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| == 余談 == | | == 余談 == |
− | *バトストでガイロス帝国に反旗を翻し、最終的に命を落としたものの、ネオゼネバス帝国の建国、ヘリック共和国の滅亡、ガイロス帝国のガタガタにし再起不能<ref>ガイロス帝国を滅亡ではなく再起不能で残したのには理由があり、国民がネオゼネバス帝国を頼る為の外敵が必要であったからである(が、攻めて来られないようにガタガタにした)</ref>にし悲願を達成させた彼だが、実は彼の反乱の芽・伏線はかなり初期から張られており、ファンの中にはアニメ版で色々とやらかしていた事から、バトストでもプロイツェンや旧ゼネバス系将兵の反乱を早くから予測していた者もいた(結果的に予想は当たったが、その経緯がファンの予想の斜め上を行く事となった)。 | + | *バトルストーリーにおいてはガイロス帝国に反旗を翻し、最終的に命を落としたものの「ネオゼネバス帝国の建国」「ヘリック共和国の滅亡」「ガイロス帝国の壊滅」と宿願を達成させたプロイツェンであったが、伏線は初期から張られておりアニメ版での所業からバトルストーリーにおいてもその反乱を早くから予測していたファンも少なくなかった。 |
− | **まず、'''ガイロス帝国の運用するゾイドの99%は旧ゼネバス製かゼネバス由来の技術が使われている'''。これには一応、帝国側の事情があり、先の大戦を事実上終結させた大災害グランドカタストロフの結果、共和国・帝国共に多くのゾイドが個体数の激減・絶滅へと追い込まれてしまう。特にガイロス帝国は深刻な状態であり、強力なドラゴン型ゾイド(ギルベイダー、ガンギャラド)が絶滅し、専売特許であったディオハリコンの採掘・搭載が困難になり、軍をほぼゼロから立て直さなくてはならなかった。この時、ガイロス帝国の名家プロイツェン家(母方の実家)を相続し幼帝ルドルフの摂政・後継人として帝国の実権を掌握していたのがギュンターであり、彼の出した案が「先の大戦でガイロス帝国に多数持ち込まれた旧ゼネバス帝国製ゾイドの量産普及」であった。
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− | ***旧ゼネバス製ゾイドはガイロス帝国製ゾイドと比べても製造が容易であり<ref>ガイロス帝国製ゾイドは固有技術や強力兵器ドカ盛りの超高性能機で、大量生産に向かない</ref>、実際理にかなっていた。その普及率はすさまじく、第2次大陸間戦争(西方大陸戦争)開戦時'''ヘルディガンナー以外はすべて旧ゼネバス製ゾイド'''が占める程となり、後に開発された新型ゾイドでも旧ゼネバス系の技術<ref>オーガノイドシステムや完全野生体ゾイドの捕獲・改造技術もゼネバス系の機関が掌握している。</ref>が盛り込まれていた。
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− | ***そして、古代遺跡で接収した技術(オーガノイドシステム)を利用すれば絶滅した(個体数の激減した)ゾイドの製造・量産が可能であると判明。当時、超強力ゾイドの配備を目指していたガイロス帝国軍だが、ここで復活が決定された機体はギルベイダーやガンギャラド、デッドボーダーなどのガイロス固有ゾイドではなく、旧ゼネバス製のデスザウラーであった。この時、プロイツェンは「ガイロス固有ゾイドの生産に必要なディオハリコンが採掘技術の喪失で調達できない事」「旧ゼネバス将兵の士気を高めるため」と説明(理由自体は真っ当であり、事実である)。しかし、ヘルディガンナーの例がある様に多少の性能低下さえ目を瞑れば生産自体は可能であり、既にプロイツェンや旧ゼネバス将兵の達の帝国の私物化は進んでいたのである<ref>誤解なきように言うが、プロイツェンも性能度外視でゼネバス製ゾイドをゴリ押しした訳ではなく(ゴリ押ししたのは事実だが)、デスザウラー自体の完成度が高く、拡張性も高く様々な改造機(魔改造機も多い)が存在する名機である。先の大戦で多くの旧ゼネバス系機体が持ち込まれたが、デスザウラーは特にガイロス帝国でも多く使用された機体で、ガイロス皇帝が搭乗した機体もデスザウラーの改造機(ギルザウラー)であり、ガイロス帝国から見ても由緒ある機体なのである</ref><ref>先の大戦でゼネバス帝国が一度中央大陸から駆逐され、暗黒大陸(ガイロス帝国)に落ち延びたことがあり、舞い戻った時に持ち込まれた新型ゾイドこそデスザウラーなのである。当時のゼネバス帝国製ゾイドの中でも性能が突出している事から、ガイロス帝国の技術が使用されていたことが示唆されており、旧ゼネバス製だからと言ってガイロス帝国が避ける理由はない</ref>。
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− | **そして、極めつけが旧ゼネバス将兵で構成された「プロイツェン親衛隊(プロイツェンナイツ:PK師団)」と「鉄竜騎兵団(アイゼンドラグーン)」の存在と、それら組織による新技術・新型ゾイドの抱え込みである。両組織ともプロイツェンの私兵組織で所属兵士は旧ゼネバス将兵(前者は老兵、後者は若者)で占められている。一応は冷遇されているゼネバス将兵の名誉回復と再就職先とされていたが…
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− | ***後者組織はプロイツェンに不穏な動きが見られるようになってから登場した組織だが、前者のPK師団は初期の頃から登場しており、首都の防衛・治安維持を担当していた。実際、暴徒鎮圧や犯罪者の取り締まりなどで実績を上げており、指揮官のプロイツェンと共に国民からの評判は頗る良かった。だが、裏では政敵や非協力者の抹殺などの秘密警察を兼ねていた事から(国民の)尊敬と同時に(権力者の)畏怖の対象であった。
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− | ***そして、プロイツェンの反乱時、PK師団は帝都ヴァルハラを占拠。しかし、奪還の為に徒党を組んだヘリック共和国・ガイロス帝国の連合軍に攻め込まれ、追い詰められていった。降伏勧告を拒否したPK師団は連合軍も驚く行動に出る。ある者は武器を使い果たした機体で特攻し粉砕され、ある者は機体を乗り捨て銃を片手に特攻し踏みつぶされ、そして皆が勝利を確信したかの様に満足げな笑みを浮かべ死んで逝ったのである。そして、同時に鉄竜騎兵団を中心とするネオゼネバス帝国軍による共和国本土への侵攻が行われる。後に反乱に参加したのは全て老兵であると判明、彼らは子供たちが中央大陸(共和国本土)へ帰還するまでの時間稼ぎ・即ち自ら捨て石になっていった者達であった。そして、彼らの願いは叶い、ガイロス帝国は立ち直れない程のダメージを受け、ヘリック共和国は滅亡する。旧ゼネバス将兵を中心とした部隊の結成、それは冷遇された彼らの名誉回復ではなく、全ては'''40年の長きに渡り、自分たちを蔑み虐げ利用し続けた共和国と帝国に復讐する為、今は亡きゼネバス皇帝の無念と自分たちゼネバスの民が受けた積年の恨みを憎悪を晴らす為であった'''。
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| == 脚注 == | | == 脚注 == |