃の際、武器を選び対象を決定した後、キャンセルができるようになった。 |
− | + | :*パイロット、ユニット共に攻撃力も[[地形適応]]も設定されていない。そのため、武器の攻撃力・地形適応とパイロットの[[気力]]、ユニットの[[装甲]]値から攻撃力・防御力が算出されるようになり、ダメージ計算式が単純化された。これは本作のみの仕様。 | |
− | :* | + | :*戦闘中のダメージ表示が無いため気付きにくいが、ダメージ上限が'''9999'''と低めに設定されてある。このため[[ゲッタードラゴン]]のシャインスパークなどといった一部の高威力武器は、無改造状態かつ「[[熱血]]」無しでも与ダメージが容易にカンストしてしまう場合が多々ある。[[HP]]の高い敵を倒す際はこの仕様により手数が増えてしまう原因となる。PS版でも同様だが、全体的な攻撃力が抑えられているためカンスト値を出せるのは[[ネオ・グランゾン]]ぐらい。 |
== 難易度 == | == 難易度 == | ||
− | + | SFC版は全体的に低めであり、高難度とされる「リューネの章」も難易度は『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』、『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』よりは易しい。 | |
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+ | 「マサキの章」は主人公クラスの強力なユニットが多く参入するうえ、MAP兵器搭載ユニットも多数存在するため他の章よりも格段に易しい。また、中盤までに参入キャラがほぼ出揃うため、育成・運用の目星もつけやすい。各ステージが広めのMAPなのも特徴。初期レベルは14で、クリアレベルは35~37ほど。 | ||
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+ | 「リューネの章」は参入ユニットの多くがマサキの章から1ランクほど低くなっており、MAP兵器搭載機体も激減。不用意な突出や反撃が命取りとなるシビアなバランスであり、マサキの章より計画的なユニット運用が肝要となる。初期レベルは14~15で、クリアレベルは36~38ほど。 | ||
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+ | 「シュウの章」はライバル格のパイロットばかりが参入するダークヒーロールート。いずれも性能面では申し分ないが、とにかく頭数が不足する。[[戦艦]]系ユニットが存在しない事も難易度上昇に拍車をかけており、最終面の難易度も他の章より大幅に引き上げられている。他方、戦力を大きく左右する[[隠し要素]]も多数用意されており、これらを活用すれば難易度を大幅に低減させることも可能。初期レベルは15で、クリアレベルは28~31ほど。 | ||
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+ | 攻撃力の高い武器を持つ敵が多いが、大抵「[[空]]にいる敵にしか使えない」「[[Iフィールド]]・[[ビーム吸収]]持ちには使えない」等の制限がかかっているため、それらを利用して被害を抑える様に立ち回るのが基本。自軍も同様であるため、逆に味方ユニットは上手く攻撃力の高い武器を使っていく必要がある。 | ||
− | + | 先述の通り、武器改造の追加やパラメーター・ダメージ計算式の仕様変更により、前作に比べてプレイヤーへの敷居が下がっている。またチュートリアルの初実装や難易度別のシナリオなど、当時のスパロボの中では比較的ユーザーフレンドリーな作りになっている。 | |
== 話題 == | == 話題 == | ||
− | *BGMはほとんど『[[第3次]] | + | *BGMはほとんど『[[第3次]]』のものを引き継いでいる。 |
*本作は[[宇宙]]での戦いはないが、『第3次』の宇宙マップの曲が胞子の谷に割り当てられている。 | *本作は[[宇宙]]での戦いはないが、『第3次』の宇宙マップの曲が胞子の谷に割り当てられている。 | ||
*戦闘が全くないシナリオが何度かある。他に同様の例があるのは『[[LOE]]』と『[[α]]』くらいである。 | *戦闘が全くないシナリオが何度かある。他に同様の例があるのは『[[LOE]]』と『[[α]]』くらいである。 | ||
*SFC版では[[母艦]]入手後、部隊を展開せずに出撃機体が全機[[搭載]]状態で始まるステージが少なくない。PS版では同じステージでも展開状態で開始されるようになった。 | *SFC版では[[母艦]]入手後、部隊を展開せずに出撃機体が全機[[搭載]]状態で始まるステージが少なくない。PS版では同じステージでも展開状態で開始されるようになった。 | ||
− | *[[パッケージイラスト]]がシリーズでも珍しい、戦闘中のワンシーンを描いたものになっている。また[[ギルドーラ]]・[[バフォーム]](+ごく小さく[[ギルドーラII]] | + | *[[パッケージイラスト]]がシリーズでも珍しい、戦闘中のワンシーンを描いたものになっている。また[[ギルドーラ]]・[[バフォーム]](+ごく小さく[[ギルドーラII]]らしきシルエット)といったバンプレストオリジナルの敵機体が初めてパッケージに描かれた作品でもある。ただしイラストが描かれた時点ではまだ設定が固まっていなかったのか、ギルドーラとバフォームのカラーリングがゲーム本編と全然違ったりするが。 |
− | * | + | *2000年1月6日には[[プレイステーション]]移植版が発売(価格:2,000円)。これは『[[スーパーロボット大戦コンプリートボックス]]』に収録された『EX』の部分のみを分割して発売されたものであり、内容は『コンプリートボックス』とほぼ同一である。ユニット性能などのバランス調整の結果、'''リューネの章の方がシュウの章より難しい'''と思われるような場面も生じている。 |
− | + | *2011年1月26日には上記の単品版が[http://www.jp.playstation.com/psn/store/ PlayStation Store]のゲームアーカイブスで配信された(価格:1,000円)。 | |
− | + | *[[プレイステーション]]移植版では菅原正志氏がナレーター、タイトルコールと、『第3次』におけるEXの予告を担当している。 | |
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== 登場作品 == | == 登場作品 == | ||
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*[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]([[バンプレストオリジナル]]) | *[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]([[バンプレストオリジナル]]) | ||
− | + | 他に「[[劇場版マジンガーシリーズ]]」の機体が登場する。 | |
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== 世界観 == | == 世界観 == | ||
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== バンプレストオリジナル == | == バンプレストオリジナル == | ||
− | + | 本作に登場するオリジナルメカ、オリジナルの人物の大半はラ・ギアスに由来しているもので、『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』と関係が深い。 | |
詳細はそれぞれ以下を参照。 | 詳細はそれぞれ以下を参照。 | ||
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== 用語 == | == 用語 == | ||
;[[ラ・ギアス]] | ;[[ラ・ギアス]] | ||
− | : | + | :『スーパーロボット大戦EX』および『[[魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL]]』の舞台となる地球内部の空洞。地上の物理法則では存在しないとされる空洞世界だが、精霊力と魔力により存在しているらしい。古代に施された魔術の力でラ・ギアスにおいては核反応が抑制されるそうで、核弾頭等の兵器は使用できず、[[ガンダム試作2号機|GP-02A]]も[[ヴァル・ヴァロ]]譲りと思われるプラズマリーダーに換装していた。が、核動力である[[モビルスーツ]]に対する言及はなかった模様([[ニュートロンジャマー]]と同じく「核分裂」にのみ作用するのであれば「核融合」で動く宇宙世紀のモビルスーツが動く説明はつくが)。 |
;[[魔装機]] | ;[[魔装機]] | ||
:王室アカデミーで予言された危機に対応するために、[[神聖ラングラン王国]]の魔術、練金学を結集して造られた汎用兵器。 | :王室アカデミーで予言された危機に対応するために、[[神聖ラングラン王国]]の魔術、練金学を結集して造られた汎用兵器。 | ||
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