「フルパワーグリッドマン」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
 
(26人の利用者による、間の40版が非表示)
12行目: 12行目:
 
| 分類 = 超合体超人
 
| 分類 = 超合体超人
 
| 全高 = 50m
 
| 全高 = 50m
| 所属 = グリッドマン同盟
+
| 所属 = [[グリッドマン同盟]]
 
}}
 
}}
  
18行目: 18行目:
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[グリッドマン]]と新世紀中学生が[[変身]]したアシストウェポン4体が[[合体]]した超合体超人。
+
[[グリッドマン]]と[[新世紀中学生]]が[[変身]]したアシストウェポン4体が[[合体]]した超合体超人。
  
バトルトラクトマックスが腕部、バスターボラーが胴体と頭部、ヴィットスカイヴィッターが下半身、グリッドマンキャリバーが武装と胸部装甲として合体している。初登場以前に全員で出動しようとした際、サイズが大きすぎて出動干渉を起こした結果、ジャンクが処理落ちしてしまった為、これを回避するために裕太と内海の発案で全員のサイズスケールが縮小されており、合体時のサイズは通常時のグリッドマンと同じ<ref>合体前のグリッドマンは[[新条アカネ]]の目算で通常の半分程度の大きさ。</ref>になっている。
+
バトルトラクトマックスが腕部、バスターボラーが胴体と頭部、スカイヴィッターが下半身、グリッドマンキャリバーが武装と胸部装甲として合体している。初登場以前に全員で出動しようとした際、サイズが大きすぎて出動干渉を起こした結果、[[ジャンク]]が処理落ちしてしまった為、これを回避するために裕太と内海の発案で全員のサイズスケールが縮小されており、合体時のサイズは通常時のグリッドマンと同じ<ref>合体前のグリッドマンは[[新条アカネ]]の目算で通常の半分程度の大きさ。</ref>になっている。
  
 
マックスグリッドマンのパワー、バスターグリッドマンの火力と装甲、スカイグリッドマンの推進力を併せ持つ強力な姿だが、重装甲故に小回りが利かず、高速かつトリッキーな動きをする[[ナナシ (SSSS.GRIDMAN)|ナナシB]]との戦闘では一方的に攻撃を受けていた。
 
マックスグリッドマンのパワー、バスターグリッドマンの火力と装甲、スカイグリッドマンの推進力を併せ持つ強力な姿だが、重装甲故に小回りが利かず、高速かつトリッキーな動きをする[[ナナシ (SSSS.GRIDMAN)|ナナシB]]との戦闘では一方的に攻撃を受けていた。
35行目: 35行目:
 
;[[ヴィット|スカイヴィッター]]
 
;[[ヴィット|スカイヴィッター]]
 
:腰アーマーと両足を構成。両足は膝アーマーと腿アーマーを展開して足全体を覆う。
 
:腰アーマーと両足を構成。両足は膝アーマーと腿アーマーを展開して足全体を覆う。
 
=== 電光超人グリッドマン ===
 
[[アレクシス・ケリヴ]]との最終決戦にて、自分が「響裕太に宿ったグリッドマン自身」であることに気付いた裕太と新世紀中学生たちが、一斉にアクセスフラッシュしたことで[[覚醒]]したグリッドマンの真の姿。
 
 
その本質は全てを癒し、修復する「グリッドフィクサービーム」にあり、[[アレクシス・ケリヴ]]との最終決戦ではこの技で[[新条アカネ|アカネ]]とアレクシスの心を癒し、[[ツツジ台]]を修復した。
 
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦30}}
 
;{{参戦作品 (メカ)|スーパーロボット大戦30}}
:初登場作品。キーミッション「炎の合体」にて登場。以降のマップでは[[気力]]130以上でコマンドから合体可能となる。
+
:初登場作品。キーミッション「炎の合体」にて登場。以降のマップでは[[気力]]130以上でコマンドから合体可能となる。パイロットはグラフィック変更こそあるがグリッドマンのまま。
 
