「ウズミ・ナラ・アスハ」を編集中

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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Uzmi Nalla Athha]]
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダムSEED}}
 
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダムSEED}}
 
| 声優 = {{声優|大川透}}
 
| 声優 = {{声優|大川透}}
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|平井久司}}
 
| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
 
| SRWでの分類 = [[サポートユニット]]
 
}}
 
 
{{登場人物概要
 
| タイトル = プロフィール
 
 
| 異名 = オーブの獅子
 
| 異名 = オーブの獅子
 
| 種族 = [[種族::地球人]]([[ナチュラル]])
 
| 種族 = [[種族::地球人]]([[ナチュラル]])
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| 役職 = (前)代表首長
 
| 役職 = (前)代表首長
 
}}
 
}}
'''ウズミ・ナラ・アスハ'''は『[[機動戦士ガンダムSEED]]』の登場人物。
 
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
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娘のカガリに対しては、時として手を挙げる事も辞さない程、厳しく接する事もあるが、同時に愛情深く育てており、「親子」としては確かな絆で繋がっている。しかし、まだ若く血気盛んな面のあるカガリには、なかなか自分の真意が伝わっておらず、また自身が連合のG兵器開発に携わっていたのではないかと疑いを向けられていた事もあってか、反発されるに近い形で彼女が積極的に戦場で戦おうとする事態になっている。
 
娘のカガリに対しては、時として手を挙げる事も辞さない程、厳しく接する事もあるが、同時に愛情深く育てており、「親子」としては確かな絆で繋がっている。しかし、まだ若く血気盛んな面のあるカガリには、なかなか自分の真意が伝わっておらず、また自身が連合のG兵器開発に携わっていたのではないかと疑いを向けられていた事もあってか、反発されるに近い形で彼女が積極的に戦場で戦おうとする事態になっている。
  
国や国民を守ろうとする意思や、その為には自身の命を掛けた選択も辞さない決断力もあったのだが、結果的に「オーブを戦禍に晒した」と言う結果から、[[シン・アスカ]]の様に「国民を裏切った指導者」として、憎しみさえ向けている者もいる。ただし、娘のカガリや[[レドニル・キサカ]]、[[エリカ・シモンズ]]の様に、ウズミの信念やオーブの理念を現在も理解し続け、尊重しようとする者もおり、国民もウズミの娘であるカガリを尊重している為、指導者としての器は確かにあり、彼の思いは人々に伝わっていた。
+
国や国民を守ろうとする意思や、その為には自身の命を掛けた選択も辞さない決断力もあったのだが、「オーブを守りきれなかった」と言う結果から、死後のウズミの評価は低く、[[シン・アスカ]]の様に「国民を裏切った指導者」として、憎しみさえ向けて、オーブに見切りをつけたコーディネイターも数多くいる。ただし、娘のカガリや[[レドニル・キサカ]]、[[エリカ・シモンズ]]の様に、ウズミの信念やオーブの理念を現在も理解し続け、尊重しようとする者もいる為、指導者としての器は確かにあったといえる。
  
 
=== 劇中での活躍 ===
 
=== 劇中での活躍 ===
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本編には、既に代表首長の座を降りている形で登場するも、未だオーブの政財界ではその強い影響力を持っており、実質的なオーブの指導者となっている。
 
本編には、既に代表首長の座を降りている形で登場するも、未だオーブの政財界ではその強い影響力を持っており、実質的なオーブの指導者となっている。
  
ザフトと交戦しながらオーブの領海に近づいてくる[[アークエンジェル]]に対し、オーブの国民達が乗っていて船もオーブ製であっても、あくまでも地球連合が所有する船である事から、軍を出動させる形で領海から追い出そうとしていた。しかし、それに娘のカガリが乗っていた事から、やむなく撃墜して拿捕すると言う形でアークエンジェルをオーブ本国へ迎え入れる事になった。ウズミもこの方針には「茶番」と自戒しており、この為か、場面は描かれていないが、オーブ代表の娘でありながら、勝手に戦場で戦っただけでなく、通信で自分の素性を明かしてしまうという、自国と連合が結託しているとザフトに誤解されかねないを行動をとったカガリに対し、再会時は手を挙げて叱責している模様。
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ザフトと交戦しながらオーブの領海に近づいてくるアークエンジェルに対し、オーブの国民達が乗っていて船もオーブ製であっても、あくまでも地球連合が所有する船である事から、軍を出動させる形で領海から追い出そうとしていた。しかし、それに娘のカガリが乗っていた事から、やむなく撃墜して拿捕すると言う形でアークエンジェルをオーブ本国へ迎え入れる事になった。ウズミもこの方針には「茶番」と自戒しており、この為か、場面は描かれていないが、オーブ代表の娘でありながら、勝手に戦場で戦っただけでなく、通信で自分の素性を明かしてしまうという、自国と連合が結託しているとザフトに誤解されかねないを行動をとったカガリに対し、再会時は手を挙げて叱責している模様。
  
