「ハルル・アジバ」の版間の差分

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;「あの斬り込んで来たサムライといいあの巨神といい、侮れぬ異星人…。カララはあれで良いかもしれぬが、私は済まぬ…!」
 
;「あの斬り込んで来たサムライといいあの巨神といい、侮れぬ異星人…。カララはあれで良いかもしれぬが、私は済まぬ…!」
 
:停戦申し入れに来たカララを捕らえて辱めたところ、激怒したベスが単身拳銃と剣一本で躍り込んできて肉体派の士官と互角の戦いを演じ、さらに駆けつけてきたイデオンに調整中の重機動メカでは歯が立たなかった。そのベスの戦いぶりと男ぶりを姉妹揃って「サムライ」と評したのだが、これでベスに転んだ妹とは違いハルルは怒りを燃やすのだった。
 
:停戦申し入れに来たカララを捕らえて辱めたところ、激怒したベスが単身拳銃と剣一本で躍り込んできて肉体派の士官と互角の戦いを演じ、さらに駆けつけてきたイデオンに調整中の重機動メカでは歯が立たなかった。そのベスの戦いぶりと男ぶりを姉妹揃って「サムライ」と評したのだが、これでベスに転んだ妹とは違いハルルは怒りを燃やすのだった。
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;「それを成し遂げてくれれば、私は女としてお前に、感謝しよう…」
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:女スパイのクララからルクク・キルがダラムの遺言を盗み見て嘲笑ったことを聞き、彼女にルククの暗殺と遺言の奪還を命じ、こう付け加える。同じ女に私事からの暗殺をさせるための方便、と言えなくもないが、そうだとしてもハルルの本音が含まれていることも否定は出来まい。<br/>なお、クララはルククの暗殺を成し遂げたものの、ルククの艦隊ごとイデオンガンに飲み込まれたために遺言を持ち帰れなかった。
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;「ほ…星が一つ、消えてゆく…」
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:イデオンソードにより、巨大植物の星ステッキン・スターが石くれに変わっていく光景を見て、さすがのハルルも戦慄を隠せなかった。TV版における出番はここまでとなった。
  
 
=== 発動篇 ===
 
=== 発動篇 ===
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;「バカな!? この距離から攻撃できる武器があるというのか!」
 
;「バカな!? この距離から攻撃できる武器があるというのか!」
 
:反撃できないとき。何てことないセリフだが、その度にいちいち'''心底驚いたような顔で発言する'''ので妙に印象に残る。さらに座乗艦のドロワ・ザンは最大射程が6と長くないので、わりと高い頻度で驚く。
 
:反撃できないとき。何てことないセリフだが、その度にいちいち'''心底驚いたような顔で発言する'''ので妙に印象に残る。さらに座乗艦のドロワ・ザンは最大射程が6と長くないので、わりと高い頻度で驚く。
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;「分かり合う、か。もう少し早く理解しておれば…いや、だからこそ分かるのかもな。ダラム、もう一度会いたかった…」
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:地球を救おうというソロシップクルーの意思に呼応し、イデが発動しようという瞬間と、その発動を前に手を取り合うベスとカララを見ながら、一人寂しげに呟いた。
  
 
=== αシリーズ ===
 
=== αシリーズ ===

2013年11月8日 (金) 13:19時点における版

ハルル・アジバ(Halulu Ajiba)

バッフ・クラン宇宙軍総司令ドバ・アジバの長女。
父の期待に女性であるという一点を除いて全て応えている女傑。

「発動篇」で自らザンザ・ルブに乗り戦い、機体は破壊されたもののソロシップに潜入してカララを殺害する。一時帰還した後、自室を訪れたドバにカララの死を報告する際、はじめは「アジバ家の恥さらし」というような言い方をしたものの、すぐさま「妹を殺した」と言い直し、またアジバの血や名誉のためではなく、女としての嫉妬や憎しみからカララを殺したことを告白する。こうすることでドバから父親としての本音を引き出そうとしていたようであるが果たせず、失意を秘めながらサムライとして戦う他なくなる。