:この時「炎の合体」における2つのクリア条件のうち、メカグールギラス撃破を後に回してしまうと合体後お披露目のイベント戦闘もなく即ミッション終了となんともやるせない展開になってしまう。
 
:この時「炎の合体」における2つのクリア条件のうち、メカグールギラス撃破を後に回してしまうと合体後お披露目のイベント戦闘もなく即ミッション終了となんともやるせない展開になってしまう。
 
:各種戦闘アニメでは内海、六花に加えて新世紀中学生も掛け合いに参加する他、原作のアカネの評価を反映してか、敵の反応がスーパーロボット扱いになる。
 
:各種戦闘アニメでは内海、六花に加えて新世紀中学生も掛け合いに参加する他、原作のアカネの評価を反映してか、敵の反応がスーパーロボット扱いになる。
 
:使用できる武装が初期では2つしかなく、どちらも大量の[[EN]]を消費するため合体タイミングは一考の必要がある。
 
:使用できる武装が初期では2つしかなく、どちらも大量の[[EN]]を消費するため合体タイミングは一考の必要がある。
:終盤のキーミッション「覚醒」あるいは「創造」のイベントで「グリッドフィクサービーム」と「電光超人グリッドマン」が解禁される。
+
:終盤のキーミッション「覚醒」あるいは「創造」のイベントで「グリッドフィクサービーム」と「電光超人グリッドマン」が解禁される。電光超人グリッドマンは本編では武装としてのみの登場だが、[[中断メッセージ]]では立ち絵がある。そのため[[キャラクター事典]]には個別に登録される。
:なお、電光超人グリッドマンは本編では武装としてのみの登場だが、[[中断メッセージ]]では立ち絵がある。そのため[[キャラクター事典]]には個別に登録される。
+
:なお、2022年4月8日に公式から公開された攻略情報のパイロットページ<ref>[https://srw30-thirty.suparobo.jp/TKaAFd3sBb/wp-content/themes/srw30/assets/data/data002.pdf パイロットデータ]</ref>には、なぜか'''本編では掛け合いのみの新世紀中学生4名が本機のサブパイロットとして記載'''されている。これが記載ミスか没データなのかは不明だが、精神コマンド等がしっかり記載されている為後者の可能性が高い。あるいは強力すぎると考えられて没になったのか<ref>構成された精神コマンドも、フルパワーグリッドマンの隙を埋める構成になっていた。</ref>。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
66行目: 61行目:
 
;ツインバスターグリッドビーム
 
;ツインバスターグリッドビーム
 
:両肩のドリルを展開して放つ必殺ビーム。こちらの状態ではSRW未使用。
 
:両肩のドリルを展開して放つ必殺ビーム。こちらの状態ではSRW未使用。
 +
;バスターグリッドミサイル
 +
:背面のキャタピラユニットを正面に回して発射するマイクロミサイル。SRW未使用。
 
;ブレストスパーク
 
;ブレストスパーク
 
:胸の中心からエネルギー光線を発射する。
 
:胸の中心からエネルギー光線を発射する。
71行目: 68行目:
 
;グリッドフルパワーフィニッシュ
 
;グリッドフルパワーフィニッシュ
 
:「フルパワーチャージ」の掛け声でグリッドマンキャリバーにエネルギーを集中させ、[[グレートマイトガイン|巨大な光の刃を生み出し敵を一刀両断する]]。この時、フルパワーグリッドマンの全身が黄金に輝く。
 