オーブのオノゴロ島に迎え入れたアークエンジェルのクルーに対し、対価として[[ストライクガンダム]]のパイロットとして戦っていた[[キラ・ヤマト]]に協力を要請し、彼にM1アストレイのOS開発に協力させている。その裏では、ヤマト夫妻と対面しており、今後のキラとカガリに、互いが実の姉弟であるという真相を話すかどうか話し合ってもいた。後に、カガリが再びアークエンジェルに同行して戦おうとした際には、憎しみの連鎖ややろうとしている事が「独り善がりな正義感」でしかない事を厳しく指摘。同時に戦う意外に戦いを終わらせる為の方法を模索するよう諭して、オーブに留めさせている。
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オーブのオノゴロ島に迎え入れたアークエンジェルのクルーに対し、対価として[[ストライクガンダム]]のパイロットとして戦っていた[[キラ・ヤマト]]に協力を要請し、彼にM1アストレイのOS開発に協力させている。その裏では、ヤマト夫妻と対面しており、今後のキラとカガリに、互いが実の姉弟であるという真相を話すかどうか話し合ってもいた。後に、カガリが再び[[アークエンジェル]]に同行して戦おうとした際には、憎しみの連鎖ややろうとしている事が「独り善がりな正義感」でしかない事を厳しく指摘。同時に戦う意外に戦いを終わらせる為の方法を模索するよう諭して、オーブに留めさせている。
  
 
その後、連合アラスカ本部JOSH-Aの意向によってアークエンジェルのクルーが切り捨てられてしまった際は、中立国としての理念から、行く当ての無かった彼らを匿う事になる。オーブの中立としての理念を信じながらも、国外ではナチュラルとコーディネイターの軋轢が悪化していく状況について語り、アークエンジェルのクルー達には本当に望んでいる未来がどうなのかを今一度考えるよう諭した後、連合に圧力をかけられているオーブも、戦いを回避できる状況では無くなったという現実を見据える事になる。パナマ攻略戦の後、政治力学の関係からか再びオーブの代表に就任するのだが、ロンド姉弟が連合側に協力しすぎたのが災いし、マスドライバーとモルゲンレーテ社の技術に目をつけた[[ブルーコスモス]]の首魁・[[ムルタ・アズラエル]]の指揮する連合軍の大部隊がオーブに迫る事になった。無条件降伏に近い要求をされ、会談要請を行ったものの、それを無視した地球連合軍は強引に武力制圧に乗り出してきた為、もはや交渉の余地も無かったウズミは、避難勧告と共にオーブ国防軍を動員させ、アークエンジェルのクルー達と共闘する形で、地球軍による[[オーブ解放作戦]]が開戦となる。
 
その後、連合アラスカ本部JOSH-Aの意向によってアークエンジェルのクルーが切り捨てられてしまった際は、中立国としての理念から、行く当ての無かった彼らを匿う事になる。オーブの中立としての理念を信じながらも、国外ではナチュラルとコーディネイターの軋轢が悪化していく状況について語り、アークエンジェルのクルー達には本当に望んでいる未来がどうなのかを今一度考えるよう諭した後、連合に圧力をかけられているオーブも、戦いを回避できる状況では無くなったという現実を見据える事になる。パナマ攻略戦の後、政治力学の関係からか再びオーブの代表に就任するのだが、ロンド姉弟が連合側に協力しすぎたのが災いし、マスドライバーとモルゲンレーテ社の技術に目をつけた[[ブルーコスモス]]の首魁・[[ムルタ・アズラエル]]の指揮する連合軍の大部隊がオーブに迫る事になった。無条件降伏に近い要求をされ、会談要請を行ったものの、それを無視した地球連合軍は強引に武力制圧に乗り出してきた為、もはや交渉の余地も無かったウズミは、避難勧告と共にオーブ国防軍を動員させ、アークエンジェルのクルー達と共闘する形で、地球軍による[[オーブ解放作戦]]が開戦となる。
  