最期はバイラル・ジンを亜空間飛行させてイデオンに肉薄を図ったものの、イデの導きで通常空間からイデオンガンで狙い撃たれ、バイラル・ジンの約1/3と共に吹き飛ばされて死亡。因果地平の果てではメシアの誕生を祝う子供達の歌で目覚め、ダラムと共に旅立って行った。登場人物全体ではコスモに次いで遅く、女性では最後に目覚めた。

登場作品と役柄

旧シリーズ

スーパーロボット大戦F完結編
他のバッフ・クラン軍の面々やソロシップのクルー達と同じく、イデの力によって未来からタイムスリップしてくる。現代に辿り着いた後は、シロッコと同盟を結びイデオンロンド・ベルと交戦する。本作にはドバは登場しない為、実質彼女がバッフ・クラン軍の総大将扱いとなっている。最終話にて、原作では成しえなかったカララとの和解が実現し、最後は他の『イデオン』のキャラクター達と同じく、未来へと帰っていった。
最終話でハンニバル・ゲンに裏切られ、ハルルが落とされるとゲームオーバーになる。また何かの間違いでラスボスに突撃してしまうと返り討ち必至なので、そんなことになる前にラスボスを倒すかイベントで未来にお帰り願いたいところ。

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α
概ね原作準拠。音声も新規収録された。最終的には戦死してしまうが、没データに対ケイサル・エフェス用の特殊戦闘台詞が存在しており、開発段階では仲間フラグも検討されていたのかもしれない。

人間関係

ドバ・アジバ
父。彼の求めに応じ最高位のサムライとして振舞ってきたが、最終決戦の前に弱みを吐露する。しかし親子としては最後まですれ違ったままであった。
カララ・アジバ
妹。二つの地球の出会いを招き、結果泥沼の戦いのきっかけとなったこと、そうしておきながら異星人との間に子どもまでもうけたこと、そして同じ女としての嫉妬から並ならぬ敵対心を抱き、最後には自ら殺してしまう。
ダラム・ズバ
元恋人。袂を分かってからは頑なな態度を取っていたが本心ではない。結局心を通わせること叶わず、遺言さえ聞けなかったことがあまりにも大きな心残りとなってしまう。
ハンニバル・ゲン
原作では特に大きな接点はない(ハルルの息がかかった暗殺者のクララ・キナを、補充要因としてルクク艦隊に送ったくらいか)。
F完結編でハルルの副官のような立場に立つが、最終的に「女の情念で軍を動かしている」とみなしハルルを裏切るという大胆な、というか無茶な行動に出る。

他作品の人間関係

パプテマス・シロッコ
F完結編では同盟を結ぶ。

名台詞

TV版

「聞けば妹の行動は身勝手ゆえのもの、バッフ・クランのためならば妹の犠牲も厭わぬ!」
「ドバ総司令も申しておられる。我が子の犠牲も厭わぬと」
10話にて通信モニター越しに初登場し、ソロシップ攻撃が果々しくないアバデデらを叱責。さらにカララの生死は問わないと宣告する。この宣言にアバデデとギジェは内心で反発したが、既に独断でカララごとソロシップを沈めようとした経緯がある。
「あの斬り込んで来たサムライといいあの巨神といい、侮れぬ異星人…。カララはあれで良いかもしれぬが、私は済まぬ…!」
停戦申し入れに来たカララを捕らえて辱めたところ、激怒したベスが単身拳銃と剣一本で躍り込んできて肉体派の士官と互角の戦いを演じ、さらに駆けつけてきたイデオンに調整中の重機動メカでは歯が立たなかった。そのベスの戦いぶりと男ぶりを姉妹揃って「サムライ」と評したのだが、これでベスに転んだ妹とは違いハルルは怒りを燃やすのだった。
「それを成し遂げてくれれば、私は女としてお前に、感謝しよう…」
女スパイのクララからルクク・キルがダラムの遺言を盗み見て嘲笑ったことを聞き、彼女にルククの暗殺と遺言の奪還を命じ、こう付け加える。同じ女に私事からの暗殺をさせるための方便、と言えなくもないが、そうだとしてもハルルの本音が含まれていることも否定は出来まい。
なお、クララはルククの暗殺を成し遂げたものの、ルククの艦隊ごとイデオンガンに飲み込まれたために遺言を持ち帰れなかった。
「ほ…星が一つ、消えてゆく…」
イデオンソードにより、巨大植物の星ステッキン・スターが石くれに変わっていく光景を見て、さすがのハルルも戦慄を隠せなかった。TV版における出番はここまでとなった。