:「フルパワーチャージ」の掛け声でグリッドマンキャリバーにエネルギーを集中させ、[[グレートマイトガイン|巨大な光の刃を生み出し敵を一刀両断する]]。この時、フルパワーグリッドマンの全身が黄金に輝く。
:『30』では移動後使用可能な初期の最強技。EN消費100(HEROL9でも80)とかなり消費が激しい上に、うかつに超変身すると雑魚相手でもこれで戦わされることになる。
+
:『30』では移動後使用可能な初期の最強技。EN消費100(HEROL9でも80)とかなり消費が激しい上に上記のブレストスパークと合わせて武器が2つしかないため、うかつに超合体すると雑魚相手でもこれで戦わされることになる。
 
;電光超人グリッドマン
 
;電光超人グリッドマン
:本来の姿である電光超人グリッドマンに変身して攻撃を行う。
+
:本来の姿である[[グリッドマン#各形態|電光超人グリッドマン]]に変身して攻撃を行う。どこで繰り出しても背景はコンピューターワールドになる。
:アッパーからのスパークビームで空中に打ち上げてからの連撃で地面に叩きつけ、最後にグリッドビームでフィニッシュ。原作最終話での[[アレクシス・ケリヴ]]との戦闘の再現であり、どこで繰り出しても背景はコンピュータ・ワールドになる。また、グリッドマンは全てカットインアニメーションで描かれている。
+
:『30』では最初にぐんぐんカットで登場し、アッパーからのスパークビームで空中に打ち上げてからの連撃で地面に叩きつけ、最後にグリッドビームでフィニッシュ。
:アニメの攻防をそのままを抜き出したカッコイイ戦闘演出だが、実はこの一連の攻撃は作中でアレクシス・ケリヴには'''全く通用しなかった'''攻撃だったりする。<ref>より正確に言えばスパークビームなどは効いていたが、瞬時に再生されて無意味になってしまっている。</ref>
+
:最終回における[[アレクシス・ケリヴ]]に対して行った攻撃の再現<ref>ただし格闘シーンは大幅に短縮されており、またこのシーンにおけるトドメの一撃はネオ超電導キック、最後のシーンにおけるトドメは正拳突きであり、グリッドビームによるフィニッシュはゲームオリジナル</ref>。しかし一連の攻撃は爆散の時点で「夢のヒーロー」が丁度終わる流れだというのにアレクシス・ケリヴには'''全く通用しなかった'''<ref>より正確に言えばダメージ自体は入っていたが、瞬時に再生されて無意味になってしまっている。</ref>
:『30』ではキーミッション「覚醒」あるいは「創造」で追加される。単機で使用可能な武装としては[[ファイナル・ガオガイガー]]のゴルディオンアーマーに次ぐ攻撃力を持つが、こちらも気力制限150・EN消費120(HEROL9で96)と条件が重い。
+
:演出時間が簡略されているとはいえ、アニメの攻防をそのままを抜き出したようなカットインアニメーションのクオリティは『30』屈指の出来栄え。
 +
:ゲーム中性能としてはキーミッション「覚醒」あるいは「創造」で追加される本機最強武装。単機で使用可能な武装としては[[ファイナル・ガオガイガー]]のゴルディオンフィンガーに次ぐ攻撃力を持つが、こちらも気力制限150・EN消費120(HEROL9で96)と条件が重いため、各種軽減策が必須となる。
  
 
=== [[特殊能力]] ===
 
=== [[特殊能力]] ===
82行目: 80行目:
 