しかし、新型のGAT-Xシリーズ3機や量産型モビルスーツである[[ストライクダガー]]の物量に物を言わせた連合軍の戦法の前に、徐々にオーブも追い込まれていく事になり、最後は娘のカガリにキラとの関係を明かし、[[クサナギ]]に乗艦させた後、[[モルゲンレーテ]]本社と[[マスドライバー]]施設を[[自爆]]させ、自身も「国を守りきれなかった指導者」として、側近と共にその自爆の炎に包まれて還らぬ人となった<ref>ウズミ達が[[自爆]]した理由は、「[[モルゲンレーテ]]の技術を[[地球連合軍|連合]]に渡らせない為、敢えて[[オーブ連合首長国|オーブ]]の政府高官が死んで政府機能がなくなることによって戦争の継続を止める為」と推測される。</ref>。
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しかし、新型のGAT-Xシリーズ3機や量産型モビルスーツである[[ストライクダガー]]の物量に物を言わせた連合軍の戦法の前に、徐々にオーブも追い込まれていく事になり、最後は娘のカガリにキラとの関係を明かし、クサナギに乗艦させた後、[[モルゲンレーテ]]本社と[[マスドライバー]]施設を[[自爆]]させ、自身も「国を守りきれなかった指導者」として、側近と共にその自爆の炎に包まれて還らぬ人となった<ref>ウズミ達が[[自爆]]した理由は、「[[モルゲンレーテ]]の技術を[[地球連合軍|連合]]に渡らせない為、敢えて[[オーブ連合首長国|オーブ]]の政府高官が死んで政府機能がなくなることによって戦争の継続を止める為」と推測される。</ref>。
  
 
=== キャラクターの総評 ===
 
=== キャラクターの総評 ===
ウズミの理念は彼の娘である[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]が受け継ぐことになるが、[[ロンド・ミナ・サハク]]や[[シン・アスカ]]のように'''「理念を追いすぎて肝心の国民を犠牲にした」'''としてウズミの政策を批判する者も存在している。ただし、ウズミ自身も「己の決断がけっして正しいとは言えない」事を自覚してはいた。
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ウズミの理念は彼の娘である[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]が受け継ぐことになるが、[[ロンド・ミナ・サハク]]や[[シン・アスカ]]のように'''「理念を追いすぎて肝心の国民を犠牲にした」'''としてウズミの政策を批判する者も存在しているが、ウズミ自身も「己の決断がけっして正しいとは言えない」事を自覚してはいた。
  
 
しかし、「[[ナチュラル]]と[[コーディネイター]]が対立が激しい[[コズミック・イラ]][[世界観|世界]]で両者が共存できる中立国たるオーブを維持し、理念によって国家とそこで暮らす国民達を守っていた」のも事実で、また、「中立国の中心国として理念」という大義を捨てて地球連合の要求を受け入れる事は、結局国民達を見捨てるに等しい方針の為、[[オーブ解放作戦]]においてオーブが地球連合に交戦したのは、国家や理念以前の問題で、国民達の安全を守る為にそれ以外の選択肢が無かったからである。
 
しかし、「[[ナチュラル]]と[[コーディネイター]]が対立が激しい[[コズミック・イラ]][[世界観|世界]]で両者が共存できる中立国たるオーブを維持し、理念によって国家とそこで暮らす国民達を守っていた」のも事実で、また、「中立国の中心国として理念」という大義を捨てて地球連合の要求を受け入れる事は、結局国民達を見捨てるに等しい方針の為、[[オーブ解放作戦]]においてオーブが地球連合に交戦したのは、国家や理念以前の問題で、国民達の安全を守る為にそれ以外の選択肢が無かったからである。
  