発動篇

「私のダラム・ズバを殺して何を言うか! 恨み晴らさぬわけにはダラムに済まん!」
イデの介入により戦いは無意味だというコスモの叫びが聞こえたとき、コスモに向かって恨みを吐き出す。そのまま終着点のない恨みの言い合いをした挙句、イデオンガンで乗機ザンザ・ルブを吹き飛ばされるが、脱出艇でソロシップに取り付き…。
「おう撃ってみよ。裏切り者の女の撃つ弾が当たる物かよ」
「発動篇」にて。実妹カララとの最後の話し合いが決裂となり、「姉さんを殺して異星人との子を産む」と銃を向けてきたカララをあざ笑う。F完結編では発動篇の再現がまったくないにも関わらず一言モードで収録されていた。
「下衆が!」
同じく発動篇にて。結局カララの撃った弾は当たらず、ハルルはこう吐き捨てながらカララの顔を撃ち抜いた。実の妹に対してこの物言いである…。
「悔しかったのです…カララが憎かったのです! あの子は好きな男の子供を宿せたのに、私はダラムの遺言さえ手に入れられなかった! 同じ姉妹でありながら…」
一度帰還した後、部屋を訪ねた父ドバに対し女としての本音を打ち明けたが、ドバは何も答えなかった。
「はい、総司令閣下!(ドバ退室する) …う…うっ…うっ…ダラム、助けて…」
結局父は最後までハルルをバッフ・クランのサムライとしてしか扱わなかった。その父に表面上は同じサムライとして応えたものの、一人残されたハルルは声を殺して泣く。
「かまわぬ! 戦闘指揮官は私である、亜空間解除して、ロゴ・ダウの艦に体当たりをかけろ! ダラムの仇を…っ!?」
「ああぁーーっ!!」
惑星を挟んでイデオンガンで狙い撃ちにされようとしていることを察知したハルルは、亜空間飛行でバイラル・ジンごとイデオンとソロシップにぶつけようと目論むが、今度は空間をも越えて飛んできたイデオンガンの波動に成す術もなく飲み込まれてしまう。因果地平へ飛ばされるハルルの魂を追うように何者かがまた宇宙を飛んで行ったが、その人物…ダラムにハルルが気づくのは全てが終わった後であった。
「歌? 歌が…。ああ…可愛い歌だこと…」
因果地平の果てで、メシアの誕生を祝う歌を聞いて目覚めたときのセリフ。憑き物が落ちたように穏やかな顔でダラムの腕に抱かれていた。

スパロボシリーズの名台詞

旧シリーズ

「バカな!? この距離から攻撃できる武器があるというのか!」
反撃できないとき。何てことないセリフだが、その度にいちいち心底驚いたような顔で発言するので妙に印象に残る。さらに座乗艦のドロワ・ザンは最大射程が6と長くないので、わりと高い頻度で驚く。
「分かり合う、か。もう少し早く理解しておれば…いや、だからこそ分かるのかもな。ダラム、もう一度会いたかった…」
地球を救おうというソロシップクルーの意思に呼応し、イデが発動しようという瞬間と、その発動を前に手を取り合うベスとカララを見ながら、一人寂しげに呟いた。

αシリーズ

「ダラム……結局、あなたの仇を取ることは出来なかった……」
「でも、これで……あなたに会える……」
第3次α「憎しみの環の中で」より。最後までイデの善き力を信じられず、戦いに消えた。だが、妹殺しの業を背負うことなく、亡き想い人の許に召される様子を見れば、彼女にとってはこれでよかったのかも知れない。

話題まとめ

資料リンク

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