:気力130以上で使用できる個別コマンド。キーミッション「覚醒」あるいは「創造」で追加される。
 
:気力130以上で使用できる個別コマンド。キーミッション「覚醒」あるいは「創造」で追加される。
 
:フルパワーグリッドマンの全ENを消費し、指定した味方1機のHP、EN、弾数とSPを全回復し、全ての異常を解除する。
 
:フルパワーグリッドマンの全ENを消費し、指定した味方1機のHP、EN、弾数とSPを全回復し、全ての異常を解除する。
:使えるのは1マップに一度きり、かつ自分のENを全て使用するため使った直後は攻撃できなくなるのが難点。ただし使っても手番を消費しないため、ガンガン戦った味方をこれで回復→グリッドマンに[[補給]]の順に行えば攻撃の手を緩めることなく、補給1回のSP消費で2機分の補充ができる。
+
:強力だが使えるのは1マップに一度きり、かつ自分のENを全て使用するため使った直後は攻撃できなくなるが自分に対しては使えず、自分が先に行動終了していると使えないなど難点も多い。
:高い攻撃力と[[覚醒]]を併せ持つ[[流竜馬 (OVA)|流竜馬]]などに使うと特に強力。自分に対して使えないこと、自分が先に行動終了していると使えないのがネック。
+
:ただし使っても手番は消費せずEN消費量自体は不問であるため、味方共々ガンガン戦ってから味方をフィクサービームで回復→グリッドマンを[[補給]]やプロペラントタンク等で回復、と行えば効率的に運用可能。
 +
:組ませるなら高い攻撃力と[[覚醒]]を併せ持つ[[流竜馬 (OVA)|流竜馬]]などに使うと特に強力。本作はENと共にSPも回復できるパーツも多く、グリッドマン自身も覚醒を持つため総火力を大幅に高められる。
  
 
=== 移動タイプ ===
 
=== 移動タイプ ===
101行目: 100行目:
 
:『30』で採用。OP。DLC適用時は原曲となる。
 
:『30』で採用。OP。DLC適用時は原曲となる。
 
;「夢のヒーロー」
 
;「夢のヒーロー」
:『30』で採用。挿入歌かつ特撮版の主題歌。武装『電光超人グリッドマン』のデフォルトBGM。DLC適用時は原曲となる。
+
:『30』で採用。挿入歌かつ特撮版の主題歌。DLC適用時は原曲となる。
:DLCコンテンツのボーナスミッションでは解禁に先駆けて流れる所がある。
+
:武装『電光超人グリッドマン』のデフォルトBGM。DLCミッション「黒のデフォルメ・トラップ」では解禁に先駆けて流れる所がある。
 
 
== 対決・名場面 ==
 
;覚醒
 
:最終話より。本来の姿を取り戻した電光超人グリッドマン。[[新条アカネ]]を取り込んだ[[アレクシス・ケリヴ]]と対決する。一度は連続攻撃で圧倒するが、アレクシスは何度倒してもすぐに復活、逆に追い込まれてしまう。絶体絶命の窮地の中、本来の力を思い出したグリッドマンは起死回生のグリッドフィクサービームを発射。かつて何度となくコンピューターワールドを修復してきた光がツツジ台を、アカネの心そのものを癒していく。[[宝多六花|立花]]たちの後押しもあり、アカネが現実と向き合う覚悟を決めたことで融合が維持できなくなるアレクシス。なおも悪あがきを続けようとする退屈な不死の怪物に、命あるもの…グリッドマンの鉄拳が炸裂する。
 
  
 
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;パワードゼノン
 
;パワードゼノン
 
:グリッドマンを除いたアシストウェポン4機が合体して登場する「合体戦人」。SRW未登場。
 
:グリッドマンを除いたアシストウェポン4機が合体して登場する「合体戦人」。SRW未登場。
 +
;フルパワーグリッドマンイニシャルファイター
 +
:玩具限定形態で後の小説版に登場。イニシャルファイター時のグリッドマンにアシストウエポン4機が合体した形態。元のグリッドマンと比べ基本色が暗め。SRW未登場。
 +
;合体戦艦パワードフォートレス
 +
:パワードゼノンの構成部分を組み替えて登場した大型戦艦。ネタ元は『電光超人グリッドマン』に登場した戦闘機『ドラゴンフォートレス』。SRW未登場。
 +
;超絶合体超人フルパワーグリッドマンオーバースペックモード
 +
:小説版に登場。前述のパワードフォートレスにフルパワーグリッドマンが上に乗り両刃剣のグリッドマンキャリバーを持った強化形態。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*デザイン元は『電光超人グリッドマン』に登場したサンダーグリッドマン。
+
*モチーフになったのは『電光超人グリッドマン』に登場したサンダーグリッドマン。
**こちらは、ゴッドタンク、ツインドリラー、サンダージェットの三機とグリッドマンが合体しており、「電光雷撃剣グリッドマンソード」は使用していない。
+
**こちらは、ゴッドタンク、ツインドリラー、サンダージェットの三機とグリッドマンが合体した姿。「電光雷撃剣グリッドマンソード」も装備する構想があり、合体玩具でも装備している写真がカタログに掲載されたが、本編では実現しなかった。
 