更に言えば、地球連合軍がオーブ解放作戦に乗り出した時期が非常に「最悪」とも言えるタイミングであった。作戦が決行される約20日前に起こったパナマ攻略戦にて、[[ザフト]]軍は敵を無力化する為に電子兵器を使用したにも拘らず、アラスカで敗戦した腹癒せの為だけに敵兵士の虐殺を行っており、当然これが原因で、連合軍全体のコーディネイターに対する憎悪がかつて無いまでに高まっていた。この為、迂闊にオーブが連合の要求を受け入れれば、オーブに在住するコーディネイター達の命が危険に晒される事になっていたのは明白で、実際にオーブ解放作戦に平行して行われた第三次ビクトリア攻防戦では、地球連合による制圧後、パナマの件から捕虜条約が黙殺される形でコーディネイターへの憎悪を肥大化させた連合兵によるザフト兵への報復殺戮が展開されている。また、[[第1次連合・プラント大戦]]当時の[[ザフト]]は[[地球連合軍]]を[[地球]]に閉じ込める目的で各国が有する[[マスドライバー]]施設の制圧・破壊を最優先していた為、地球連合の要求を受け入れた場合でも、オーブがザフトによって戦火に飲まれるのは防げなかったであろう。
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更に言えば、地球連合軍がオーブ解放作戦に乗り出した時期が非常に「最悪」とも言えるタイミングであった。作戦が決行される約20日前に起こったパナマ攻略戦にて、[[ザフト]]軍は敵を無力化する為に電子兵器を使用したにも拘らず、アラスカで敗戦した腹癒せの為だけに敵兵士の虐殺を行っており、当然これが原因で、連合軍全体のコーディネイターに対する憎悪がかつて無いまでに高まっていた。この為、迂闊にオーブが連合の要求を受け入れれば、オーブに在住するコーディネイター達の命が危険に晒される事になっていたのは明白で、実際にオーブ解放作戦に平行して行われた第三次ビクトリア攻防戦では、地球連合による制圧後、パナマの件から捕虜条約が黙殺される形でコーディネイターへの憎悪を肥大化させた連合兵によるザフト兵への報復殺戮が展開されている。また、[[ヤキン・ドゥーエ戦役]]当時の[[ザフト]]は[[地球連合軍]]を[[地球]]に閉じ込める目的で各国が有する[[マスドライバー]]施設の制圧・破壊を最優先していた為、地球連合の要求を受け入れた場合でも、オーブがザフトによって戦火に飲まれるのは防げなかったであろう。
  
 
一方で、「'''オーブを守り切れなかった責任'''」は間違いなくウズミの方にあったものの、「'''オーブが地球連合に軍事侵攻される切っ掛けを作った責任'''」に関しては全くの別人にある。ミナ及び弟の[[ロンド・ギナ・サハク]]を当主とするサハク家は、独断専行の形でアズラエルが牛耳る地球連合に協力しており、5機のG兵器開発や直接的な軍事協力によってオーブへの不介入の約束を取り付けたのだが、アズラエルを見くびりすぎていたロンド姉弟は、第三次ビクトリア攻防戦に参戦している間に約束を違えられてしまい、彼らの協力でオーブの技術力の高さに目を付けたアズラエルは、直接指揮を執る形で地球連合の戦力で軍事侵攻を行う結果となっている。この為、オーブが侵攻される責任に関しては、'''アズラエルに協力しすぎてしまったロンド姉弟にあった'''と言えなくもない(ロンド姉弟の方は、たとえ軍事侵攻を受けてもオーブが陥落する事は無いとみていたようだが)のだが、ウズミやアズラエルは死亡してしまった事もあって、そういった真実は全く公表されなかった結果、地球連合による軍事侵攻とオーブ壊滅双方の責任や、シンを始めとするオーブ壊滅で被害に遭った国民達からの憎しみは、結局'''死んだウズミ一人だけ'''に押し付けられてまう事になってしまった。
 
