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== 演出面 ==
 
== 演出面 ==
リアル頭身の機体グラフィックは戦闘シーンをさらに派手にしたかったため取り入れられたもので、進化を求めるユーザーに対する答えとしてリアル頭身で原作に近づけるという手法を取ることになった<ref name="b26">バンダイ『B-CLUB』Vol.132、26頁。</ref>。リアル頭身は『[[スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL|LOE]]』が先に採用しているが、版権作品としては本作が初採用となる。また、当時の版権事情では快挙とも言える事例であったらしい<ref>メディアワークス『[[電撃スパロボ!]] Vol.1』101頁。</ref>。だが、機体グラフィックの良さもあり戦闘シーンの迫力は増した一方で、[[スーパーデフォルメ|SD]]のゴマカシ<ref>機体同士や背景とのサイズ差など。</ref>が通用しなくなったため、違和感が目立つものも生まれてしまっている。スタッフも嘘がつけないことを苦労した点として挙げている<ref name="df">双葉社『新スーパーロボット大戦 DEEP FILE』152頁。</ref>。
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リアル頭身の機体グラフィックは戦闘シーンをさらに派手にしたかったため取り入れられたもので、進化を求めるユーザーに対する答えとしてリアル頭身で原作に近づけるという手法を取ることになった<ref name="b26">バンダイ『B-CLUB』Vol.132、26頁。</ref>。リアル頭身は『[[スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL|LOE]]』が先に採用しているが、版権作品としては本作が初採用となる。また、当時の版権事情では快挙とも言える事例であったらしい<ref>メディアワークス『[[電撃スパロボ!]] Vol.1』101頁。</ref>。だが、機体グラフィックの良さもあり戦闘シーンの迫力は増した一方で、機体同士や背景とのサイズ差などといった[[スーパーデフォルメ|SD]]で誤魔化せていた部分に違和感も生じてしまっており、スタッフも嘘がつけないことを苦労した点として挙げている<ref name="df">双葉社『新スーパーロボット大戦 DEEP FILE』152頁。</ref>。
    
グラフィックについてはアングルも工夫され、それまでの横向きにとらわれずアオリや正面などが制作された<ref name="df" />。
 
グラフィックについてはアングルも工夫され、それまでの横向きにとらわれずアオリや正面などが制作された<ref name="df" />。
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== 難易度 ==
 
== 難易度 ==
 
ゲームバランスはウィンキー製タイトルでは最も良好な部類に入り、多くの機体、パイロットが気軽に使えるフレンドリーな作りとなっているのが特徴。
 
ゲームバランスはウィンキー製タイトルでは最も良好な部類に入り、多くの機体、パイロットが気軽に使えるフレンドリーな作りとなっているのが特徴。
*武器の改造が15段階まで可能であり、その改造費も非常に安い。このため従来作では二軍落ちするような機体でも、軽く武器を改造して気軽に脇を固めさせる事ができる。
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*武器の改造が15段階まで可能であり、その改造費も非常に安い。このため従来作では[[二軍]]落ちするような機体に対しても武器強化が容易に行え一軍での運用が可能。
 
*地上と宇宙の分岐後は独立したルートとなり、[[隠し要素/新|隠しシナリオ]]に入るまで部隊は最後まで合流しない。しかし分岐は序盤なので、選択しなかったルートのユニットを意識して使用制限する必要がほぼ無い。
 
*地上と宇宙の分岐後は独立したルートとなり、[[隠し要素/新|隠しシナリオ]]に入るまで部隊は最後まで合流しない。しかし分岐は序盤なので、選択しなかったルートのユニットを意識して使用制限する必要がほぼ無い。
 
*敵ユニットの攻撃力が過去作と比較して全体的に抑えられており、[[HP]]と[[装甲]]をきちんと改造していれば終盤でも雑魚ユニットの攻撃で[[リアルロボット]]が一撃で即撃墜、という事態は起きにくい。一方で耐久力を軽視していいわけではなく、スーパー系でも無改造だと集中砲火を受ければあっさり落ちる事もある。
 