**またデザイン面でも、頭部以外の部分が大幅に異なる。
 
**またデザイン面でも、頭部以外の部分が大幅に異なる。
*名前の元ネタは番組終了後の雑誌企画に登場した形態『フルパワーグリッドマン<ref>この時はサンダーグリッドマンに2号メカ『ドラゴンフォートレス』に分離した戦闘機『キングジェット』に乗り手に変形した火器『ドラゴニックキャノン』を持っていた。</ref>』から。
+
**上記のパワードゼノンも同じく『電光超人グリッドマン』に登場した合体電神ゴッドゼノンがモチーフとなっている。
**なお、小説『SSSS.GRIDMAN NOVELIZATIONS』には余剰パーツが合体した飛行メカ『合体戦艦パワードフォートレス』にフルパワーグリッドマンが乗りハルバート状態になったグリッドマンキャリバーを持った『'''超絶合体超人フルパワーグリッドマンOS(オーバースペック)モード'''』と言うオマージュ形態が登場する。
+
*名前の元ネタは番組終了後の雑誌企画に登場した形態「フルパワーグリッドマン<ref>この時はサンダーグリッドマンが2号メカ「キングジェット」に乗りキングジェットから分離した大型キャノン砲「ドラゴニックキャノン」を携行している。</ref>」から。
*最終決戦の決め技であった「グリッドフィクサービーム」のは原典「電光超人グリッドマン」で戦闘後、破壊されたコンピューターワールドを修復させる光線であり、コンピューターワールドの修復以外には、第17話で足が不自由となったハッカーの少年を勇気づけるために使用している。
+
**なお、小説『SSSS.GRIDMAN NOVELIZATIONS』には前述通り同形態のオマージュである「'''超絶合体超人フルパワーグリッドマンOS(オーバースペック)モード'''」が登場する。
*初期案では第10回で初登場し、そのままナナシに破壊されるという展開が想定されていたが、活躍を望むスタッフの意向によって登場が早められたという経緯がある。
+
*最終決戦の決め技であった「グリッドフィクサービーム」は『電光超人グリッドマン』に登場した、破壊されたコンピューターワールドを修復させる光線であり、コンピューターワールドの修復以外には、第17話で足が不自由となったハッカーの少年を勇気づけるために使用している。
 +
*初期案では第10回で初登場し、そのままナナシに破壊されるという展開が想定されていたが、合体お披露目回で負けたらダメだろと考え直した雨宮監督によって登場が早められたという経緯がある。
 
*寺田Pによると、今作がスパロボ参戦する後押しとなったのはこのフルパワーグリッドマンの存在があったからだという。放送当時からグリッドマン役の緑川光氏やアレクシス役の稲田徹氏から「これ出せますよね?」と度々言われており、フルパワーグリッドマン登場回を見て「これはもうスパロボに出そう」「自分の中では完全にロボットアニメ」と判断し、円谷プロダクションに掛け合ったところ快諾が得られたという。
 
*寺田Pによると、今作がスパロボ参戦する後押しとなったのはこのフルパワーグリッドマンの存在があったからだという。放送当時からグリッドマン役の緑川光氏やアレクシス役の稲田徹氏から「これ出せますよね?」と度々言われており、フルパワーグリッドマン登場回を見て「これはもうスパロボに出そう」「自分の中では完全にロボットアニメ」と判断し、円谷プロダクションに掛け合ったところ快諾が得られたという。
  