一方で、「'''オーブを守り切れなかった責任'''」は間違いなくウズミの方にあったものの、「'''オーブが地球連合に軍事侵攻される切っ掛けを作った責任'''」に関しては全くの別人にある。ミナ及び弟の[[ロンド・ギナ・サハク]]を当主とするサハク家は、独断専行の形でアズラエルが牛耳る地球連合に協力しており、5機のG兵器開発や直接的な軍事協力によってオーブへの不介入の約束を取り付けたのだが、アズラエルを見くびりすぎていたロンド姉弟は、第三次ビクトリア攻防戦に参戦している間に約束を違えられてしまい、彼らの協力でオーブの技術力の高さに目を付けたアズラエルは、直接指揮を執る形で地球連合の戦力で軍事侵攻を行う結果となっている。この為、オーブが侵攻される責任に関しては、'''アズラエルに協力しすぎてしまったロンド姉弟にあった'''と言えなくもない(ロンド姉弟の方は、たとえ軍事侵攻を受けてもオーブが陥落する事は無いとみていたようだが)のだが、ウズミやアズラエルは死亡してしまった事もあって、そういった真実は全く公表されなかった結果、地球連合による軍事侵攻とオーブ壊滅双方の責任や、シンを始めとするオーブ壊滅で被害に遭った国民達からの憎しみは、結局'''死んだウズミ一人だけ'''に押し付けられてまう事になってしまった。
  
「オーブを守りきれなかった」という確かな事実から、ウズミは視聴者にとっても激しく評価が別れる人物となっているが、少なくともウズミという人物が、「ナチュラルとコーディネイターに二分化しつつある世界や、それを防ぐ為に中立国であり続けたオーブやそこで暮らす国民達、そして愛娘であるカガリの未来について、真剣に憂い、守る為ならば自らの命を掛ける覚悟もあったのは、紛れも無い真実であった。
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「オーブを守りきれなかった」という確かな事実から、ウズミは視聴者にとっても激しく評価が別れる人物となっているが、少なくともウズミという人物が、「ナチュラルとコーディネイターに二分化しつつある世界や、それを防ぐ為に中立国であり続けたオーブやそこで暮らす国民達、そして愛娘であるカガリの未来について、真剣に憂い、守る為ならば自らの命を掛ける覚悟もあったのは、紛れも無い真実であったと言え、ウズミが指導者としてどうであったのかは、視聴者それぞれの判断に委ねられるしかないのかもしれない。
そんなウズミを指導者としてどうであったのかは、視聴者それぞれの判断に委ねられるべきであろう。
 
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
=== [[αシリーズ]] ===
 
=== [[αシリーズ]] ===
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
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;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
:初登場作品。ほぼ原作と同じ役回りで、連邦から逐われた[[αナンバーズ]]を庇う事となる。グレートブースター、[[ジーグ・パーンサロイド|パーンサロイド]]といった各研究所からの支援物資を、[[オーブ連合首長国|オーブ]]へと搬入させる段取りも取っていた。
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:ほぼ原作と同じ役回りで、連邦から逐われた[[αナンバーズ]]を庇う事となる。グレートブースター、[[ジーグ・パーンサロイド|パーンサロイド]]といった各研究所からの支援物資を、[[オーブ連合首長国|オーブ]]へと搬入させる段取りも取っていた。
 
:地球圏を含む銀河全体を救う可能性を持ったαナンバーズを最後まで庇い続けた結果、自らも全ての責任を負う形で犠牲になった為、[[ブライト・ノア|ブライト]]達αナンバーズに敬礼を向けられる事になった。
 
:地球圏を含む銀河全体を救う可能性を持ったαナンバーズを最後まで庇い続けた結果、自らも全ての責任を負う形で犠牲になった為、[[ブライト・ノア|ブライト]]達αナンバーズに敬礼を向けられる事になった。
  
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦J}}
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;[[スーパーロボット大戦J]]
:[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]から「オーブの'''[[獅子王凱|獅子王]]'''」と呼ばれる。ある意味でウズミに相応しい[[異名]]とも言える。
+
:[[ムルタ・アズラエル|アズラエル]]から「オーブの'''[[獅子王凱|獅子王]]'''」と呼ばれ、ある意味でウズミに相応しい[[異名]]とも言える。
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦W}}
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;[[スーパーロボット大戦W]]
 
:本作のシナリオは「[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|続編]]」を意識した面が多々あり、[[テッカマンランス]]の攻撃から[[カズイ・バスカーク|カズイ]]を庇った際にウズミは'''「自分を恨んでくれてもいい、それでもオーブの子供たちに生きて欲しい」'''という、その信念を体現した言葉を遺している。
 
:本作のシナリオは「[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|続編]]」を意識した面が多々あり、[[テッカマンランス]]の攻撃から[[カズイ・バスカーク|カズイ]]を庇った際にウズミは'''「自分を恨んでくれてもいい、それでもオーブの子供たちに生きて欲しい」'''という、その信念を体現した言葉を遺している。
 