*敵ユニットの攻撃力が過去作と比較して全体的に抑えられており、[[HP]]と[[装甲]]をきちんと改造していれば終盤でも雑魚ユニットの攻撃で[[リアルロボット]]が一撃で即撃墜、という事態は起きにくい。一方で耐久力を軽視していいわけではなく、スーパー系でも無改造だと集中砲火を受ければあっさり落ちる事もある。
*次回作である『F/F完結編』は[[スーパー系]]が酷く冷遇されていたが、本作ではそのような事はない。
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**他作品の複数乗りスーパーロボットは精神ポイントが低く設定されているが、本作では一人乗りユニットと遜色ない高さであり、複数乗りの強みが強調されている。
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**『F/F完結編』ではスーパー系の[[2回行動]]はほぼ不可能だったが、本作では概ね[[2回行動]]はLv40前後で可能となっているため、終盤に普通に到達可能となっている。
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**強弱の差はあるものの、いずれのスーパー系も中~終盤に何らかのパワーアップが行われ、特定のスーパー系が終盤で息切れするような事態は起こらない。
      
== 話題 ==
 
== 話題 ==
 
*ロード時間が長く、全体的にテンポが悪い。さらに、『[[第4次スーパーロボット大戦S|第4次S]]』と同様に敵ターンはBGMが固定になっているためメリハリも欠ける。
 
*ロード時間が長く、全体的にテンポが悪い。さらに、『[[第4次スーパーロボット大戦S|第4次S]]』と同様に敵ターンはBGMが固定になっているためメリハリも欠ける。
*前述の通り旧シリーズで脚本を担当していた阪田雅彦氏は本作に関わっていない。これは本来『[[第3次]]』で終わるはずだったストーリーを『[[EX]]』『[[第4次]]』と繋げなければならなくなったうえに、並行して『[[魔装機神]]』の世界も構築するというきつい状態になってしまったため<ref>メディアワークス『スーパーロボット大戦F プレイステーション版 完全攻略ガイド』173頁。</ref>。
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*前述の通り旧シリーズで脚本を担当していた阪田雅彦氏は本作に関わっていない。これは本来『[[第3次]]』で終わるはずだったストーリーを『[[EX]]』『[[第4次]]』と繋げなければならなくなったうえに、並行して『[[魔装機神]]』の世界も構築するというタイトな状態となってしまったため<ref>メディアワークス『スーパーロボット大戦F プレイステーション版 完全攻略ガイド』173頁。</ref>。
 
*隠しシナリオとはいえ、[[ラストボス|ラスボス]]が'''[[デビルガンダム]]と[[ゴステロ]]'''と全く異なる版権作品のユニット・パイロットという珍しい組み合わせとなっている。さらに、デビルガンダムは最終的に[[デビルガンダム (OG)|本作オリジナルの形態]]へと進化する。
 
*隠しシナリオとはいえ、[[ラストボス|ラスボス]]が'''[[デビルガンダム]]と[[ゴステロ]]'''と全く異なる版権作品のユニット・パイロットという珍しい組み合わせとなっている。さらに、デビルガンダムは最終的に[[デビルガンダム (OG)|本作オリジナルの形態]]へと進化する。
 
*パッケージイラストは、ガンプラシリーズのボックスアートや怪獣イラストなどで有名な開田裕治氏が手掛けている。各ロボットの頭身はゲーム本編同様にリアル体型で、発売時期の違いで2種類のイラストが存在する。どちらも機体とポーズの違う集合絵だが、前期版は背景に'''[[νガンダム]]の巨大な横顔がうっすらと描かれている'''というインパクト抜群の絵面になっている。
 
*パッケージイラストは、ガンプラシリーズのボックスアートや怪獣イラストなどで有名な開田裕治氏が手掛けている。各ロボットの頭身はゲーム本編同様にリアル体型で、発売時期の違いで2種類のイラストが存在する。どちらも機体とポーズの違う集合絵だが、前期版は背景に'''[[νガンダム]]の巨大な横顔がうっすらと描かれている'''というインパクト抜群の絵面になっている。

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