2023年12月10日 (日) 19:53時点における最新版

フルパワーグリッドマン
登場作品 SSSS.GRIDMAN
声優 緑川光
デザイン 後藤正行
野中剛
初登場SRW スーパーロボット大戦30
SRWでの分類 機体
パイロット
テンプレートを表示
スペック
分類 超合体超人
全高 50m
所属 グリッドマン同盟
テンプレートを表示

フルパワーグリッドマンは『SSSS.GRIDMAN』の登場キャラクター

概要[編集 | ソースを編集]

グリッドマン新世紀中学生変身したアシストウェポン4体が合体した超合体超人。

バトルトラクトマックスが腕部、バスターボラーが胴体と頭部、スカイヴィッターが下半身、グリッドマンキャリバーが武装と胸部装甲として合体している。初登場以前に全員で出動しようとした際、サイズが大きすぎて出動干渉を起こした結果、ジャンクが処理落ちしてしまった為、これを回避するために裕太と内海の発案で全員のサイズスケールが縮小されており、合体時のサイズは通常時のグリッドマンと同じ[1]になっている。

マックスグリッドマンのパワー、バスターグリッドマンの火力と装甲、スカイグリッドマンの推進力を併せ持つ強力な姿だが、重装甲故に小回りが利かず、高速かつトリッキーな動きをするナナシBとの戦闘では一方的に攻撃を受けていた。

構成機体[編集 | ソースを編集]

グリッドマン
本体を構成。外部からは殆ど面影を見る事が出来ない。
グリッドマンキャリバー
斧刃部分が分離・展開して胸部パーツを構成。残った剣部分はそのまま手持ち武器として使用される。
バトルトラクトマックス
両腕を構成。ヘルメットパーツはスカイヴィッターの機首部に装着されている。
バスターボラー
胸部アーマー、ヘルメットを構成。クローラーパーツは単独合体時と位置を変えてバックパックになり、ヘルメットから角が展開される。
スカイヴィッター
腰アーマーと両足を構成。両足は膝アーマーと腿アーマーを展開して足全体を覆う。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦30
初登場作品。キーミッション「炎の合体」にて登場。以降のマップでは気力130以上でコマンドから合体可能となる。パイロットはグラフィック変更こそあるがグリッドマンのまま。
この時「炎の合体」における2つのクリア条件のうち、メカグールギラス撃破を後に回してしまうと合体後お披露目のイベント戦闘もなく即ミッション終了となんともやるせない展開になってしまう。
各種戦闘アニメでは内海、六花に加えて新世紀中学生も掛け合いに参加する他、原作のアカネの評価を反映してか、敵の反応がスーパーロボット扱いになる。
使用できる武装が初期では2つしかなく、どちらも大量のENを消費するため合体タイミングは一考の必要がある。
終盤のキーミッション「覚醒」あるいは「創造」のイベントで「グリッドフィクサービーム」と「電光超人グリッドマン」が解禁される。電光超人グリッドマンは本編では武装としてのみの登場だが、中断メッセージでは立ち絵がある。そのためキャラクター事典には個別に登録される。
なお、2022年4月8日に公式から公開された攻略情報のパイロットページ[2]には、なぜか本編では掛け合いのみの新世紀中学生4名が本機のサブパイロットとして記載されている。これが記載ミスか没データなのかは不明だが、精神コマンド等がしっかり記載されている為後者の可能性が高い。あるいは強力すぎると考えられて没になったのか[3]

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

格闘
強力なパンチやキックを放つ他、メカグールギラスのドリルをパワーと装甲で受け止めてそのまま投げ飛ばした。相手と組んだ状態からスカイヴィッターの推進力で空中へとそのまま飛び上がることも可能。SRW未使用。

武装[編集 | ソースを編集]