:しかし、その一方で「戦いを意義あるもの」とする[[張五飛]]からは、最後の最後までオーブの中立姿勢を批判されている。
 
:しかし、その一方で「戦いを意義あるもの」とする[[張五飛]]からは、最後の最後までオーブの中立姿勢を批判されている。
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=== 単独作品 ===
 
=== 単独作品 ===
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
+
;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]
 
:ほぼ原作と同じ役回りだが、[[ナデシコ]]の建造に関わっている。
 
:ほぼ原作と同じ役回りだが、[[ナデシコ]]の建造に関わっている。
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
+
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
 
:ストーリークエスト第3章で登場。カガリと共に駆けつけた[[相良宗介|宗介]]の救出の手を払い除けオーブと共にその身を焼かれるはずだった…のだが、なんと[[破嵐万丈|意外な人物]]によって救われ、'''生存する'''。
 
:ストーリークエスト第3章で登場。カガリと共に駆けつけた[[相良宗介|宗介]]の救出の手を払い除けオーブと共にその身を焼かれるはずだった…のだが、なんと[[破嵐万丈|意外な人物]]によって救われ、'''生存する'''。
 
:SSR[[アカツキ]]のユニットクエストにも登場し、[[メガノイド]]の猛威に苦しめられるカガリにアカツキの格納庫への扉を開く秘匿コードを送る。なお、ウズミはオーブを焼いてしまった自責の念から生存の事実を隠し、陰からオーブを見守っているらしい。
 
:SSR[[アカツキ]]のユニットクエストにも登場し、[[メガノイド]]の猛威に苦しめられるカガリにアカツキの格納庫への扉を開く秘匿コードを送る。なお、ウズミはオーブを焼いてしまった自責の念から生存の事実を隠し、陰からオーブを見守っているらしい。
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}}
 
:1章Part11より登場。原作通りカガリ達を逃がした後、マスドライバーを爆破する。
 
 
== ステータス ==
 
=== サポートアビリティ ===
 
;オーブの獅子
 
:R。HP 2/3 以上で攻撃、装甲アップ。
 
  
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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:「義憤に駆られたからといって戦う道を選んでは、何も解決しない」という信念を持つウズミは、血気に逸る娘に対して「戦う以外の方法」で戦いを終わらせる事について知る事を説いた。
 
:「義憤に駆られたからといって戦う道を選んでは、何も解決しない」という信念を持つウズミは、血気に逸る娘に対して「戦う以外の方法」で戦いを終わらせる事について知る事を説いた。
 
;「どうあっても世界を二分したいか!大西洋連邦は!敵か味方かと!そしてオーブは、その理念と法を捨て、命じられるままに、与えられた敵と戦う国となるのか!連合と組めば、プラントは敵。プラントと組めば、連合は敵。例え連合に降り、今日の争いを避けられたとしても、明日はパナマの二の舞ぞ!」
 
;「どうあっても世界を二分したいか!大西洋連邦は!敵か味方かと!そしてオーブは、その理念と法を捨て、命じられるままに、与えられた敵と戦う国となるのか!連合と組めば、プラントは敵。プラントと組めば、連合は敵。例え連合に降り、今日の争いを避けられたとしても、明日はパナマの二の舞ぞ!」
:無条件降伏に近い無茶苦茶な要求を下してきた連合軍の行動に対し、ウズミが評した台詞。しかも、指揮を執っているのはブルーコスモスのアズラエルである為に、たとえ要求を受け入れてもオーブ国民…特にコーディネイター達の命は保障されず、更には敵となったザフトによるパナマと同じ虐殺劇が展開される可能性まであり、交渉の望みも薄かった。ザフト側も事態を知ってオーブを親プラント国家側に引き込むべく会談要請を出していたが、受けた時点で地球連合軍の熾烈な攻撃が開始されるのも目に見えていた。結果、ウズミは国民全てを確実に守りきるたった一つ手段として、避難勧告を行い戦う選択を余儀なくされる事になった。
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:無条件降伏に近い無茶苦茶な要求を下してきた連合軍の行動に対し、ウズミが評した台詞。しかも、指揮を執っているのはブルーコスモスのアズラエルである為に、たとえ要求を受け入れてもオーブ国民…特にコーディネイター達の命は保障されず、更には敵となったザフトによるパナマと同じ虐殺劇が展開される可能性まであり、交渉の望みも薄かった結果、ウズミは国民全てを確実に守りきるたった一つ手段として、避難勧告を行い戦う選択を余儀なくされる事になった。
 