電撃大斬剣グリッドマンキャリバー
サムライ・キャリバーが変身したアシストウェポン。斧刃が分離して胸飾りに移動しているため、見た目がシンプルになっている。
バトルトラクトマックスが合体している分腕が大きくなっており、この形態では片手で振るう。

必殺技[編集 | ソースを編集]

ツインドリルブレイク
両肩のドリルを回転させ、相手に向かって発射する。SRW未使用。
ツインバスターグリッドビーム
両肩のドリルを展開して放つ必殺ビーム。こちらの状態ではSRW未使用。
バスターグリッドミサイル
背面のキャタピラユニットを正面に回して発射するマイクロミサイル。SRW未使用。
ブレストスパーク
胸の中心からエネルギー光線を発射する。
『30』では移動後使用不可の射撃攻撃。EN消費70(HEROL9で56)とかなり消費が激しいが、本機の中ではこれが最も安く、威力も超合体前のアシストウェポンを上回る。
グリッドフルパワーフィニッシュ
「フルパワーチャージ」の掛け声でグリッドマンキャリバーにエネルギーを集中させ、巨大な光の刃を生み出し敵を一刀両断する。この時、フルパワーグリッドマンの全身が黄金に輝く。
『30』では移動後使用可能な初期の最強技。EN消費100(HEROL9でも80)とかなり消費が激しい上に上記のブレストスパークと合わせて武器が2つしかないため、うかつに超合体すると雑魚相手でもこれで戦わされることになる。
電光超人グリッドマン
本来の姿である電光超人グリッドマンに変身して攻撃を行う。どこで繰り出しても背景はコンピューターワールドになる。
『30』では最初にぐんぐんカットで登場し、アッパーからのスパークビームで空中に打ち上げてからの連撃で地面に叩きつけ、最後にグリッドビームでフィニッシュ。
最終回におけるアレクシス・ケリヴに対して行った攻撃の再現[4]。しかし一連の攻撃は爆散の時点で「夢のヒーロー」が丁度終わる流れだというのにアレクシス・ケリヴには全く通用しなかった[5]
演出時間が簡略されているとはいえ、アニメの攻防をそのままを抜き出したようなカットインアニメーションのクオリティは『30』屈指の出来栄え。
ゲーム中性能としてはキーミッション「覚醒」あるいは「創造」で追加される本機最強武装。単機で使用可能な武装としてはファイナル・ガオガイガーのゴルディオンフィンガーに次ぐ攻撃力を持つが、こちらも気力制限150・EN消費120(HEROL9で96)と条件が重いため、各種軽減策が必須となる。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

グリッドフィクサービーム
気力130以上で使用できる個別コマンド。キーミッション「覚醒」あるいは「創造」で追加される。
フルパワーグリッドマンの全ENを消費し、指定した味方1機のHP、EN、弾数とSPを全回復し、全ての異常を解除する。
強力だが使えるのは1マップに一度きり、かつ自分のENを全て使用するため使った直後は攻撃できなくなるが自分に対しては使えず、自分が先に行動終了していると使えないなど難点も多い。
ただし使っても手番は消費せずEN消費量自体は不問であるため、味方共々ガンガン戦ってから味方をフィクサービームで回復→グリッドマンを補給やプロペラントタンク等で回復、と行えば効率的に運用可能。
組ませるなら高い攻撃力と覚醒を併せ持つ流竜馬などに使うと特に強力。本作はENと共にSPも回復できるパーツも多く、グリッドマン自身も覚醒を持つため総火力を大幅に高められる。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

飛行可能。

サイズ[編集 | ソースを編集]

1L
上記の通りサイズが縮んでおり、合体前と同様50m。

カスタムボーナス[編集 | ソースを編集]