;「そんな顔をするな、オーブの獅子の娘が。父とは別れるが、お前は一人ではない…兄弟もおる」
 
;「そんな顔をするな、オーブの獅子の娘が。父とは別れるが、お前は一人ではない…兄弟もおる」
 
;「そなたの父で、幸せであったよ…」
 
;「そなたの父で、幸せであったよ…」
:もはやオーブの敗戦は決定的となり、カガリをクサナギに乗せて脱出させようとしたウズミが、娘に最後に告げた言葉。この時のウズミは、「指導者」ではなく「父親」としての顔であり、短い離別の言葉にはカガリへの愛や感謝の総てが込められていた。自身の娘に対する本心をカガリに伝えたウズミは、全ての覚悟を決めて、カガリと今生の別れをするのだった。
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:もはやオーブの敗戦は決定的となり、カガリをクサナギに乗せて脱出させようとしたウズミが、娘に最後に告げた言葉。この時のウズミは、「指導者」ではなく「父親」としての顔であり、自身の娘に対する本心をカガリに伝えたウズミは、全ての覚悟を決めて、カガリと今生の別れをするのだった。
 
;「種は飛んだ、これで良い…」<br/>「オーブも、世界も…奴らの良い様にはさせん!」
 
;「種は飛んだ、これで良い…」<br/>「オーブも、世界も…奴らの良い様にはさせん!」
 
:最期の台詞。世界を救う希望となるクサナギと[[アークエンジェル]]が宇宙に飛んだことを見届けたウズミは、オーブの国民達が築いてきた技術の結晶やマスドライバーをアズラエルの牛耳る[[地球連合軍|連合]]の手に渡らないよう[[自爆]]装置を作動し、「国を守れなかった為政者」としての罪を背負いながら業火に包まれ、散っていた…。
 
:最期の台詞。世界を救う希望となるクサナギと[[アークエンジェル]]が宇宙に飛んだことを見届けたウズミは、オーブの国民達が築いてきた技術の結晶やマスドライバーをアズラエルの牛耳る[[地球連合軍|連合]]の手に渡らないよう[[自爆]]装置を作動し、「国を守れなかった為政者」としての罪を背負いながら業火に包まれ、散っていた…。
 
:[[モルゲンレーテ]]が爆発する光景を見たカガリは、父の名を叫びながら慟哭していた…。
 
:[[モルゲンレーテ]]が爆発する光景を見たカガリは、父の名を叫びながら慟哭していた…。
 
 
=== [[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|SEED DESTINY]] ===
 
=== [[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|SEED DESTINY]] ===
 
;「カガリ…。もしもお前が力を欲する日来たれば、その希求に応えて私はこれを贈ろう。教えられなかったことは多くある。が、お前が学ぼうとさえすれば、それは必ずやお前を愛し、支えてくれる人々から受け取ることができるだろう。故に私はただ一つ、これのみを贈る。力はただ力。多く望むのも愚かなれど、無闇と厭うのもまた愚か。守るための剣、今必要ならばこれを取れ。道のまま、お前が定めた成すべき事を成すためならば。が、真に願うのはお前がこれを聞く日の来ぬ事だ。今この扉を開けしお前には届かぬ願いかもしれないが。どうか幸せに生きよ、カガリ」
 
;「カガリ…。もしもお前が力を欲する日来たれば、その希求に応えて私はこれを贈ろう。教えられなかったことは多くある。が、お前が学ぼうとさえすれば、それは必ずやお前を愛し、支えてくれる人々から受け取ることができるだろう。故に私はただ一つ、これのみを贈る。力はただ力。多く望むのも愚かなれど、無闇と厭うのもまた愚か。守るための剣、今必要ならばこれを取れ。道のまま、お前が定めた成すべき事を成すためならば。が、真に願うのはお前がこれを聞く日の来ぬ事だ。今この扉を開けしお前には届かぬ願いかもしれないが。どうか幸せに生きよ、カガリ」

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