グリッドマンの出撃時の気力+10。EN+50、移動力+1、装甲値+100。
『30』で採用。グリッドマンとボーナス内容は共用。

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「UNION」
『30』で採用。OP。DLC適用時は原曲となる。
「夢のヒーロー」
『30』で採用。挿入歌かつ特撮版の主題歌。DLC適用時は原曲となる。
武装『電光超人グリッドマン』のデフォルトBGM。DLCミッション「黒のデフォルメ・トラップ」では解禁に先駆けて流れる所がある。

関連機体[編集 | ソースを編集]

パワードゼノン
グリッドマンを除いたアシストウェポン4機が合体して登場する「合体戦人」。SRW未登場。
フルパワーグリッドマンイニシャルファイター
玩具限定形態で後の小説版に登場。イニシャルファイター時のグリッドマンにアシストウエポン4機が合体した形態。元のグリッドマンと比べ基本色が暗め。SRW未登場。
合体戦艦パワードフォートレス
パワードゼノンの構成部分を組み替えて登場した大型戦艦。ネタ元は『電光超人グリッドマン』に登場した戦闘機『ドラゴンフォートレス』。SRW未登場。
超絶合体超人フルパワーグリッドマンオーバースペックモード
小説版に登場。前述のパワードフォートレスにフルパワーグリッドマンが上に乗り両刃剣のグリッドマンキャリバーを持った強化形態。

余談[編集 | ソースを編集]

  • モチーフになったのは『電光超人グリッドマン』に登場したサンダーグリッドマン。
    • こちらは、ゴッドタンク、ツインドリラー、サンダージェットの三機とグリッドマンが合体した姿。「電光雷撃剣グリッドマンソード」も装備する構想があり、合体玩具でも装備している写真がカタログに掲載されたが、本編では実現しなかった。
    • またデザイン面でも、頭部以外の部分が大幅に異なる。
    • 上記のパワードゼノンも同じく『電光超人グリッドマン』に登場した合体電神ゴッドゼノンがモチーフとなっている。
  • 名前の元ネタは番組終了後の雑誌企画に登場した形態「フルパワーグリッドマン[6]」から。
    • なお、小説『SSSS.GRIDMAN NOVELIZATIONS』には前述通り同形態のオマージュである「超絶合体超人フルパワーグリッドマンOS(オーバースペック)モード」が登場する。
  • 最終決戦の決め技であった「グリッドフィクサービーム」は『電光超人グリッドマン』に登場した、破壊されたコンピューターワールドを修復させる光線であり、コンピューターワールドの修復以外には、第17話で足が不自由となったハッカーの少年を勇気づけるために使用している。
  • 初期案では第10回で初登場し、そのままナナシに破壊されるという展開が想定されていたが、合体お披露目回で負けたらダメだろと考え直した雨宮監督によって登場が早められたという経緯がある。
  • 寺田Pによると、今作がスパロボ参戦する後押しとなったのはこのフルパワーグリッドマンの存在があったからだという。放送当時からグリッドマン役の緑川光氏やアレクシス役の稲田徹氏から「これ出せますよね?」と度々言われており、フルパワーグリッドマン登場回を見て「これはもうスパロボに出そう」「自分の中では完全にロボットアニメ」と判断し、円谷プロダクションに掛け合ったところ快諾が得られたという。

商品情報[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 合体前のグリッドマンは新条アカネの目算で通常の半分程度の大きさ。
  2. パイロットデータ
  3. 構成された精神コマンドも、フルパワーグリッドマンの隙を埋める構成になっていた。
  4. ただし格闘シーンは大幅に短縮されており、またこのシーンにおけるトドメの一撃はネオ超電導キック、最後のシーンにおけるトドメは正拳突きであり、グリッドビームによるフィニッシュはゲームオリジナル
  5. より正確に言えばダメージ自体は入っていたが、瞬時に再生されて無意味になってしまっている。
  6. この時はサンダーグリッドマンが2号メカ「キングジェット」に乗りキングジェットから分離した大型キャノン砲「ドラゴニックキャノン」を携行している。